eastern youth

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eastern youth
2003年、ナッシュビルでの公演にて}
2003年、ナッシュビルでの公演にて
基本情報
出身地 日本の旗 日本 北海道札幌市
ジャンル エモ
オルタナティヴ・ロック
インディー・ロック
パンク・ロック
ポスト・ハードコア
オイ・パンク (初期)
活動期間 1988年 - 現在
レーベル トイズファクトリー
キングレコード
バップ
事務所 坂本商店
裸足の音楽社
公式サイト 裸足の音楽社
メンバー
吉野寿(ギター、ボイス)
二宮友和(ベース、コーラス)
田森篤哉(ドラムス)
旧メンバー
三橋徹(ベース)

eastern youth(イースタンユース)は日本スリーピースロックバンド

メンバー[編集]

二宮曰くバンドのリーダー[1]。「outside yoshino」名義でもソロ活動をしており、自主制作アルバム『bedside yoshino』も発売している。愛器はヤマハ・SG-1000。使用し始めたきっかけは日本製のギターであることと、スティッフ・リトル・フィンガーズの影響だと語っている。
吉野曰くバンドの中心人物であり、バンドで立ち上げた事務所「裸足の音楽社」で経理を担当している[2]。1992年から「ひょうたん」というバンドでギター・ボーカルとしても活動していたが、ベース奥平の都合により2013年2月を以って解散が決定した[3]。eastern youthの「夏の日の午後」という曲はひょうたんの前バンド名「夏の日の午后」が由来である。この曲のレコーディングでは、ギターソロは吉野ではなく二宮が弾いている。eastern youthに加入した当初はベースを持っていなかったため、知人から借りたベースを使いライブを行なっていたが、後にそのベースを居酒屋に置き忘れ紛失してしまった。
植木職人、火消しも兼業している[4]

活動[編集]

1988年北海道札幌市にて結成。前身は「スキャナーズ」というバンドで、ベースが三橋徹に交代したのを機に改名した。当時はSKINS・Oiバンドで、バンド名表記もすべて大文字の「EASTERN YOUTH」だった。上京に際して三橋が脱退し、いったん吉野・田森の2人となるが、ギタリストを目指し上京していた二宮と知り合った吉野が「ギターが弾けるならベースも弾けるだろ」と強引に勧誘し、二宮がベースで加入する。

自主レーベル「坂本商店」を立ち上げ、精力的にライブを行い、1994年からは自主企画「極東最前線」を始める。またカーシヴアット・ザ・ドライヴインなどの北米ツアーに同行するなど、日本国外での活動も増えている。2003年秋のアメリカツアーでは、移動中にメンバーの乗っていた車が高速道路上で横転する事故を起こすも、機材が破損したのみでメンバーは軽傷で済んだという一件もあった[5]

所属レコード会社はトイズファクトリーキングレコードを経て2012年現在はバップ。2005年より活動休止のfOULを残して坂本商店を離れ、自主レーベル「裸足の音楽社」を設立し活動している。

2009年9月、ツアー期間中に吉野が心筋梗塞で倒れ、緊急手術を受ける。一命は取りとめたもののツアーの残りの公演はキャンセルされ[6]、吉野が復帰した2010年春に改めてツアーを行った。

音楽性[編集]

漢語や近代詩風の表現を用いた歌詞とエモーショナルなサウンドが特徴。特に絶叫するかのような吉野の歌唱はクレジット上で「ボーカル」ではなく「ボイス」と表記される。吉野が自らが影響を受けたと公言する音楽家は、キャンディーズ和田アキ子にはじまり、新旧・メジャーマイナーを問わず極めて多岐に亘る。また影響を受けたと公言する作家は、坂口安吾太宰治梅崎春生木山捷平島尾敏雄など、これまた多岐に亘る[7]

初期の頃は右翼的思想を持った「スキンへッズ」の影響を受けていたが、吉野曰く「知れば知るほど矛盾があるし、より良い世の中のために動いているのに全然より良く感じられなかった」「俺は国家に忠誠なんて誓えない。『戦争に行け』って言われたって行きたくないし、国家のためには闘わない」という考えを明かしている[8]

よくエモとカテゴライズされる彼らだが、吉野本人はインタビューやブログで否定している[9][10]

交流[編集]

