ナンバーガール

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ナンバーガール
基本情報
出身地 日本の旗 日本,福岡県福岡市博多区
ジャンル オルタナティヴ・ロック
インディー・ロック
ポスト・パンク
ポスト・ハードコア
活動期間 1995年 - 2002年
レーベル 東芝EMI(再録CD発売:ユニバーサルミュージック合同会社)
共同作業者 デイヴ・フリッドマン
音楽プロデューサー
斉藤匡崇
レコーディングエンジニア
公式サイト NUMBER GIRL
メンバー
向井秀徳
田渕ひさ子
中尾憲太郎
アヒト・イナザワ
ピクシーズ
ソニックユースなど

ナンバーガールNUMBER GIRL)は、日本オルタナティヴ・ロックバンド1995年8月に福岡で結成され、2002年11月30日に解散

メンバー[編集]

向井秀徳
ボーカルギター担当。現在はZAZEN BOYSKIMONOSでギター、ボーカル、キーボード担当として活動しているほか、向井秀徳アコースティック&エレクトリック名義でソロでも活動中。
田渕ひさ子
ギター担当。現在はLAMAbloodthirsty butchersでギター担当として、toddleでギター、ボーカル担当として活動している。
中尾憲太郎
ベース担当。現在はCript CityyounGSounds等でベースを担当、MASS OF THE FERMENTING DREGSdry as dustThe SALOVERS撃鉄快速東京THE GIRL等のプロデュースも行っている。
アヒト・イナザワ
ドラムス担当。ナンバーガール解散後は一時ZAZEN BOYSのドラムを経て、現在はVOLA & THE ORIENTAL MACHINEでギター、ボーカル担当として活動している。

名前の由来[編集]

バンド名の由来は、もともと向井が宅録時代に名乗っていたユニット名が「ナンバーファイブ」(ビートルズの編集盤から命名)であり、その後バンドを一緒に組もうとした人達が以前やっていたバンド名が「カウガール」(ニール・ヤングの曲「Cowgirl In The Sand」から命名)であった為、これを合体させたものである[1]

来歴[編集]

1995年、バンドを結成するまで宅録を行っていた向井秀徳がバンドを組もうと決意し、当時ライブハウスで照明のアルバイトをしていた中尾憲太郎を誘う。その中尾がライブを観て是非組もうと思っていたのが田渕ひさ子であり、そのまま田渕も呼ばれることになる。その後、昔からアヒト・イナザワのドラムスタイルに惚れ込んでいた向井が、アヒトが参加していたバンドを脱退したことを聞き彼をさそい、メンバーが揃う。結成当初から地元福岡チェルシーQなどのイベントを中心に精力的に活動しつつ、1996年『Atari Shock』や1997年『omoide in my head』など、自主制作カセットテープを作成及び販売する。1997年11月、羽生和仁主宰の福岡のレーベル、automatic kissから1stアルバム『SCHOOL GIRL BYE BYE』をリリース。SUPERCARくるりなどと共に「'97の世代」と呼ばれた。

1998年に上京したナンバーガールは東京でも1年目から40本近いライブを行い、翌年にはアメリカ合衆国テキサス州オースティンでのライブも成功させている。また、前述の『SCHOOL GIRL BYE BYE』を東芝EMIのスタッフが購入した事がきっかけとなり、ナンバーガールは東芝EMIと契約、1999年5月に、メジャーデビューシングル「透明少女」を発表し、1999年7月にはメジャー1stアルバムとなる『School Girl Distortional Addict』を発表する。その後ライジング・サン・ロック・フェスティバル参加や、bloodthirsty butchersとのツアーを経て、ナンバーガールライブシリーズ『Distortional Discharger』を遂行、その最終日のライブをそのまま収録したライブ・アルバム『シブヤROCKTRANSFORMED状態』をリリース。

メジャーデビュー後2枚目のシングル「DESTRUCTION BABY」から、デイヴ・フリッドマンプロデューサーに起用、アメリカ合衆国ニューヨーク州フレドニアで行われた。通算3枚目のアルバムとなる『SAPPUKEI』もデイヴ・フリッドマンプロデュース。『SAPPUKEI』リリース後、ナンバーガールは『Number Girl Tour Sappukei』を遂行する。その後も、eastern youth主催の対バンライブ『極東最前線』やROCK IN JAPAN FESTIVAL参加、bloodthirsty butchersとのツアー『Harakiri Kocorono Tour』、ワンマンツアー『Inazawa chainsaw』など多数のライブを行っていく。精力的なライブ活動は2001年も続き、その間ライブ記録作品『騒やかな演奏』やライブ会場限定販売カセットテープ『記録シリーズ』をリリースする。

2001年の末頃、ナンバーガールはスタジオ盤としてはラスト・アルバムとなる『NUM-HEAVYMETALLIC』のレコーディングを開始する。デイヴ・フリッドマンを三度プロデューサーとして迎えたこのアルバムは、年をまたいでの2度にわたる渡米の末、完成をみた。

