グロム (アイスクリームチェーン店)
グロム (GROM) は、イタリアのトリノに本部を置き、北イタリアを中心に展開するアイスクリームチェーン店である。日本 (グロムジャパン) には、2009年4月に東京・新宿店 (マルイ本館) がオープン後、現在、東京3店舗、埼玉・越谷店、大阪店の計5店舗がある。
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[編集] 概要
フェデリーコ・グロム (Federico Grom) とグイド・マルティネッティ (Guido Martinetti) によって創業。食品添加物 (乳化剤・人工増粘剤・着色料・香料・保存料・安定剤) を使用しない、素材本来の味・香り・色をそのまま生かしたアイスクリーム製造・店舗販売を行う。その材料は、イタリア国内を始め、世界各地から厳選。スローフード協会 [1] が支援する、消滅の恐れのある小規模かつ地域の伝統的な生産物 (コーヒー豆、バニラ、マンダリンオレンジなど)を使用する一方で、独自の有機農園ムラ・ムーラ (mura mura [2]) で栽培する果物も使用。
店舗は、大理石のカウンターや木張りの床などの高級感ある造り。2008年頃から商品説明のカラー写真を設置し、営業意図を明確にし始めた。
[編集] 歴史
2003年5月18日、イタリアのトリノ旧市街に第1号店を開店。2007年、初の国外店舗をニューヨークに開店。有機農園ムラ・ムーラ[3] をピエモンテ州コスティリィオーレ・ダスティに開業。2008年、パリに開店。2009年4月24日、東京第1号店開店。2011年6月、イタリア首都・ローマに開店。
[編集] スローガン
IL GELATO COME UNA VOLTA (イル・ジェラート・コメ・ウナ・ヴォルタ): イタリア語にて「昔ながらのアイスクリーム」の意。(「ジェラート」という言葉に関しては、#関連項目を参照。)「添加物を加えなかった時代の手作り味のアイスクリームを提供する」という基本精神を表す。
グロムの第一の定番フレーバー『クレマ・コメ・ウナ・ヴォルタ』は『昔ながらのクリーム (卵のアイスクリーム) 』の意。 (地元イタリアでは定番でありながら、日本での販売はない。)
[編集] フレーバー
その時点で最適な材料を使用するため、同一フレーバーでも頻繁に変化がある。以下は2011年6月現在の基本情報である。販売時期・期間に関する事項は、イタリア国内店舗におけるもの。
[編集] CREMA (クレーマ) アイスクリーム系
- CREMA COME UNA VOLTA (クレマ・コメ・ウナ・ヴォルタ) (日本未発売) : 有機農家の卵、新鮮な生クリームに、爽快感を出すための僅かなレモンが加えられた、グロム第一の定番。グロムの#スローガンを冠している。
- CREMA DI GROM (クレマ・ディ・グロム)(日本商品名:グロム) : グロムのオリジナルフレーバー。クレマ (卵入りアイスクリーム) に、約3ミリ大のチョコチップ (コロンビア産カカオ使用) と、ビスケット (#トッピング欄参照) が入っている。ベースのクレマは、クレマ・コメ・ウナ・ヴォルタより卵の使用量は控えめで、レモンも加えられていない。
- FIORDILATTE (フィオールディラッテ) (日本商品名 : ミルク): 高品質牛乳と生クリームが使用されているミルク味。
- STRACCIATELLA [4] (ストラッチャテッラ) : 上記のフィオールディラッテよりコクのあるミルク味をベースに、約6ミリ大のチョコチップ (コロンビア産カカオ使用) が加えられたもの。このフレーバー名は日本では馴染みがないが、イタリアでは「チョコレートチップの混ざったアイスクリーム」の一般名称である。
- CIOCCOLATO FONDENTE (チョッコラート・フォンデンテ) (日本商品名 : ビターチョコレート) : ヴェネズエラ産カカオ使用。
- CIOCCOLATO EXTRA-NOIR (チョッコラート・エクストラ−ノワール) (日本商品名 : スーパービターチョコレート) : チョコレートの味が強く出るように、アイスクリームとしては例外的に、牛乳を使用していない。牛乳未使用という意味から、グロムでは "sorbetto (シャーベット)" とも記している。コロンビア産カカオ使用。約3ミリ大のチョコチップ (コロンビア産カカオ使用) 入り。