向井秀徳(元ナンバーガールZAZEN BOYS)など多くのロックミュージシャンが彼らからの影響を公言している。吉野自身はナンバーガールの楽曲にeastern youthの影響は感じられないとしつつも、そのオリジナリティーを「ブッチャーズfOULで打ち止めかと思っていたけど、もう一個刺客が出て来た」と評した[11]

同じ北海道出身のbloodthirsty butchersおよびfOULとは親交が深く、「極東最前線」を含む数多くのライブで共演している。吉野自身大好きなバンドとしてこの2つのバンドを頻繁に挙げ、活動休止中のfOULに1人のファンとして呼びかけ、後述のオムニバスアルバム『極東最前線2』に参加してもらうなどしている。「極東最前線」の開催数は80回を超え(2012年4月現在)、bloodthirsty butchers, あぶらだこ怒髪天ハスキング・ビー小谷美紗子タテタカコジミー・イート・ワールド、カーシヴなど、国を問わず様々なアーティストをゲストとして迎え入れている。

ディスコグラフィー[編集]

シングル[編集]

  1. FOR SKINS AND PUNKS(1991年4月) - 7"EP
    • 昇る朝日浴びて/JAPAN FOR NATION/LIVE FOR TODAY
  2. 裸足で行かざるを得ない(1996年8月10日)
    • 裸足で行かざるを得ない/道端/故郷
  3. 青すぎる空(1997年12月1日)
    • 青すぎる空/何処吹く風/幸福の鐘の音
  4. 風ノ中(1999年4月21日、オリコン53位)
    • 風ノ中/未ダ未ダヨ/時計をとめて
  5. 雨曝しなら濡れるがいいさ(1999年9月22日、オリコン53位)
    • 雨曝しなら濡れるがいいさ/地下室の喧騒/また何処かで
  6. 静寂が燃える(2000年6月21日、オリコン48位)
    • 静寂が燃える/大馬鹿流エモーション!/午前四時 (Instrumental)
  7. 踵鳴る(2001年5月23日、オリコン41位)
    • 踵鳴る/ギラリズム夜明け前/サヨナラダケガ人生ダ
  8. 世界は割れ響く耳鳴りのようだ(2002年9月25日、オリコン45位)
    • 世界は割れ響く耳鳴りのようだ/路傍の影
    • TBS系列『COUNT DOWN TV』のオープニングテーマに起用された。
  9. 矯正視力〇・六(2004年6月23日、オリコン50位)
    • 矯正視力〇・六/炎上する幸福/振り向くな
  10. 沸点36℃(2007年10月24日、オリコン75位)
    • 沸点36℃/一分間
    • ジャケットに、石田徹也の『無題』を起用。
  11. 赤い胃の頭ブルース(2008年2月6日、配信限定)

アルバム[編集]

