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白石区

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しろいしく ウィキデータを編集
白石区
日本の旗 日本
地方 北海道地方
都道府県 北海道 石狩振興局
札幌市
市町村コード 01104-5
面積 34.47km2
総人口 213,622[編集]
住民基本台帳人口、2024年4月30日)
人口密度 6,197人/km2
隣接自治体
隣接行政区
札幌市中央区東区豊平区厚別区清田区
江別市
区の木 ポプラナナカマド
区の花 バラ
白石区役所
所在地 003-8612
北海道札幌市白石区本郷通3丁目北1番1号
白石区役所庁舎
白石区役所庁舎
外部リンク 札幌市白石区役所
北海道内における札幌市白石区の位置
北海道内における札幌市白石区の位置

白石区位置図

ウィキプロジェクト

白石区(しろいしく)は、札幌市の東部に位置する行政区である。

地理

札幌市東部に位置し、区域は西の豊平川と東の厚別川にはさまれる。三角形に似た形をしており、北角は旧豊平川を境にして江別市に、北西辺は豊平川を境にして東区と中央区に、南西辺は東北通を境にして豊平区と清田区に、東辺で厚別川を境にして厚別区に接する。区域全体が石狩平野の中にあるが、北部は地盤の悪い泥炭地が多いため、町の中心は南に偏る。中部に函館本線千歳線が走る。南部には東西に札幌市営地下鉄東西線が走る。

白石区を大別すると、旧上白石村である菊水地区と旧白石村である白石地区に分かれる。たとえば西白石などの名称は、白石地区の西部の白石中央地区の意味であり、白石区の西部である菊水地区のことではない。1950年代まで、菊水地区は市内白石、白石地区は市外白石村と呼ばれた。時代により白石の呼称が指す地域が異なるので、古い文献を読むときは注意が必要である。また場合によっては菊水地区、東札幌地区、白石地区と三つに分けることがある。北海道神宮の祭典区はこの例である。元は白石村横丁と呼ばれた東札幌の町内会が白石地区の町内会から脱会して新しく東札幌を名乗ったのは、北海道神宮と白石神社のどちらに氏子として帰属するか、つまり札幌市の新市民か白石村の旧村民かの問題からであった。

