権堂町 (長野市)

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権堂町
—  町丁(通称名)  —
町のシンボル「勢獅子」
権堂町の位置(長野市内)
権堂町
権堂町
権堂町の位置
座標: 北緯36度39分11.1秒 東経138度11分30.7秒 / 北緯36.653083度 東経138.191861度 / 36.653083; 138.191861
Flag of Japan.svg 日本
都道府県 Flag of Nagano Prefecture.svg 長野県
市町村 Flag of Nagano, Nagano.svg 長野市
地区 第三地区 > 大字鶴賀
人口 (2014年平成26年)4月1日現在)[1]
 - 計 677人
等時帯 日本標準時 (UTC+9)
郵便番号 380-0833
市外局番 026
ナンバープレート 長野
ウェブサイト http://www.nagano-gondo.com/
※座標は権堂駅付近

権堂町(ごんどうちょう)は、長野県長野市中心街にある地区。大字鶴賀に属する町(通称名)であるが、住所表示の際は「大字鶴賀」は省かれることが多く、郵便番号も単独で与えられている(380-0833[2]。町内では1丁目, 2丁目, …などといった小区分も用いられているが、住所表示に用いられるものではない。

周辺の東後町上千歳町田町などの一部も含めて権堂と括られることもある。

善光寺の南に広がる、長野県随一の繁華街歓楽街である。


概要[編集]

長野市街地のほぼ中央部東寄りに位置する。町域は、中央通り長野大通り・緑町通りとの間を結ぶ権堂通り(権堂アーケード)を軸に広がっている。

周囲は以下の町と接する。

「権堂」の名は権堂アーケード西端にある往生院807年大同2年)開山)に由来する。鎌倉時代源頼朝の命で善光寺が再建される際、御本尊の阿弥陀如来像が一時的にこの往生院に移されたことから、「仮堂」の意味でこの一帯が「権堂」と呼ばれるようになった。江戸時代には善光寺町のうち、幕府領権堂村となる。

その後は善光寺表参道北国街道沿いに位置することもあって善光寺参りの精進落としの花街として江戸時代から現在に至るまで栄え、近年では市街地空洞化の影響もあるとはいえ長野県内随一の繁華街として賑わいを見せている。

いわゆる「夜の街」として栄えているが、メインストリートの権堂アーケードについては一般商店や大型スーパー(イトーヨーカドー長野店)が軒を連ねており、昼間も買い物客で賑わっている。

地区内の人口および世帯数は、390世帯 677人(平成26年4月1日現在)[1]

沿革[編集]

町内の通り[編集]

東西の通り[編集]

権堂通り(権堂アーケード)[編集]

権堂アーケード(権堂駅交差点)
権堂アーケード内部

権堂アーケード(通り) または 権堂商店街(道路愛称名は権堂通り)は、権堂町を東西に貫くメインストリート。1日約25,000人が行き交う(2002年時点)[3]。ただし、現在のようなメインストリートとなったのは昭和に入ってからで、それまでは表権堂通り裏権堂通りを中心に栄えていた。1913年大正2年)までは表参道北国街道との間がつながっていなかったため、表参道から権堂町への出入りには金刀毘羅通りが使われていた。

1961年(昭和36年)に長野県下で初めてアーケードが設置された(当時の通りの名称は相生町通り[3]。その後老朽化により、2代目となるアーケードが1995年平成7年)に完成した。2代目のアーケードは開閉式であり、晴天時には屋根を開くことができる。長野七夕まつり(7月中旬〜8月7日[4]の際には各商店や会社が製作した巨大な七夕飾りアーケードの屋根に吊るされる。

アーケードを擁する権堂商店街のシンボルは町に伝わる勢獅子(きおいしし)であり、アーケードのそこここに獅子がデザインされているほか、アーケード東端の秋葉神社境内に獅子頭の大きな銅像が置かれている。

