開成駅
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開成駅 | |
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![]() 西口(2005年10月13日) | |
かいせい Kaisei | |
◄OH 41 新松田 (2.5 km) (1.9 km) 栢山 OH 43► | |
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所在地 | 神奈川県足柄上郡開成町吉田島4300-1 |
駅番号 | OH42 |
所属事業者 | 小田急電鉄 |
所属路線 | ■小田原線 |
キロ程 | 74.3 km(新宿起点) |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 2面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
10,676人/日 -2021年- |
開業年月日 | 1985年(昭和60年)3月14日[1] |
開成駅(かいせいえき)は、神奈川県足柄上郡開成町吉田島にある、小田急電鉄小田原線の駅である。駅番号はOH 42。
歴史
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- 1985年(昭和60年)3月14日 - 開業[1]。各駅停車、準急と一部急行の停車駅となる。
- 2001年(平成13年) - 3100形NSE車3181号が東口の開成駅前第二公園にて静態保存される。
- 2004年(平成16年)6月5日 - 2600形さよなら運転の終点駅になり、到着後「ありがとう2600形フェスタ」が開催され、留置線および開成駅前第二公園で展示公開などが行われる。
- 2005年(平成17年)6月4日・5日・11日・12日 - 開成町で実施される「あじさい祭」に併せて特急ロマンスカー「さがみ65号」が臨時停車。30000形EXE車6両で運行される(2006年以降も実施)。
- 2008年(平成20年)3月15日 - 新松田駅以西に準急が乗り入れなくなったため準急の停車駅から外れる。
- 2014年(平成26年)1月:駅ナンバリングが導入され、使用を開始[2]。
- 2018年(平成30年)
- 2019年(平成31年)
開設の経緯と駅名の由来について
従来、小田急線が通る市区町村で唯一駅がなかったのが開成町であった。そのため、開成町と町民たちは小田急電鉄への要望を重ね、小田急線内68番目の駅として開設された。駅名も町名の「開成」からとられた。
駅構造
相対式ホーム2面2線と留置線を有する地上駅。橋上駅舎を有しており、西口・東口の2ヶ所の出入口を有する。改札階からホーム階にはエレベーターが設備されている。ホーム上屋は駅舎付近のみ設けられており、1番ホームのみ待合室が設置されている。
東側にある留置線は、小田原寄りにあるポイントから進入することができる。
2015年度には、隣の栢山駅と併せて富水駅・螢田駅・足柄駅とともに行先案内表示器の設置が計画され[6]、同年末までに改札口コンコースへの設置を完了したほか、2019年10月15日頃にはホームにLED式発車案内表示器が設置され、10月17日に使用を開始した。これにより、従来の小型接近表示器は撤去された。
ホーム延伸工事
開業当初は、栢山 - 足柄間の4駅と同様、ホームの有効長が120m(20m車6両分)となっていた。このため、2018年3月16日までは6両編成の急行が停車していたものの、10両編成の列車は通過しており、翌3月17日のダイヤ改正以降は急行停車駅から除外されていた。
しかし、周辺の人口増加に伴い、10両編成の急行を停車させるため、当駅の上り・下りの2面2線のホームを新宿方面に85m延伸する工事が2018年より行われ[7][8]、2019年3月16日のダイヤ改正より当駅に全ての急行が停車するようになり、加えて一部の快速急行が新松田 - 小田原間で急行に種別変更する形で停車するようになった[4][5]。
2022年ダイヤ改正では、早朝の海老名発小田原行きを除いて、快速急行は新松田-小田原間で必ず急行に種別変更されることになったため、ほぼ全ての優等列車が停車することになった。
のりば
のりばは東側を1番ホームとして、下表のようになる。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
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下り | 小田原・箱根湯本方面 |
2 | 上り | 相模大野・新宿・千代田線方面 |
- 日中時間帯の各駅停車は、全て新松田 - 小田原駅間の区間列車のみとなっていたが、2022年3月改正で日中時間帯の新松田 - 小田原駅間の区間列車を町田・相模大野 - 小田原駅間の運転に変更し、新松田駅を境に急行及び各駅停車へ種別を変更する形態に変更され、快速急行を含め毎時6本程度が相模大野・本厚木駅方面に直通[9]。
- 一部の快速急行は、新松田 - 小田原駅間で急行に種別変更する形で、当駅に停車する。2022年3月改正以降は、海老名駅始発の下り1本を除き全列車が種別変更対象となっている。
- 4両編成と6両編成の列車は、ホームの小田原寄りに停車する[10]。
- 開成あじさい祭りなどのイベント時には、当駅に特急ロマンスカーが臨時停車することがある。従来は有効長の関係から6両編成のEXE・MSEのみが停車していたが、ホーム延伸によって制約が無くなり、2019年にはVSE・GSEが停車した。