- CAFFÈ (カッフェ) (日本商品名:コーヒー) : グアテマラ産のコーヒー豆使用。イタリアのコーヒー、つまりエスプレッソ。生クリームが控えめに使用されている。アイスクリームではあるが、ほんの微かなシャリ感がある。
- NOCCIOLA (ノチョッラ) (日本商品名:ノッチョーラ) : ヘーゼルナッツ。ノチョッラ・デル・ピエモンテ (Nocciola del Piemonte [5] ) <別名称 : トンダ・ジェンティーレ・トリロバータ (Tonda Gentile Trilobata)> という品種を使用。
- PISTACCHIO (ピスタッキオ) (日本商品名 : ピスタチオ) : シリア産ピスタチオを使用。着色料未使用の為、一般のアイスクリーム店の同商品より、浅く暗い緑色。
- YOGURT (ヨーグルト) : 全乳ヨーグルトを使用。アイスクリーム1キロ当たり500グラムのヨーグルトを使用している。
- GIANDUJA (ジャンドゥイャ) : トリノ生まれのチョコレート菓子ジャンドゥイャのアイスクリーム。ヴェネズエラ産カカオとノチョッラ・デル・ピエモンテ (Nocciola del Piemonte [6] )というヘーゼルナッツを使用。2011年3月までは、これにヘーゼルナッツの粒を入れて「BACIO (バーチョ=ヘーゼルナッツ粒入りチョコレートアイスクリーム)」として販売していた。
- TORRONCINO (トッロンチーノ) (日本商品名 : トロンチーノ) : 先述のFIORDILATTEよりも、さっぱりしたミルク味のアイスクリームに、イタリアのクリスマスのお菓子トッローネ (Torrone [7] : 卵、はちみつ、砂糖をこねたものにアーモンドやヘーゼルナッツを粒状のまま加え、固めたもの。ヌガーに似ている) を砕き入れたもの。ピエモンテ州アルバのトッローネを使用。
- VANIGLIA (ヴァニーリィア) (日本商品名 : バニラ) : マナナーラ (マダガスカル)産バニラ使用。
- CASSATA SICILIANA (カッサータ・シチリアーナ [8]) (日本商品名 : シシリア風ジェラート) : ベースにリコッタチーズが入っていて、レモン、シトロン、オレンジのシロップ漬け(カンディトゥーラ Canditura [9]) と、アーモンドのかけらを混ぜ合わせたアイスクリーム。年に2~3ヶ月の販売。
- FIORDILATTE&MENTA (フィオールディラッテ&メンタ) (日本商品名 : ミルク&ミント) : 上記FIORDILATTEにミントの香りを追加した夏のフレーバー。ミントの葉を煎じて使用しているので、ミントの緑色が残らない白いアイスクリームである。
- CARAMELLO AL SALE (カラメッロ・アル・サーレ) (日本商品名 : 塩キャラメル) : キャラメル味にヒマラヤの塩を追加した珍しいフレーバー。塩を加えることでキャラメルの甘ったるさが緩和され絶妙な味になる。フランスの伝統的なデザートに同様のものがある。年に2~3ヶ月の販売。
- ZABAIONE (ザバイオーネ [10]) : 卵ベースに砂糖とワインを加えたデザート。グロムでは、年に1ヶ月のみ Zabaione al passito [11] (ザバイオーネ・アル・パッシート)、年に2〜3ヶ月 Zabaione al Marsala [12] (ザバイオーネ・アル・マルサーラ) を販売する。補足 : パッシート=干しぶどう酒、マルサーラ=マルサーラ酒
- TIRAMISÙ (ティラミスゥ) (日本商品名 : ティラミス) : 先述のCREMA DI GROMのビスケットとは別のビスケット入り。アイスクリームと合わさりビスケットに湿り気が出て、デザートのティラミスにとても似ている。
- PANETTONE (パネットーネ) (日本未発売) : 12月の限定フレーバー。パネットーネとは、イタリアには欠かせない伝統的クリスマス菓子。アイスクリームのフレーバーとしては珍しい。Cremaのアイスクリームに、レモン、シトロン、オレンジの砂糖シロップ漬け(カンディトゥーラ Canditura [13]) を刻み入れ、アーモンドのかけらとレーズンを混ぜ合わせたもの。
