きんえい

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株式会社きんえい
Kin-Ei Corp.
種類 株式会社
市場情報
東証スタンダード 9636
1949年5月14日上場
本店所在地 日本の旗 日本
545-0052
大阪市阿倍野区阿倍野筋1丁目5番1号
設立 1937年(昭和12年)5月12日
(株式会社大鉄映画劇場)
業種 サービス業
法人番号 1120001005118 ウィキデータを編集
代表者 代表取締役社長 田中耕造
資本金 5億6420万円
発行済株式総数 2,821千株
売上高 28億5756万0千円
営業利益 9365万4千円
純利益 5502万5千円
純資産 21億3986万4千円
総資産 57億5890万1千円
従業員数 45人
決算期 1月31日
主要株主 日本マスタートラスト信託銀行株式会社
近畿日本鉄道株式会社退職給付信託口) 45.54%
近鉄保険サービス株式会社 8.89%
近鉄グループホールディングス株式会社 5.87%
岸本ビル株式会社 0.90%
南野顕夫 0.62%
株式会社近鉄百貨店 0.62%
株式会社近鉄リテーリング 0.57%
南園良三郎 0.22%
日本ファシリオ株式会社 0.19%
共同総合サービス株式会社 0.15%
関係する人物 佐竹三吾(創業者・大阪鉄道元社長)・小林一三
外部リンク https://www.kin-ei.co.jp/cgi-bin/pc/index.cgi
特記事項:経営指標は 2021年1月 第124期 有価証券報告書
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株式会社きんえい: Kin-Ei Corp.)は、大阪市阿倍野区に本社を置くサービス業(主に映画館の運営)及び不動産業を行う会社であべのアポロを運営する近鉄グループの会社である。

2013年5月まで単元株式数が日本で唯一2,000株であった。

沿革[編集]

アポロビルにある「あべのアポロシネマ」の前身は1950年に開館した「アポロ座」だが、そのルーツは、株式会社大鉄映画劇場(株式会社近畿映画劇場を経て、現・株式会社きんえい)が1937年昭和12年)に大阪鉄道大阪阿部野橋駅構内に開設した社名と同じ「大鉄映画劇場」まで遡ることができる。映画館設立にあたっては阪神急行電鉄(現:阪急阪神ホールディングス)を率いていた小林一三も関与している[1]。1954年に「近映大劇場」「近畿劇場」「近畿地下劇場」の3館からなる「近映会館」が開館し、今日の礎を築いた。戦前には吉本興業と提携した大鉄花月劇場も運営していた。

戦時中に大阪鉄道が大阪電気軌道と合併し、関西急行鉄道に改称した後、南海鉄道とも合併して近畿日本鉄道と社名を再度改めた際、「大鉄○○」の名称はすべて「近畿○○」に変更した。当時の近畿日本鉄道の略称は「日本鉄道」「近畿」「近日」もしくは「近畿日本」であった。これはすでに近江鉄道が「近鉄」(読みはおうてつ)を略称として使用していたためである。

年表[編集]

  • 1937年5月 - 「株式会社大鉄映画劇場」として創業(資本金1,000千円)。大阪阿部野橋駅構内に「大鉄映画劇場」開館
  • 1938年 - 大鉄映画劇場に併設して「大鉄映画ニュース館」「大鉄映画地下劇場」を開館
  • 1939年 - 吉本興業と提携した「大鉄花月劇場」を開場
  • 1944年6月 - 株式会社大鉄映画劇場から「株式会社近畿映画劇場」に社名変更
  • 1949年5月 - 大阪証券取引所に上場
  • 1950年12月 - 「アポロ座」開館(現・あべのアポロシネマ)
  • 1954年11月 - 「近映大劇場」「近畿劇場」「近畿地下劇場」の3館からなる「近映会館」が開館(現在の阿部野橋ターミナルビルウイング館の場所に存在)
  • 1956年 - 近畿日本鉄道株式会社と株式会社近畿映画劇場の共同出資で「近映興業株式会社」設立
  • 1957年 - 「アポロ座」「阿倍野セントラル」「あべの劇場」「阿倍野シネマ」の4館からなる「アポロ会館」が開館
  • 1959年 - 「食堂ビル ニューアポロ」開業
  • 1967年 - 阿倍野共同ビル地下に「あべの文化劇場」開館
  • 1968年 - 新名画ビル地下に「あべの名画座」開館
  • 1970年 - 株式会社近畿映画劇場が近映興業株式会社を合併
  • 1972年7月 - アポロビル開業
  • 1977年 - 食堂・喫茶部門の経営を「近映産業株式会社」に委託
  • 1988年 - 近映産業株式会社解散。食堂・喫茶部門の経営を「キンエイサービス株式会社」に委託
  • 1998年12月 - あべのルシアス開業。社名を株式会社近畿映画劇場から「株式会社きんえい」に変更
  • 2006年 - キンエイサービス株式会社解散。食堂・喫茶部門の経営を「アポロサービス」に委託
  • 2008年 - あべのルシアスの賃貸・運営管理業務開始
  • 2011年4月 - ヴィアあべのウォークの店舗賃貸を開始
  • 2013年6月 - 株式併合(10株を1株の割合で併合)及び単元株式数変更(2,000株から100株に変更)を実施
  • 2013年7月 - 大阪証券取引所における現物株撤退に伴い、東京証券取引所第2部に上場

運営施設[編集]

過去の運営施設[編集]

  • 「近映会館」(1954年 - 1981年)
  • 「あべの文化劇場」(阿倍野共同ビル地下、1967年 - 1998年)
  • 「アポロシネマ8プラス1」(新名画ビル地下、旧「あべの名画座」、1968年 - 2007年)
  • 「アポログリーン」(アポロビル4F、後のあべのアポロシネマ・スクリーン1、1972年 - 1998年)
  • 「アポロローズ」(アポロビル4F、後のあべのアポロシネマ・スクリーン2、1972年 - 1998年)
  • 「天王寺ステーションシネマ」(天王寺ステーションビル地下、近畿日本鉄道より1985年譲受、2001年閉館)

注釈[編集]

  1. ^ 第119期有価証券報告書 P.3

外部リンク[編集]