利用状況
2021年度の1日平均乗降人員は10,676人であり[11]、小田急線全70駅中59位。急行停車駅では最も少ないが、2019年度はダイヤ改正で急行列車の停車復活もあり、前年度(2018年度)と比べて8.2%の増加となっている。
開成町の再開発により、駅周辺にマンションや住宅が次々と建てられ、近年は乗降人員の増加が著しい。2014年には駅東側の酒匂川に足柄紫水大橋が開通し、対岸の大井町方面からの利用者も増えている。
近年の乗降人員・乗車人員の推移は下表の通り。
年度 | 1日平均 乗降人員[12] |
1日平均 乗車人員[13] |
出典 |
---|---|---|---|
1995年(平成 | 7年)2,654 | [* 1] | |
1998年(平成10年) | 3,000 | [* 2] | |
1999年(平成11年) | 3,043 | [* 3] | |
2000年(平成12年) | 3,099 | [* 3] | |
2001年(平成13年) | 3,209 | [* 4] | |
2002年(平成14年) | 3,279 | [* 5] | |
2003年(平成15年) | 6,998 | 3,525 | [* 6] |
2004年(平成16年) | 7,934 | 3,853 | [* 7] |
2005年(平成17年) | 8,278 | 4,023 | [* 8] |
2006年(平成18年) | 9,145 | 4,459 | [* 9] |
2007年(平成19年) | 10,047 | 4,932 | [* 10] |
2008年(平成20年) | 10,234 | 5,431 | [* 11] |
2009年(平成21年) | 9,778 | 4,811 | [* 12] |
2010年(平成22年) | 10,004 | 4,936 | [* 13] |
2011年(平成23年) | 9,975 | 4,918 | [* 14] |
2012年(平成24年) | 10,203 | 5,041 | [* 15] |
2013年(平成25年) | 10,424 | 5,155 | [* 16] |
2014年(平成26年) | 10,308 | 5,097 | [* 17] |
2015年(平成27年) | 10,736 | 5,319 | [* 18] |
2016年(平成28年) | 11,033 | 5,470 | [* 19] |
2017年(平成29年) | 11,329 | 5,608 | [* 20] |
2018年(平成30年) | 11,414 | 5,657 | [* 21] |
2019年(令和元年) | 12,350 | 6,158 | [* 22] |
2020年(令和 | 2年)9,830 | ||
2021年(令和 | 3年)10,676 |
駅周辺
開業当時、駅周辺には空き地が目立っていたが、2000年代に入り、小田急電鉄の主導にてマンションや商業施設が建ち始めた。
東口にある開成駅前第二公園には、2001年より3100形NSE車の先頭車(3181号車)が静態保存されており、「ロンちゃん」の愛称が付けられている。毎月第2・第4日曜日には車内が公開される(夏季は臨時公開日あり)[14]。
開成町役場までは大きく離れており、西口から徒歩約30分であるが、西口・東口から無料コミュニティバスのほか、新松田駅から路線バスが運行されている。
- 開成駅前公園
- マックスバリュ開成駅前店
- 開成町立開成南小学校
- 松田警察署開成駅前連絡所
- 開成駅前郵便局
- 足柄大橋・足柄紫水大橋
- 富士フイルム・富士フイルムビジネスイノベーションの研究所・開発センター - 無料送迎バスあり
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1977年頃の当駅建設予定地上空写真。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
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1983年頃の建設中の当駅上空写真。駅東側で区画整理が進められている。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
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1988年ごろの当駅上空写真。開業から4年経過しているが、駅周辺の開発は進んでいない。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
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バス路線
西口駅前広場から発着している。2009年1月7日までは三竹まで、2011年12月28日までは新松田駅まで、2012年1月31日までは成田空港までの路線バスもあったが、いずれも廃止されている。
- 関本(大雄山駅) - 和田河原駅 - 開成駅(箱根登山バス)※土休日は朝1本のみ
- 瀬戸屋敷 - 開成町役場 - 開成駅西口 - 開成町福祉会館(開成町福祉コミュニティバス南北線)※年末年始を除く平日のみ
- 開成駅西口 - 開成町福祉会館 - 開成町役場 - ぷらっと・かいせい(開成駅東口)(開成町福祉コミュニティバス巡回線)※年末年始を除く平日のみ
