静態保存

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静態保存の例(機関車)
国鉄C11形蒸気機関車
静態保存の例(特急車両)
クハ181-1
静態保存の例(航空機)
YS-11
先頭部分だけ保存の例
新幹線0系交通博物館入口

静態保存(せいたいほぞん)とは、機械類が、本来の用途としての動作・運用が可能とは限らない状態で保存されていること。対して、動作・運用可能な状態で保存されている場合は動態保存(どうたいほぞん)と言う。静態保存の状態から動作・運用可能な状態に復元することも行われる(その行為をレストレーションと言う。蒸気機関車に多い。なおこの動態復元の際に、別の静態保存のものから部品を供出させる例もある)。

解説[編集]

動態の状態であった機器類が、保存環境や維持管理の悪さのため、静態保存となる場合もある。飛行可能であった旧日本軍軍用機が里帰りしたあと、維持管理が出来ず静態保存状態になることが上げられる。

また、静態保存の一種に、後に現状復帰させることを前提とした「モスボール」がある。精密機器類の取り外しや稼働個所のグリース漬け、各所の隙の封止による防水・防塵を行うなど、なるべく劣化が起こらない処置を取った上で保存(保管)する。このような一時保管を単に「ストア」(Store)と呼ぶ場合もある。

日本では、公園など監視が少なく人の出入りの多い場所に設置された蒸気機関車路面電車などの保存車両が、劣化(およびそれによる破損箇所の危険性を指摘されること)により解体・撤去される例が少なくない。また、一般公開される際、心無いファンやファンへ高値で売ろうとする者(窃盗犯)によって本体部品を持ち出されたり、ヴァンダリズム(破壊行為)の対象とされたり、大勢の人が車内に立ち入ることで劣化が進むケースもあり、場合によってはレプリカを公開したりするケースもある。

他にも、特に鉄道車両の場合、1両丸ごと保存されることももちろんあるが、運搬方法や設置場所の制約などの理由で先頭部分(運転台部分)だけ、もしくは半分だけといった形でも保存されることがある(右画像のかつての交通博物館入口前、現在の鉄道博物館に置いてある新幹線0系関駅名鉄など。写真は交通博物館時のもの)。また、中間部を抜いて切継いで短縮することもある(渋谷駅ハチ公前広場の東急デハ5000形など)。鉄道ファンの中にはこの状態を嫌う者もおり、あまりいい表現ではないが「生首」などと言われる場合もある。類似の例は航空機でも存在する(大型機の機首部分のみ、など)。

関連項目[編集]