サッカーウズベキスタン代表
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国または地域 | ウズベキスタン | |||
協会 | ウズベキスタンサッカー連盟 | |||
愛称 |
White Wolves Turanians (白い狼) | |||
監督 | スレチコ・カタネッツ | |||
最多出場選手 | セルヴェル・ジェパロフ(128試合) | |||
最多得点選手 | エルドル・ショムロドフ(37得点) | |||
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初の国際試合 | ||||
タジキスタン 2–2 ウズベキスタン (ドゥシャンベ, タジキスタン; 1992年6月17日) | ||||
最大差勝利試合 | ||||
モンゴル 0–15 ウズベキスタン (チエンマイ, タイ王国; 1998年12月5日) | ||||
最大差敗戦試合 | ||||
日本 8–1 ウズベキスタン (サイダ, レバノン; 2000年10月8日) | ||||
FIFAワールドカップ | ||||
出場回数 | 0回 | |||
最高成績 | - | |||
AFCアジアカップ | ||||
出場回数 | 8回 | |||
最高成績 | 4位 (2011) | |||
サッカーウズベキスタン代表(サッカーウズベキスタンだいひょう)は、ウズベキスタンサッカー連盟(UFF)によって構成される、ウズベキスタンのサッカーのナショナルチームである。
概要
[編集]FIFAワールドカップ本大会出場歴は無い。予選には1998年フランス大会から参加しており、2018年ロシア大会予選まで6大会連続で最終予選まで進出した。その内、2006年ドイツ大会予選、2014年ブラジル大会予選ではアジアプレーオフまで進むなど本大会目前で力尽きる状況が続いている。
AFCアジアカップでは継続的に好成績を残しており、2004年中国大会から6大会連続で決勝トーナメント進出を果たしている。最高成績は2011年カタール大会で残した4位[1]。
韓国に対して極めて相性が悪く、2024年10月時点で1勝4分11敗と大きく負け越している。唯一の白星は初対戦の1994年アジア競技大会の準決勝(1-0)である[2]。
歴史
[編集]1990年代 - 2000年代
[編集]ソビエト連邦が欧州サッカー連盟(UEFA)だった関係で中央アジア諸国は独立後、欧州サッカー連盟(UEFA)かアジアサッカー連盟(AFC)か選択できたが、1994年にAFCに加入した。
初めて参加した国際大会である1994年・広島アジア大会で優勝し、一躍アジアサッカーの雄に名乗りを上げた。その後出場した1996年アジアカップ、2000年アジアカップでは2大会連続で1次リーグ敗退に終わっている。
2004年度・2007年度には連続してアジアカップ決勝トーナメント(ベスト8)に進出した。
AFCアジアカップ2004
[編集]中国で開催されたAFCアジアカップ2004では、イラク、前回大会準優勝のサウジアラビア、初出場トルクメニスタン相手に3連勝して、初めて決勝トーナメントに進出。
準々決勝ではバーレーンと120分間で2-2と決着がつかず突入したPK戦の末に敗れてベスト8となった[3]。
2006年W杯ドイツ大会
[編集]2006 FIFAワールドカップ・アジア予選最終予選ではグループAの3位となり、バーレーンとのアジア5位決定戦(3次予選)に回った。
ホーム・アンド・アウェー第1戦(タシュケント)、ウズベキスタン1点リードの前半39分に、主審の吉田寿光がウズベキスタンにPKを与えた。セルヴェル・ジェパロフがこれを決めたが、ウズベキスタンの選手がペナルティエリア内に入ったとしてノーゴールとなった。本来ならPKのやり直しとなるが、吉田主審はバーレーンにフリーキックを与えた[4]。
試合はそのまま1-0でウズベキスタンが勝利したが、試合後PKのルール適用ミスを指摘したウズベキスタン協会側から「3-0でウズベキスタンの勝利とするべきだ」と提訴がされた[5][6]。
提訴の結果、3-0となるどころかウズベキスタンが勝利したにも関わらず再試合となった。結局2戦合計1-1で並ぶもアウェーゴール・ルールにより敗退となった。
2010年W杯南アフリカ大会・アジア予選でも最終予選に進んだが、グループリーグ最下位で敗退となった。
2010年代