このほか、イベント時に富士スピードウェイ行のバスが富士急湘南バスにより運転される。富士急湘南バスの開成駅への乗り入れはこの臨時バスのみであるが、富士急単独のバスポールも設置されている。
隣の駅
※なお、開成あじさい祭りなどのイベント時、特急ロマンスカーが当駅に臨時停車することもある。
脚注
- ^ a b “開成駅も同時開業”. 交通新聞 (交通協力会): p. 1. (1985年3月5日)
- ^ (PDF) 『小田急線・箱根登山線・箱根ロープウェイ・箱根海賊船にて 2014年1月から駅ナンバリングを順次導入します! 新宿駅から箱根・芦ノ湖まで通しのナンバリングにより、わかりやすくご利用いただけます』(プレスリリース)小田急電鉄/箱根登山鉄道、2013年12月24日。 オリジナルの2021年5月9日時点におけるアーカイブ 。2021年5月9日閲覧。
- ^ (PDF) 『2018年3月、新ダイヤでの運行開始』(プレスリリース)小田急電鉄、2017年11月1日 。2017年11月5日閲覧。
- ^ a b (PDF) 『2018年度 鉄道事業設備投資計画』(プレスリリース)小田急電鉄、2018年4月27日 。2018年5月20日閲覧。
- ^ a b (PDF) 『2019年3月16日(土)小田急線ダイヤ改正を実施します』(プレスリリース)小田急電鉄、2018年12月14日 。2018年12月14日閲覧。
- ^ [1]
- ^ 広報かいせい平成30年1月号
- ^ タウンニュース 1月13日掲載
- ^ (PDF) 『2022年3月12日(土) 小田急線のダイヤを変更します ~ご利用動向を踏まえ、平日朝の都心への増発、日中・夜間を中心とした運転本数の見直しを実施~』(プレスリリース)小田急電鉄、2021年12月17日。 オリジナルの2021年12月17日時点におけるアーカイブ 。2021年12月18日閲覧。
- ^ これは2駅先の富水駅も同様。
- ^ 1日平均乗降人員 - 小田急電鉄
- ^ レポート - 関東交通広告協議会
- ^ 神奈川県県勢要覧
- ^ “開成駅前第2公園”. 開成町. 2019年5月31日閲覧。
利用状況の出典
- ^ 線区別駅別乗車人員(1日平均)の推移 (PDF) - 22ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成12年度)- 223ページ
- ^ a b 神奈川県県勢要覧(平成13年度) (PDF) - 225ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成14年度) (PDF) - 223ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成15年度) (PDF) - 223ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成16年度) (PDF) - 223ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成17年度) (PDF) - 225ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成18年度) (PDF) - 225ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成19年度) (PDF) - 227ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成20年度) (PDF) - 231ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成20年度) (PDF) - 231ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成22年度) (PDF) - 239ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成23年度) (PDF) - 239ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成24年度) (PDF) - 235ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成25年度) (PDF) - 237ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成26年度) (PDF) - 239ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成27年度) (PDF) - 239ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成28年度) (PDF) - 247ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成29年度) (PDF) - 239ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成30年度) (PDF) - 233ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(令和元年度) (PDF) - 233ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(令和2年度) (PDF) - 233ページ