戦国自衛隊

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戦国自衛隊』(せんごくじえいたい)は半村良小説、及びそれを原作として角川春樹事務所千葉真一主演で、1979年昭和54年)に製作した日本映画である。

目次

[編集] 概要

「近代兵器で武装した現代の軍隊」と「弓矢や刀で武装した戦国時代の鎧武者軍団」が戦ったらどうなるのか?」という疑問に対して、あくまで現実的な回答を用意したSF小説の金字塔であり、架空戦記の元祖的作品。初め「SFマガジン」の1971年(昭和46年)9・10月号に掲載された同作は、その後1974年(昭和49年)の中短編集『わがふるさとは黄泉の国』に収録され、翌1975年(昭和50年)のハヤカワ文庫化の際に初めて表題作となって刊行された。2005年平成17年)6月に原案:半村良・原作:福井晴敏の『戦国自衛隊1549』として内容を全く変え、リメイクされた。

[編集] 原作

[編集] ストーリー


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近代兵器を装備した自衛隊が日本海沿岸一帯で大演習を展開していた。新潟県富山県の県境に第十二師団第一師団海上自衛隊が集結したが、そのうちの30名余りを、突如、「時震」が襲った。伊庭義明(いば よしあき)・三等陸尉を中心とするその一団は、いつの間にか群雄が割拠する戦国時代にタイムスリップしていた。戦国武将の一人である長尾景虎(後の上杉謙信)と邂逅した彼らは否応なく合戦三昧の世の中に組み込まれていく。

本作では自衛隊が送り込まれた戦国の世は、正史とは微妙なズレがあり、斎藤道三織田信長もいない。そんな中、長尾景虎と手を組んだ自衛隊の一団は現代兵器と戦術を戦国の世に持ち込み、戦に勝ち続け、川中島の後もまだ物語は続き、天下統一を間近にする。

「我々が知る歴史と異なる歴史を持つこの世界における自らの役割は何か?」と伊庭は問い続けるが、結局京の妙蓮寺に宿泊しているところを細川藤孝に叛乱を起こされ隊員たちは皆殺しになる。その際、燃えさかる寺で伊庭が戦国の日々を回想し「この世界は我々が知る世界とは異なる歴史を持とうとしていたが、自らがこの世界へ来て、(織田信長らの代役として)タイムパラドックスを修正してしまった」という皮肉な事実に気付かされるというクライマックスで幕を閉じる。

[編集] 登場兵器


以上で原作に関する核心部分の記述は終わりです。


[編集] 映画

戦国自衛隊
G.I. Samurai
監督 斎藤光正
脚本 鎌田敏夫
原作 半村良
製作 角川春樹
出演者 千葉真一
渡瀬恒彦
夏木勲
音楽 羽田健太郎
撮影 伊佐山巌
編集 井上親弥
配給 東宝
公開 日本の旗 1979年12月15日
上映時間 139分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
製作費 \1,150,000,000
興行収入 \1,350,000,000[1] 日本の旗
allcinema
キネマ旬報
AllRovi
IMDb
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[編集] 戦国自衛隊

角川春樹事務所のいわゆる角川映画として製作された。1979年昭和54年)12月15日より東宝配給、東映洋画系マーケットで公開された1980年(昭和55年)の正月映画である[2]。角川映画にとっては4作目の作品であり、初の正月映画となった[3]。ハヤカワ文庫から出されていた原作は角川文庫にも収められ、角川商法とも言われたメディアミックス商法が行なわれた。『スター・ウォーズ』、『宇宙戦艦ヤマト』などによるヒットでSFブームの渦中という時代背景において本作は製作され、アメリカでは95分に編集されて『G.I. Samurai 』のタイトルで公開された[4]。なお、本来は正月映画として小松左京原作のSF大作『復活の日』が公開される予定だったが、同作の製作の遅れにより本作が代替作として企画された経緯があり[5]、『復活の日』は半年遅れで公開された。

