コンテンツにスキップ

マイク・ガイエゴ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マイク・ガイエゴ
Mike Gallego
オークランド・アスレチックスでのコーチ時代
(2012年8月3日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州ロサンゼルス郡ウィッティア
生年月日 (1960-10-31) 1960年10月31日(64歳)
身長
体重
5' 8" =約172.7 cm
160 lb =約72.6 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 二塁手遊撃手三塁手
プロ入り 1981年 MLBドラフト2巡目
初出場 1985年4月11日
最終出場 1997年7月23日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
選手歴
コーチ歴

マイケル・アンソニー・ガイエゴMichael Anthony Gallego , 1960年10月31日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス郡ウィッティア出身の元プロ野球選手内野手)、野球指導者。右投右打。

経歴

[編集]

現役時代

[編集]

1981年MLBドラフト2巡目(全体33位)でオークランド・アスレチックスから指名され、プロ入り。

1985年にメジャー初出場するとその巧みな内野守備とつなぎの野球(1990年にはアメリカンリーグ最多の送りバントを記録。)でチームの3年連続ワールドシリーズ出場に貢献する。

1992年にはニューヨーク・ヤンキースへ移籍した。ちょうど入れ替わりになるがデレク・ジーターと同じく遊撃手かつ背番号2であった。

1995年はアスレチックスへ復帰した。この年放った安打の28本は全て単打であり、これは投手を除いた記録としては1912年以来のことであった。

1996年からの2年間はセントルイス・カージナルスへ移籍し、アスレチックス時代の監督であるトニー・ラルーサの下でプレー。これを最後に引退した。

引退後

[編集]

1999年ボストン・レッドソックスのマイナーの内野守備コーチとして指導し、2000年から2008年まではコロラド・ロッキーズの組織で内野守備コーチを務める。

2005年からの4年間はメジャーのコーチとしてチームの守備力向上に尽力し、ナショナルリーグを制覇した2007年のロッキーズのチーム守備率.98925はメジャー記録だった。

特に遊撃手のトロイ・トゥロウィツキーはポジション別でMLBトップの守備率.987、一塁手のトッド・ヘルトンはナ・リーグトップの守備率.999をマークした。

2009年から選手時代を過ごしたアスレチックスへ移籍した。2015年8月24日に解任されるまで三塁コーチを務めた[1]

2015年11月からはロサンゼルス・エンゼルスの育成ディレクターに就任した[2]2019年シーズンからはエンゼルスの三塁コーチに就任する[3]2020年からはベンチコーチに転任となり[4]、2年間務めた。2022年は当初守備コーチだったが、6月に監督だったジョー・マドンの解任及び監督代行にフィル・ネビンが就任したことに伴って三塁コーチへと配置転換された[5]

人物

[編集]

妻のキャリンとの間に3人の子供がいる。

長男のニコはカリフォルニア大学ロサンゼルス校カレッジ・ワールド・シリーズに出場し、2010年アリゾナ・ダイヤモンドバックスに入団し[6]、後にサンディエゴ・パドレスのマイナーにも在籍した。

また、同じくメジャーリーガー(捕手)のオースティン・バーンズは甥にあたる[7]

詳細情報

[編集]

年度別打撃成績

[編集]
















































O
P
S
1985 OAK 76 93 77 13 16 5 1 1 26 9 1 1 2 1 12 0 1 14 2 .208 .319 .338 .656
1986 20 40 37 2 10 2 0 0 12 4 0 2 2 0 1 0 0 6 0 .270 .289 .324 .614
1987 72 143 124 18 31 6 0 2 43 14 0 1 5 1 12 0 1 21 5 .250 .319 .347 .666
1988 129 320 277 38 58 8 0 2 72 20 2 3 8 0 34 0 1 53 6 .209 .298 .260 .558
1989 133 409 357 45 90 14 2 3 117 30 7 5 8 3 35 0 6 43 10 .252 .327 .328 .654
1990 140 447 389 36 80 13 2 3 106 34 5 5 17 2 35 0 4 50 13 .206 .277 .272 .549
1991 159 567 482 67 119 15 4 12 178 49 6 9 10 3 67 3 5 84 8 .247 .343 .369 .712
1992 NYY 53 201 173 24 44 7 1 3 62 14 0 1 3 1 20 0 4 22 5 .254 .343 .358 .702
1993 119 465 403 63 114 20 1 10 166 54 3 2 3 5 50 0 4 65 16 .283 .364 .412 .776
1994 89 357 306 39 73 17 1 6 110 41 0 1 5 4 38 1 4 46 4 .239 .327 .359 .686
1995 OAK 43 132 120 11 28 0 0 0 28 8 0 1 2 0 9 0 1 24 3 .233 .292 .233 .526
1996 STL 51 159 143 12 30 2 0 0 32 4 0 0 3 0 12 1 1 31 0 .210 .276 .224 .499
1997 27 46 43 6 7 2 0 0 9 1 0 0 1 1 1 0 0 6 0 .163 .178 .209 .387
MLB:13年 1111 3379 2931 374 700 111 12 42 961 282 24 31 69 21 326 5 32 465 72 .239 .320 .328 .648
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