全線歩行者専用道路であり、自動車の通行は原則できない。

西端は中央通り表参道)。東端は緑町通り(権堂東入口交差点)で、そのまま西鶴賀町方面(かつての鶴賀新地)へとつながる。

交差する通り
南←<権堂通り>→北
交差点名
<中央通り(善光寺表参道)> 西↑
∧権堂通り∨
↓東
<中央通り(善光寺表参道)>
<表権堂通り(旧北国街道)> <表権堂通り(旧北国街道)>
<裏権堂通り(柳通り)> <裏権堂通り(柳通り)>
<花柳通り] [秋葉横丁>
[秋葉通り>
<長野大通り> <長野大通り> 権堂駅
<緑町通り> <緑町通り> 権堂東入口
西鶴賀商店街
沿道

金刀毘羅通り・中劇通り[編集]

権堂アーケードの南に並行する通りは、概ね上千歳町通り交点を境に、西を金刀毘羅通り(こんぴらどおり)、東を中劇通り(ちゅうげきどおり)と呼ぶ。

金刀毘羅通りは1981年昭和56年)まで権堂小路と呼ばれており、1913年大正2年)までは表参道に接続していなかった相生町通り(現在の権堂アーケード)に代わって権堂の表玄関となっていた。名称は、通りの途中にある金刀毘羅社に由来する。

中劇通りの名は、通りの途中にあった映画館「長野東宝中劇」(2007年閉館)に由来する。

どちらの通りも、西行き一方通行である。

西端は中央通り表参道)。東端は長野大通り(権堂南交差点)で、そのまま緑横丁へとつながる。

交差する通り
南←<金刀毘羅通り・中劇通り>→北
交差点名
<中央通り(善光寺表参道)> 西↑
∧金刀毘羅
<中央通り(善光寺表参道)> 後町
<表権堂通り(旧北国街道)> <表権堂通り(旧北国街道)>
<上千歳町通り] [裏権堂通り(柳通り)>
<花柳通り> 中劇∨
↓東
<花柳通り>
<長野大通り> <長野大通り> 権堂南
緑横丁
沿道
セントラルスクゥエア 表参道長野オリンピックメモリアルパーク

南北の通り[編集]

中央通り(表参道)・長野大通りについては各項参照。

表権堂通り[編集]

中央通りの東に並行する通りは表権堂通り(おもてごんどうどおり)と呼ばれる。旧北国街道である。インターロッキング敷きで、北に向って緩やかな上り坂になっている。

北端は市道(旧国道406号)で、そのまま東町方面へとつながる。南端は金刀毘羅通りである。

交差する通り
西←<表権堂通り>→東
交差点名
東町通り
<市道(旧国道406号)> 北↑
∧表権堂通り∨
↓南
<市道(旧国道406号)>
<権堂通り(権堂アーケード)> <権堂通り(権堂アーケード)>
<金刀毘羅通り> <金刀毘羅通り>
沿道

裏権堂通り・上千歳町通り[編集]

表権堂通りの東に並行する通りは、概ね金刀毘羅通りを境に、北を裏権堂通り(うらごんどうどおり) または 柳通り(やなぎどおり)、南を上千歳町通り(かみちとせまちどおり)と呼ぶ。

裏権堂通り(柳通り)は、長野市で初めてネオン街灯が設置された通りである。赤色のインターロッキング敷きで、北に向って緩やかな上り坂になっている。南行き一方通行である。

北端は市道(旧国道406号)で、そのまま東町方面へとつながる。南端は国道19号昭和通り(上千歳町交差点)で、そのまま千歳町通りへとつながる。

交差する通り
西←<裏権堂通り・上千歳町通り>→東
交差点名
<市道(旧国道406号)> 北↑
∧裏権堂
<市道(旧国道406号)>
<権堂通り(権堂アーケード)> <権堂通り(権堂アーケード)>
<金刀毘羅通り] [中劇通り>
<キクヤ小路] 上千歳町∨
↓南
<松沢新道]
<昭和通り(国道19号)> <昭和通り(国道19号)> 上千歳町
千歳町通り
沿道

秋葉横丁・花柳通り[編集]