プロデューサーの角川春樹は正月興行といえば東映時代劇という時代に育ち、正月に時代劇をやるのはプロデューサーとしての夢であり、UFOや『スター・ウォーズ』などの時代に合わせて時代劇にSFを加味して、角川の意図で青春映画として製作した[6][7]。青春映画にしたいというのは監督の斉藤光正も「自分が監督するからには青春映画でないと意味がない」と語っていた[8]。脚本の鎌田敏夫は、テレビドラマ俺たちの旅』シリーズを代表作とし、青春ものを得意としていたことから、斉藤・鎌田コンビはSFものというよりは運命に翻弄される自衛隊員の青春群像を描いている。宣伝でも「SF青春時代劇」と謳われた[9]。顕著な特徴が松村とおる、高橋研、ジョー山中らトップミュージシャンを動員した大量の挿入歌で、これらはしばしばドラマを中断してでも流されている。角川プロデューサーは製作発表記者会見で映画『アメリカン・グラフィティ』の日本版を目指すと抱負を語っており[5]、SF性、アクションがストーリー上の眼目であることからすれば相当な異色作となった。

主人公の伊庭義明三尉(千葉真一)率いる陸上自衛隊の一個小隊が、戦国時代タイムスリップというモチーフは同じである。しかし登場人物のキャラクターや、戦の数や車両など原作と映画ではストーリーを含めてかなり異なっている[10]

戦国時代とはいえ、同じ日本人に銃口を向けたり、女性を強姦する自衛隊員がいたりする設定に難色を示した防衛庁自衛隊からは、千葉真一と夏木勲らを体験入隊させるのみで[11]、それ以外は協力しなかった。そのため、製作期間2か月半・8,000万円の費用をかけてレプリカの61式戦車を制作した[11][12]。この戦車は撮影後に映画館の前に陳列されて宣伝に使われた後、原作者の半村良に戦車を進呈しようとしたが断られた[3]。その後は、映画『ぼくらの七日間戦争』やテレビ番組『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ』でも使用された。TBSドラマ『さとうきび畑の唄』では米軍戦車として登場している。ヘリコプターは民間機のシコルスキー S-62型を塗装して使用された。ついでながらシコルスキー S-62型は、陸上自衛隊では採用されていない。

補給を受けられない部隊の燃料、弾薬等の問題、何故彼らがタイムスリップすることになったのか等、原作の魅力の一つだった綿密に設定された思考実験的要素や戦術性が映画版では重視されなかったことで[13][注釈 2]、それらの要素にこだわりのある原作ファンから不満が出た一方で、奇想天外なストーリーと千葉真一の演出による迫力あるアクションシーンが楽しめる作品として、配給収入13億5千万円のヒットを記録した[1]。角川春樹は自宅を抵当に入れ銀行から融資してもらい[15]、制作費11億5千万円を捻出したが[15]、宣伝費まで勘案すると収支はトントンで[3]、日本映画としては1980年度第5位の成績だった[1]。実戦をまったく経験したことのない近代軍隊が殺戮を日常とする戦国武士に倒されていく構図は、薬師丸ひろ子のゲスト出演場面などで象徴的に描かれており、評論家の中邑宗雄はこの映画を「ベトナム戦争のパロディ」と評した[16]

千葉真一と真田広之らは吹き替え無しでそれぞれ危険なシーンを自ら演じている。主演とアクション監督を兼務した千葉は、自前のハイスピードカメラを足に括りつけてヘリコプターから宙吊りになっての撮影や[17]や、騎手の目線を写すためにカメラをヘルメットに取り付けてそれを自ら被り乗馬するなど[18][注釈 3]、それぞれの敢行はスタッフを心配させた[17]。真田はヘリコプターや乗馬から伊庭に斬りかかるときと、それぞれ飛び降りるアクションを行った。千葉率いるジャパン・アクション・クラブ(JAC)のメンバーも騎馬武者として出演しており、自衛隊員役には高橋研にしきのあきら鈴木ヒロミツかまやつひろしら、音楽分野の人間も起用された。

前年『野性の証明』でデビューしたばかりの薬師丸ひろ子は、木村三曹(竜雷太)と対峙する「子供のような武士」役で、草刈正雄は翌年公開の主演映画『復活の日』の宣伝ポスターを彷彿とさせるような姿で近くを通る農民役(間者という設定)で、他にも勝野洋角川春樹宇崎竜童などがそれぞれワンシーンのみのカメオ出演をした。小野みゆき岡田奈々らヒロイン陣には、あえて台詞を割り当てない演出が施されている。

キャッチコピーは、

歴史は、我々に何をさせようというのか?

