重野なおき

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しげの なおき
重野 なおき
生誕 (1976-12-28) 1976年12月28日(47歳)[1]
日本千葉県
職業 漫画家
活動期間 1999年 -
ジャンル 4コマ漫画
公式サイト 重野なおきのページ
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重野 なおき(しげの なおき、本名:重野 直樹[1]1976年12月28日[1] - )は、日本漫画家[1]千葉県出身[1]千葉県立柏井高等学校[2]山梨学院大学[3]法学部卒業。血液型はO型[1]。妻は同じく漫画家の藤島じゅん[1]

概要[編集]

みずしな孝之小坂俊史神奈川のりこあっきうらの漫画家と親交がある。特に小坂とは親交が深く、共同で同人誌サークル「ジャポニカ自由帳」を結成、共著で作品集を出している。

デビュー前は教師を目指していたことから、中学校社会科・高等学校公民科一種教員免許状を所有している。

天然パーマで、数か月散髪をしないと髪がもさもさになることから、あだ名は「アフロ」。妻・藤島じゅんのブログでは「マリモ」と呼ばれており、実際に太い眉毛があるマリモ姿で登場している。なお、藤島の同人誌などでは人の形で書かれることもある。

趣味は麻雀、野球観戦(福岡ソフトバンクホークスファン)など。音楽はthe castanetsのファン。

作者の作風の特徴として、ほぼ全ての連載の1ページ目はページ上部、または下部に大コマ(扉絵)があり、その中に漫画のタイトル・連載回などが記載されている(ただし「じょしもん」のみ1ページ目は左右に分割された右側に扉絵・タイトルがある)。また、4コマのタイトルが、その4コマ目(8コマ目)のオチに対するツッコミ的な内容(例:「ひまじん」にてつぐみが目覚まし時計と間違って緑丸を叩き潰してしまった内容の4コマのタイトルが「隣に置いとくから」、のように)になっていることが多い(他の4コマ漫画ではあまり見られない)ことが挙げられる。もう一つの特徴は、作内のセリフの感嘆符(!)は、どの作品も「!!」のように2個使用している(同業の作家としては小坂俊史なども追従している)。ふきだしの外の手書きのセリフも同様2個使用である[4]

来歴[編集]

父はJALの整備士、母は洋裁学校講師という一家に生まれる。兄は版画家重野克明

1999年、大学卒業後に竹書房の雑誌『まんがライフ』にて「さかさま大学ノート」でデビュー[5]。現在は、竹書房の4コマ雑誌、一般誌の白泉社の『ヤングアニマル』と系列のウェブコミック『マンガPark』で連載を行っている。かつては芳文社双葉社の4コマ誌(4コマ漫画専門雑誌)などで作品を発表していた。双葉社の4コマ漫画雑誌で2018年6月時点で唯一連載していた『うちの大家族』が同月で連載終了し[6]、以後約2年半にわたり4コマ漫画誌上の定期連載がゼロだった時期があったが、2020年12月に『まんがライフオリジナル』上で『雑兵めし物語』の連載が開始されたことにより4コマ誌に復帰した[7]

また、同人作家としても活躍し、商業誌以外でも同人誌即売会で作品を発表している。

2004年10月29日には「重野なおきスリーランフェア」と銘打って、竹書房・双葉社・白泉社の3社から同時に単行本が発売され、3冊同時にサイン会が行われた。2006年9月12日の日記と同日発売の『すくすくパラダイス』で結婚していることを公表。また、2009年3月16日の日記で妻が第2子を出産したことを公表した。現在は2児の父。

以前は8コマ漫画や同人を中心にショートストーリー系の漫画も描いていたが、現在は4コマ漫画のみ描いている。連載作品が終了した場合、同じ雑誌での新作の新連載は行わないケースが多い[8]

当初は学園物などの現代劇を主に描いていたが、2008年の『信長の忍び』以降は戦国時代を扱った歴史物4コマを主に描いており、『雀荘のサエコさん』の連載を2020年7月に終了して以降、現代劇の定期連載の新作は発表していない[9]

