釧路町
くしろちょう 釧路町 | |
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国 | 日本 |
地方 | 北海道地方 |
都道府県 | 北海道(釧路総合振興局) |
郡 | 釧路郡 |
市町村コード | 01661-6 |
法人番号 | 5000020016616 |
面積 |
252.04km2 (境界未定部分あり) |
総人口 |
18,499人 [編集] (住民基本台帳人口、2024年3月31日) |
人口密度 | 73.4人/km2 |
隣接自治体 |
釧路市、阿寒郡鶴居村、 川上郡標茶町、厚岸郡厚岸町 |
町の木 | エゾノコリンゴ |
町の花 | クシロハナシノブ |
町の鳥 | エゾフクロウ |
釧路町役場 | |
町長 | 小松茂 |
所在地 |
〒088-0692 北海道釧路郡釧路町別保1丁目1番地 |
外部リンク | 釧路町 |
ウィキプロジェクト |
釧路町(くしろちょう)は、北海道釧路管内釧路郡の町。長靴ホッケー発祥の地として知られる。
地理
釧路管内中南部に位置、釧路市東部に隣接。南部は太平洋に面する。町役場は別保地区にあり、釧路市から東に10kmに位置。その他に、セチリ太、中央、遠矢、昆布森の計5地区があり、雪裡、遠矢、昆布森に3つの支所が置かれる。
セチリ太地区は釧路市北東部に隣接した地域。イオン北海道が展開するイオン釧路店をはじめとして多くの郊外型商業施設が立ち並び、釧路市を含めた商業の中心地となっている。
遠矢地区は釧路湿原国立公園の東部に位置し、南北に国道391号、釧網本線が走る。
昆布森地区は太平洋沿岸部地域で北太平洋シーサイドライン(尻羽海岸)は厚岸道立自然公園に位置する。地勢は険しく、海と山に囲まれ、そこにいくつかの漁村が点在する。この地域は難読地名が多い。以下にそれらの地名と読み、由来となったアイヌ語を示す。
- 跡永賀
- あとえか(「あとえが」と濁ることも) - 「アトイ・オカケ」(海の跡)
- 老者舞
- おしゃまっぷ - 「オ・イチャン・オマプ」(川尻に鮭鱒の産卵場がある)
- 来止臥
- きとうし - 「キト・ウシ」(ギョウジャニンニクが生える)
- 去来牛
- さるきうし - 「サルキ・ウシ」(葦が生える)
- 賤夫向
- せきねっぷ
- 仙鳳趾
- せんぽうし - 「チェプ・ポプ・ウシ」(魚が沸き立つところ)
- 初無敵
- そんてき(「そむてき」ということも)
- 知方学
- ちっぽまない(「ちほまない」「ちぽまない」ということも) - 「チプ・オマ・ナイ」(舟のある川)、もしくは「チェプ・オマ・ナイ」(魚のいる川)
- (気象庁のアメダスが設置されており、夏期は日本全国の観測点で最も涼しくなる地点の一つとして知られる。8月の月平均最高気温は19.8℃でえりも岬と並び全国で最も低い。)
- 十町瀬
- とまちせ - 「トマ・チ・エ・ヌプ」(エゾエンゴサクの根を採る野)
- 入境学
- にこまない - 「ニ・オマ・ナイ」(木のある川)
- 冬窓床
- ぶいま(「ぶゆま」ということも)
- 浦雲泊
- ぽんとまり - 「ポン・トマリ」(小さな入り江)
- 又飯時
- またいとき - 「ワッカ・タ・エトク」(水を汲む源)
- 分遺瀬
- わかちゃらせ - 「ワッカ・チャラ・セ」(水がチャラチャラ流れ下る)
- 重蘭窮
- ちぷらんけうし - 「チプ・ランケ・ウシ」(舟下ろしをするところ)
隣接している自治体
歴史
- 1880年(明治13年) - 昆布森村ほか二か村戸長役場が設置される。
- 1919年(大正8年) - 昆布森村、跡永賀村、仙鳳趾村が合併し二級町村制施行、昆布森村となる。
- 1955年(昭和30年)1月1日 - 釧路村と合併。
釧路村、釧路町
- 1920年(大正9年) - 釧路町(現:釧路市)の区政施行と同時に分村、釧路郡釧路村となる。この際11万円の年賦助成金を受ける。