[編集]AFCアジアカップ2011ではグループリーグを首位で通過し、最終的には過去最高位となる4位となった。2014年W杯ブラジル大会・アジア3次予選ではAFCアジアカップ2011王者の日本をアウェーで下し、グループ首位で4次予選へ進出した。4次予選では韓国に勝ち点で並ぶもわずかに得失点差1で及ばずA組3位の成績で、B組3位のヨルダンとアジア第5代表を争う5次予選に出場。第1戦、第2戦ともに1-1で延長戦でも決着がつかずPK戦となったが、その末に敗れワールドカップ出場はならなかった。AFCアジアカップ2015ではグループリーグを2位で突破したが、準々決勝で延長戦の末韓国に敗れベスト8となった。
2018年W杯ロシア大会・アジア予選では3次予選まで進出し、序盤は自動出場権獲得の2位につけるなど善戦していたが、アウェーでシリアや中国に敗れるなどで第9節終了時点で出場圏外の4位に転落。最終節はホームで韓国を破ればW杯初出場へ大きく前進するところだったが、後半は防戦一方となるなど精彩を欠き最終的に0-0のスコアレスドロー。同時刻に行われていたイランとシリアの試合が2-2の引き分けで終わったため、結果勝ち点で並んだシリアに得失点差で及ばずグループA4位でプレーオフにすら進めず予選敗退となった。
AFCアジアカップ2019ではグループを2位で突破し、ラウンド16で過去これまで3回対戦し3敗しているオーストラリアと対戦し、0-0で延長でも決着がつかずPK戦にもつれこんだが、これに2-4で敗れベスト16で敗退した。
2020年代
[編集]2022年W杯カタール大会・アジア予選では、1次予選を免除され2次予選から参加。サウジアラビア、パレスチナ、シンガポール、イエメンと同組となった。しかし、サウジアラビアに2敗[7][8]、パレスチナとは1勝1敗[9][10]に終わるなど5勝3敗・グループ2位という成績で2次予選を終了[11]。首位に加えて最終予選進出となる各組2位の成績上位5チームに入れなかった[12]。W杯の予選においてウズベキスタンが最終予選に進めずに敗退が決定するのはこの大会が初であった。
AFCアジアカップ2023・3次予選では格の違いを見せつけ3戦全勝で出場権を獲得した。カタール開催の本大会では、グループリーグ・B組の初戦でシリアとスコアレスで引き分け[13]、インドには3-0で快勝した[14]。1勝1分で迎えたオーストラリアとの最終戦はPKで先制点を許すも試合終盤に追いついて引き分けに持ち込み、B組2位で6大会連続決勝トーナメント進出を決めた[15]。決勝トーナメントではタイを2-1で下すも[16]、準々決勝で後に優勝を決める開催国カタールにPK戦の末敗れ[17][18]、2011年カタール大会以来のベスト4進出は果たせなかった。
ホームスタジアム
[編集]- ブニョドコル・スタジアム(タシュケント)収容人数:34,000人
- パフタコール・マルカジイ・スタジアム(タシュケント)収容人数:35,000人
成績
[編集]FIFAワールドカップ
[編集]AFCアジアカップ
[編集]開催年 | 結果 | 試合 | 勝利 | 引分 | 敗戦 | 得点 | 失点 |
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1996 | グループリーグ敗退 | 3 | 1 | 0 | 2 | 3 | 6 |
2000 | 3 | 0 | 1 | 2 | 2 | 14 | |
2004 | ベスト8 | 4 | 3 | 0 | 1 | 5 | 2 |
2007 | 4 | 2 | 0 | 2 | 10 | 4 | |
2011 | 4位 | 6 | 3 | 1 | 2 | 10 | 13 |
2015 | ベスト8 | 4 | 2 | 0 | 2 | 5 | 5 |
2019 | ベスト16 | 4 | 2 | 1 | 1 | 7 | 3 |
2023 | ベスト8 | 5 | 2 | 3 | 0 | 7 | 3 |
合計 | 8/18 | 33 | 15 | 6 | 12 | 49 | 50 |
歴代監督
[編集]名前 | 国籍 | 年 |
---|---|---|
ルスタム・アクラモフ | 1992.6-1994.10 | |
アレクサンドル・イヴァンコフ | 1995.7-1995.11 | |
バハディール・イブラギモフ | 1996 | |
ルスタム・ミルサディコフ | 1996.5-1997.10 | |
ウビラジャラ・ヴェイガ・ダ・シルヴァ | 1997.10-1998.12 | |
マフムード・ラヒモフ | 1999.7-2000.2 | |
ヴィクトル・ボリソフ | 2000.2 | |
