プラット・アンド・ホイットニー JT3C
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JT3Cは、アメリカ空軍の要求に基づきプラット・アンド・ホイットニーで開発されたターボジェットエンジン。アメリカ空軍での識別番号はJ57。
世界で、事実上最初に実用化された二軸式ターボジェットであり、当時の水準を大きく上回る圧縮比12を達成している。
概要
[編集]T45 ターボプロップエンジンをXB-52に搭載する過程で開発された。B-52の要求に応えるためターボジェットに変更された。JT3Cは初期の推力10,000 lbf (45 kN)であった。
世界最初の実用超音速機・ノースアメリカン F-100に搭載されたことで有名であり、1950年代前半の多くの超音速機のエンジンとして採用された。ただしいずれもマッハ1級機であり、このエンジンを搭載した機体でマッハ2に達した例はない。
派生型としてターボプロップ化したYT-57が開発されていたが、こちらは完成しなかった。もし成功作であればC-132(英語版。C-124 グローブマスター IIのターボプロップ版)への搭載が予定されていた。
搭載機
[編集]軍用 (J57)
- ボーイング B-52
- ボーイング C-135、KC-135
- コンベア F-102
- コンベア YB-60
- ダグラス A3D
- ダグラス F4D
- ロッキード U-2
- マーチン B-57
- ノースアメリカン F-100
- マクドネル F-101
- ノースロップ SM-62 スナークミサイル
- チャンス・ヴォートF-8
民間用 (JT3C)