第63回全日本バレーボール高等学校選手権大会

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第63回全日本バレーボール高等学校選手権大会(だい63かい ぜんにほん バレーボールこうとうがっこうせんしゅけんたいかい)は、2011年1月5日から1月9日まで5日間にわたって東京体育館で行われた全日本バレーボール高等学校選手権大会である。

概要[編集]

日本における高校バレーボールの競技システム見直しにより、従来「春の高校バレー」と称された全国高等学校バレーボール選抜優勝大会が廃止され、その代替としてインターハイに組み込まれていた全国高等学校バレーボール選手権大会が分離・独立・改称し、実施後初の大会となった。

従って、システムとしては選手権大会として行われ、公式記録等は選抜優勝大会のものは引き継がれず、インターハイを兼ねていた全国高校選手権の記録を系譜する事になった。一方で運営面では選抜優勝大会の主催者が引き継ぎ、「春の高校バレー」という名称も継続する。

運営上の制約もあり、前回優勝枠が廃止され出場校が男女各52校になった。また、大会自体の冠スポンサーにジャパネットたかたが就き、優勝校には「ジャパネット杯」が授与される。なお選抜大会時代の特別協賛社・コカ・コーラボトラーズは同時期開催の全国高等学校サッカー選手権大会にも冠協賛社として付いており競合することから、「コカ・コーラ杯」の冠は下ろしたが引き続き大会協賛社として、出場校にコカ・コーラやアクエリアスを公式飲料として提供するほか、全国大会決勝戦テレビ中継の協賛もジャパネット、コカ・コーラ2社提供で放送する。

以下公式発表のもの(順不同)

日程[編集]

選抜優勝大会時代は7日間の日程であったが、本大会は5日間の日程となり1日に2試合を消化する日もあるなど、従前よりも過密な日程になっている。

  • 1月5日 - 開会式・1回戦
  • 1月6日 - 2回戦
  • 1月7日 - 3回戦・準々決勝
  • 1月8日 - 準決勝
  • 1月9日 - 決勝・閉会式
初日のみ、メインアリーナ4面+サブアリーナ1面の5コート使用
2・3日目はメインアリーナの4コート使用
準決勝以後はメインアリーナの特設センターコート使用

出場校[編集]

各地区の予選は日程変更で早まり、2010年9月18日には全国のトップを切って福岡県で、20日には沖縄県で、それぞれ代表校が決定した。日程が正月明けということもあり、また同時期には全国高等学校サッカー選手権大会も首都圏で行われているため、関係者等の移動手段・宿泊施設を早めに確保する必要がある地域から順次代表が決定。開催地東京では11月下旬に代表校が決まった。

男子[編集]

北海道・東北

関東

東海・北信越


近畿

中国


四国

九州

女子[編集]

北海道・東北

関東

東海・北信越

近畿

中国

  • 鳥取県代表 鳥取東(初出場)
  • 島根県代表 安来(2年連続29回目)
  • 岡山県代表 岡山東商(7年ぶり2回目)
  • 広島県代表 沼田(3年ぶり11回目)
  • 山口県代表 誠英(21年連続31回目)

四国

九州

シード校[編集]

男子

  • 第1シード校 東洋
  • 第2シード校 宇部商
  • 第3シード校 福岡大大濠
  • 第4シード校 鎮西

女子

  • 第1シード校 古川学園
  • 第2シード校 東九州龍谷
  • 第3シード校 九州文化学園
  • 第4シード校 鹿児島女子

試合結果[編集]

男子[編集]

1回戦
  • 霞ヶ浦 2-0 大商大高
  • 創造学園大付 2-0 高知商
  • 弘前工 2-1 県立伊勢崎
  • 大村工 2-1 弥栄
  • 崇徳 2-0 高岡第一
  • 大村工 2-0 安来
  • 福井工大福井 2-0 とわの森三愛
  • 作新学院 2-0 天理
  • 開智 2-0 岡山東商
  • 星城 2-0 阿南工
  • 鹿児島商 2-1 石川工
  • 都城工 2-0 東海大四
  • 東亜学園 2-0 相馬
  • 東北 2-0 安来
  • 大塚 2-1 東京学館新潟
  • 川崎橘 2-0 松山工
  • 岐阜工 2-0 鳥取工
  • 日本航空 2-0 皇學館
  • 佐賀商 2-0 近江
  • 高松工芸 2-1 雄物川
  • 別府鶴見丘 2-0 山形中央

 

2回戦
  • 大村工 2-0 市尼崎
  • 聖隷クリストファー 2-0 福井工大福井
  • 鎮西 2-0 弘前工
  • 開智 2-0 星城
  • 東洋 2-0 都城工
  • 福岡大大濠 2-0 東北
  • 宇部商 2-0 作新学院
  • 東亜学園 2-0 鹿児島商
  • 不来方 2-1 崇徳 
  • 川崎橘 2-0 岐阜工
  • 創造学園大付 2-0 霞ヶ浦
  • 習志野 2-1 大塚
  • 駿台学園 2-1 佐賀商
  • 別府鶴見丘 2-1 伊奈学園総合
  • 西原 2-0 日本航空
  • 東山 2-0 高松工芸

 

3回戦
  • 東洋 2 -0 開智
  • 習志野 2 - 0 別府鶴見丘
  • 駿台学園 2 - 0不来方
  • 鎮西 2 - 0 川崎橘
  • 福岡大大濠 2 - 0 創造学園大付
  • 大村工 2-0 聖隷クリストファー 
  • 東山 2 - 1 西原
  • 東亜学園 2 - 1 宇部商

 

