出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
この記事は検証可能 な参考文献や出典 が全く示されていないか、不十分です。 出典を追加 して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方 ) 出典検索? : "変ニ長調" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL (2012年3月 )
変ニ長調 (へんにちょうちょう)は、西洋音楽 における調 のひとつで、変ニ (D♭ ) 音を主音 とする長調 である。調号 はフラット5箇所(B, E, A, D, G)である。
音階と和音
赤マスは一般に臨時記号 により表される
和音構成音
コードネーム
D♭
E♭ m
F m
G♭
A♭
B♭ m
C dim
D♭ M7
E♭ m7
F m7
G♭ M7
A♭ 7
B♭ m7
C m7 -5
A♭ 7 (9)
第9音
B♭
第7音
C
D♭
E♭
F
G♭
A♭
B♭
G♭
第5音
A♭
B♭
C
D♭
E♭
F
G♭
A♭
B♭
C
D♭
E♭
F
G♭
E♭
第3音
F
G♭
A♭
B♭
C
D♭
E♭
F
G♭
A♭
B♭
C
D♭
E♭
C
根音
D♭
E♭
F
G♭
A♭
B♭
C
D♭
E♭
F
G♭
A♭
B♭
C
A♭
和音記号
I
II
III
IV
V
VI
VII
I7
II7
III7
IV7
V7
VI7
VII7
V9
コードネームは実際の楽譜では異名同音 的に変えられることがある。
特徴
サブドミナントマイナーでは6度の音(通常B♭ )が半音下げられるのでB♭ ♭ (B Double Flat)であり、この調を選択すると譜面上でダブルフラットがしばしば使用される(Aナチュラルを使うことも多い―例えばドビュッシーの「月の光」)。重変記号(Double Flat)の使用を避けるなら嬰ハ長調(サブドミナントマイナーの6度音はAナチュラルである)を用いる手段もあるが、調号にシャープを7箇所使用する(F, C, G, D, A, E, B)のであまり使われない。この調の曲で始まる現代音楽曲は最後で半音上がってニ長調で終わるケースもある。
同主短調として嬰ハ短調が用いられる。また、嬰ハ短調の同主長調に嬰ハ長調のかわりにこの調で書かれることも多く、曲初が嬰ハ短調で途中でこの調となる例は多い(ショパン の幻想即興曲 など)。
ロマン派のピアノ曲に多く見られる。ピアノ では黒鍵の利用が多いため、(てこの原理などにより)柔らかい音が得られるとされている。調号が多く使われるために読譜が難しいが、弾き慣れると弾きやすい調である。
変ニ長調の曲の例
関連項目
♯
♭
長調
短調
0
(12)=0
ハ (C)
イ (Am)
1
(11)
ト (G)
ホ (Em)
2
(10)
ニ (D)
ロ (Bm)
3
(9)
イ (A)
嬰ヘ (F♯ m)
4
(8)
ホ (E)
嬰ハ (C♯ m)
5
7
ロ (B)=変ハ (C♭ )
嬰ト (G♯ m)=変イ (A♭ m)
6
6
嬰ヘ (F♯ )=変ト (G♭ )
嬰ニ (D♯ m)=変ホ (E♭ m)
7
5
嬰ハ (C♯ )=変ニ (D♭ )
嬰イ (A♯ m)=変ロ (B♭ m)
(8)
4
変イ (A♭ )
ヘ (Fm)
(9)
3
変ホ (E♭ )
ハ (Cm)
(10)
2
変ロ (B♭ )
ト (Gm)
(11)
1
ヘ (F)
ニ (Dm)
(12)=0
0
ハ(C)
イ(Am)