- 1955年(昭和30年)1月1日 - 昆布森村と合併、新たに釧路村となる。
- 1965年(昭和40年) - 雪裡橋が完成、セチリ太地区と別保地区が結ばれる。
- 1980年(昭和55年) - 町制施行、釧路町となる。
財政
平成22年度決算による財政状況
- 住基人口:20,864人
- 標準財政規模:54億5,511万1千円
- 財政力指数:0.46(類似団体平均0.67。悪い)
- 経常収支比率:82.0%(類似団体平均85.6%。類似団体平均を下回り、財政の弾力性が高まっている)
- 実質収支比率:5.8%(類似団体平均5.5%)
- 実質単年度収支:4億423万7千円(標準財政規模の7.4%の黒字額)
- 地方債現在高:82億930万8千円(人口1人当たり39万3,468円)
- 普通会計歳入合計:82億765万円
- 地方税:23億9,581万6千円(構成比:29.2%)
- 地方交付税:26億3,211万6千円(構成比:32.1%)
- 地方債:6億3,043万2千円(構成比:7.7%)
- 普通会計歳出合計:78億6,655万6千円
- 人件費:14億5,329万6千円(構成比:18.5%)
- うち職員給:9億5,725万6千円(構成比:12.2%)
- 扶助費:8億737万8千円(構成比:10.3%)
- 公債費:9億7,480万6千円(構成比:12.4%)
- 人件費:14億5,329万6千円(構成比:18.5%)
基金の状況
- 財政調整基金:6億3,101万5千円
- 減債基金:1億26万8千円
- その他特定目的基金:1億828万8千円
- 合計:8億3,957万1千円(人口1人当たり4万240円)
定員管理の適正度(平成22年度)
- 人口1,000人当たり職員数:7.91人(類似団体平均6.82人。人口に比べて職員数がやや過剰である。類似団体平均の1.2倍)
- 一般職員164人(うち技能系労務職4人)、教育公務員1人、消防職員0人、臨時職員0人。一般職員等合計:165人
- ラスパイレス指数:96.4(道内市町村平均96.6。ほぼ平均的な人件費)
- 参考
- 一般職員等(165人)一人当たり給料月額:32万4,600円(職員手当を含まない)
- 職員給(給料+手当)÷一般職員等(165人)=580万2千円(給料月額の17.9か月分)
健全化判断比率・資金不足比率(平成23年度決算〜確報値)
健全化判断比率
- 水道事業会計:37.6%(経営健全化団体(H20決算〜:ピーク時207.9%)となる)
- (その他の公営企業会計は資金不足額がなく、比率が算定されず)
経済
産業
旧セチリ太地区
釧路市のベッドタウン、商業集積のまち。釧路市が長年郊外型大規模小売店舗の出店を規制していたことから、旧セチリ太地区に集積した結果、東北海道最大の商業地域を形成している。中でも1987年に出店したホクホー→1992年に北海道ニチイ釧路店→1994年にマイカル北海道釧路サティ→2002年よりポスフール釧路店→2011年3月1日よりイオン釧路店は、郊外型大手大型スーパー出店に拍車をかけさせた上、釧路市の中心街をシャッター街に追い込んだとして知られている。旧セチリ太地区は釧路市と隣接しているため、釧路市のベッドタウンとしても発達していることから、人口は後述する地域に比べて比較的増加している。
遠矢地区
釧路湿原に隣接、釧路市のベッドタウン、農業が盛ん。元来、農業が盛んな地域であり、良質な北限大根が生産されている。遠矢地区の各地に住宅地が形成されており、釧路市内の住宅地と比較して土地価格が安価なことと、近年では釧路湿原道路や新釧路川右岸通の開通により、釧路市昭和・鳥取・鶴野・星が浦・大楽毛方面へのアクセスや、国道38号釧路新道へのアクセスが便利になり利便性が増したことで、旧セチリ太地区と同様に釧路市のベッドタウンとして発展している。
別保地区
