小屋浦駅
小屋浦駅 | |
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駅舎(2008年7月) | |
こやうら Koyaura | |
◄JR-Y09 呉ポートピア (1.5 km) (2.2 km) 水尻 JR-Y07► | |
所在地 | 広島県安芸郡坂町小屋浦二丁目4-7 |
駅番号 | JR-Y08 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■呉線 |
キロ程 | 77.1 km(三原起点) |
電報略号 | コヤ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
284人/日(降車客含まず) -2022年- |
開業年月日 | 1914年(大正3年)5月1日 |
備考 | 無人駅(自動券売機 有) |
小屋浦駅(こやうらえき)は、広島県安芸郡坂町小屋浦二丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)呉線の駅である[1]。駅番号はJR-Y08。
歴史
[編集]- 1914年(大正3年)5月1日:鉄道院呉線天応駅 - 坂駅間に新設[2]。
- 1949年(昭和24年)6月25日:専用線発着車扱貨物取扱開始[3][4]。
- 1965年(昭和40年)10月1日:貨物取扱廃止[5]。
- 1970年(昭和45年)10月1日:業務委託駅化[6]。荷物扱い廃止[5][7]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる[5]。
- 1996年(平成8年):駅舎南東側に駐輪場新設[8]。
- 1998年(平成10年)12月10日:初代駅舎解体(12月30日まで)[9]。
- 1999年(平成11年)
- 2004年(平成16年)10月:窓口営業時間中に閉鎖時間帯が設定。
- 2007年(平成19年)
- 2017年(平成29年)1月28日:無人駅化。
- 2018年(平成30年)
駅構造
[編集]相対式ホーム2面2線を有する列車交換可能な地上駅。両ホームは跨線橋で連絡している[1]。
無人駅。自動券売機が設置されている。ICOCA利用可能駅(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)で、自動改札機は開閉式で無い簡易式のものが置かれている。以前は、業務委託駅であり[13]、非電化時代は直営駅だった[6][7]。
駅舎は1番のりば側にあり、所在地である坂町の鳥メジロをデザインした2代目である。
1998年まで使用された初代木造駅舎は約176 m2あったが、1999年に改築した現駅舎は約46 m2に減築された[9]。当時は、長年に渡り駅舎付近に乱雑に駐輪されている状態が問題となっており、1996年に駅舎南東側に駐輪場が新設された[8]ものの駐輪台数が不足していたためで、減築で空いた130 m2は駅舎完成後に駐輪場が整備(増設)された[9]。
のりば
[編集]のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | 呉線 | 上り | 呉・竹原方面 |
2 | 下り | 海田市・広島方面 |
- 付記事項
利用状況
[編集]近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通り。特記の無いものは「国土数値情報 駅別乗降客数データ」による。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
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1987年(昭和62年) | 約1,000 | [14] |
1988年(昭和63年) | 約1,000 | [14] |
1989年(平成 元年) | 998 | [15] |
1990年(平成 2年) | ||
1991年(平成 3年) | ||
1992年(平成 4年) | 932 | [16] |
1993年(平成 5年) | ||
1994年(平成 6年) | ||
1995年(平成 7年) | ||
1996年(平成 8年) | ||
1997年(平成 9年) | ||
1998年(平成10年) | 785 | [13] |
1999年(平成11年) | ||
2000年(平成12年) | ||
2001年(平成13年) | ||
2002年(平成14年) | 743 | [17] |
2003年(平成15年) | ||
2004年(平成16年) | ||
2005年(平成17年) | ||
2006年(平成18年) | 621 | [18] |
2007年(平成19年) | ||
2008年(平成20年) | ||
2009年(平成21年) | 599 | [14] |
2010年(平成22年) | ||
2011年(平成23年) | 543 | |
2012年(平成24年) | 517 | |
2013年(平成25年) | 515 | [19] |
2014年(平成26年) | 501 | |
2015年(平成27年) | 485 | [20] |
2016年(平成28年) | 490 | |
2017年(平成29年) | 464 | |
2018年(平成30年) | 378 | |
2019年(令和 元年) | 373 | |
2020年(令和 2年) | 306 | [21] |
2021年(令和 3年) | 299 | [22] |
2022年(令和 4年) | 284 | [23] |
駅周辺
[編集]駅舎は天地川と言う小さい河川の河口部右岸側にある。周辺は平野は発達しておらず山が海まで迫り、谷がそのまま河口まで続くと言うリアス式海岸の街となっている。このため鉄道や車道が開通するまでは周辺の集落との交流は徒歩で山越えか海上経由で舟を利用するしかなかった。花崗岩の巨岩が林立する天狗岩(標高373 m)を経由して水尻駅や坂駅までの道が今もハイキングコースとして残る(砂防工事のため2022年現在一部通行止)。海沿いを走り坂町中心部や東隣の呉市を結ぶ国道31号は駅のすぐ裏を通っている。山越えの車道は2020年代でも開通していないが、県道275号線として坂町中心部までを山を越えて結ぶ計画がある。275号線は小屋浦地区内は開通したものの山岳区間は着工しておらず全通時期は未定となっている。また、自動車専用道路である広島呉道路が地区内を通過しているがインターチェンジは設置されていない。
