新宿末廣亭
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新宿末廣亭(しんじゅくすえひろてい)は、東京都新宿区新宿三丁目にある寄席である。都内に4軒ある落語定席の一つで、落語を中心に、漫才、俗曲などの色物芸が多数執り行われている老舗。末廣亭は、常用漢字である末広亭と表記されることも多い。
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[編集] 歴史
1897年創業。第二次世界大戦により焼失したが、初代席亭の北村銀太郎が1946年に再建。
[編集] 設備概要
東京の定席としては唯一木造の建物。寄席の伝統を残した、趣のある造りである。客席は一階、二階があり、全館で計313席あり、一階中央に椅子席、上手下手の両方に桟敷席が設けられている。二階席は雛段である。楽屋は一階上手側。
[編集] 席亭
現在は3代目北村幾夫。北村の企画で、常に面白い試みがなされている。圓楽・談志・桂小金治・鶴瓶・談春など、東京の定席に無縁であった意外な落語家を登場させている。北村は、過去のネタ帳をすべて保存してある。2008年2月14日ジュンク堂書店池袋本店でのトークショーで、北村がそれらを持ち込み、客に披露した。また、読売新聞長井好弘が近著にて紹介した(後述)。
[編集] 番組
毎月10日ごとに出演者・演目が入れ替えられている。
- 上席(かみせき)1日~10日
- 中席(なかせき)11日~20日
- 下席(しもせき)21日~30日
出演者は以下のとおり。
- 奇数月上席(かみせき)1日~10日 - 落語芸術協会
- 奇数月中席(なかせき)11日~20日 - 落語協会
- 奇数月下席(しもせき)21日~30日 - 落語芸術協会
- 偶数月上席(かみせき)1日~10日 - 落語協会
- 偶数月中席(なかせき)11日~20日 - 落語芸術協会
- 偶数月下席(しもせき)21日~30日 - 落語協会
同じ協会がまる一日を担当するが昼の部と夜の部では出演者が異なる。なお、これは東京の寄席では通常のことである。昼夜入れ替え制はとっていないため、通しで見ることも可能。席は、特別興業などを除き、原則自由席で、昼席・夜席の入れ替えはない。飲酒は禁じられている。
- 昼の部 12:00~16:30
- 夜の部 17:00~21:00
芸術協会の真打披露はこの席から始まる。集客と高価な割が見込めるゴールデンウィーク(5月上席)に打つことが多い。
[編集] 深夜寄席
落語芸術協会・落語協会の二つ目に会場を貸し出し、落語家自身の自主興行の形で運営されている。毎土曜日にほぼ必ず開催される(夜9:30-11:30前後)。入場料500円。夜の部から通しで見ることはできない。一回のイベントで二つ目の落語家が4人上がる。期待の若手がたっぷり聞け(20~30分前後)、若い人に好評である。
[編集] 四派で深夜
四派=落語芸術協会・落語協会・円楽一門会・落語立川流の二つ目計4名が、前述深夜寄席のフォーマット(夜9:30-11:30前後)・料金(500円)で落語を聴かせるというものである。
[編集] 他のイベント
落語協会・落語芸術協会に所属しない芸人のイベントも開催する。吉本興業所属の漫才コンビ中川家が定期的にライブを行なっている。
[編集] 料金
- 一般 2,700円
- 学生 2,200円(中学生以上)
- 友の会会員(優待会員) 2,200円
- シニア 2,500円(65歳以上)
- 小学生 1,800円
その他、貸切、団体割引などあり(いずれも、2005年6月現在)。年会費1万円で「末廣亭友の会」の会員になることができ、各種優待制度が設けられている。
[編集] 書籍
- 長井好弘『新宿末広亭のネタ帳』 ISBN 9784757215085
- 長井好弘『新宿末広亭』春夏秋冬定点観測 ISBN 9784757208087
長井読売新聞監査委員は、読売新聞の落語担当記者。
[編集] スタッフの著書
[編集] 現(三代目)席亭・北村郁夫
- 秋山真志『寄席の人たち』 ISBN 9784420310161 北村へのインタビュー。
[編集] 創業者・初代席亭・北村銀太郎
- 北村銀太郎・富田均『聞書き・寄席末広亭』平凡社ライブラリ- ISBN 9784582763799
- 北村銀太郎・富田均『聞書き・寄席末広亭 続』平凡社ライブラリ- ISBN 9784582763836
北村へのインタビュー。
[編集] 支配人・杉田憲治
- 真山恵介『寄席がき話』
- 真山恵介『わっはっは笑事典』
- 真山恵介『笑々フマジメな本』
- 真山恵介『落語学入門』
テレビ出演でも知られた真山恵介=杉田憲治はもともと文筆の道に進みたかった人で、筆禍事件(新聞連載で、7代圓蔵が牛太郎(妓楼の客引き等を行う職)だった過去をバラし、いっとき末広亭から解雇された)などさまざまな逸話がある。
その他、寄席文字橘右近・橘左近らも多く著書を出している。