隣接している自治体・行政区

区内地域

川北川下・菊水・菊水上町菊水元町北郷栄通中央南郷通東札幌東米里平和通本郷通本通米里流通センター

歴史

名前の由来は仙台藩白石領(現宮城県白石市片倉氏家中からの入植による。

  • 1871年 戊辰戦争後、仙台藩白石領から藩士の一部が現在の中央(ちゅうおう)、本通(ほんどおり)付近に入植。望月寒(もつきさっぷ)を改め、白石村(しろいしむら)が誕生した。白石村にはこの後も各地からの入植が相次いだ。白石村の区域は現在の白石区のうち菊水を除いた部分である。現在の白石区中央は元は白石町中央西である。中央東は後に本通という地名になった。白石中央、中央西などの地名は2007年3月までバス停の名称として存在していた。厚別区との境界付近は現在の北郷11丁目~14丁目の北都団地は厚別町川下及び大谷地。現在の川下・川北は厚別町川下。地下鉄南郷18丁目付近は大谷地であった。(本通18丁目にある大谷地小学校はその名残り)大谷地は最初月寒村に属していたが後に白石村となった。
  • 1873年 白石村に入植した仙台藩士の一部が現在の菊水に移動して再入植。理由は増水の被災とも他の入植者との意見の相違とも言われる。上白石村(かみしろいしむら)が誕生した。上白石村の区域は現在の菊水(きくすい)、菊水上町(かみまち)、菊水元町(もとまち)である。上白石の名は上白石神社、上白石小学校などに残っている。
  • 1882年 官営幌内鉄道の駅として白石駅が開業。
  • 1883年 長野県、富山県などから現在の厚別区厚別西・厚別中央・厚別東付近に入植を開始。
  • 1902年 札幌郡上白石村、白石村が合併。役場を旧白石村区域に設置して白石村となる。二級町村制。
  • 1910年 上白石村(現在の菊水地区)の一部が札幌区(さっぽろく)に編入され、札幌区白石町となる。同時に札幌区に編入された地区は、札幌村(さっぽろむら)の一部(現東区内)、苗穂村(なえぼむら)の一部(現中央区内および東区内)、豊平村(とよひらむら)の一部(現豊平区内)、山鼻村(やまはなむら)の一部(現中央区内)である。
  • 1918年 薄野(すすきの)地区にあった遊郭が札幌区白石町に移転を開始。札幌遊郭となる。菊水の菊水神社(旧白石稲荷神社)と大門通(だいもんどおり)はこの時代の名残り。遊郭の跡地は勤医協札幌病院、大丸藤井本社などである。
  • 1922年 札幌区に市政施行。札幌区白石町は札幌区白石町○番地から札幌市白石一条乃至十条○丁目および白石川岸町○丁目の住所表示となる。同様に元村町(上記の旧札幌村からの編入部分)、苗穂町、豊平町、山鼻町に条丁目の住居表示が施行される。新住所名は、元村町と苗穂町が北○条東○丁目、豊平町が豊平○条○丁目および豊平川岸町○丁目、山鼻町が南○条西○丁目である。
  • 1932年 札幌郡白石村に一級町村制。
  • 1950年 白石村全村(上白石の残りの部分、白石、厚別)が札幌市と合併。
  • 1955年 この頃から数年の年月を経て旧市内白石地区と旧白石村上白石地区を合同して菊水各町の新地名が誕生する。即ち、菊水西町(にしまち)、北町(きたまち)、南町(みなみまち)、東町(ひがしまち)、上町、元町である。西町から東町まではさらに各丁目に分かれる。地名変更の理由は旧市内白石地区と新たに市内となった白石町との間の郵便物の混乱の解消とされる。菊水の名はもとこの地を所有していた菊亭公爵(東京在住の不在地主(当時としては普通の状態)で、たまに現地に来るにあたって当地に家屋を所有(現いちい幼稚園用地の一部に該当)の名とこの地が接する豊平川の水からという。
  • 1960年 横町を町名変更し東札幌とする。
  • 1972年 札幌市が政令指定都市となると同時に区制施行。札幌市菊水区、白石町、厚別町を合同して白石区が誕生する。区役所を白石区白石町(しろいしちょう)本郷通(ほんごうどおり)に設置。これに伴い、旧東警察署が白石警察署に、旧東保健所が白石保健所にというように公共施設が新区名に合わせて名称を変更する。ちなみに東区内の旧北警察署は東警察署に名称変更。また、これから数年後に白石町の地名が区名と重複するという理由で落とされた。例えば白石区白石町本郷通は白石区本郷通となった。
  • 1976年 札幌市営地下鉄東西線琴似駅 - 白石駅間 が開業。区内に、菊水駅東札幌駅白石駅設置。
  • 1982年 市営地下鉄東西線、白石駅から新さっぽろ駅迄延長。南郷7丁目駅南郷13丁目駅南郷18丁目駅大谷地駅ひばりが丘駅新さっぽろ駅設置。
  • 1989年 厚別区が分区。

経済

産業

農協

  • 札幌市農業協同組合(JAさっぽろ)
    • 白石支店
    • 東白石支店
    • 菊水元町支店
    • 川下支店

銀行

信用金庫

信用組合

労働金庫

マスメディア

郵便

宅配便

札幌米里センター・東札幌センター
札幌菊水センター
札幌北郷センター
札幌平和通センター・札幌南郷通センター
札幌栄通センター(豊平区)

公共機関

消防

  • 札幌市白石消防署
    • 元町出張所
    • 菊水出張所
    • 北郷出張所
    • 東白石出張所

警察

  • 白石警察署
    • 菊水交番
    • 菊水元町交番
    • 北郷交番
    • 白石中央交番
    • 白石本通交番
    • 東橋交番
    • 南郷交番
    • 東札幌交番
    • 東白石交番
    • 北都交番

教育

専門学校

高等学校

道立

中学校

市立

小学校

※括弧付きの小学校は所在地は白石区外だが学区には白石区内も含まれる。

市立

幼稚園

市立
私立

住宅団地

  • 旧公団 菊水団地
  • 旧公団 東札幌六条団地
  • 旧公団 白石本通りハイツ団地
  • 旧公団 菊水三条団地

交通

鉄道路線

バス

以前は札幌市交通局がバス路線を多数運営していたが、段階的に民間事業者に路線移譲され、白石区内の路線バスは現在は以下の事業者により運営されている

道路

高速道路
一般国道
道道

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

名所・旧跡・観光スポット

  • 白石公園(の名所)
  • 万生公園(桜の名所)
  • 白石東冒険公園(旧国鉄・大谷地駅跡地に所在。自転車のサイクリングコースが併設)
  • 川下公園ライラックの森)
  • 道ノーモア・ヒバクシャ会館(JR平和駅架線橋平和通出口側)
「広島・長崎原爆資料展示館」として資料展示を行っている。

祭事・催事

名物(菓子)

著名出身者

その他

外部リンク