集落は谷筋に集中している。畑は一部が谷底にあった他は集落周辺の谷の斜面を階段状に開墾して利用していたが1970年代より放棄され森林に遷移した。海岸はかつて漁港であったが、2020年代では出光興産(旧・昭和シェル)の油槽所となっており石油の貯蔵タンクが並ぶ。石油タンカーを沖合に停めたまま荷下ろし可能な桟橋(タンカーバース)が整備されている。集落内唯一のスーパーマーケットとして農協系のA-COOP小屋浦店があったが2019年2月で閉店し、トラックによる移動販売に置換えられた。
花崗岩が風化し土石流化しやすい真砂土が周辺に広く分布している。直近では2018年(平成30年)7月の土石流に伴い天地川上流にあった既設の砂防ダムが決壊し、ダムが抑えていた土砂を含む土石流が集落に流れ込んだ結果7人が死亡した。これを受けて見直されたハザードマップでは天地川は広島呉道路付近を境に本流上流部及び支流等が広い範囲で土砂災害防止法における土砂災害特別警戒区域(一部は規制がやや緩い警戒区域)に指定され[24][25]、複数の砂防ダム整備が進められている。周辺の無名渓流流域や山際を中心に警戒区域等への指定と砂防施設建設が行われたものもある。小屋浦集落は1907年(明治40年)にも大規模な土石流で40人以上が死亡する被害が出ており集落内には慰霊碑が残されている。避難先としては小屋浦小学校などが指定されている。
- 天地川
- 国道31号
- 坂町循環バス「小屋浦一丁目」停留所:国道31号沿い
- 広島県道275号坂小屋浦線
- 坂町役場 小屋浦出張所 (通称:小屋浦ふれあいセンター):屋浦集会所を併設
- 坂町立小屋浦小学校
- 小屋浦みみょう保育園
- 小屋浦公園(坂町自然災害伝承公園):園内に原爆慰霊碑及び明治40年水害碑、防災倉庫等がある
- 小屋浦郵便局
- ひろしま農業協同組合(JAひろしま)小屋浦ATMコーナー
- 出光興産広島小屋浦油槽所
- 坂町町有住宅 めじろコーポこやう:災害公営住宅としても利用されている
-
東側(呉市境)国道上から見た小屋浦地区。山が海まで迫り山肌に巨岩が露出している
-
町立小屋浦小学校(2009年)
-
天地川の土石流被害(小屋浦4丁目付近、2018年)
隣の駅
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c 『週刊 JR全駅・全車両基地』 49号 福山駅・宇部新川駅・忠海駅ほか80駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年7月28日、22頁。
- ^ 『日本鉄道旅行地図帳』 11号 中国 四国、今尾恵介(監修)、新潮社〈新潮「旅」ムック〉、2009年3月18日、35頁。ISBN 978-4-10-790029-6。
- ^ 「日本国有鉄道公示第61号」『官報』1924年6月25日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「昭和26年版全国専用線一覧表」『トワイライトゾーンマニュアル8』ネコ・パブリッシング、1999年
- ^ a b c 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、276頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b 「坂町広報」昭和45年7月号 p.2,広島県安芸郡坂町1970-07-01)
- ^ a b 『広島鉄道管理局この10年史:1965~1975』広島鉄道管理局、1976年3月、p.112。
- ^ a b 坂町「議会だより」第58号 p.12,安芸郡坂町議会(1997-01-01),(坂町立図書館所蔵)
- ^ a b c d 坂町「議会だより」第66号 p.11,安芸郡坂町議会(1999-01-01),(坂町立図書館所蔵)
- ^ 坂町「議会だより」第67号 p.1,安芸郡坂町議会(1999-04-01),(坂町立図書館所蔵)
- ^ 『「西日本豪雨(平成30年7月豪雨)」に伴う運転状況などについて(2018年8月22日時点)』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2018年8月22日 。2023年6月5日閲覧。
- ^ 『「西日本豪雨(平成30年7月豪雨)」に伴う運転状況などについて(2018年9月11日時点)』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2018年9月11日 。2023年6月5日閲覧。
- ^ a b 『JR全線全駅』弘済出版社、2000年12月7日、400頁。ISBN 978-4-330-61300-0。
- ^ a b c 坂町史編さん委員会 編「IV 交通・都市」『坂町史』《通史(現代)・地理編》広島県坂町、2012年3月、141-142頁。全国書誌番号:22080775。
- ^ 『JR全線全駅』弘済出版社、1991年11月15日、348頁。
- ^ 『JR全線全駅』弘済出版社、1994年11月15日、348頁。
- ^ 「飲食・小売の出店を科学する出店戦略情報局」のアーカイブデータ
- ^ “JR坂駅周辺地区交通バリアフリー基本構想” (PDF). 広島県安芸郡坂町 (2008年4月30日). 2023年2月28日閲覧。
- ^ “坂町地域公共交通網形成計画” (PDF). 広島県安芸郡坂町 (2016年3月). 2023年2月28日閲覧。
- ^ “連携中枢都市宣言書” (PDF). 呉市 (2017年9月4日). 2017年9月28日閲覧。
- ^ 2020年度 移動等円滑化取組報告書 II鉄道駅の移動等円滑化の達成状況(鉄道駅ごとに記入), 西日本旅客鉄道, オリジナルの2021-10-16時点におけるアーカイブ。
- ^ 2021年度 移動等円滑化取組報告書 II鉄道駅の移動等円滑化の達成状況(鉄道駅ごとに記入), 西日本旅客鉄道, オリジナルの2023-03-26時点におけるアーカイブ。
- ^ 2022年度 移動等円滑化取組報告書 II 鉄道駅の移動等円滑化の達成状況(鉄道駅ごとに記入), 西日本旅客鉄道, オリジナルの2024-01-21時点におけるアーカイブ。
- ^ “坂町土砂災害ハザードマップ 小屋浦地区HM” (PDF). 坂町環境防災課 (2022年6月25日). 2022年9月10日閲覧。
- ^ “土砂災害ポータルひろしま”. 広島県土木建築局砂防課. 2022年9月10日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 小屋浦駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道