ベルガマスク組曲

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ピアノ:ローレンス・フットハルト(2011年)

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ベルガマスク組曲』(ベルガマスクくみきょく、仏語Suite bergamasque )は、クロード・ドビュッシーピアノ独奏曲。

概要[編集]

親しみやすい曲想で知られる。とりわけ第3曲「月の光」はドビュッシーの作品のなかでももっとも有名であり、単独での演奏機会も多い。

1890年ごろに作曲されたが、1905年に改訂版が出版された。初期作品であり、和声法旋律の感覚およびピアノの書法に、グリーグマスネフォーレなどの先人の影響がまだはっきり認められる。

タイトルの"ベルガマスク(「ベルガモの」、あるいは「ベルガモ舞曲」の意)"は、ポール・ヴェルレーヌの詩集『艶なる宴』(Fêtes galantes )に収録されている詩「月の光」(Clair de lune )の、"Que vont charmant masques et bergamasques"(現われたる艶やかな仮面喜劇者たちとベルガモの踊り子たちは)という一節に使用されている言葉である。また、これに基づくガブリエル・フォーレの歌曲『月の光』(1886年-1887年)があり、その伴奏の一部に似た音形が『ベルガマスク組曲』の「前奏曲」に登場することなどから、ドビュッシーがヴェルレーヌやフォーレを意識したことを窺わせる[1]。同じ詩にはドビュッシーがその初期に単曲として歌曲を作曲しており、当時彼の心を射止めていたヴァニエ夫人に献呈されている。そしてその歌曲は改訂され、前述のヴェルレーヌの詩集による歌曲集「艶なる宴」に収録された。[2][3]ただしこの組曲内の「月の光」は、この歌曲版とは全く異なる音楽である。

当初ドビュッシーは『仮面』(Masques )(前述の詩に基づく)および『喜びの島』(L'Isle joyeuse )をこの『ベルガマスク組曲』の中に加えようとしたが、出版社の都合でそれぞれ単独で出版された。

構成[編集]

以下の4曲からなる。

  1. 前奏曲 (Prélude)
    ヘ長調
  2. メヌエット (Menuet)
    イ短調
  3. 月の光 (Clair de Lune)
    変ニ長調。ほとんどピアニッシモで演奏される夜想曲で、優しく切ない曲想で有名。中間部の優雅な旋律は教会旋法の一種ミクソリディア旋法が採用されている。
  4. パスピエ (Passepied)
    嬰ヘ短調。終曲であり、再びバロック舞曲によっている。パスピエは一般に4分の3拍子だが、この曲は4分の4拍子である。

編曲[編集]

「月の光」は、ストコフスキーオーケストラ用への編曲により、ディズニー映画「ファンタジア」に利用された。公開版ではほとんど削除されているが、DVD版では復活されている。

同じく「月の光」のオーケストラ版は、映画「オーシャンズ11」や「ダージリン急行」にも使われている。

そのほかに、冨田勲版シンセサイザー向けの編曲、第4曲も)や『みんなのうた』版(歌唱曲としての編曲)もある。

テレビ朝日系列で放送されている「ドラえもん」の「青い月夜のリサイタル」(2014年2月14日放送)では、華原朋美がゲスト出演(白ネコ・ルナ役)された際に、「月の光」の旋律を日本語歌詞が追加された歌を披露した。

詳しくは、当該項目を参照のこと。

みんなのうた[編集]

みんなのうた
月の光
歌手 芹洋子東京トルベール
作詞者 中山知子
作曲者 クロード・ドビュッシー
編曲者 石川皓也
映像 実写合成
映像制作者
初放送月 1971年8月9月
再放送月 なし
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『みんなのうた』では1971年8月9月に放送。中山知子が作詞し、石川皓也が編曲、歌は芹洋子東京トルベールが担当した。映像は実写と画像の合成。

再放送はされてないが、2011年10月21日発売のDVD-BOXの第4集に収録されている。また芹がキングレコード所属であるため、キングレコードから発売されたレコードやCDにも収録されている。

脚注[編集]

  1. ^ 松橋麻利『ドビュッシー』(作曲家・人と作品シリーズ)音楽之友社、2007年、101、180ページ
  2. ^ なお同じ詩にはフォーレが作曲した歌曲もあり、こちらは後にオーケストレーションが施され、劇音楽「マスクとベルガマスク」(ルネ・フォーショワの台本によるヴェルレーヌの詩をモティーフとした劇作品)に収められている(同曲の組曲版では省略)。一般的には歌曲ではこちらの方が有名である。
  3. ^ 前述のヴェルレーヌの詩ではmasquesは仮面劇の人物たち、bergamasquesはベルガモ風ではなく「ベルガモ舞曲を演じる人たち」と解釈するのが一般的である。

外部リンク[編集]