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うくしま (掃海艇)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
うくしま
基本情報
建造所 NKK鶴見製作所→USC京浜事業所鶴見工場
運用者  海上自衛隊
艦種 掃海艇(中型掃海艇)
級名 すがしま型
母港 下関
所属 佐世保地方隊下関基地隊第43掃海隊
艦歴
発注 1999年
起工 2000年5月17日
進水 2001年9月17日
就役 2003年3月18日
要目
排水量 基準 510トン
満載 590トン
長さ 54.0 m
9.4 m
深さ 4.2 m
吃水 3.0 m
機関 CODOE方式
主機 三菱6NM-TA(B)Iディーゼル × 2基
電動機 × 2基
出力 1,800 PS
推進器 スクリュープロペラ × 2軸
速力 最大速 14ノット
乗員 45人
兵装 JM61-M 20 mm 多銃身機銃 × 1門
搭載艇 4.9 m級 複合作業艇 × 1隻
ジェミニ・ディンギー処分艇 × 1隻
C4ISTAR NAUTIS-M 情報処理装置
レーダー OPS-39-Y 対水上捜索用
ソナー TYPE-2093 可変深度式
その他 PAP-104 Mk.5機雷処分具 × 2機
53式普通掃海具(O型)改6
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うくしまローマ字JS Ukushima, MSC-686)は、海上自衛隊掃海艇すがしま型掃海艇の6番艇。艇名は宇久島に由来する。旧海軍鵜来型海防艦宇久」に次いで日本の艦艇としては2代目。

本記事は、本艇の艦暦について主に取り扱っているため、性能や装備等の概要についてはすがしま型掃海艇を参照されたい。

艦歴

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「うくしま」は、平成11年度計画掃海艇386号艇として、USC京浜事業所鶴見工場で2000年5月17日に起工され、2001年9月17日に進水、2003年3月18日に就役し、掃海隊群第2掃海隊(佐世保)に編入された。

2004年4月21日から5月7日までの間、シンガポール周辺海域において実施された第2回西太平洋掃海訓練に掃海母艦「うらが」、掃海艦「はちじょう」とともに参加した。

2009年4月14日から4月27日長崎県平戸沖漁船転覆事故による行方不明者捜索に参加。

同年6月20日から6月29日硫黄島周辺海域で平成21年度実機雷処分訓練に参加。

2010年2月26日佐世保地方隊下関基地隊第43掃海隊に編成替え。

同年9月30日福岡県苅田港沖で機雷処分作業を実施。

同年11月3日関門海峡で機雷・砲弾処分を実施。

2012年6月17日から6月21日、硫黄島周辺海域で実機雷処分訓練に参加。

2014年7月18日から7月30日陸奥湾アメリカ海軍との掃海特別訓練に参加。

2015年2月1日から2月10日伊勢湾で平成26年度機雷戦訓練に参加。

同年7月12日午後10時2分、長崎県高島漁港で海に転落した幼児を捜索するため隊員40名を乗せて出港。

同年8月16日午後11時、下対馬南西110㎞から170 kmの東シナ海を北東に航行するウダロイⅠ級ミサイル駆逐艦「アドミラル・パンテレーエフ」、ゴーリン級航洋曳船1隻、ドゥブナ級補給艦1隻を発見した。その後対馬海峡を北上して日本海に入っている。

同年11月20日から11月30日日向灘で平成27年度機雷戦訓練に参加。

2016年6月17日から6月23日、硫黄島周辺海域で平成28年度実機雷処分訓練に参加。

2018年7月18日から7月30日、陸奥湾にて機雷戦訓練及び日米印共同掃海特別訓練を実施する[1]

2018年8月8日朝5時頃、口永良部島の西約40 kmの海域を東進する中国海軍ジャンカイII級フリゲート2隻、フチ級補給艦1隻による艦隊を発見した。その後、当該艦隊が大隅海峡を東進し太平洋に出たことを確認するまでの間、海上自衛隊阪神基地隊第42掃海隊「つのしま」、第1航空群所属のP-3C哨戒機と共に所要の情報収集・警戒監視を行った[2]

2022年1月31日に発生した、航空自衛隊飛行教導群小松基地所在)のF-15DJ(32-8083号機)墜落事故に対し、現地海面で海中捜索活動に従事。捜索には航空自衛隊のU-125A 救難捜索機UH-60J 救難ヘリコプター、海上自衛隊のヘリ搭載護衛艦ひゅうが」、ミサイル護衛艦みょうこう」、護衛艦せんだい」、ミサイル艇うみたか」、潜水艦救難艦ちはや」、水中処分母船1号型「YDT-01」、UP-3D 多用機MCH-101 掃海・輸送ヘリコプターSH-60K 哨戒ヘリコプター海上保安庁巡視船はくさん」、巡視艇かがゆき」、巡視艇「あさぎり」、小松基地と陸上自衛隊金沢駐屯地からそれぞれ派出された地上捜索部隊も参加している[3][4][5][6][7][8][9][10][11]

現在は、第43掃海隊に所属し、定係港は下関である。

脚注

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  1. ^ 平成30年度機雷戦訓練(陸奥湾)及び掃海特別訓練(日米印共同訓練)の実施について(PDF文書)
  2. ^ 中国海軍艦艇の動向について 統合幕僚監部(平成30年8月8日) (PDF)
  3. ^ 小松基地所属F-15戦闘機の航跡消失について 令和4年1月31日 航空幕僚監部 (PDF)
  4. ^ 小松基地所属F-15戦闘機の航跡消失について(第2報) 令和4年1月31日 航空幕僚監部 (PDF)
  5. ^ “小松のF15墜落 2人不明、機体一部発見 基地沖5キロ、離陸直後”. 北國新聞. (2022年2月1日). https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/648297 2022年2月6日閲覧。 
  6. ^ “小松基地から離陸したF-15DJアグレッサー、捜索続く”. FlyTeam. (2022年2月1日). https://flyteam.jp/news/article/135656 2022年2月6日閲覧。 
  7. ^ 海上保安新聞”. (公財)海上保安協会公式ツイッター(2022年2月1日). 2022年2月6日閲覧。
  8. ^ “〈写真特集〉不明のF15戦闘機、乗員2人の捜索続く”. 北國新聞. (2022年2月3日). https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/650700 2022年2月6日閲覧。 
  9. ^ “捜索範囲内灘まで拡大 小松基地F15墜落 白山の海岸、機体の一部回収”. 北國新聞. (2022年2月4日). https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/651362 2022年2月6日閲覧。 
  10. ^ “尾翼発見、千里浜も捜索 墜落の小松基地F15 燃料配管一部も イージス艦投入”. 北國新聞. (2022年2月5日). https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/652139 2022年2月6日閲覧。 
  11. ^ “【F15墜落】雪の海、乗員2人の捜索続く 7日で発生1週間”. 北國新聞. (2022年2月6日). https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/653039 2022年2月6日閲覧。 

参考文献

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  • 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』(並木書房、2002年)
  • 世界の艦船 海上自衛隊木造掃海艇建造史』(海人社、2010年)

関連項目

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