やけっぱちのマリア
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『やけっぱちのマリア』は、1970年4月から同年11月まで『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)に連載された手塚治虫の少年漫画。青少年向けの性教育を意図して書かれた。
概要
ヤケッパチと対立する不良グループと、そのボスである影のスケ番とが入り乱れての、学園恋愛ドタバタナンセンスコメディ作品である。
同時期の『ハレンチ学園』に代表されるエログロナンセンス漫画の潮流に乗って書かれたが、結果的に性表現ブームの過熱や学園青春漫画における暴力表現などに、いくばくかの諷刺のこめられた内容となっている[1]。
1970年8月27日、本作を掲載したことで『週刊少年チャンピオン』1970年8月23日号が福岡県児童福祉審議会から有害図書の指定を受けた[2][3]。
あらすじ
父子家庭に育った暴れん坊の焼野矢八ことヤケッパチの体から、ある日エクトプラズムが産まれる。それはヤケッパチの親父のダッチワイフの身体に宿り、マリアと呼ばれて人間生活を送るようになる。しかしマリアは、「産みの親」のヤケッパチから、やんちゃな性格を受け継いでいた。
単行本
- 少年チャンピオンコミックス『やけっぱちのマリア』(秋田書店)全2巻
- 手塚治虫漫画全集『やけっぱちのマリア』(講談社)全2巻
- 秋田文庫『やけっぱちのマリア』(秋田書店)全1巻
- 手塚治虫文庫全集『やけっぱちのマリア』(講談社)全1巻
ラジオドラマ
2012年12月、NHK-FMの青春アドベンチャーにてラジオドラマ化された[4]。全10回。
キャスト
- 出演:竹内順子、前田希美、平田裕香、佐藤せつじ、梅沢昌代、春海四方、佐藤誓、山﨑千惠子、小杉幸彦、大西多摩恵、金内喜久夫、小林勝也、関輝雄、天野勝弘、村澤寿彦、佐久間哲、嶋田真、白倉裕二、上田桃子、下池沙知
スタッフ
- 原作:手塚治虫
- 脚色:阿部美佳
- 選曲:黒田賢一
- 演出:木村明広
- 技術:西田俊和、山田顕隆
- 音響効果:米本満、岩崎進
出典
- ^ 公式サイト内作品ページ 2011年6月6日(日本時間)閲覧
- ^ 中村紀、大久保太郎「漫画の事件簿 漫画と社会、激闘の歴史50年」『まんが秘宝 つっぱりアナーキー王』洋泉社、1997年、p.197
- ^ 『朝日新聞』1970年8月27日夕刊
- ^ NHKFM 青春アドベンチャーにて『やけっぱちのマリア』放送決定!:ミテ☆ミテ:ニュース:TezukaOsamu.net(JP) 手塚治虫 公式サイト 2012年12月10日閲覧