土方竜

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土方竜
宇宙戦艦ヤマトシリーズのキャラクター
登場(最初) さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち
声優 木村幌[1]
大塚明夫PSゲーム[2]
森山周一郎(タイピングゲーム)
石塚運昇(リメイクアニメ)[3][4]
プロフィール
年齢 56歳(『2199』)→60歳(『2202』)
性別
種類 地球人
国籍 地球連邦
肩書き 宇宙戦艦ヤマト2代目艦長(『さらば』)
地球連合艦隊総司令兼アンドロメダ艦長(『ヤマト2』)
空間防衛総隊司令長官(『2199』)→外洋防衛師団司令官(『2202』)
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土方 竜(ひじかた りゅう)は、アニメ「宇宙戦艦ヤマトシリーズ」の登場人物。

概要[編集]

ガミラス帝国戦役時に宇宙戦士訓練学校古代進の教官を務めていた人物。

常に冷静な判断力や分析力に加え、自分が正しいと信じたことについては越権行為すら辞さないという、決断力や行動力も併せ持つ。また、地の利を活かして戦うなど戦術にも長けている。

さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』(以下、『さらば』)の時点では「土方」のみで名前は設定されておらず、「竜」という名前は『宇宙戦艦ヤマト2』(以下、『ヤマト2』)からの設定である。

さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち[編集]

太陽系外周艦隊・第11艦隊司令として旗艦であるパトロール艦「ゆうなぎ」に乗艦し、第11番惑星付近のパトロール中、白色彗星帝国前衛艦隊の奇襲攻撃を受けて敗北する。偶然通りかかったヤマトに救出されるが、生き恥をさらすことをいさぎよしとせず、敗戦の責任を取って船と運命を共にすることを望む。しかし、唯一の生存者であることからもヤマトへ収容されて負傷を治療された後、古代たちの要請でヤマト艦長へ就任する。テレザート星宙域での攻防では宇宙気流を利用して敵をおびき寄せ、波動砲で一網打尽にする指揮を執って勝利する。

白色彗星帝国を覆う白色中性子ガス帯が波動砲で消滅した後、白色彗星の本体である都市帝国が現れ、ヤマト乗組員たちが茫然としている中、唯一冷静な判断で都市帝国への攻撃を指示する。その戦闘中、第一艦橋への被弾による致命傷で死亡するが、その直前には古代を次の艦長に任命し、都市帝国攻略の大きな手掛かりを彼らへ与えている[5]

なお、シナリオ段階では、ヤマト艦長に就任する経緯が若干掘り下げられている。艦長就任の要請は古代だけの案で、他の乗組員たちは白色彗星帝国との戦闘に敗れて唯一生き残った土方の艦長就任に難色を示すが、彼の「艦長ではなく、生き恥をさらした惨めな男の姿をみればいい」という言葉に誰も反論しない[6]。その後、テレザート星宙域での戦闘時の的確な指示により勝利したことで、最終的に艦長として認めている[6]。本編ではカットされたが、若桜木虔の小説版および、ひおあきらの漫画版[7]では、カットされずに描かれている。

宇宙戦艦ヤマト2[編集]

『さらば』のパラレルワールドである本作では設定が変更され、対ガミラス帝国戦役後に地球防衛軍連合艦隊司令長官へ就任し、新造戦艦アンドロメダの艦長を兼務している。

劇中には第1話から登場。アンドロメダのテスト航海に出航する際、地球へ帰還する太陽系外周第3艦隊旗艦ヤマトとのニアミスを経て古代をアンドロメダへ呼び出した際には、進路変更を拒否した理由を問い質して航行進路についての不服を申し立てる彼を論破するなど、かつての教官としての威厳を見せる。

謎のメッセージの発信源を求める古代たちがヤマトで独断出航した際には、アンドロメダで追撃して木星圏でヤマトと対峙するが、再三の警告にも屈しない古代たちの決意と覚悟を汲んで見逃す。これをきっかけに土方も危機意識を高め、白色彗星帝国への対策会議では同席者たちへ「アンドロメダ級の戦艦が、最低5隻(後に10隻以上に変更)は必要です」と戦力の不足を警告し、拡充を要求するに至る。

白色彗星帝国の太陽系侵攻時には独断で地球艦隊を土星域に集結させ、バルゼー艦隊に勝利する。その直後にワープアウトしてきた白色彗星に対しては、地球艦隊に拡散波動砲斉射させて高速中性子ガスの除去に成功するが、その中から出現した都市帝国の攻撃によって地球艦隊は全滅し、アンドロメダも制御不能に陥る。最後は、古代たちに通信で「生きて最後まで戦え」と言い残し、アンドロメダごと都市帝国への激突死を遂げる。

PSゲームシリーズ[編集]

PS用ゲーム『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』、PS2用ゲーム『宇宙戦艦ヤマト イスカンダルへの追憶』『宇宙戦艦ヤマト 二重銀河の崩壊』に登場。PS2用ゲーム2作では回想シーンや回想ステージに登場する。