釧路町役場が置かれている釧路町の中心。かつては、別保炭山が開かれ炭鉱の町として発達していたが、現在では全て閉山している。工事中の釧路外環状道路のルートとして、釧路別保IC(国道272号との交点)が設置される。
昆布森地区
旧昆布森村にあたる地域。漁業が盛んで昆布森、老者舞、仙鳳趾の三つの漁港があり、昆布、鮭、かき、ウニ、ホッキなどを生産している。
農協・漁協
- 標茶町農業協同組合(JAしべちゃ)釧路町支所
- 昆布森漁業協同組合
郵便局
- 釧路東郵便局(集配局)
- 遠矢郵便局(集配局)
- 釧路桂郵便局
- 昆布森郵便局
- 別保郵便局
宅配便
公共機関
警察
消防
- 釧路東部消防組合
- 釧路消防署
- 遠矢支署
地域
人口
釧路町(に相当する地域)の人口の推移 | |||
総務省統計局 国勢調査より |
2009年9月末現在(外国人登録含む)
- 総数:21,220人(男10,333人、女10,889人)
- 世帯数:9,181世帯
- 別保地区:1,442人
- 東陽・中央地区:1,386人
- 遠矢地区:5,627人
- 昆布森地区:1,135人
- セチリ太地区:11,632人
教育
- 高等学校
- 北海道釧路東高等学校(道立)
- 中学校
- 昆布森、遠矢、富原、別保
- 小学校
- 昆布森、知方学、遠矢、富原、別保
住宅団地
- 道営住宅睦団地
交通
空港
鉄道
バス
道路
- 高速道路
- 釧路外環状道路建設中
- バイパス
- 国道44号旭バイパス
- 一般国道
- 道道
- 北海道道142号根室浜中釧路線(北太平洋シーサイドライン)
- 北海道道1003号遠野別保線
- 北海道道1128号厚岸昆布森線
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
レジャー
- 釧路町地産地消センター ロ・バザール
- 別保メモリアルパーク
- 釧路町運動公園
- ばあ〜く108
- 達古武オートキャンプ場
観光
祭り
- 釧路町産業まつり
- 昆布森みなとまつり
その他
- かつて釧路町の財政が芳しくなかった際、釧路市に合併を提案したが断られている。その因縁もあってか、財政が苦しくなった釧路市の市町村合併時には釧路市側の提案を断っている。
- 釧路市との合併が争点の一つだった2002年(平成14年)10月の町議会議員選挙の際、合併推進派候補への投票依頼で買収工作を行ったとして、当時の釧路市長・市助役・市幹部が逮捕される事件も発生した。
関わりのある有名人
- 伊吹吾郎 - 俳優、熊石町(現・八雲町)生まれ、別保中学校出身
- 米内光政 - 内閣総理大臣、海軍大将。1946年(昭和21年)から1948年(昭和23年)4月20日逝去までの間、達古武沼で北海道牧場株式会社(通称:霞ヶ関牧場)を経営。製品は霞ヶ関バターと称した。
- 杉田主馬 - 東京帝国大学、ケンブリッジ大学大学院卒、海軍大臣副官。戦後北海道牧場株式会社、北海道興発株式会社(アルギン酸製造)を設立。父の杉田巻太郎が1912年(明治45年)から達古武にて牧場経営(達古武小学校出身)。
- 桜木紫乃 - 作家、実家が別保原野南にてラブホテルを経営。2013年(平成25年)、実家のラブホテルの名を使った小説『ホテルローヤル』で直木賞を受賞。(釧路東高等学校出身)
関連項目
- 旧BLUE HOUSE釧路店
- イオン釧路店 - 初代店名は「ホクホー釧路店」。その後、「サティ釧路店」→「ポスフール釧路店」と店名が推移し、現名称となる。
- 旧ブックシティNOW
- リラィアブル ブックス運動公園通り店 - 初代店名は「蔦屋書店運動公園通り店」。独自書籍チェーン「コーチャンフォー」立ち上げと自社書籍部門からの移行(カルチュア・コンビニエンス・クラブ書籍部門フランチャイズからの離脱。但し、レンタルビデオ部門と中古ゲームソフト部門は引き続き契約)を契機に現店名となる。
- 旧漢方薬湯釧路健康センター - 初代店名は「黎明薬湯釧路店」。閉店後、建物には「ゲームセンタービッグバン釧路店」が入居。