インターナショナル・エアロ・エンジンズ

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エアバス A320-232 V2500 エンジンを搭載

IAE インターナショナル・エアロ・エンジンズ AGは1983年設立の航空機エンジン製造を目的としたチューリッヒを拠点とする合弁会社である。 実際のエンジンの部材の製造は出資比率に応じて開発した各社の工場で行っている。

V2500エンジンの開発、販売を目的として設立された。1社単独での開発、生産はリスクが高い為、プラット・アンド・ホイットニー(P&W)とロールス・ロイス plc(RR)は単独での参入に躊躇していたが、市場でのシェアが殆どなく、航空機エンジンの開発に何としてでも食い込みたい日独伊の各社との思惑が一致して共同で行う事になった。開発資金は参加企業の各国政府から融資を受けている。航空機エンジンの共同開発において会社を合弁で設立する事例は多い。大抵の場合、実際の製造は既存の親会社の工場で行う。

構成[編集]

当初の株式構成比:

フィアットアヴィオは開発の初期の段階で離脱した。現在はアヴィオ S.p.A.と名前を変えた。 V2500エンジンの"V"はその数字の意味するとおり、当初の5社(日本側参加企業は合弁で日本航空機エンジンを設立したので1社として扱われる)の共同体制の名残である。2500は当初の推力2500ポンドを意味する。

2011年10月12日、ロールス・ロイス plc(RR)は IAE における出資分を15億ドルでプラット・アンド・ホイットニー(P&W)に売却したことを明らかにした。株式は売却したが、ロールス・ロイス plc(RR)は 今後もエンジンにおける担当部分に関する責任を全うする。

現在の株式構成比:

製造品目[編集]

かつてエアバス A340に搭載する目的のスーパーファンの開発、供給を中止した結果、現在Airbus社のA320ファミリーとMcDonnell Douglas社のMD-90に搭載されるV2500エンジンがIAEの唯一の製品である。以降、IAEはV2500エンジンの開発、製造及びアフターマーケットサービスに専念している。 2005年10月には、同じくA320シリーズに搭載するV2500Selectのローンチを発表し、IAE社のエンジンは今も世界的に好調な販売を続け、業界でのシェアを誇る。

次世代機であるボーイングY1エアバスNSR向けのエンジンの開発の動きは現在の所、無く、構成会社であるP&WとRRはそれぞれ独自に新型エンジンを開発中である。

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