基本設定は『ヤマト2』に準じており、地球連合艦隊の提督としてアンドロメダの艦長を務める。また、沖田十三と同期であると本シリーズで明言された[8]

ストーリー02「地球 - 火星間防衛圏」で初登場。劇中での基本的な活躍は『ヤマト2』と同じだが、最期は都市帝国との戦闘ではなく、『さらば』のアンドロメダの最期に準じて、白色彗星に飲み込まれて戦死する。

リメイクアニメ[編集]

宇宙戦艦ヤマト』のリメイク作品である『2199』を初作とする本シリーズでは、それまでの作品の設定が反映され、古代と島の士官学校時代の教官[9]、沖田とは宇宙防衛大学時代からの親友[10]と設定されており、劇中では初めて沖田や後輩の山南修とも共演する。リデザイン担当は結城信輝[10]、モミアゲが長くなっていること以外の容姿の変化はほとんどない。階級は宙将。

劇中での登場(リメイクアニメ)[編集]

宇宙戦艦ヤマト2199 / 宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟
第1話から登場。56歳。歴戦を繰り広げてきた優秀な指揮官であるが、一時期は人材育成への思いから航宙軍士官候補生学校の校長を務めていた。また、2198年からの1年間、記憶喪失状態の森雪の保護者となっていた。
藤堂に依頼され、空間防衛総隊司令官として月面方面軍と地球地上軍防空隊を指揮し、月軌道以内の地球本土防衛を統括する。友人として病身の沖田を気遣い、役目を自分に委ねるよう持ちかけたり、沖田の主治医である佐渡酒造へヤマト乗艦を依頼した。ヤマトの地球発進後にはキリシマへ乗艦し、敬礼を送る。その際、むらかわみちおの漫画版ではヤマトを目掛けて発射された惑星間弾道弾の軌道を変更しようと試みて同弾に攻撃を加えたが、着弾(予想)時刻を数分遅らせる以上の成果はあげられなかった[11]。敬礼後の本編にも、通信や幻覚、メッセージなどでたびたび登場している。太陽系赤道際での雪との通信時や、彼女宛のメッセージでは「必ず帰るんだぞ」と述べている。
『星巡る方舟』では、沖田とヤマトを信じ抜く姿や、月面から回収した斉藤始に毅然とした態度で接する姿が描かれている。
宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち
第3話から登場。60歳。かつて「波動砲艦隊計画」に反対し、辺境の第十一番惑星を拠点とする外洋防衛師団の司令官の立場へ左遷された[12]
ガトランティス艦隊の襲撃によって第十一番惑星が壊滅した際にヤマトに救助され、親友の艦の行く末を見届けようと旅に同行することになる。

担当声優[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ a b 『宇宙戦艦ヤマト画報 ロマン宇宙戦記二十五年の歩み』(竹書房、2001年、ISBN 978-4-8124-0700-4)pp. 204-205。
  2. ^ a b 『宇宙戦艦ヤマト画報 ロマン宇宙戦記二十五年の歩み』(竹書房、2001年、ISBN 978-4-8124-0700-4)p. 211。
  3. ^ a b 『宇宙戦艦ヤマト2199 COMPLETE WORKS-全記録集-脚本集』(マッグガーデン、2015年、ISBN 9784800004697)pp. 294-318。
  4. ^ a b STAFF & CAST|宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち”. 宇宙戦艦ヤマト2202 公式サイト. 宇宙戦艦ヤマト2202製作委員会. 2017年7月9日閲覧。
  5. ^ “死を悟った艦長の土方竜は、古代を次の艦長に指名。戦力の違いに呆然としている乗組員に対し、敵機の射出口から巨大都市帝国内部に潜入して攻撃するよう冷静に指示を出した dot.フォトギャラリー | 蘇る「愛の戦士たち」”. dot. (朝日新聞出版). https://dot.asahi.com/photogallery/archives/2017022000067/8/ 2017年3月4日閲覧。 
  6. ^ a b 「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち シナリオ全再録」『ロードショー特別編集 さらば宇宙戦艦ヤマト VOL.2決定版!!』(集英社、1978年)。
  7. ^ ひおあきら『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち (1)』(メディアファクトリーMFコミックス〉、2009年、ISBN 978-4-8401-2950-3)pp. 117-162。
  8. ^ 『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち 設定資料集』(スタジオDNA、2001年、ISBN 4-921066-84-1)p. 084。
  9. ^ 『宇宙戦艦ヤマト2199』第一章劇場パンフレット(松竹、2012年)p. 18。
  10. ^ a b 『宇宙戦艦ヤマト2199 公式設定資料集[EARTH]』(マッグガーデン、2013年、ISBN 978-4-8000-0192-4)p. 229。
  11. ^ むらかわみちお『宇宙戦艦ヤマト2199 (1)』(角川書店、2012年、ISBN 978-4-04-120336-1)pp. 133-139。
  12. ^ 『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第二章 発進篇』劇場パンフレット(バンダイビジュアル、2017年)p. 11。

外部リンク[編集]