パーヴェル・サディリン | 2000.4-2000.5 | |
ユーリイ・サルキシャン | 2000.7-2004.2 | |
ヴラジーミル・サルコフ | 2000.12-2001.10 | |
ラフシャン・ハイダロフ | 2002.1-2004.11, 2005 | |
レオニード・オストロウシュコ | 2004.2-2004.4 | |
ハンス・ユルゲン・ゲーデ | 2004.2-2000.10 | |
ボブ・ホートン | 2005.6-2005.12 | |
ヴァレリー・ニポムニシ | 2006.1-2006.12 | |
ラウフ・イニレーエフ | 2007.1-2008.9 | |
ミルジャラル・カシモフ | 2008.9-2010.4 | |
ヴァディム・アブラモフ | 2010.4-2012.6.4 | |
ミルジャラル・カシモフ | 2012.6.4-2015.6.24[19] | |
サムヴェル・ババヤン | 2015.6.24-2017.9.11[20][21] | |
ルズィクル・ベルディエフ | 2017.10.17-2017.12[22] | |
ティムル・カパーゼ | 2018.2-2018.6 | |
エクトル・クーペル | 2018.10[23]-2019.9 | |
ヴァディム・アブラモフ | 2019.9-2021.6 | |
スレチコ・カタネッツ | 2021.8- |
歴代選手
[編集]GK
[編集]- イグナティ・ネステロフ 2002-2019
DF
[編集]- オレグ・パシニン 2001-2005
- アンズル・イスマイロフ 2007-
- エゴール・クリメツ 2013-
- サンジャール・トゥルスノフ 2010-
- ドストンベック・トゥルスノフ 2018-
MF
[編集]- ミルジャラル・カシモフ 1992-2005
- ティムル・カパーゼ 2002-2015
- セルヴェル・ジェパロフ 2002-2017
- オディル・アフメドフ 2007-2021
- ファズィル・ムサエフ 2009-
- オタベク・シュクロフ 2016-
- ドストンベク・ハムダモフ 2016-
FW
[編集]- イーゴリ・シュクヴィリン 1992–2000
- マクシム・シャツキフ 1999-2014
- アレクサンドル・ゲインリフ 2002-2017
- マラト・ビクマエフ 2004-
- サルドル・ラシドフ 2013-
- エルドル・ショムロドフ 2015-
歴代記録
[編集]出場数ランキング
[編集]順位 | 名前 | 出場 | 得点 | 期間 |
---|---|---|---|---|
1 | セルヴェル・ジェパロフ | 128 | 25 | 2002-2017 |
2 | ティムル・カパーゼ | 119 | 10 | 2002-2015 |
3 | オディル・アフメドフ | 108 | 21 | 2007-2021 |
4 | イグナティ・ネステロフ | 105 | 0 | 2002-2019 |
5 | アンズル・イスマイロフ | 102 | 3 | 2007-2019 |
6 | アレクサンドル・ゲインリフ | 97 | 31 | 2002-2017 |
7 | アジズベク・ハイダロフ | 85 | 1 | 2007-2018 |
8 | イスロム・トフタホジャエフ | 73 | 2 | 2009-2021 |
9 | ヴィタリー・デニソフ | 72 | 1 | 2006-2018 |
10 | ミルジャラル・カシモフ | 67 | 31 | 1992-2005 |
得点数ランキング
[編集]順位 | 名前 | 得点 | 出場 | 期間 |
---|---|---|---|---|
1 | エルドル・ショムロドフ | 37 | 66 | 2015- |
2 | マクシム・シャツキフ | 34 | 61 | 1999-2014 |
3 | ミルジャラル・カシモフ | 31 | 67 | 1992-2005 |
アレクサンドル・ゲインリフ | 97 | 2002-2017 | ||
5 | セルヴェル・ジェパロフ | 25 | 128 | 2002-2017 |
6 | オディル・アフメドフ | 21 | 108 | 2007-2021 |
7 | イーゴリ・シュクヴィリン | 20 | 31 | 1992-2000 |
8 | イゴール・セルゲーエフ | 17 | 66 | 2013- |
9 | ジャファル・イリスメトフ | 15 | 36 | 1997-2007 |