[編集] ストーリー


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伊庭三尉を隊長とする近代武器で武装した21名の陸上自衛隊員達は、演習に参加するための移動の際、偶然補給地ごと戦国時代タイムスリップしてしまった。成行きから彼等は、後の上杉謙信となる長尾平三景虎に加担する事になり、天下を取ることを決意する。

長尾景虎は越後から西へ進んで浅井・朝倉連合を、伊庭は南へ進んで信濃川中島武田信玄をそれぞれ討ち破って京で再び会おうと約束し、進発した。

近代兵器で武装した伊庭率いる自衛隊は川中島で武田軍と正面から激突。当初は圧倒的な火力で優位に戦を進める自衛隊だったが、「空を飛ぶ鉄の船(ヘリコプター)」や「地を這う鉄の車(戦車や装甲車)」の情報を得ていた武田信玄はそれに対処するための戦術を駆使して奮闘する。やがてヘリコプターは忍び込んだ武田勝頼によって乗員を殺害されて墜落、戦車は人海戦術で動きを封じられ、装甲車は落とし穴にはまって自走不能となり、その他の車輌も全て失って、自衛隊は戦闘能力を事実上喪失した。

窮地に陥った伊庭は最後の望みとして武田信玄の首を求めて武田本陣に単騎斬り込み、信玄を一騎打ちの末に討ち取ることに成功した。

信玄の首を取ったことで自衛隊は辛くも勝利を収めたが、もはや近代兵器はアサルトライフル程度しか無く、隊員も次々と戦死したことで士気は低下し、生き残った隊員たちは元の補給地に戻って再びタイムスリップするのを待とうと伊庭に進言する。しかし戦国の世で男として天下をとりたいとの野望に囚われていた伊庭は拒否、隊員たちとの間に絶対的な溝が生じてしまった。

そこへ、京に進んでいた長尾景虎が現れる。心強い味方の到着に伊庭は笑顔を見せるが・・・。

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[編集] キャスト

[編集] スタッフ

[編集] 登場兵器

自衛隊の協力を得られなかったため、登場する自衛隊の装備は全て民間の所有品、もしくはレプリカである。

この他にも64式小銃62式機関銃等のプロップガンが作られ、それらは当作の後も自衛隊の登場する映画で長らく用いられた。

[編集] 逸話

[編集] 劇画

[編集] 戦国自衛隊

[編集] 概要

1975年昭和50年)6月から1976年昭和51年)2月まで、秋田書店の雑誌「プレイコミック」に原作に忠実な劇画版が発表された。作画は、望月三起也のアシスタントであった田辺節雄。師匠譲りの迫力ある画面を展開した。、1998年平成10年)のSEBUNコミックス化・文庫化の後、2003年(平成15年)には続編の発売とそれらのコンビニコミック版の販売に合わせ、コンビニコミック版が上下2巻発売された[注釈 5]

ちなみに劇中の台詞「川崎堀の内のトルコよく通ったもんだが」が、後に発売された冊子では「川崎堀の内のソープランドよく通ったもんだが」に差し替えられたのは、トルコ風呂問題による配慮である。

[編集] ストーリー


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自衛隊は北海道能登半島の一部に敵の圧力が加えられたという想定で、日本全国を舞台に大演習を行っていた。新潟県富山県の県境を流れる境川の河口には、臨時の野戦補給所が設置されていた。だが、突如閃光と共に爆風地震が河口の岩場にいた補給部隊を襲い、伊庭義明三尉ら自衛官30名は時の彼方へと飛ばされてしまった。そして、長尾平三景虎と出会った彼らは、なぜ時が自分達を戦国時代の只中に飛ばしたのか模索しつつ、生き残るために景虎と共に近代装備を駆使し歴史に介入して行く。

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[編集] 続・戦国自衛隊

[編集] 概要

2000年平成12年)ら書き下ろしで世界文化社から発表された。作画は同じ田辺節雄。ストーリーはオリジナル(半村良は原案としてクレジットされる)で、現代の自衛隊が関ヶ原の戦いに再びタイムスリップするという前作の完全な続編である。2008年(平成20年)現在、累計179万部を売り上げた[20]。内容は、自衛隊が豊臣方、アメリカ海兵隊が徳川方に参加している形態をとっている。現代・過去ともに20数年を経過しており、前作の登場人物やその子孫も登場し、武器および兵器の性能が上がっている分、さらに過酷な戦いが展開される。

