ラジオ・スターの悲劇

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ラジオ・スターの悲劇
バグルスシングル
収録アルバム ラジオ・スターの悲劇
リリース 1979年9月
規格 7インチシングル
録音 1979年
ジャンル ニュー・ウェイヴ
時間 4分13秒
レーベル アイランド
作詞・作曲 ジェフ・ダウンズトレヴァー・ホーン、ブルース・ウーリー
プロデュース トレヴァー・ホーン
バグルス シングル 年表
- ラジオ・スターの悲劇
(1979)
プラスティック・エイジ
(1980)
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ラジオ・スターの悲劇」(ラジオスターのひげき、Video Killed the Radio Star)は、イギリスのニュー・ウェイヴ・グループ、バグルス1979年の曲。テレビの出現により仕事を奪われた歌手の話から、ラジオの黄金期を賛美する。数々のチャートで1位に輝き、カバーも多数された。MTVで放送された最初の音楽ビデオであり、人気メディアで広くパロディ化され、利用された。

概要[編集]

グループメンバーのトレヴァー・ホーンJ・G・バラードの短編「音響清掃」に影響を受けた曲だと語る。この短編は、世界中の音楽を吸い取る音響清掃人が、下水道オペラ歌手と出会う話である。彼は「時代は過ぎようとしている」とも感じた。このように曲の主題はノスタルジーであり、曲の雰囲気にも反映されている[1]。歌詞では1960年代の技術革新、過去を忘れたくないという願望と、現代の子供達に過去の良さがわからないことへの落胆に触れる。1950年代、そして1960年代初めにはラジオは貴重なメディアであり、そこから「スター」が生み出されていた。

ラッセル・マルケイ制作のビデオクリップは、1981年8月1日12時10分に開始したMTVのミュージック・チャンネルの最初に流され、2000年2月27日にはMTVでの放映回数100万回を数えた[2]

この曲はホーンとジェフ・ダウンズ、ブルース・ウーリーによって書かれた。最初のヴァージョンはウーリーとザ・カメラ・クラブ(キーボードにはトーマス・ドルビー)がカナダでヒットした彼のアルバム『イングリッシュ・ガーデン』に録音したものである。その後バグルスが録音し、1979年10月20日に全英シングルチャート1位になった。これはアイランド・レコード・レーベルとしても初の1位である。オーストラリアでも1位になったが、アメリカではかろうじてビルボードの40位に入ったのみである。アルバム『ラジオ・スターの悲劇(プラスティックの中の未来)』にはピアノのコーダを追加して収録されている。複雑なアレンジと、バックアップシンガー達による高音のコーラスを含む曲の仕上がりは、ホーンの後のプロデューサーとしてのキャリアを予感させる。

ホーンとダウンズによる最初の生演奏はZTTショーケースで1998年に行われた[3]2004年にはウーリーを加えて再度再結成し、「プリンス・トラスト」チャリティの募金を募るためのトレヴァー・ホーンのトリビュート・イベントの一環として「ラジオ・スターの悲劇」と「プラスティック・エイジ」をウェンブリー・アリーナで演奏した。これにはレコードでコーラスに加わっていたデビ・ドスとリンダ・ジャーディムも参加した。ホーンとダウンズの2人はそれぞれ個別にライヴ演奏も行っている。ダウンズは2006年エイジアのリバイバルで、ホーンは彼のバンド、ザ・プロデューサーズで、やはり2006年に演奏している。

プロデューサーズは2006年に彼らのカムデン・タウンで最初のギグを行った。このビデオクリップはZTTレコード公式サイトで閲覧可能で、ホーンは「ラジオ・スターの悲劇」でリード・ボーカルとベースを担当している。

ザ・ロング・トラウザーズによる有名なインターネット・ミームの一部にもなった。

2002年に発売されたPlayStation 2用ゲームソフト「グランド・セフト・オート・バイスシティ」にもゲーム内のラジオで流れる曲として収録されており、2003年には、日本のテレビドラマ東京ラブ・シネマ』の挿入歌に起用された。

著名なカバーバージョン[編集]

アーティスト アルバム
1993 金丸淳一 インスパイアド・カラーズ
1997 ザ・プレジデンツ・オブ・ザ・ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメリカ ラリティーズ (訪日記念盤’97)
1998 ザ・プレジデンツ・オブ・ザ・ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメリカ ピュア・フロスティング
1999 ロリータ18号 ヤリタミン
2000 ザ・プレジデンツ・オブ・ザ・ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメリカ ランプ
2001 MELL EURO3
2003 イレイジャー アザー・ピープルズ・ソングス
2005 アンバー・パシフィック パンク・ゴーズ・エイティーズ (#15)
2005 ベン・フォールズ・ファイヴ ワットエヴァー・アンド・エヴァー・アーメン(リマスター・エディション)
2005 Len ダイアリー・オブ・ザ・マッドメン
2007 ザ・フィーリング (The Feeling) ローズ

パロディ[編集]

関連項目[編集]

  • ジャズ・シンガー - 最初のトーキーの商業作品。
  • 雨に唄えば - サイレント映画からトーキー映画への移行期を描いたミュージカル映画。
  • サンセット大通り - トーキーとテレビがサイレント映画、サイレント女優を終焉させた様子を描く。
  • Radio Ga Ga - 主要マスメディアとしてのラジオの終焉を嘆くクイーンの曲。
  • サントリー - 2007年にチューハイ「AWA'S(アワーズ)」のCMに起用。製品名、チューハイの「泡」と、曲中のコーラスの「アーワ、アーワ」をかけての起用であったが、契約料や使用料が高額であったために、そっくりさんが録音したカバー・ヴァージョンでの使用だった。
  • ドラッグストア・ガール - エンディングに使用。

出典[編集]

  1. ^ ボーカルは初期ラジオの雰囲気を出すよう、電話的エフェクトを加えられている
  2. ^ Dehnart, A. "Who really killed the video star?". Salon.com, 2000
  3. ^ Gig review - The Buggles Mean Fiddler, 3 Dec 98 ZTT Showcase; £5

外部リンク[編集]