[編集] FRUTTA (フルッタ) 果物系
- 50%が果実、他50%は天然水と砂糖、天然増粘安定剤という構成からわかるように、果物の味と香りがそのまま生かされている。”牛乳未使用”という点から、グロムでは「シャーベット」と定義 (COCCO ココナッツ を除く)。旬の果物のみを使用するため、LIMONE (レモン) 以外は販売期間が限られる。
- =使用天然水=
- 『ルリージア (LURISIA [14])』(ピエモンテ州ロッカフォルテ・モンドヴィの山の水)
- LIMONE (リモーネ) (日本商品名 : レモン) : ソレント産、もしくはシチリア産ヴェルデッロ (Verdello [15])、シチリア・シラクーザ産プリモフィオーレ [16] などを使用。通年販売。
- POMPELMO ROSA (ポンペールモ・ローザ) (日本商品名 : ピンクグレープフルーツ) : 秋季に販売。
- FRAGOLA (フラーゴラ) (日本商品名 : イチゴ) : 主に、グロムの自農園ムラ・ムーラにて栽培するイチゴを使用。初夏から盛夏前までの販売。
- ALBICOCCA (アルビコッカ) (日本商品名 : アプリコット) : アンズ。主に、グロムの自農園ムラ・ムーラにて栽培するアンズを使用。初夏から盛夏にかけて販売。
- MELONE (メローネ) (日本商品名 : メロン) : 主に、グロムの自農園ムラ・ムーラにて栽培するメロンを使用。初夏から盛夏にかけて販売。
- LAMPONE (ランポーネ) (日本商品名 : ラズベリー) : 時に、トレントのヴァッレ・デイ・モーケニ (Valle dei Mocheni [17]) のラズベリー使用。初夏から盛夏にかけて販売。
- PESCA (ペスカ) (日本商品名 : ピーチ) : 桃。盛夏に販売。
- FICO (フィーコ) (日本商品名 : イチヂク) : イチジク。グロムの自農園ムラ・ムーラにて栽培するイチジクを使用。夏期の終わり頃の販売。
- MIRTILLO (ミルティッロ) (日本商品名 : ブルーベリー) : 通常、8月1ヶ月間のみの販売。
- PERA (ペーラ) (日本商品名 : 洋ナシ) : ウィリアムス (Williams [18])、デカーナ (Decana [19])、もしくはマルティン・セック (Martin Sec) という品種を使用。秋冬季に販売。
- MELA (メーラ) (日本商品名 : アップル) : 青リンゴ。主にグラニー・スミス (Granny Smith [20]) という品種を使用。秋から春にかけて販売。
- CACHI (カーキ) (日本未発売) : 柿。柿がアイスクリームのフレーバーであるのは珍しい。11〜12月の販売。
- MANDARINO (マンダリーノ) (日本商品名 : マンダリンオレンジ) : ハバナ産、もしくはシチリア産のチャクッリ (Ciaculli [21]) という品種を使用。冬季に販売。
- COCCO (コッコ) (日本商品名 : ココナッツ) : 不定期に販売。果物系フレーバーの中で、唯一、牛乳が使用されている。
[編集] GRANITA SICILIANA (グラニータ・シチリアーナ)
- グラニータ[22]とは、シチリア生まれの氷菓の一種。イタリアには、ストローで "飲む" グラニータも存在するが、「グラニータ・シチリアーナ」はスプーンで "食べる" ものである。5~9月に販売。
- =使用天然水=
- 『ルリージア (LURISIA [23])』(ピエモンテ州ロッカフォルテ・モンドヴィの山の水)
- LIMONE (リモーネ) (日本商品名 : レモン) : ソレント産、もしくはシチリア産ヴェルデッロ (Verdello [24])、シチリア・シラクーザ産プリモフィオーレ [25] などを使用。
- MANDORLA (マンドルラ) (日本商品名 : アーモンド) : シチリアのヴァル・ディ・ノート (Val di Noto [26]) 地方の名産・ピッツータ・ダーヴォラ (Pizzuta d'Avola [27]) という品種を使用。
- CAFFÈ (カッフェ) (日本商品名:コーヒー) : グアテマラ産のコーヒー豆使用。イタリアのコーヒー、つまりエスプレッソ。