[編集]


二塁(2B) 三塁(3B) 遊撃(SS) 右翼(RF)
















































1985 OAK 42 46 66 1 22 .991 12 3 11 0 1 1.000 21 8 17 0 2 1.000 -
1986 19 23 50 1 6 .986 2 0 1 0 0 1.000 1 1 0 0 0 1.000 -
1987 31 49 73 4 22 .968 24 5 24 0 1 1.000 17 21 25 4 6 .920 -
1988 83 119 166 2 33 .993 16 2 16 0 2 1.000 42 34 72 6 14 .946 -
1989 41 58 106 5 18 .970 3 1 2 0 0 1.000 94 152 255 14 68 .967 -
1990 83 153 258 4 48 .990 27 10 35 6 4 .882 38 43 86 3 26 .977 1 1 0 0 0 1.000
1991 135 243 370 7 69 .989 - 55 40 76 5 21 .959 -
1992 NYY 40 86 112 2 27 .990 - 14 26 41 4 10 .944 -
1993 52 83 143 5 36 .978 27 18 53 2 5 .973 55 68 172 6 35 .976 -
1994 26 35 66 0 16 1.000 - 72 108 245 11 53 .970 -
1995 OAK 18 25 47 3 9 .960 12 5 10 2 1 .882 14 16 32 0 6 1.000 -
1996 STL 43 84 118 3 31 .985 7 3 4 0 0 1.000 1 3 4 0 1 1.000 -
1997 11 9 16 1 3 .962 7 1 7 0 0 1.000 10 5 18 0 3 1.000 -
MLB 624 1013 1591 38 340 .986 137 48 163 10 14 .955 434 525 1043 53 245 .967 1 1 0 0 0 1.000

背番号

[編集]
  • 9(1985年 - 1991年)
  • 2(1992年 - 1995年、2002年、2005年 - 2006年、2013年 - 2015年)
  • 22(1996年 - 1997年)
  • 4(2007年、2009年 - 同年途中)
  • 7(2008年)
  • 12(2009年途中 - 2010年)
  • 3(2011年 - 2012年)
  • 86(2019年 - )

脚注

[編集]
  1. ^ Jane Lee (2015年8月24日). “A's Name Washington 3B Coach; Gallego Dismissed” (英語). http://m.athletics.mlb.com/news/article/145076362 2015年8月25日閲覧。 
  2. ^ Alden Gonzalez (2015年11月24日). “Angels name Black special assistant to GM” (英語). MLB.com. 2019年3月21日閲覧。
  3. ^ Maria Guardado (2018年12月3日). “Angels finalize Ausmus' coaching staff” (英語). MLB.com. 2019年3月21日閲覧。
  4. ^ Rhett Bollinger (2019年11月6日). “Angels finalize coaching staff under Maddon” (英語). MLB.com. 2019年11月16日閲覧。
  5. ^ Alden Gonzalez (2022年6月8日). “Los Angeles Angels fire Joe Maddon; Phil Nevin named interim manager” (英語). ESPN. 2022年6月25日閲覧。
  6. ^ "Baseball team's offseason heats up"” (英語). ESPN (2010年7月15日). 2013年6月19日閲覧。
  7. ^ Mike Whicker (2017年7月4日). “Austin Barnes and the tools of persistence” (英語). The Orange County Register. 2022年6月25日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]