準々決勝
  • 東洋 2 - 0 習志野 
  • 鎮西 2 - 1 駿台学園 
  • 大村工 2 -0 福岡大大濠 
  • 東亜学園 2 -1 東山

 

準決勝
  • 鎮西 3 - 1 東洋
  • 東亜学園3 - 2 大村工

 

決勝
  • 鎮西 2 - 3 東亜学園

女子[編集]

1回戦
  • 細田学園 2-0 沼田
  • 金沢商 2-1 札幌大谷
  • 誠英 2-1 津商  
  • 大和南 2-0 奈良女
  • 秋田和洋女 2-1 柏井
  • 和歌山信愛女子短大付 2-1 誠修
  • 下北沢成徳 2-0 弘前学院聖愛
  • 東海大三 2-0 高知中央
  • 人間環境大岡崎学園 2-0 富岡東
  • 増穂商 2-0 盛岡女
  • 川崎橘 2-1 鳥取東
  • 近江 2-0 帯広南商
  • 四天王寺 2-0 文京学院大高
  • 聖カタリナ女 2-0 郡山女大付
  • 市山形商 2-0 富山第一
  • 浜北西 2-0 土浦日大
  • 建国 2-0 高崎商大付
  • 西原 2-1 須磨ノ浦女
  • 高松商 2-0 県岐阜商
  • 熊本信愛女学院 2-1 帝京長岡

 

2回戦
  • 東九州龍谷 2-0 近江
  • 古川学園 2-0 人間環境大岡崎学園
  • 京都橘 2-1 川崎橘
  • 下北沢成徳 2-0 宮崎日大
  • 増穂商 2-0 北陸
  • 東海大三 2-1 浜北西
  • 聖カタリナ女 2-0 大和南
  • 熊本信愛女学院 2-0 建国
  • 九州文化学園 2-1 高松商
  • 共栄学園 2-0 西原
  • 鹿児島女 2-1 誠英
  • 鹿島実 2-0 秋田和洋女
  • 細田学園 2-0 金沢商
  • 四天王寺 2-0 安来
  • 岡山東商 2-1 市山形商
  • 和歌山信愛女子短大付 2-0 国学院栃木

 

3回戦
  • 古川学園 2 - 0 熊本信愛女学院
  • 下北沢成徳 2 - 0 京都橘
  • 共栄学園 2 - 0 増穂商
  • 九州文化学園 2 - 0 細田学園
  • 鹿児島女 2 - 0 聖カタリナ女
  • 和歌山信愛女子短大付 2 - 0 岡山東商
  • 鹿島実 2 - 0 四天王寺
  • 東九州龍谷 2 - 0 東海大三

 

準々決勝
  • 古川学園 2 - 0 下北沢成徳 
  • 共栄学園 2 - 1 九州文化学園 
  • 鹿児島女 2 - 0 和歌山信愛女子短大付  
  • 東九州龍谷 2 -0鹿島実

 

準決勝
  • 古川学園 3 - 0 共栄学園
  • 東九州龍谷 3 -0 鹿児島女

 

決勝
  • 古川学園 1 - 3 東九州龍谷

放送[編集]

全国大会は全国高等学校バレーボール選抜優勝大会に引き続いてフジネットワークで放送される。 地上アナログ放送の終了が同年7月24日に迫っている為、同大会のアナログ放送は今回が最後になる。

地上波では、初日から3日間(1回戦から準々決勝まで)地元代表校の試合を中心に深夜時間帯にダイジェストで放送。準決勝と決勝は全国ネットで放送されることになっている。

フジテレビ(関東地方)での放送
各主催参加局も概ねこれに準じる。日付はそれぞれ表記日深夜=実際の日付上の未明である。
  • 1月5日:24:55~25:45
  • 1月6日:24:15~25:05
  • 1月7日:24:45~25:35
FNS全国ネット
  • 1月8日:16:00~17:30(男女準決勝)
  • 1月9日:13:30~14:55(男子決勝)[1]、16:00~17:25(女子決勝)[2]
    男子決勝と女子決勝の間が空くのは、15時台に中央競馬中継が放送されるため。また、FNS全国ネット(ジャパネット、コカ・コーラ2社協賛)は女子決勝(12時45分開始)が行われる時間から放送されるが、編成の関係で男女とも撮って出しの録画放送となる。

衛星波では、初日から3日間はフジテレビ系列のCS放送3チャンネルをフル活用し、フジテレビONEフジテレビTWOフジテレビNEXTでそれぞれAコート・Bコート・Cコート(初日はAコート・Bコート・Eコート)の全試合を生中継する。準決勝以降はフジテレビONEで録画中継が行われる。BSフジでも決勝戦を当日の深夜に放送する。

今大会よりフジテレビとソニーの共同制作で男女決勝戦を3Dで収録、BSフジやフジテレビNEXT等で放送される。[3]

地区代表決定戦については日程が早まったということもあり、放送されない地域もあった。但し、『すぽると!』では放送されなかった分を含むすべての代表決定戦の結果をフォローした。また一部の大会はフジテレビONEで録画中継された。

脚注[編集]

  1. ^ 系列外ネットでは、(いずれも当日深夜=1月10日未明)青森放送山梨放送四国放送では26:20~27:45に、テレビ山口では25:05~26:30に、それぞれ放送。
  2. ^ 系列外ネットでは、(いずれも当日深夜=1月10日未明)青森放送山梨放送四国放送では27:45~29:10に、テレビ山口では26:30~27:55に、それぞれ放送。
  3. ^ Sony Japan ニュースリリース フジテレビとソニー、3Dのスポーツコンテンツの制作で協力』(プレスリリース)ソニー、2010年12月16日http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201012/10-1216/ 

外部リンク[編集]

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