  1. EAST END LAND(1989年5月) - LP
    • EAST END LAND/THIS IS MY LIFE/GIVE ME POWER/WE GONNA FIGHT/NEVER TRUST/GRIP ON TRUTH/TWO PLUS TWO/ICE MIND
  2. TIME IS RUNNING(1990年7月)
    • WALKING OUTSIDE/SUNRISE/SHE IS MY SUN/TIME IS RUNNING/QUIET CRISIS/IN THE DARKENESS/LOWER BOYS/COME TOMORROW/CHANCED/OUT OF PEOPLE/SMASH UP SILENCE/ATTACK FOR YOU
  3. EASTERN YOUTH(1993年12月10日)
    • 守るべきものは何か/手懐けられた犬/燃え盛る大地/街は陽炎の中に在った/飼い主を噛み殺せ/散り行く花/今、警報を鳴らせ/昇る朝日浴びて/故郷/名も無き男/死刑台に送り込め
  4. 口笛、夜更けに響く(1995年6月10日)
    • 月影/滾らせ、生き抜け/たとえばぼくが死んだら/此処は何処なんだろう/窓辺に揺れる/只、眠れる魂/石の様にそこに在る/雨/ささやかな願い/街の掟/冬の残像
  5. 孤立無援の花(1997年2月25日)
    • いずこへ/街頭に舞い散る枯葉/鉛の塊/俄か雨を待つ/扉/裸足で行かざるを得ない/今日/さらばよ、さらば/道端/木枠の窓
  6. 旅路ニ季節ガ燃エ落チル(1998年6月21日、オリコン30位)
    • 夏の日の午後/男子畢生危機一髪/泥濘に住む男/青すぎる空/淡い影/徒手空拳/何処吹く風/足音/寄る辺ない旅/歌は夜空に消えてゆく
    • ジャケットに、佐伯祐三の『立てる自画像』を起用。
  7. 雲射抜ケ声(1999年10月20日、オリコン19位)
    • 砂塵の彼方へ/小さな友人/葉桜並木/浮き雲/雨曝しなら濡れるがいいさ/風ノ中/ズッコケ道中/未ダ未ダヨ/夜の追憶/地下室の喧騒/天沼夕景
  8. 感受性応答セヨ(2001年8月8日、オリコン20位)
    • 夜明けの歌/アバヨ、風の残像/スローモーション/黒い太陽/踵鳴る/静寂が燃える/二月はビニール傘の中/青の風景/ズッコケ問答/素晴らしい世界
  9. 其処カラ何ガ見エルカ(2003年3月5日、オリコン33位)
    • 自由/世界は割れ響く耳鳴りのようだ/走る自画像/ポケットから手を出せないでいる/東京快晴摂氏零度/破戒無慙八月/声/秋風と野郎達/ジグザグジグザグチクタクチクタク/ドアを開ける俺
  10. Don quijote(2004年8月4日、オリコン47位)
    • 街はふるさと/JET MAN/DON QUIJOTE/暁のサンタマリア/矯正視力〇・六(アルバムバージョン)/敗者復活の歌/安手の仮面と間抜けた男/夜更けと蝋燭の灯/大東京牧場/街灯に明りが灯る前に/窓辺
  11. 365歩のブルース(2006年3月8日、オリコン66位)
    • 荒野に針路を取れ/片道切符の歌/ひとり道、風の道/希望の丘/非力なる者/夏の光/小羊と月明かり/赤い背中/瓦の屋根に雪が降る/365歩のブルース
  12. 地球の裏から風が吹く(2007年11月21日、オリコン60位)
    • 地球の裏から風が吹く/沸点36℃/滑走路と人力飛行機/野良犬、走る/五月の空の下で/白昼の行方不明者/旅行者たちの憂鬱/サンセットマン/ばかやろう節/夜がまた来る
    • ジャケットに、石田徹也の『兵士』を起用。
  13. 歩幅と太陽(2009年8月12日、オリコン42位)
    • 一切合切太陽みたいに輝く/いつだってそれは簡単な事じゃない/まともな世界/明日を撃て/歩く速度の風景/デクノボーひとり旅ゆく/オオカミ少年/影達は陽炎と踊る/脱走兵の歌/角を曲がれば人々の
  14. 心ノ底ニ灯火トモセ(2011年5月18日、オリコン34位)
    • ドッコイ生キテル街ノ中/這いつくばったり空を飛んだり/靴紐直して走る/東京west/砂を掴んで立ち上がれ/尻を端折ってひと踊り/午前0時/雑踏/直情バカ一代/再生工場の朝
  15. 叙景ゼロ番地(2012年9月19日)
    • グッドバイ/目眩の街/空に三日月 帰り道/呼んでいるのは誰なんだ?/ひなげしが咲いている/残像都市と私/長い登り坂/地図の無い旅/騎馬の素描/ゼロから全てが始まる

その他アルバム[編集]

  1. BORN TO FIGHT(1986年)
    • スキャナーズ時代の音源。
    • COLD WIND/BORN TO FIGHT/GRIP ON TRUTH/夕やけ こやけ
  2. What Can You See from Your Place(2003年9月2日)
    • 『其処カラ何ガ見エルカ』の海外盤。
  3. 365-Step Blues(2006年3月21日)
    • 『365歩のブルース』の海外盤。
  4. 1996-2001(2008年7月23日、オリコン106位)
    • ベスト盤。
    • 夜明けの歌/夏の日の午後/青すぎる空/何処へ/裸足で行かざるを得ない/踵鳴る/砂塵の彼方へ/ギラリズム夜明け前/泥濘に住む男/雨曝しなら濡れるがいいさ/浮雲/静寂が燃える/素晴らしい世界
  5. 2001-2006(2008年7月23日、オリコン151位)
    • ベスト盤。
    • 街はふるさと/自由/DON QUIJOTE/片道切符の歌/世界は割れ響く耳鳴りのようだ/東京快晴摂氏零度/炎上する幸福/敗者復活の歌/矯正視力〇・六(シングルバージョン)/秋風と野郎達/365歩のブルース/赤い背中/荒野に針路を取れ