- FRAGOLINA DI RIBERA (フラゴリーナ・ディ・リベーラ) (日本未発売) : シチリアのリベーラ産の野イチゴ (Fragola di bosco [28]) 使用。生産数の少ない品種のため、通常年1ヶ月間の限定販売。
- MENTA (メンタ) (日本未発売) : ミント。ミントの葉を煎じて使用しているため、ミントの緑が残らない白いグラニータである。2009年以降はお目にかからない。
- FIORDILATTE&MENTA (フィオールディラッテ&メンタ) (日本未発売) : 2011年6月に新登場。ジェラートのフィオールディラッテ&メンタのグラニータ版。ミントの精油を使用。
[編集] CIOCCOLATA CALDA (チョッコラータ・カールダ)
- ホット・チョコレート。ジェラートを合わせて食べるAFFOGATO (アッフォガート)や、ホイップクリームを乗せて味わうのも定番。11〜3月に販売。
- FONDENTE (フォンデンテ) (日本商品名 : ビター) : ヴェネズエラ産カカオ使用。
- AL LATTE (アル・ラッテ) (日本商品名 : ミルク) : コロンビア産カカオ使用。
- GIANDUJA (ジャンドゥイャ) (日本商品名 : バチョ) : ヴェネズエラ産カカオとノチョッラ・デル・ピエモンテ (Nocciola del Piemonte [29] )というヘーゼルナッツを使用。
[編集] FRAPPÈ (フラッペ)
- 日本で言うシェイクのこと。日本のフラッペとは異なる。イタリアではFrullato [30] (フルッラート) と同意に使われることもある。グロムでは、任意の1〜2フレーバーと牛乳をミキサーにかけ提供する。2010年4月から販売開始。
[編集] トッピング
- BISCOTTO di Battifollo (ビスコット・ディ・バッティフォッロ) (日本商品名 : ビスケット) : とうもろこしの粉を使用したこのビスケットは、一般のそれよりも硬いため、アイスクリームと合わせた時、湿りすぎず絶妙な食感が残る。グロムのオリジナルフレーバーのCREMA DI GROMには、このビスケットが使われている。バッティフォッロとは、このビスケットを製造している町の名前。
- PANNA MONTATA (パンナ・モンタータ) : ホイップクリーム。イタリアでアイスクリームにホイップをトッピングするのは一般的であるが、ほぼ全ての店がガス抽出の専用ホイップ器を使用している。それに対しグロムは、ケーキ製造専門店のように生クリームを泡立てる手法であるため、質が高い。
[編集] 店舗
<2011年10月現在>
イタリア国内
- ピエモンテ州:トリノ5店舗、キエーリ、ノヴァーラ、アレッサンドリア、カザーレ・モンフェッラート、アスティ、クーネオ、ヴェルチェッリ
- ロンバルディア州:ミラノ5店舗、ベルガモ、クレモーナ、マントヴァ、レッコ
- ヴァッレ・ダオスタ州 : アオスタ
- トレンティーノ=アルト・アディジェ州:トレント
- ヴェネト州:ヴェネツィア 2店舗、メストレ、キオッジャ、パドヴァ 2店舗、トレヴィーゾ
- フリウーリ=ヴェネツィア・ジューリア州 : トリエステ、ウーディネ
- リグーリア州:ジェノヴァ 2店舗、サンレーモ
- エミリア・ロマーニャ州:ボローニャ、パルマ 、モデナ、フェッラーラ、リミニ
- トスカーナ州:フィレンツェ、シエナ、ヴィアレッジョ
- ウンブリア州:ペルージャ
- ラツィオ州:ローマ 2店舗
イタリア国外
- アメリカ:ニューヨーク3店舗、マリブ (ロサンジェルス)
- フランス:パリ
- 日本:東京・新宿 (マルイ本館)、原宿 (表参道)、渋谷 (センター街)、埼玉 (越谷レイクタウン)、大阪 (大阪ステーションシティ・ルクア)
[編集] 関連項目
- この項目の「ジェラート」には、日本の「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」(乳等省令) による定義が含まれているが、『グロム』は単に "アイスクリーム" を自国の言葉・イタリア語で "ジェラート" と言っているだけなので、ここで定義される「ジェラート」と完全には一致しない。
[編集] 外部リンク
- グロムジャパン 公式サイト (日本語)
- GROM 公式サイト (イタリア語、英語、フランス語)