単行本全8巻(廉価版全10巻)+外伝[注釈 6]で双方のタイムスリップと戦いを描いた第1部(関ヶ原の戦い)ならびに、自衛隊と米軍との最終決戦を描いた第2部(大坂の陣)で構成され、後日談として、島原の乱を舞台とした自衛隊員の闘いの終焉を描いた第3部が発表されている。映画『戦国自衛隊1549』の公開に合わせる形で、アリババコミックスから廉価版をまとめた「関ヶ原死闘編」「大坂城攻防編1」「大坂城攻防編2」の三巻も新たに発売された。

更に2008年に入り、同じく世界文化社のセブン文庫より新規原稿を追加した「完全版」が発売された。この加筆にて、続戦国自衛隊では初めて自衛官の登場人物より「戦国自衛隊」のセリフが発せられた[注釈 7]

本作は単行本が執筆中であるにも関わらず、新規ページの追加やコマの配置変更、セリフの変更などが施されたコンビニコミック版が発売されるという特殊な形をとった。追加されたのは主に本編に影響のない戦闘シーンや、宮本武蔵が米海兵隊との戦闘中に二刀流を編み出すというエピソードなどである。だが、結果としてページ数はSEBUNコミックス版に比べ大幅に増加した。冒頭のシーン[注釈 8]や、隊員達がMREを食べているときのシーンなど、その時の世相を反映してエピソードが追加された。1巻の発売から関ヶ原外伝発売まで約8年という長期に及んだため、作中に搭乗する兵器や武器・装備等にも影響がみられる。

ノベライズも同じ世界文化社から出版されている。全6巻完結。冒頭はコミック版に準じていたものの、関ヶ原の戦い以降の展開は全く異なり、結末もオリジナルとなった。

[編集] ストーリー


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200X年、朝鮮人民軍38度線を越え突如南進を開始した。これを受けアメリカは直ちに日本海へ艦隊を派遣、日本も有事立法を成立させていた事からアメリカ軍との共同作戦を行うべく、護衛艦隊および陸上自衛隊の部隊・装備を満載した「おおすみ」を舞鶴沖へと派遣する。

6月20日早朝、北朝鮮は突如として弾道ミサイルを発射する。これはNORADのレーダーによってすぐさま感知され、その情報は日本政府や日米艦隊へと送られる。日米艦隊は日本本土へと発射されたとみられる弾道ミサイルを迎撃するが、迎撃成功とみられた矢先、強烈な光と共に時震が発生し、「おおすみ」は時の彼方へと飛ばされてしまう。そして、乗船していた島和武二等陸尉らが流れ着いたのは1600年関ヶ原前夜だった。

「御伽衆」と呼ばれる事になる流れ着いた自衛官らは、島二尉を中心とし歴史に介入。関ヶ原の戦いにて西軍を勝利に導こうと奮戦する。だが、UH-60JAが上空から家康本陣を捉えた直後、スティンガーミサイルにより撃墜される。唖然とする自衛官らの前に現れたのは、AH-64Dロングボウアパッチだった。

タイムスリップしていたのは、自衛隊だけではなかった。東軍には同じくタイムスリップしていたアメリカ軍が付いていたのだ。

[編集] タイムスリップ

前作ではタイムスリップの理由が「歴史の修正」だったのに対し、今作では「新しい世界を創造するための起爆剤(きっかけ)」とされている。

タイムスリップ発生日は西暦200X年(文庫版等では20XX年に改められている)6月20日、日本海舞鶴沖。海上自衛隊輸送艦おおすみ」、及びアメリカ海軍強襲揚陸艦エセックス」が1600年へと飛ばされるが、エセックスはおおすみより一週間早く流れ着いていた。作中エセックスに乗り込んでいたアメリカ海兵隊アメリカ陸軍が採用しているAH-64Dを使用する事になるが、当初はフィクション作品としての演出(コンビニコミック版)とされていた。後の外伝にて陸軍の装備を特別に海軍が輸送中にタイムスリップし、海兵隊が使用する事になったと描かれている[21]

タイムスリップに伴い、おおすみは機関室に亀裂が生じ、浸水。ブロック閉鎖を行ったものの、後に沈没した。エセックスは右舷外板に4mの穴が開き、燃料タンクに亀裂が入るなどの損傷を受けるが、ダメージコントロールにより航行に影響はなかった。自衛隊側はタイムスリップした隊員は陸自119名、海自43名だった。アメリカ軍側は明確な描写がないため不明だが、タイムスリップによる行方不明者は362名で、特にエセックス右舷に開いた穴のブロックに居た陸軍兵士の殆どが行方不明とされる。両艦共に甲板を境に上下で生存が分かれ、おおすみは艦橋や甲板に居た隊員が行方不明となり、エセックス側も甲板に居た兵士や輸送ヘリ等が消えたとされている。双方の艦の損傷については、タイムスリップに際してエセックスにおおすみが右舷側から突っ込むように衝突した事が影響したような描写がある。

