パレードへようこそ

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パレードへようこそ
Pride
監督 マシュー・ワーカス
脚本 ステファン・ベレズフォード
製作 デヴィッド・リヴィングストーン
出演者 ビル・ナイ
イメルダ・スタウントン
ドミニク・ウェスト
音楽 クリストファー・ナイチンゲール
撮影 タット・ラドクリフ
編集 メラニー・オリヴァー
製作会社 BBCフィルムズ
キャルミティ・フィルムズ
配給 イギリスの旗 パテ
日本の旗 セテラ・インターナショナル
公開 イギリスの旗 2014年9月12日
日本の旗 2015年4月4日
上映時間 120分[1]
製作国 イギリスの旗 イギリス
言語 英語
興行収入 $7,523,634[2]
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パレードへようこそ』(原題: Pride)は、2014年にイギリスで製作されたレズビアン・ゲイ映画である。本作は実話に基づいている[3]。監督はマシュー・ワーカス、主演はビル・ナイが務める。

本作は2014年5月に開催された第67回カンヌ国際映画祭の監督週間で上映され、クィア・パルムを受賞した[4][5]

現在、本作をミュージカル化する計画が進められている[6]

あらすじ[編集]

1984年、イギリスで炭鉱労働者たちがストライキを起こした。それを応援すべく、レズビアンゲイの活動家グループが炭鉱夫の家族のために募金活動を始める。全国炭鉱労働者組合は同性愛者の団体から公に支援を受けることに対して抵抗感を持っていた。そのため、活動家たちはウェールズにある小さな炭鉱町、オンルウィンに直接寄付をすることにした。結果として、炭鉱労働者たちと同性愛者たちの間で、協力を模索する動きが出てきた。当初、両者の協力は失敗に終わると思われていたが……。

キャスト[編集]

※括弧内は日本語吹替

公開[編集]

本作は2014年5月に開催された第67回カンヌ国際映画祭でプレミアを迎え、スタンディング・オヴェーションで称えられた。そして、クィア・パルムを受賞した[7]。2014年9月に開催された第39回トロント国際映画祭でも上映され、観客から高い評価を得た[8]。2014年9月12日には、イギリスで公開され、17日にはフランスで公開された[9][10]パテがイギリスとフランスでの配給を行った[11]。アメリカでの配給権はCBSフィルムが獲得した[12]

2014年9月26日、本作はニューヨークサンフランシスコロサンゼルスの3都市で限定公開された[13]

レイティング[編集]

アメリカ映画協会は本作のレイティングをR(17歳以下は鑑賞時に要保護者同伴)としたが、この判定がホモフォビアではないかという指摘がなされている[14]インデペンデントイアン・バレルは本作のR指定をドラコンの立法のようだと述べた。さらに、本作と同じ年に公開されたLGBT映画『Love Is Strange』や前年に公開された『G.B.F.』もアメリカ映画協会によってR指定されていることを批判している[15]。なお、アメリカ映画協会はこの件に関するコメントを出していない[14]。イギリスのLGBT活動家であるピーター・タッチェルは「『パレードへようこそ』には、露骨な性描写や暴力描写はない。アメリカ映画協会にはマイルドな同性愛描写であったとしても、そうした描写がある映画は17歳以下には適さないという硬直した価値観があるようだ。」と述べている[14]

イギリスでは、全英映像等級審査機構が本作に「15歳未満視聴非推奨」のレイティングを付けた。登場人物が時折粗野な表現を用いることと2か所の性描写のためである[15]。ゲイクラブでボンデージの衣装を身に着けている男性が映るシーンと登場人物がポルノ雑誌を寝室で読むシーンが「性描写」と判断された[15]

興行収入[編集]

本作はイギリスでの公開初週末に71万ポンドを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場3位となった[16]。2週目には57万ポンドを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング3位を維持した[17]。最終的に、イギリスでは326万ポンドを稼ぎ出した[18]

アメリカでは、公開初週末に6館で8万4800ドルを稼ぎ出した[19]

評価[編集]

本作は批評家から高く評価されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには100件のレビューがあり、批評家支持率は94%、平均点は10点満点で7.7点となっている。サイト側による批評家の意見の要約は「説教映画になってはいないが、真面目な映画である。感傷的な映画になっておらず、気分が盛り上がる映画だ。『パレードへようこそ』は見事な出来栄えで誰もが楽しめる映画だ。」となっている[20]。また、Metacriticには36件のレビューがあり、加重平均値は79/100となっている[21]