親交のあるみずしな孝之によれば、重野の執筆ペースは2016年時点では月産60ページにのぼり、「日本でいちばん多作な4コマ漫画家のひとり」ではないかとしている[10]。2020年の『政宗さまと景綱くん』終了後時点では、執筆ペースを月産24ページ(3作)に落としている。

2016年、『信長の忍び』が重野作品としては初めてテレビアニメ化された。

作品リスト[編集]

※記事のある作品については、書誌情報の詳細は作品記事を参照のこと

連載中の作品[編集]

連載が終了した作品[編集]

その他作品[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g 重野 なおき(漫画家)”. マンガペディア. 2022年7月29日閲覧。
  2. ^ @shigeno_naoki (2012年11月17日). "春高バレー、女子の千葉代表が母校の柏井高校に決定!". X(旧Twitter)より2022年8月13日閲覧
  3. ^ @shigeno_naoki (2017年1月2日). "おはようございます。さて箱根駅伝!". X(旧Twitter)より2022年8月13日閲覧 |number=の値が不正です(解説
  4. ^ 例外として、『グッティー』1巻40ページ「ミスプリ」の2コマ目のウッチーの台詞、同2巻6ページ「どんな開き方だ?」3コマ目のアズマの台詞、同9巻12ページ「正論だけど」の4コマ目のウッチーの台詞、同10巻18ページ「やめとく!!」の4コマ目のヨーコの台詞(後者2つはともに、英文とその和訳の併記)は1個だった。また、『ふたりごと自由帳』の作者のパートは、「ふたりの水槽」を除けば、ほぼ全て1個使用である。また、4コマのタイトルでもまれに1個使用が見られる。
  5. ^ それ以前にまんがタイムジャンボの企画ページ「新人鑑定団」にて商業誌デビューしているが作品タイトルもないことから公式デビューとはしていない
  6. ^ 複数の雑誌に跨りながら16年近く掲載され、重野の発表した全作品の中で最も長く続いた作品となった。
  7. ^ 4コマ誌での新連載は『よんこまのこ』以来約9年ぶり。移籍を伴わない完全な新作に限れば『じょしもん』以来約11年ぶり。
  8. ^ ただし、『のの美捜査中!』(ヤングアニマル)終了後ほぼ半年のブランクを経て『信長の忍び』がスタートしたという例外はある。また、他誌からの移籍が新連載だったケースや(『まんがタイム』の『たひびと』終了後における『ひまじん』)、他誌に移籍して続行する場合に新作の新連載がスタートするというケースもあった(『まんがタイムジャンボ』の『ひまじん』の『まんがタイム』移籍に伴う終了後における『じょしもん』)。
  9. ^ 同時に、デビュー以来からの竹書房の雑誌上での連載も一旦途絶えることになった。
  10. ^ 『ヤングアニマル』2016年10号、みずしなが寄稿したエッセイコミックより。
  11. ^ 信長の忍び 作品情報”. アニメハック. 2020年9月1日閲覧。
  12. ^ “月刊まんがタウンが今号で休刊、「かりあげクン」「鎌倉ものがたり」は漫画アクションへ”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年12月5日). https://natalie.mu/comic/news/551834 2023年12月5日閲覧。 
  13. ^ この他に、『まんがライフMOMO』miniMOMOひとづまスペシャル2006年9月号、『まんがライフオリジナル』秋月りすスペシャル2006年11月号、『まんがライフ』小冊子ライフ手帳2008年3月号(以上すべて竹書房)、『本当にあった(生)ここだけの話』2007年8月号(芳文社)、藤島じゅんブログ今日のふじしま」掲載分の一部からも収録されている(単行本目次より)。
  14. ^ ページ数は『すくパラ』時代は5ページ、その後6ページ、8ページと推移し、『ライオリ』移籍後は6ページとなり、2013年より最終回まで5ページに落ち着いた。ページ数は削減されたが、『すくパラ』は隔月刊、『ライオリ』は月刊だったため、連載ペースは『すくパラ』の8ページ時代よりもやや速かった。

外部リンク[編集]