10 | ウルグベク・バカイェフ | 14 | 52 | 2001-2014 |
脚注
[編集]- ^ “朴智星不在も韓国3位死守/アジア杯 - アジア杯2011”. nikkansports.com. 2024年9月19日閲覧。
- ^ “Uzbekistan national football team: record v Korea Republic”. 2024年10月22日閲覧。
- ^ “2004年アジア杯準決勝、奇跡の逆転勝利をもたらした宮本恒靖の独断”. 集英社 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva (2019年3月1日). 2024年9月19日閲覧。
- ^ “No.573 吉田主審の魔の瞬間 | サッカーの話をしよう 大住良之オフィシャルアーカイブサイト”. www.soccertalk.jp. 2024年9月19日閲覧。
- ^ “No.574 なぜ再試合が決定されたのか | サッカーの話をしよう 大住良之オフィシャルアーカイブサイト”. www.soccertalk.jp. 2024年9月19日閲覧。
- ^ “asahi.com:日本人主審のミスで再戦、W杯アジアプレーオフ第1戦 - スポーツ”. www.asahi.com. 2024年9月19日閲覧。
- ^ “MD5 - Group D: Uzbekistan 2-3 Saudi Arabia” (英語). the-AFC. 2024年10月15日閲覧。
- ^ “Saudi Arabia 3-0 Uzbekistan (Jun 15, 2021) Final Score” (英語). ESPN. 2024年10月15日閲覧。
- ^ UzDaily. “Palestine secures a stunning 2-0 victory over Uzbekistan” (英語). UzDaily.uz. 2024年10月15日閲覧。
- ^ “Uzbekistan 2-0 Palestine (Nov 19, 2019) Final Score” (英語). ESPN. 2024年10月15日閲覧。
- ^ “FIFAワールドカップカタール2022 アジア2次予選の特設ページ”. 日程・結果|アジア2次予選 (FIFAワールドカップカタール2022 特設ページ)|SAMURAI BLUE|日本代表|JFA|公益財団法人日本サッカー協会. 2024年10月15日閲覧。
- ^ “日本代表、来年W杯最終予選前にウズベキスタン代表と親善試合! テレビ放送は調整中 | Goal.com 日本”. www.goal.com (2021年11月29日). 2024年10月15日閲覧。
- ^ “Group B: Uzbekistan 0-0 Syria” (英語). the-AFC. 2024年10月15日閲覧。
- ^ “Uzbekistan 3-0 India (18 Jan, 2024) Final Score - ESPN (UK)” (英語). ESPN. 2024年10月15日閲覧。
- ^ “豪州がB組1位で決勝Tへ ウズベキスタンは2位突破|山形新聞”. やまがたニュースオンライン. 2024年10月15日閲覧。
- ^ “ウズベキスタンが2-1勝利で準々決勝進出! 石井監督率いるタイはスパチョークが同点弾も及ばず【アジア杯】 | サッカーダイジェストWeb”. www.soccerdigestweb.com. 2024年10月15日閲覧。
- ^ “前回王者カタールがベスト4へ!PK戦でウズベキスタン下す | Goal.com 日本”. www.goal.com (2024年2月3日). 2024年10月15日閲覧。
- ^ “前回王者カタールがベスト4へ!PK戦でウズベキスタン下す | Goal.com 日本”. www.goal.com (2024年2月3日). 2024年10月15日閲覧。
- ^ ウズベキスタン代表アブラモフ監督辞任。後任はカシモフ-2012年6月4日
- ^ ウズベキスタン代表監督が交代 ババヤン氏、就任へ-2015年6月24日
- ^ 初のW杯出場を逃したウズベキスタンがババヤン監督を解任-2017年9月11日
- ^ Рузикул Бердиев назначен врио главного тренера сборной Узбекистана по футболу
- ^ ロシアW杯へ導いた元エジプト代表指揮官、ウズベキスタンの監督に就任決定