自衛隊側は原住民(サムライ達)との武力衝突まで、大部分の隊員がタイムスリップした事実に気づいていなかった。このため、襲撃直前に警戒態勢を敷いたものの、12名が死亡し11名の負傷者を出した[22]。一方のアメリカ軍側は即座にAV-8B ハリアー IIによる偵察により、当初から艦長以下主だった士官たちはタイムスリップした事実・情報を共有している[23]

[編集] 世界観

土岐衆(以前タイムスリップした自衛隊)は天下統一を目前にして、妙蓮寺にて伊庭義明三等陸尉ら多くの隊員が細川藤孝によって討たれてしまう。石庭竹秀(豊臣秀吉)と共に中国時に居た海上自衛官を中心とした数名の自衛官らは、自らの哨戒艇を用いて軍船を曳いてとって返し(中国大返し)、弔い合戦として細川藤孝を倒し天下を統一する。しかし、生き残った自衛官が自分たちの歴史を秀吉に教えてしまい、秀吉の一族がいずれ家康に敗れると余計なことまで漏らした結果、その噂が広まるのを恐れた秀吉は「土岐衆狩り」を開始する[24]

土岐衆狩りにより生き残った自衛官は次々と討たれ、辛くも逃れた者たちは散り散りとなる。時代に根を下していた柴田勝家こと島田和秀三等陸曹は、息子の島田和家を残して賤ヶ岳の戦いで戦死し、三田村敏八三等海曹は全国を逃げ回る事になる。だが、土岐衆の与えた影響は大きく、その神通力とも言われた圧倒的な火力・機動力は多くの大名たちの畏怖の対象となった。

[編集] 登場武器・兵器

自衛隊
米軍


(*)はタイムスリップせず、序盤のみの登場。


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[編集] 書籍情報

SEBUNコミックス(世界文化社
コンビニコミック(アリババコミックス)
ワイド版
完全版(セブン文庫版)
ノベライズ

[編集] テレビドラマ

[編集] 戦国自衛隊・関ヶ原の戦い

東映製作のテレビドラマ2006年平成18年)1月31日に前編、2月7日に後編が日本テレビ系列ドラマ・コンプレックス」枠で放送。舞台は関ヶ原の戦いだが、同じ舞台の「続・戦国自衛隊」とは全くの別物のオリジナルストーリーである。ドラマは、歴史に干渉せずに全員無事に現代に帰りたい伊庭と、残り少ない命を戦乱の世で完全燃焼させたい嶋村との対立が軸足になっている。後編では番組後半の戦闘シーンで、映画版の「戦国自衛隊のテーマ」が使われた。

しかし、公式サイトの掲示板で、

  • 最後のシーンで、深見(佐藤江梨子)が何故あのようなポーズをとったのか。
    • 胡坐(あぐら)をかいて大仏像のようなポーズをとった事に対して。
  • 嶋村(渡部篤郎)が処刑されるシーンから物語がおかしくなった。
    • このシーンからいきなり伊庭隊の8人の生存者が徳川家康の兵によって殺され、生存者が深見1人だけになってしまったシーンだと思われる。

といった議論が起こった。

リアリティを出すため、装備については89式5.56mm小銃5.56mm機関銃MINIMIのプロットガン等を使用し、衣装についても迷彩服2型のレプリカが使用された[注釈 13]。しかし、スタイリストが実際の自衛隊をあまり理解していないのか、認識不足や誤解している部分がある[注釈 14]。戦闘シーンについても自衛隊の協力で74式戦車等の実車を使用して撮影されているが、実物映像は大体が使いまわしである。

[編集] キャスト

役柄名の横に(所属小隊)

[編集] スタッフ

[編集] 登場兵器

[編集] 舞台

劇団ゲキハロ第11回公演『戦国自衛隊』として、2011年平成23年)9月から池袋サンシャイン劇場シアターBRAVA!にて上演されている。

Berryz工房℃-uteのメンバーが、「月光組」と「風雲組」に分かれて公演を実施し、「月光組」は脚本・演出を大人の麦茶塩田泰造が担当し、「風雲組」は脚本を林誠人、演出をTBSテレビ鈴木早苗が担当する[25]