インディペンデントジェフリー・マクナブは、本作が『フル・モンティ』、『ブラス!』、『リトル・ダンサー』といった炭鉱が閉鎖されていくイギリスの町を舞台にした映画の系譜をどのように追っているかを明らかにした。そして、本作に5つ星評価で5つ星満点の評価を下した[22]ガーディアンピーター・ブラッドショーは本作を「情熱的な愛すべき映画」と評している[23]

受賞[編集]

日付 カテゴリ 対象者 結果
フランダース国際映画祭[24] 2014年10月27日 観客賞 受賞
ライデン国際映画祭[25] 2014年11月10日 観客賞 受賞
英国インディペンデント映画賞[26] 2014年12月7日 作品賞 受賞
監督賞 マシュー・ワーカス ノミネート
脚本賞 ステファン・ベレズフォード ノミネート
助演女優賞 イメルダ・スタウントン 受賞
助演男優賞 アンドリュー・スコット 受賞
助演男優賞 ベン・シュネッツァー ノミネート
有望新人賞 ベン・シュネッツァー ノミネート
ゴールデングローブ賞[27] 2015年1月11日 ゴールデングローブ賞 作品賞 (ミュージカル・コメディ部門) 未決定

出典[編集]

  1. ^ Pride”. 2014年12月12日閲覧。
  2. ^ Pride (2014)”. 2014年12月14日閲覧。
  3. ^ ビル・ナイら出演『パレードへようこそ』4月公開!ロンドンLGSMの若者とウェールズ炭坑労働者の友情描く”. 2014年12月14日閲覧。
  4. ^ Cannes Directors' Fortnight 2014 lineup unveiled”. 2014年12月14日閲覧。
  5. ^ Festival de Cannes: la «Queer Palm» décernée à «Pride» du Britannique Matthew Warchus”. 2014年12月14日閲覧。
  6. ^ Blockbuster British film Pride could become a stage musical”. 2014年12月14日閲覧。
  7. ^ Pride, Cannes Film Festival - film review”. 2014年12月13日閲覧。
  8. ^ Gay activists and miners on strike: an unlikely pair in film festival favorite ‘Pride’”. 2014年12月14日閲覧。
  9. ^ Pride (15)”. 2014年12月14日閲覧。
  10. ^ Pride”. 2014-1213閲覧。
  11. ^ Pride shoot date set”. 2014年12月14日閲覧。
  12. ^ Toronto: Bill Nighy Blasts Margaret Thatcher for Bashing Gays, Trade Unions”. 2014年12月14日閲覧。
  13. ^ ""Pride" Opens in NY, LA, and SF September 26".”. 2014年12月10日閲覧。
  14. ^ a b c US censors accused of homophobia over restrictive Pride rating”. 2014年12月14日閲覧。
  15. ^ a b c Pride: Are US film censors pandering to homophobia?”. 2014年12月12日閲覧。
  16. ^ The Boxtrolls knocks Sex Tape off UK box office top spot”. 2014年12月14日閲覧。
  17. ^ The Boxtrolls spends second weekend at top of UK box office”. 2014年12月14日閲覧。
  18. ^ Gone Girl finds gold and Dracula Untold sucks bucks at the UK box office”. 2014年12月14日閲覧。
  19. ^ ‘Skeleton Twins’ Robust In Specialty Box-Office Expansion; ‘Pride’ Solid In Debut”. 2014年12月14日閲覧。
  20. ^ Pride (2014)”. 2014年12月12日閲覧。
  21. ^ Pride”. 2014年12月14日閲覧。
  22. ^ Pride, film review: Two tribes and plenty of nostalgia in this feelgood hit”. 2014年12月14日閲覧。
  23. ^ Pride review – when gay activists struck a deal with miners”. 2014年12月14日閲覧。
  24. ^ 'Pride' wint publieksprijs Film Fest Gent”. 2014年12月12日閲覧。
  25. ^ Recordaantal bezoekers voor Leiden International Film Festival”. 2014年12月14日閲覧。
  26. ^ Barraclough, Leo (2014年12月7日). “Matthew Warchus’ ‘Pride’ Wins Top Prize at British Independent Film Awards”. バラエティ. http://variety.com/2014/film/news/benedict-cumberbatch-keira-knightley-attend-british-independent-film-awards-live-blog-1201373211/ 
  27. ^ 2015 Golden Globe Nominations”. 2014年12月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年12月11日閲覧。

外部リンク[編集]