「ラクトース」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
腸内のビフィズス菌を旺盛にするために乳糖が有効である
Diamboroid (会話 | 投稿記録)
23行目: 23行目:
[[β-ガラクトシダーゼ]]によってガラクトースとグルコースに[[加水分解]]される。
[[β-ガラクトシダーゼ]]によってガラクトースとグルコースに[[加水分解]]される。


[[ビフィズス菌]]は[[母乳栄養]]の[[糞]]便に多く存在する。正常な母乳栄養児の[[フローラ]]はビフィズス菌が極めて優勢である。腸内のビフィズス菌を旺盛にするために乳糖が有効である<ref name=aikawa>http://dx.doi.org/10.11209/jim1997.12.73
[[ビフィズス菌]]は[[母乳栄養]]の[[糞]]便に多く存在する。正常な母乳栄養児の[[フローラ]]はビフィズス菌が極めて優勢である。腸内のビフィズス菌を旺盛にするために乳糖が有効である<ref name=aikawa>相川清「ビフィズス菌の応用研究」『腸内細菌学雑誌』Vol. 12 (1999) No. 2。{{doi|10.11209/jim1997.12.73}}</ref>。
ビフィズス菌の応用研究、相川 清、腸内細菌学雑誌 Vol. 12 (1999) No. 2 </ref>。


食品に使用する際は、還元乳糖を多量摂取すると緩下作用(腹がゆるくなる)があるため、整腸作用がある[[デキストリン|還元難消化性デキストリン]]を併用することがある。
食品に使用する際は、還元乳糖を多量摂取すると緩下作用(腹がゆるくなる)があるため、整腸作用がある[[デキストリン|還元難消化性デキストリン]]を併用することがある。

2015年2月16日 (月) 16:37時点における版

ラクトース
識別情報
CAS登録番号 63-42-3
特性
化学式 C12H22O11
モル質量 342.29648 g/mol
外観 白色の固体
への溶解度 0.216 g/mL
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ラクトース(Lactose)は乳糖とも呼ばれる、二糖類の低甘味度甘味料ショ糖の0.4倍の甘味を有する。

概要

牛乳や人乳問わず哺乳類の乳汁に含まれている。また、植物ではレンギョウの花粉中に含まれていることが知られている。 β-ガラクトシダーゼによってガラクトースとグルコースに加水分解される。

ビフィズス菌母乳栄養便に多く存在する。正常な母乳栄養児のフローラはビフィズス菌が極めて優勢である。腸内のビフィズス菌を旺盛にするために乳糖が有効である[1]

食品に使用する際は、還元乳糖を多量摂取すると緩下作用(腹がゆるくなる)があるため、整腸作用がある還元難消化性デキストリンを併用することがある。

化学構造

化学式C12H22O11、分子量342.3の二糖

製法

乳漿(ホエイ)から作られ、D-ガラクトースとD-グルコースがβ-1,4ガラクシド結合したもの。

出典

  1. ^ 相川清「ビフィズス菌の応用研究」『腸内細菌学雑誌』Vol. 12 (1999) No. 2。doi:10.11209/jim1997.12.73

関連項目

外部リンク