[編集] ゲーム

カードバトルゲーム『生還せよ!戦国自衛隊』が、モバゲーにて2011年12月7日より配信されている。

[編集] 似た設定を持つ作品

戦国自衛隊発表後、似た世界観や設定を持つ架空戦記の小説や漫画が多く刊行された。

『スーパー戦国記』
中島徳博の漫画。1976年、月刊少年ジャンプに連載された。
ジェット機に乗っていた高校生3人がジェット機ごと戦国時代にタイムスリップ。そこでは先にタイムスリップしていたアメリカ兵が今川に味方をして桶狭間織田信長を殺害していた。高校生3人は、信長、秀吉家康の役割を担うことになってゆく。
『地球から来た傭兵たち』
ジェリー・パーネルの小説。1979年、アメリカ。
アンゴラ内戦に参加し、キューバ軍に追い詰められたアメリカ人傭兵たちが、異星人に救われ、ローマ帝国や中世騎士道文化、ギリシア都市国家スコットランド高地人が混在する中世レベルの文明の惑星に連れて行かれ、ある仕事を請け負わされる。
補給に限りがある現代兵器の使用をなるべく避け、先進的な戦術を用いて敵を撃破する」という点で原作版『戦国自衛隊』に近い。
ファイナル・カウントダウン
1980年のアメリカ映画。
米海軍空母ニミッツ」が第二次世界大戦中にタイムスリップし、 F-14ゼロ戦が戦う。
タイムパラドックスをどう防ぐのか試行錯誤する点で『戦国自衛隊1549』に近い。
前年に戦国自衛隊の公開があり、盗作ではないかと言われたが、『戦国自衛隊』の原作の連載が1975年からであったために大きな問題にならず終息した。この事については、コンビニコミック版『戦国自衛隊 下』ISBN 4-418-02113-2のあとがきでも触れられている。
『聖ミカエラ学園漂流記』
高取英の戯曲・小説。1983年
私立ミカエラ学園の生徒達が、学園長が隠匿していた兵器を奪い時代を逆行。島原の乱において幕府軍を打ち破り歴史そのものを変えてしまう。
『大逆説!PKO軍、関ヶ原合戦に突入す』
志茂田景樹の小説。1992年
カンボジアPKO活動派遣途中、関ヶ原合戦直前にタイムスリップ。佐々木小次郎らを配下に、自衛隊員は生き残りを賭けて戦い抜いていく。
『戦国の長嶋巨人軍』
志茂田景樹の小説。1995年
長嶋巨人軍が戦国にタイムスリップし、織田信長と共闘する。
『天軍』
2005年韓国映画。
韓国軍・朝鮮人民軍の兵士が、李舜臣が存在する時代にタイムスリップ。両軍は李舜臣を守りながら、現代に帰る方法を探そうとする。
公開時、ポスターが『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』のポスターに良く似ていたり、内容も『戦国自衛隊』に似ていることから、一時的に騒動となった。
無双OROCHI
2007年のゲーム。
戦国時代と三国志の時代が突如として併合され、信長や曹丕石田三成孫策と徳川家康、趙雲真田幸村が組して時代を併合させた敵を倒す、という内容。

[編集] 外伝

『自衛隊三国志』(2008年)
吉田親司による外伝。半村良側の許諾を取っている。
『戦国自衛隊』と同じく世界観で描かれた。旧戦国自衛隊の中心メンバーだった伊庭三尉の娘や、続戦国自衛隊の登場人物の息子が自衛官として登場する。

