平野将光
埼玉西武ライオンズ #19 | |
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基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 埼玉県川口市 |
生年月日 | 1983年6月28日(40歳) |
身長 体重 |
186 cm 78 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2007年 大学生・社会人ドラフト1巡目 |
初出場 | 2008年5月3日 |
年俸 | 1,400万円(2012年) |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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平野 将光(ひらの まさみつ、1983年6月28日 - )は、埼玉西武ライオンズ所属のプロ野球選手(投手)。
経歴
埼玉県川口市出身。中学校時代は軟式野球部に所属し埼玉県大会で優勝。浦和実業学園高校から平成国際大学を経て、2006年に社会人野球のJR東日本東北に入社。ここで素質が開花し、攝津正(現福岡ソフトバンクホークス)と2枚看板として活躍した。大学の先輩と後輩にはチームメイトとなる山崎敏と牧田和久がいる。
2007年の大学・社会人ドラフトで埼玉西武ライオンズから1巡目で指名を受けて入団[1]。この年不正スカウト問題で西武は高校生ドラフトの1・2順の指名権をはく奪され、「高校BIG3」と言われた由規、中田翔、唐川侑己には指名参加できなかったため、平野により注目が集まった。
2月17日に紅白戦で先発をしたが、3イニングを投げて8安打9失点と大炎上した。その内容は、プロでの通算本塁打がランニングホームラン1本の水田圭介に2発、キャンプで不調だったブラゼルとボカチカの2人にもいとも簡単にスタンドへ運ばれるなど、計5本のアーチを許し、予定の4イニングを投げることなく降板してしまうという散々なものであった。
その前の10日に初の実戦登板となったシート打撃登板も散々な内容(打者17人に対して被安打9)で、明らかな力不足と現われてしまった形となってしまい、一軍の小野和義投手コーチは「根本的に直していかないといけない」と、紅白戦後すぐに本人とビデオを見ながら反省会を開き、今後の課題をチェックした。
平野は「打たれたことはショックですけど、打たれて学ぶこともたくさんありますから」と巻き返しを誓ったが、開幕一軍には入れず二軍スタートとなった。その後5月3日対ロッテ戦、1-5の4点ビハインドの場面で一軍デビューを果たすものの、1回2/3を投げて5失点という散々な内容で翌日には二軍落ちする。約2ヶ月後の7月13日(対オリックス戦)に中継ぎとして再昇格し、7月23日の楽天戦でプロ入り初先発を任された。結果は5回2/3、2失点であったが、打線の大量援護もあってプロ入り初勝利を挙げた試合後、プロ初のお立ち台に上がった。
その後は先発も中継ぎも安定せず、11試合の登板で防御率8.63と首脳陣の期待を裏切ってしまう形になってしまった。
4月16日のソフトバンク戦でプロ初セーブを挙げた。
シーズン中、岸孝之・石井一久など相次ぐ先発投手の故障により一軍昇格。監督の渡辺久信は『こういう時のために(平野の)ローテーションは崩さないでもらっていた。』とコメントしている。7月15日北海道日本ハムファイターズ戦でプロ2勝目にして、初完投・初完封勝利をあげた。 それ以降は若干安定感を欠いたが、ダルビッシュ有との投げ合いで好投するなど勝負強さも見せ、不振の野上に代わり先発ローテーションに定着、シーズン後半で4勝を上げた。
前年の実績から開幕ローテーション入りを果たすも、開幕から期待を裏切る投球が続いた。 その後は敗戦処理に回され、1勝6敗と期待に応える事無くシーズンを終えた。
プレースタイル
しなやかな腕の振りから繰り出される平均球速143km/h[2]、最速151km/hのストレートが持ち味。スライダーや決め球のフォークボールなども投げるが、本人は「ストレートが武器だと思っているので、小手先に頼らず直球勝負したい」と語っている。
詳細情報
年度別投手成績
年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
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2008 | 西武 | 11 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | .333 | 128 | 25.0 | 41 | 6 | 11 | 0 | 0 | 21 | 3 | 0 | 29 | 23 | 8.28 | 2.08 |
2009 | 5 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | .000 | 87 | 19.2 | 18 | 3 | 10 | 1 | 1 | 15 | 1 | 0 | 12 | 12 | 5.49 | 1.42 | |
2010 | 11 | 11 | 1 | 1 | 0 | 4 | 4 | 0 | 0 | .500 | 275 | 65.2 | 71 | 11 | 14 | 0 | 3 | 34 | 3 | 0 | 32 | 32 | 4.39 | 1.30 | |
2011 | 23 | 8 | 1 | 0 | 0 | 1 | 6 | 0 | 1 | .143 | 282 | 64.0 | 72 | 10 | 22 | 1 | 2 | 36 | 5 | 0 | 41 | 32 | 4.50 | 1.47 | |
通算:4年 | 50 | 24 | 2 | 1 | 0 | 6 | 13 | 1 | 1 | .316 | 772 | 174.1 | 202 | 30 | 57 | 2 | 6 | 106 | 12 | 0 | 114 | 99 | 5.11 | 1.49 |
- 2011年度シーズン終了時
記録
- 初登板:2008年5月3日、対千葉ロッテマリーンズ7回戦(千葉マリンスタジアム)、6回裏に救援登板、1回2/3を5失点
- 初先発・初勝利:2008年7月23日、対東北楽天ゴールデンイーグルス12回戦(西武ドーム)、5回2/3を2失点
- 初奪三振:同上、1回表にホセ・フェルナンデスから
- 初セーブ:2009年4月16日、対福岡ソフトバンクホークス3回戦(福岡Yahoo!JAPANドーム)
- 初完封:2010年7月15日、対北海道日本ハムファイターズ15回戦(西武ドーム)、5奪三振
背番号
- 19 (2008年 - )
脚注
- ^ ドラフトの目玉であった長谷部康平と服部泰卓を抽選で外したために急遽指名。俗にいう「外れの外れ」。
- ^ 『2012プロ野球オール写真選手名鑑』日本スポーツ企画出版社、2012年、39頁頁。ISBN 978-4-905411-04-8。