2002年4月、『NUM-HEAVYMETALLIC』をリリースしたナンバーガールは全国ツアーを行い、同年9月にオフィシャル・ウェブサイトにて突然の解散を発表する。解散の理由として「ベースの中尾がナンバーガールからの脱退を希望。メンバー及びスタッフで話した結果、中尾、田渕、イナザワ、向井の4人でナンバーガールである、という共通の意思が強かったから」という説明が発表されている[2]。ナンバーガールは解散発表前に計画されていた全国6カ所のツアー『NUM-無常の旅』を行い、最終日、札幌PENNY LANEのライブをもって解散した。ラスト・ライブとなったこの演奏は、ライブ・アルバム『サッポロ OMOIDE IN MY HEAD 状態』に収録され、リリースされた。

ナンバーガール解散後も、メンバーはそれぞれ音楽活動を続けている。

音楽性[編集]

ピクシーズなどのオルタナティヴ・ロックの影響を受けたといわれる[1]、いわゆるギターロックの系譜にあり、向井のヴォーカルもそうしたギターロック調のシャウティングが中心であった。1999年に発表されたシングル「DESTRUCTION BABY」あたりから、ダブレゲエ的な音響処理が用いられるようになる。また、ヴォーカルスタイルもコンピレーション盤『極東最前線』に収録された「TOKYO FREEZE」において向井独特のラップを披露していた。ラスト・アルバムとなった『NUM-HEAVYMETALLIC』においては、祭囃子的な和の要素を取り入れたサウンドを展開する。

プロモーション・ビデオ[編集]

ナンバーガールのプロモーション・ビデオには向井が監督したものが多数あり、それらは「新日本現代映画」という名義でクレジットされる。実写映像以外に、向井の描いたマンガを使ったものもある。映像は不気味な雰囲気を出すにはフィルムが一番だという向井の意向から主に16mmフィルム映像で撮られている。

メディア出演[編集]

メジャーデビュー当初から音楽専門チャンネルVIEWSIC(現MUSIC ON! TV)やスペースシャワーTV等に出演し、前に挙げた2局ではよく特集が組まれていた。地上波においては、NHKで取り上げられることが多かった。

2002年には読売テレビ制作・日本テレビ系列のテレビドラマ私立探偵 濱マイク』第5話にゲストとして出演した。

作品[編集]

カセットテープ[編集]

  • Atari Shock (1996年2月)
  • Omoide in my head (1996年6月)

シングル[編集]

  発売日 タイトル 規格品番 収録曲 備考
1st 1998年8月20日 DRUNKEN HEARTED ATMK-09211 automatic kiss records
2nd 1999年5月26日 透明少女 TOCT-22009 オリコン最高85位
3rd 1999年9月22日 DESTRUCTION BABY TOCT-22021 オリコン最高50位
4th 2000年5月31日 URBAN GUITAR SAYONARA TOCT-22073 オリコン最高33位
5th 2000年11月29日 鉄風 鋭くなって TOCT-22125 オリコン最高30位
6th 2002年3月20日 NUM-AMI-DABUTZ TOCT-22203 オリコン最高26位
7th 2002年4月8日 I don't know CR-19C 映画『害虫』サウンドトラック

アルバム[編集]

  発売日 タイトル 規格品番 収録曲 備考
1st 1997年11月6日 SCHOOL GIRL BYE BYE KOGA-060 K.O.G.A Records
2nd 1999年7月23日
2011年10月26日(再発)
2014年6月18日(15th Anniversary Edition)
SCHOOL GIRL DISTORTIONAL ADDICT TOCT-24157
TOCT-11310:再発
UPCY-6824:15th Anniversary Edition
オリコン最高42位
3rd 2000年7月19日
2014年6月18日(15th Anniversary Edition)
SAPPUKEI TOCT-24390
UPCY-6854:15th Anniversary Edition
オリコン最高24位
4th 2002年4月26日
2014年6月18日(15th Anniversary Edition)
NUM-HEAVYMETALLIC TOCT-24764
UPCY-6856:15th Anniversary Edition
オリコン最高15位

ライブ・アルバム[編集]

  発売日 タイトル 規格品番 収録曲 備考
1st 1999年12月16日
2013年3月27日(SHM-CD)
シブヤROCK TRANSFORMED状態 TOCT-24283
TOCT-95174:SHM-CD
オリコン最高58位
2nd 2003年1月29日 サッポロOMOIDE IN MY HEAD状態 TOCT-24920
TOCT-95175:SHM-CD
オリコン最高20位

映像作品[編集]

  発売日 タイトル 規格品番 収録曲 備考
1st 2001年6月20日 騒やかな演奏 TOVF-1368:VHS
TOBF-5085:DVD
2nd 2003年3月26日 NUMBERGIRL映像集 TOBF-5198 オリコン最高18位
3rd 2009年1月28日 Live at Factory/ Number Girl TOBF-5615 オリコン最高89位

