忍者を主題とする作品一覧
忍者を題材とする作品一覧は、忍者が主人公、またはそれに準じるキャラクターであるもの、あるいは、作品のテーマに関わる重要な役割を果たすゲーム・文学作品・映像作品・コミックなどを扱う。
大衆文化の忍者について
忍者は、日本の民話、文学、時代劇や芸能において、古くから人気のあるテーマである。たとえば、石川五右衛門は、多くの歌舞伎に登場し、猿飛佐助は、1911年以来、多くの日本の子供たちの物語に登場している。 1916年の無声映画に登場している『古賀流忍術』は、最初の忍者映画である[1]。
忍者が主題となっている映画や本は、日本の大衆文化の花形となり、1950年代から1960年代にかけて数多く漫画およびビデオゲームに拡大していった。
西洋における大衆文化において、最初に脚光を浴びた忍者は、ジェームズ・ボンドシリーズの『007は二度死ぬ』である。 1960年代のテレビシリーズは『隠密剣士』であり、オーストラリアとフィリピンにおいて、日本と同様に忍者が若い視聴者の間の興味を引いた。ただし忍者は他の西欧諸国では、かなり後まで影響を与えていない。 1980年代初頭にリリースされたいくつかのアメリカの忍者映画は、ショー・コスギが主演する忍者を登場させたことにより、アメリカの大衆文化に影響を与えている。米国においては、特に1980年代後半から1990年代初頭にかけてメディアフランチャイズの提供した『忍者タートルズ』および、2000年代に入って放送されている『NARUTO -ナルト-』によって、世界的な忍者マニアが誕生している[2]。
忍者を題材にした作品 (時代劇・忍者もの)
ここに参考として挙げているものは、日本の戦国時代や江戸時代を舞台にしており、突飛な設定(忍術そのものの誇張は除く)のないものである。並びは年代順。作品発表年が記されていないものはあいうえお順または作家別。
小説
- 雪花山人 『猿飛佐助』(立川文庫)
- 池波正太郎 『真田太平記』『蝶の戦記』『忍びの風』『丹波大助』『火の国の城』(伊賀忍者、甲賀忍者、真田忍びの特色・組織形態の描写等、完全に同じではないが、世界観が共通している)
- 乾緑郎 『忍び外伝』『忍び秘伝』
- 五味康祐 『柳生武芸帖』
- 柴田錬三郎 『赤い影法師』『真田十勇士』『われら九人の戦鬼』(登場人物の一人が公家のために働く公卿忍者)
- 司馬遼太郎 『梟の城』『風神の門』『最後の伊賀者』
- 新宮正春 『陰の絵図』上・下巻
- 村山知義 『忍びの者』5部作
- 山田風太郎 『甲賀忍法帖』『伊賀忍法帖』『くノ一忍法帖』を始めとする、一連の忍法もの
- 隆慶一郎 『駆込寺蔭始末(御所忍び、架空)』『吉原御免状(裏柳生)』『影武者徳川家康』など
- 西尾維新 『真庭語』(『刀語』に登場する架空の忍者集団「真庭忍軍」のルーツを描いたスピンオフ作品)
- 稲葉博一 『忍者烈伝』
- 矢野徹 『カムイの剣』(舞台は幕末)
- 和田竜 『忍びの国』
映画
- 忍びの者(1962年、監督:山本薩夫)
- 続 忍びの者(1963年、監督:山本薩夫)
- 新 忍びの者(1963年、監督:森一生)
- 十七人の忍者(1963年、監督:長谷川安人)
- 忍者秘帖 梟の城(1963年、監督:工藤栄一)
- 忍びの者 霧隠才蔵(1964年、監督:田中徳三)
- 忍びの者 続霧隠才蔵(1964年、監督:池広一夫)
- 風の武士(1964年、監督:加藤泰)
- 忍びの者 伊賀屋敷(1965年、監督:森一生)
- 忍びの者 新・霧隠才蔵(1966年、監督:森一生)
- 新書・忍びの者(1966年、監督:池広一夫)
- 忍者武芸帳(1967年、監督:大島渚)
- 忍びの衆(1970年、監督:森一生)
- 真田幸村の謀略(1979年、監督:中島貞夫)
- 影の軍団 服部半蔵(1980年、監督:工藤栄一)
- 忍者武芸帖 百地三太夫(1980年、監督:鈴木則文)
- 伊賀忍法帖(1982年、監督:斎藤光正)
- 梟の城(1999年、監督:篠田正浩)
- RED SHADOW 赤影(2001年、監督:中野裕之)
- SHINOBI-HEART UNDER BLADE-(2005年、監督:下山天)