裏権堂通りの東に並行する通りは、権堂アーケードを境に、北を秋葉横丁(あきばよこちょう)、南を花柳通りと呼ぶ。秋葉横丁は北端が西方に屈折している。

秋葉横丁は石畳の狭い小路である。

北西端は秋葉通りで、そのまま長野大通り方面へとつながる。南端は市道(鍋屋田小学校前)である。

交差する通り
西←<秋葉横丁・花柳通り>→東
交差点名
<秋葉通り> 北↑
∧秋葉横丁
<秋葉通り>
<権堂通り(権堂アーケード)> <権堂通り(権堂アーケード)>
<金刀毘羅通り] 花柳∨
↓南
[中劇通り>
長野市立鍋屋田小学校北門
沿道

秋葉通り[編集]

秋葉神社境内の西端を通る通りは、秋葉通り(あきばどおり)と呼ばれる。

北端は市道(旧国道406号)で、そのまま三輪田町方面へとつながる。南端は権堂通り(権堂アーケード)である。

交差する通り
西←<秋葉通り>→東
交差点名
田所町通り
<市道(旧国道406号)> 北↑
∧秋葉通り∨
↓南
<市道(旧国道406号)>
<秋葉横丁]
<権堂通り(権堂アーケード)> <権堂通り(権堂アーケード)>
沿道

伝統芸能[編集]

御祭礼屋台[編集]

権堂町は弥栄神社上西之門町)御祭礼で屋台巡行をする御祭礼町20町の一つである。1914年明治6年)に御祭礼町に加わり、戦後は常に巡行の先頭に立つ。

1913年大正2年)制作の、上段が踊り屋台・下段が囃子という二階建ての屋台を曳く。

勢獅子[編集]

勢獅子(きおいじし)は、明治4年長野県の誕生を祝して始まった獅子舞。市の指定無形民俗文化財である[5]

30kg以上ある大きな獅子頭による暴れ獅子で、弥栄神社御祭礼の際に屋台巡行と併せて舞われるほか、善光寺御開帳などの際にも舞われる。

桜枝町松代町松代伊勢町・篠ノ井内堀・篠ノ井芝沢などにも権堂から派生した勢獅子が伝わる。

治安[編集]

風俗店が多いことから、客引き行為が頻繁に行われている。これに対し長野中央警察署は、2007年平成19年)に発足した長野市中心商店街環境健全化協議会とともに「長野市繁華街クリーンアップ作戦」を実施。2008年(平成20年)上半期には風俗営業法違反で12店舗36件を行政処分した。これは長野県内の全処分数(105件)の1/3近い[6]。さらに2008年(平成20年)10月1日には長野県迷惑防止条例が改正され、客引き行為の規制が強まっている。こうした客引き規制の強化から逃れる形で、町内の無料案内所の数は条例改正後4倍近く増加しているという[7]

また殺人事件連続放火事件など凶悪犯罪も発生していることから、権堂商店街協同組合は2008年(平成20年)、権堂アーケードに12台の防犯カメラを約500mおきに設置した。公道に防犯カメラが設置されるのは長野市内で初めてである。

交通[編集]

鉄道[編集]

長野大通りの地下に長野電鉄長野線が走っている。権堂駅長野電鉄本社前にあり、A特急・B特急とも停まる主要駅となっている。

路線バス[編集]

長野大通り長電バス(権堂停留所ほか)、中央通りアルピコ交通川中島バス)(権堂入口停留所・セントラルスクゥエア停留所ほか)が走っている。どちらも各社の路線系統の大部分が集中する幹線である。

脚注[編集]

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  1. ^ a b 長野市町別人口及び世帯数 - 長野市企画政策部企画課
  2. ^ 長野市街地においては、大字(長野・南長野・鶴賀)を省いた住所表示が半ば慣例化しており、郵便番号も個々の町名に対して与えられている。
  3. ^ a b 柴田誠広、山口満「長野県長野市権堂アーケードと街づくりに関する研究(地域コミュニティとまちづくり,建築計画II)」、『学術講演梗概集. 計画系E-2』第2002巻第2号、社団法人日本建築学会、2002年6月30日、 363-364頁、 NAID 110004082237
  4. ^ 旧暦にならっているため月遅れである。
  5. ^ 勢獅子(権堂町) - 長野市文化財データベース
  6. ^ 信濃毎日新聞 2008年(平成20年)8月31日
  7. ^ 信濃毎日新聞 2009年(平成21年)10月1日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]