ボックス・セット[編集]

  発売日 タイトル 規格品番 収録曲 備考
1st 2005年3月2日 OMOIDE IN MY HEAD 1 〜BEST & B-SIDES〜 TOCT-25647 オリコン最高19位
2nd 2005年6月22日 OMOIDE IN MY HEAD 2 記録シリーズ1 TOCT-25687:初回生産限定盤
TOCT-25708:通常盤
オリコン最高47位
3rd 2005年6月22日 OMOIDE IN MY HEAD 2 記録シリーズ2 TOCT-25691:初回生産限定盤
TOCT-25704:通常盤
オリコン最高17位
4th 2005年9月28日 OMOIDE IN MY HEAD 3 記録映像 TOBF-5406 オリコン最高23位
5th 2005年12月14日 OMOIDE IN MY HEAD 4 珍NG & RARE TRACKS TOCT-25876:初回生産限定盤
TOCT-25878:通常盤
オリコン最高43位

ライブ会場・通販限定販売[編集]

  • 記録シリーズ黒 (2001年、カセットテープ)
  • 記録シリーズ黄 (2002年、2枚組CD)
  • 記録シリーズ緑 (2002年、2枚組CD)

その他[編集]

  • V.A 『Young Person's Guide To The 3-D Tours』 (1996年7月)
    • 「Trumpoline Girl」と「Space Girl 加速装置」の2曲を収録。
  • V.A 『Headache Sounds Sampler CD vol.1』 (1997年4月)
    • 「Girl In My Blood」と「Girlfriend Girlfriend Girlfriend」の二曲を収録。
  • V.A 『SUPER NOVA VOL.1 UNI』 (1999年1月20日)
    • 「SAMURAI」と「喂(ウェイ?)」の2曲を収録。
  • V.A 『極東最前線』 (2000年7月16日)
    • 「TOKYO FREEZE」を収録。
  • V.A 『けものがれ、俺らの猿と オリジナル・サウンドトラック』(2001年5月30日)
    • 「ZAZENBEATS KEMONOSTYLE」を収録。
  • クイック・ジャパン』Vol.42 (2002年4月)
    • 雑誌付録シングルCD。「NUM-AMI-DABUTZ(猫町version)」を収録。同名曲を向井の自宅にて打ち込みで再録音したもの。バンド名義だが実質は向井ソロ。
  • V.A 『タダダー! トリビュート 至福刑事 Vol. 2』 (2002年5月10日)
  • グループ魂 『Run魂Run』 (2002年12月25日)
    • 「あの歌の故郷を訪ねて」にメンバー全員で参加。バンドとしての最後のスタジオレコーディング音源はコントだった。
  • V.A 『ROCK is LOFT : SHINJUKU LOFT 30th ANNIVERSARY』 (2006年6月14日)
    • 「OMOIDE IN MY HEAD」を収録。
  • V.A 『モテキ的音楽のススメ 中柴いつか 小宮山夏樹盤』 (2010年9月8日)
    • 「NUM-AMI-DABUTZ」を収録。

ミュージックビデオ[編集]

監督 曲名
遠藤主任 「IGGY POP FAN CLUB (at 新宿 JAM)」「OMOIDE IN MY HEAD from「OMOIDE IN MY HEAD 1〜BEST & B-SIDES〜」」「透明少女 from DVD「OMOIDE IN MY HEAD 3 記録映像」」「はいから狂い from「OMOIDE IN MY HEAD 4〜レア音源集」」
新日本現代映画 (向井秀徳 + 遠藤雄二) 「NUM-AMI-DABUTZ」「TATTOOあり」「TRAMPOLINE GIRL「騒やかな演奏」より」「URBAN GUITAR SAYONARA」「ZEGEN vs UNDERCOVER」「ZEGEN vs UNDERCOVER (【アヒト・イナザワ Ver.】)」「鉄風 鋭くなって」「鉄風 鋭くなって (4分割バージョン)」
向井秀徳 「CIBICCOさん」
不明 DESTRUCTION BABY」「DRUNKEN HEARTED」「I don't know」「IGGY POP FAN CLUB」「OMOIDE IN MY HEAD」「SAMURAI」「はいから狂い」「タッチ」「桜のダンス」「透明少女」「日常に生きる少女

脚注[編集]

  1. ^ a b 大鷹俊一 『SCHOOL GIRL DISTORTIONAL ADDICT』 1999年5月15日、ライナーノーツより。
  2. ^ NUMBER GIRL 解散のお知らせ(2002年9月23日時点のインターネット・アーカイブ

関連項目[編集]

  • ライオン丸G
    • 2006年放送の特撮テレビドラマ。全13話の各タイトルは、ナンバーガールの楽曲が元ネタになっている。

外部リンク[編集]