- 天正伊賀の乱(2005年、監督:千葉誠治)
- GOEMON(2009年、監督:紀里谷和明)- 作中で「忍者」という言葉は使われず「忍び」と表現された。
- カムイ外伝(2009年、監督:崔洋一)
- 女忍 KUNOICHI(2011年、監督:千葉誠治)- 英題”THE KUNOICHI”
テレビドラマ
- 隠密剣士
- 妖術武芸帳
- 熱血猿飛佐助
- 少年猿飛佐助
- 仮面の忍者 赤影
- 変身忍者 嵐
- 影の軍団
- くの一忍法帖
- 風神の門(1980年) - 霧隠才蔵、猿飛佐助らの活躍を描いた、司馬遼太郎原作のNHKの連続ドラマ。
- 真田太平記(1985年) - 真田一族の興亡を忍びの者(草の者)たちの活躍とともに描いた、池波正太郎の原作のNHK水曜時代劇。
ビデオゲーム
- 忍者龍剣伝(1988年〜)
- デッドオアアライブシリーズ(1996年10月〜)
- 天誅 (ゲーム)シリーズ(1998年2月〜)
- NINJA GAIDENシリーズ(2004年3月〜)
- 紅忍 血河の舞(2005年3月)
- 忍道シリーズ(2005年11月〜)
漫画
- 白土三平 『忍者武芸帳』『カムイ伝』『カムイ外伝』『サスケ』
- 横山光輝 『伊賀の影丸』『闇の土鬼』『仮面の忍者 赤影』
- 石ノ森章太郎 『忍法十番勝負』
- 伊藤悠 『面影丸』
- 『霜月かいり』 『BRAVE10』
- 谷口ジロー 『風の抄』
- 相原コージ 『ムジナ』
- さいとうたかを 『影狩り』
- せがわまさき 『バジリスク 〜甲賀忍法帖〜』
- 尼子騒兵衛『落第忍者乱太郎』 - いわゆるギャグ漫画で、設定は突飛ながら忍術の描写や時代背景など考証に優れた一面もある。
- 鎌谷悠希『隠の王』 - 現代を生きる忍の物語。
- 上田倫子『月のしっぽ』
- 金田達也『サムライ・ラガッツィ -戦国少年西方見聞録-』
- 重野なおき『信長の忍び』
アニメ
- サスケ
- 忍風カムイ外伝 - 『カムイ外伝』のアニメ化
- 少年忍者風のフジ丸
- 新釈 戦国英雄伝説 眞田十勇士 The Animation
- 獣兵衛忍風帖
- 少年猿飛佐助 (ヴェネツィア国際映画祭聖マルコ獅子賞受賞作品)
- 忍たま乱太郎 - 『落第忍者乱太郎』のアニメ化
- ピュンピュン丸
国際的に流通した作品
忍者が主人公またはレギュラー的に登場する作品のうち、時代考証には制限されないが、複数の国にまたがって放映・放送・公演された作品および翻訳されて流通出版されている書籍・DVD作品で、上記の節にあげられていないもの。
映画
- 龍の忍者
- 未来忍者
- ショー・コスギ作品
- Enter the Ninja:燃えよニンジャ(1981年)
- Revenge of the Ninja:ニンジャII・修羅ノ章(1982年)
- Ninja III The Domination:ニンジャIII・転生ノ章(1983年)
- Nine Deaths of the Ninja:デス・オブ・ニンジャ(1984年)
- アメリカン忍者
- ニンジャ・アサシン
特撮
- 快傑ライオン丸
- 仮面の忍者 赤影
- 世界忍者戦ジライヤ
- 忍者キャプター
- 忍者戦隊カクレンジャー
- 忍者部隊月光
- 忍風戦隊ハリケンジャー
- 風雲ライオン丸
- 変身忍者 嵐
- 未来忍者 慶雲機忍外伝
- 行け!牛若小太郎
ビデオゲーム
ここでは、世界的にもヒットしたゲームだけを扱う。
アニメ・漫画
- 科学忍者隊ガッチャマン
- 元気爆発ガンバルガー
- ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ
- NARUTO -ナルト-(コミック・アニメ)
- NARUTO -ナルト- 疾風伝
- NINKU -忍空-
- 忍者戦士飛影 - スタジオぴえろのロボットアニメ
- ひまわりっ!
出典
- ^ Koga unôn ninjutsu kogaryû - IMDb(英語)
- ^ “FROM THE ARCHIVES - Black Belt Magazine”. Blackbeltmag.com. 2010年6月30日閲覧。