エリアポ (衛星)

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エリアポ
Erriapus
仮符号・別名 仮符号 S/2000 S 10
別名 Saturn XXVIII
分類 土星の衛星
軌道の種類 ガリア群
発見
発見日 2000年9月23日[1]
発見者 B・J・グラドマン
J・J・カヴェラース
軌道要素と性質
軌道長半径 (a) 17,602,000 km[2]
離心率 (e) 0.4722[2]
公転周期 (P) 871.14 日 (2.388 年)[2]
軌道傾斜角 (i) 34.481°[2]
近点引数 (ω) 282.522°[2]
昇交点黄経 (Ω) 150.985°[2]
平均近点角 (M) 294.829°[2]
土星の衛星
物理的性質
半径 5 km[3]
質量 7.6×1014 kg[3]
平均密度 2.3 g/cm3[3] (仮定値)
アルベド(反射能) 0.06[3] (仮定値)
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エリアポ (Saturn XXVIII Erriapus) は、土星の第28衛星である。ガリア群に属する衛星である。エッリアポ[4]と表記されることもある。

2000年9月23日に、ブレット・J・グラドマンジョン・J・カヴェラーズらの観測チームにより発見された。観測にはカナダ・フランス・ハワイ望遠鏡などが用いられている[5][6]。発見は同年12月7日に国際天文学連合のサーキュラーで公表され、S/2000 S 10 という 仮符号が与えられた[5]

その後、2003年8月8日にケルト神話巨人 Erriapus に因んで命名され、Saturn XXVIII という確定番号が与えられた[7]。当初与えられた名称の綴りは Erriapo であり[7]、これは由来となった巨人 Erriapus の与格であったが、2007年12月に主格である Erriapus に変更された[1][8]

エリアポは直径が約 10 km の小さな天体であり、土星の周囲を長周期の楕円軌道を描いて周回している。不規則衛星のグループであるガリア群の一員であり、ガリア群の衛星は軌道や物理的性質が類似している。これらの天体の表面はわずかな赤色を示しており、元々は一つの天体であったものが破壊されて群を形成した可能性がある[9][10]。あるいはガリア群で最も大きいアルビオリックスの破片である可能性もある[11]

出典[編集]

  1. ^ a b NASA (2017年12月5日). “In Depth | Erriapus – Solar System Exploration: NASA Science”. アメリカ航空宇宙局. 2018年12月17日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g Jet Propulsion Laboratory (2013年8月23日). “Planetary Satellite Mean Orbital Parameters”. Jet Propulsion Laboratory Solar System Dynamics. ジェット推進研究所. 2018年12月17日閲覧。
  3. ^ a b c d Jet Propulsion Laboratory (2015年2月19日). “Planetary Satellite Physical Parameters”. Jet Propulsion Laboratory Solar System Dynamics. ジェット推進研究所. 2018年12月17日閲覧。
  4. ^ 宇宙の質問箱-データ●太陽系内の衛星表”. 国立科学博物館. 2018年12月19日閲覧。
  5. ^ a b Brian G. Marsden (2000年12月7日). “IAUC 7539: S/2000 S 10; OUTER Sats OF THE GIANT PLANETS”. Central Bureau for Astronomical Telegrams. 国際天文学連合. 2018年12月19日閲覧。
  6. ^ Brian G. Marsden (2000年12月19日). “MPEC 2000-Y14 : S/2000 S 3, S/2000 S 4, S/2000 S 5, S/2000 S 6, S/2000 S 10”. 小惑星センター. 2018年12月19日閲覧。
  7. ^ a b Daniel W. E. Green (2003年8月8日). “IAUC 8177: Sats OF (22); Sats OF JUPITER, SATURN, URANUS”. Central Bureau for Astronomical Telegrams. 国際天文学連合. 2018年12月19日閲覧。
  8. ^ Spelling of Saturn XXVIII | USGS Astrogeology Science Center”. アメリカ地質調査所 (2007年12月17日). 2018年12月19日閲覧。
  9. ^ Gladman, Brett; Kavelaars, J. J.; Holman, Matthew; Nicholson, Philip D.; Burns, Joseph A.; Hergenrother, Carl W.; Petit, Jean-Marc; Marsden, Brian G. et al. (2001年). “Discovery of 12 satellites of Saturn exhibiting orbital clustering”. Nature 412 (6843): 163–166. doi:10.1038/35084032. ISSN 0028-0836. 
  10. ^ Grav, Tommy; Holman, Matthew J.; Gladman, Brett J.; Aksnes, Kaare (2003年). “Photometric survey of the irregular satellites”. Icarus 166 (1): 33–45. arXiv:astro-ph/0301016. doi:10.1016/j.icarus.2003.07.005. ISSN 00191035. 
  11. ^ Grav, T; Bauer, J (2007年). “A deeper look at the colors of the saturnian irregular satellites”. Icarus 191 (1): 267–285. arXiv:astro-ph/0611590. doi:10.1016/j.icarus.2007.04.020. ISSN 00191035.