参加作品[編集]

  1. STRAIGHT AHEAD 2(1989年10月5日)
    中込智子プロデュースオムニバス・アルバム。「WE GONNA FIGHT」「NEVER TRUST」で参加。
  2. COME ALONE TO THE HOLY NIGHT, SKINHEADS(1990年12月15日)
    中込智子プロデュースオムニバス・アルバム。「GET OUT MY WAY」「SMALL TOWNS YOUTH」「WHITE CHRISTMAS」で参加。
  3. STREET JUSTICE(1991年9月21日)
    中込智子プロデュースオムニバス・アルバム。「青白き光る月よ」で参加。
  4. 狼の宴(1994年11月30日)
    坂本商店第二弾となるオムニバス・アルバム。「生活無情」で参加。
  5. Cinderella V.A(1996年4月23日)
    「扉」で参加。
  6. 極東最前線(2000年7月16日) - 自らの発案、招集による坂本商店からのオムニバス・アルバム。同名のシリーズ・ライブで対バンしたバンドの曲を収録。
    wax&Wane (fOUL)/コウモリ (MOGA THE \5)/横隔膜節(あぶらだこ)/as karma goes (NAHT)/海の原 (HUSKING BEE)/曇天と面影 (eastern youth)/サムライブルー(怒髪天)/極東最前線のテーマ (DMBQ)/TOKYO FREEZE (NUMBER GIRL)/引越し(ピジョンズ)/Floating cub (squashed cubs)/さよなら文鳥 (bloodthirsty butchers)
  7. Then(小谷美紗子、2002年3月21日)
    「音」にバンド演奏で参加
  8. 8 Teeth To Eat You(2002年5月10日)
    カーシヴとのスプリットアルバム
    ぶらぶら節/無用ノ助/二足歩行小唄/何時でも此処にいる
  9. マイ・フェイバリット・ソングライターズ(2004年10月2日)
    「振り向くな」で「吉野寿&M.A.G.O」として参加
  10. A Tribute to Shonen Knife - Fork and Spoon(2006年)
    「コンクリート・アニマルズ」で参加
  11. 酔いどれ詩人になるまえに(2007年8月22日)
    「回転木馬」で「bedside yoshino (eastern youth)」として参加
  12. 栞と紙魚子の怪奇事件簿 オリジナル・サウンドトラック(2008年3月26日)
    「赤い胃の頭ブルース」で参加
  13. 極東最前線2(2008年7月23日)
    WESTERN DEVELOPMENT(panicsmile)/ラストナイト (toe)/タコ物語 (LIVE)(ゆらゆら帝国)/あなたと歩くの(二階堂和美)/Micro Guitar Music(トクマルシューゴ)/東京 (eastern youth)/蒼(枡本航太)/アイオライト (M.A.G.O.)/遊星からの物体X (OWKMJ〈俺はこんなもんじゃない〉)/Heartbreak (Facing New York)/七七日 (SAKEROCK)/遠足 (TEASI)/wrong again (54-71)/Evil Birds(少年ナイフ
    You Will Regret(ディアフーフ)/Amayadori (ZAZEN BOYS)/Decade (fOUL)/MeatBalls (TUCKER)/All I know(カーシヴ)/何もない世界 (THE BACK HORN)/東京~イースタン小谷.Ver.~(小谷美紗子)/of daybreak (miscorner/c+llooqtortion)/夜を歩く(手水)/フィルムのかたち (Test Pattern)/Efter god mad(にせんねんもんだい)/プレゼント (COCK C'NELL)/アイウエオ (NOTALIN'S)/季想(タテタカコ)/Fallen fragments (envy)
  14. 家族時間~NHKみんなのうたカバー集~(2008年12月10日)
    「ヒロミ」で参加。
  15. 極東最前線3(2013年9月18日)

映像作品[編集]

  1. ATTACK FOR YOU (1990年)
  2. その残像と残響音(VHS:2000年11月22日 DVD:2001年2月21日)
  3. アーカイブス 1997-2001(2004年6月23日、オリコン108位)
  4. ドッコイ生キテル街ノ中(2010年8月4日、オリコン92位)

関連書籍[編集]

  • 吉野寿『天沼メガネ節』 2012年12月25日、青土社

脚注[編集]

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外部リンク[編集]