国際連盟加盟国
国際連盟加盟国（こくさいれんめいかめいこく）は、国際連盟が発足した1920年から解散した1946年までの間に合計して63か国にのぼる。後の国際連合に比べると、広範囲にわたって列強の植民地にされていたアフリカやアジアには独立国が少なかったために参加国が少ないのが特徴である。
発足当初の常任理事国はイギリス、イタリア王国、大日本帝国、フランスの4か国で、後にドイツとソビエト連邦が加わったが、常任理事国の加盟や脱退が相次いだことでこの6か国が同時期に常任理事国の座にあったことはない。
1930年代には満州事変から満州国の建国で批難された日本、ナチスが政権を掌握したドイツ、日独防共協定に参加したイタリアを中心とする多くの枢軸国や、常任理事国入りを目指したものの認められなかったブラジルなどの南米諸国の脱退が相次ぎ、第二次世界大戦の勃発とフィンランドに侵攻したソ連（冬戦争）が除名されたことによって国際連盟はその機能を完全に喪失した。
国際連盟加盟国の変遷
太字は常任理事国。
原加盟国
ヴェルサイユ条約、サン＝ジェルマン条約、トリアノン条約、ヌイイ条約、セーヴル条約に明記され、署名を行った原加盟国。
イギリス帝国
イタリア王国 - 1937年12月11日脱退。
ウルグアイ
キューバ
ギリシャ
グアテマラ - 1936年3月26日脱退。
シャム - 1939年からはタイ。
大日本帝国 - 1933年3月27日脱退。
チェコスロバキア - 1939年3月15日脱退。
中華民国
ニカラグア - 1936年6月27日脱退。
ハイチ - 1942年4月脱退。
パナマ
フランス - 1941年4月18日脱退（ヴィシー政権）。自由フランスは残留。
ブラジル - 1926年6月14日脱退。
ベルギー
ペルー - 1939年4月8日脱退。
ポーランド
ボリビア
ポルトガル
ホンジュラス - 1936年7月10日脱退。
ユーゴスラビア王国
リベリア
ルーマニア - 1940年7月脱退。
加盟招請国
第一次世界大戦に参戦していないが、講和条約によって加盟招請された。
アルゼンチン - 1921年脱退。1933年復帰。
チリ - 1938年3月14日脱退。
コロンビア
デンマーク - 1940年7月脱退。
オランダ
ノルウェー
ペルシア帝国 - 1934年からはイラン帝国。
エルサルバドル - 1937年8月11日脱退。
スペイン - 1939年3月脱退。
スウェーデン
スイス
ベネズエラ - 1938年7月12日脱退。
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1920年
オーストリア - 1920年12月15日加盟。1938年3月13日脱退。
ブルガリア王国 - 1920年12月16日加盟。
コスタリカ - 1920年12月16日加盟。1925年1月22日脱退。
フィンランド - 1920年12月16日加盟。
ルクセンブルク - 1920年12月16日加盟。1942年8月30日脱退。
アルバニア - 1920年12月17日加盟。1939年4月9日脱退。
パラグアイ - 1935年2月23日脱退。
1921年
1922年
ハンガリー王国 - 1922年9月18日加盟。1939年4月14日脱退。
1923年
1924年
ドミニカ共和国 - 1924年9月29日加盟。
1926年
ドイツ - 1926年9月8日加盟。1933年10月19日脱退。
1931年
メキシコ - 1931年9月23日加盟。
1932年
1934年
1937年
エジプト王国 - 1937年3月26日加盟。
非加盟国
国際連盟に加盟しなかったり、加盟できなかった国。
- アメリカ合衆国 - 講和条約では原加盟国とされているが、アメリカ合衆国議会の上院反対多数（モンロー主義上院議員多数）により加盟できなかった。
- ヒジャーズ王国 - 講和条約では原加盟国とされているが、加盟せず。1926年にナジュド王国に併合され、ナジュド及びヒジャーズ王国が成立、1932年以降はサウジアラビア王国。
- バチカン市国
- モンゴル人民共和国
- アイスランド王国
- ブータン王国
- ネパール王国
- サウジアラビア王国
- リヒテンシュタイン
- モナコ
- サンマリノ
- イエメン王国
- ニューファンドランド
- トゥヴァ人民共和国
- 南ローデシア
- チベット