[編集] 脚注

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[編集] 注釈

  1. ^ 60式自走無反動砲と混同されたのか、漫画版では60式装甲車とジープ搭載型60式106mm無反動砲各一台に修正されている。
  2. ^ 脚本上では武器や燃料などの消耗を危惧する描写が存在したが、映像では一切カットされた[14]
  3. ^ 当時のカメラは今と比べると、遥かに大きく重たかった。
  4. ^ 西日本空輸所属のヘリコプターパイロット。10,700時間以上の飛行経験を持ち、当時の日本国内でも加納を含め、5人しかいなかった。その自由自在な操縦技術で城郭や馬にギリギリまで近づくなど、リアルさと迫力を反映させることとなり、斉藤光正千葉真一らスタッフ一同を感嘆させた[11][15]
  5. ^ ただし、下巻の表紙には同じく田辺節雄の漫画である「地球0年」の表紙の一部が使用された。
  6. ^ 第1部を米軍側からの視点と、谷に転落した90式戦車の搭乗員のストーリー。
  7. ^ 前作の劇画版でも、終盤に隊員が「戦国自衛隊の最期がどんなものか - 」とのセリフがある。
  8. ^ 北朝鮮からミサイルが発射された事に対する総理の対応。
  9. ^ 形式は作中明らかにされず。
  10. ^ 固定・折り畳み銃床の双方が登場している。
  11. ^ 実際の陸上自衛隊ではアンダーバレル式のグレネードランチャーを制式採用しておらず、代わりにライフルグレネード06式小銃てき弾を2006年に採用している。
  12. ^ アパッチの小翼先端部に搭載していた他、大坂の陣では自衛隊員が奪取したスティンガーを使用する。
  13. ^ 88式鉄帽ヘルメット)については覆いこそ迷彩2型であるが、形状はフリッツタイプのものが一部使用されている。
  14. ^ 一例としては伊庭役の反町隆史が被っている作業帽に形を整えるためのワイヤー(官給品にはそれが入っていないが、見栄えのためほとんどすべての隊員が私物購入する)が入っていないこと、あみだに被ることは嫌われる自衛隊であってもあまりにも目深に被っていること、など。

[編集] 出典

  1. ^ a b c 1980年(1月~12月)” (日本語). 過去配給収入上位作品(配給収入10億円以上番組). 一般社団法人日本映画製作者連盟. 2011年11月14日閲覧。
  2. ^キネマ旬報』2000年10月下旬号。角川春樹インタビュー。
  3. ^ a b c 「角川春樹氏特別インタビュー 「戦国」から「大和」へ!!」『ビッグマンスペシャル 戦国自衛隊パーフェクBOOK』世界文化社、2005年、pp.12-15。
  4. ^ 『戦国自衛隊大全』p.105。
  5. ^ a b c 「邦画新作情報」『キネマ旬報』1979年5月下旬号、p.180
  6. ^ 鎌田敏夫 『シナリオ戦国自衛隊』 角川書店、1979年。前文の角川春樹「製作意図」より
  7. ^ 鎌田敏夫 『シナリオ戦国自衛隊』 角川書店、1979年。鎌田敏夫「あとがき」より。
  8. ^ 『戦国自衛隊大全』p.110。
  9. ^ 『戦国自衛隊大全』岩佐陽一編、双葉社、2005年、p.113。
  10. ^ 「原作『戦国自衛隊』について」『戦国自衛隊大全』p.21。
  11. ^ a b c 「プロダクションノート」、『パンフレット 戦国自衛隊』、角川映画、1979年12月、26 - 27頁。
  12. ^ 『戦国自衛隊大全』pp.88,107。
  13. ^ 「原作『戦国自衛隊』について」『戦国自衛隊大全』p.21。
  14. ^ 『戦国自衛隊大全』p.37。
  15. ^ a b c 「日本映画レトロスペクティブ 第3回 千葉真一」『日本映画専門チャンネル』 2011年11月03日23:00 - 、04日14:00 - 、23日14:00 - 、29日21:00 - 、30日14:00 - 、12月16日18:30 - 、30日14:00 - 。
  16. ^ 『キネマ旬報』1980年2月下旬号
  17. ^ a b 脇田巧彦「アクションに賭ける男・千葉真一」、『パンフレット 戦国自衛隊』、角川映画、1979年12月、21頁。
  18. ^ 千葉真一 『千葉真一 改め 和千永倫道』 山と渓谷社、2008年、73 - 74頁。ISBN 4635340228
  19. ^ 轟夕起夫「日本一多作な男が日本一寡作な男の半生に迫る! 長谷川和彦vs三池崇史」『轟夕起夫の映画あばれ火祭り』河出書房新社、2002年、p237。
  20. ^ 完全版のより
  21. ^ 文庫版外伝p207∼p211
  22. ^ 文庫版1巻p112
  23. ^ 文庫版外伝p59∼p62 p78∼p85
  24. ^ 文庫版6巻p103∼p107
  25. ^ アイドルグループ「Berryz工房」と「℃-ute」の主演で、SF小説「戦国自衛隊」を舞台化(シアターガイド、2011年6月10日)

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