Uber Eats

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Uber Eats
企業形態 株式会社
業種 オンラインフードデリバリー英語版
設立 2014年8月(6年前) (2014-08
創業者 トラビス・カラニック英語版 (CEO)
ギャレット・キャンプ英語版
本社 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコ
事業地域 全世界
主要人物 ダラ・コスロシャヒ英語版 (CEO)
トアン・ファム英語版 (CTO)
ライアン・グレーブズ英語版 (COO)
親会社 Uber
ウェブサイト ubereats.com
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Uber Eats (ウーバーイーツ、かつてはUberEATSと表記)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコに拠点を置くウーバー・テクノロジーが2014年より展開しているオンラインフードデリバリーサービス[1]。2016年には、日本でもサービスが開始された。

モバイルアプリケーションiOSAndroidのみ対応)を使って、対応している飲食店に出前を注文できる。

歴史[編集]

自動車配車ウェブサイトおよび配車アプリを手掛けるウーバー・テクノロジーにより、2014年8月、カリフォルニア州サンタモニカで、「UberFRESH」という名称でサービスを開始し[2]、2015年にサービス名を「UberEATS」に改名[3]、Uberユーザー向けアプリケーションから分離する形でUber EATSの注文アプリケーションをリリースした[4][5]。2018年時点において、サービスは「ランレートで6億もの注文数があり200%成長している」としている。利用可能都市も250都市に及ぶものの、Uberが利用可能な300都市と同等にする必要があるとされている[6]

運営[編集]

ウェブブラウザやiOSAndroid対応アプリケーションを使用し、提携している飲食店のメニューから注文することができる[7][8]。また、配達員に対してチップを渡す機能もある[9]

アプリケーションはユーザーの居場所を探知し、現時点で営業している飲食店を表示する。支払いは、Uberに登録されたクレジットカードデビットカードに対応している[10]。料理は車やバイクや徒歩で配達される[11]。日本では現金払いの配達が可能となっているが、現金払いで注文できる金額は配送手数料を含め10,000円以下と定められている[12][13]

注文時、配送料と料理の代金を合わせた総支払額が提示される。Uber Eats の注文には包装等が必要となるため店頭での販売価格と異なることがあり、配送料は主に距離を基とし、レストランや市場要因が価格に影響する場合があり、混雑エリアでは通常よりも高い場合もある[14]。2018年8月には、一律$4.99だった配送料を、距離に応じて変動する値段に変更し[15]、2ドルから8ドルの範囲になっている[16]

注文後に配達状況を追跡することができる[17]

時折、店舗を持っていない料理人を含め、知名度を上げる目的で、地元の有名料理人が料理を提供することがある[18]

都市によっては、配達者登録することによって自分の二輪車や自動車もしくは徒歩で配達することができる。配達者は、配達回数や飲食店と配達先との距離に応じて報酬を受け取ることができる。ほとんどの都市では、配達者登録ができるのは19歳以上である。Uberドライバーも配達者登録が可能である[19]

日本における展開[編集]

日本では、2016年9月29日に東京でサービスを開始した。Uber Japan株式会社により運営されている。サービスエリアは2020年4月23日時点で、16都道府県[20]にわたる。

2019年10月3日には、配達員に対する「事故やケガの補償」「運営の透明性」「適切な報酬」を主な主張・要求とする労働組合「ウーバーイーツユニオン」が設立された。

2020年には新型コロナウイルスの感染拡大に伴い需要が急増した[21]。また、提携飲食店に対して、初期手数料の支払い免除やアプリ内プロモーションの費用負担といった支援策を行った。こうした飲食店への支援について、神戸市渋谷区とも提携している。また、医療従事者や難病児の家族、貧困家庭の児童に対して、計3万食の食事を無料提供する取り組みを行うこととなった。2020年8月からは鹿児島市と宮崎市と熊本市と大分市がサービスを開始する。 それぞれの開始日は、鹿児島市が8月4日、宮崎市が6日、熊本市が11日、大分市が13日。

Uber Eats 配達パートナー[編集]

自転車や原付バイクで注文者の元に料理を届ける配達員のことをUber Eats 配達パートナーと呼ぶ。2020年現在、ギグワーカーの代表例である[22]

配達パートナーは配達用バッグとして、前面に「Uber Eats」と書かれた黒色や緑色の立方形型の大型リュックサックを背負う。これは視覚的に非常に特徴的で印象的なバッグであるため、配達パートナーおよびウーバーイーツそのものの象徴として世に認知された。この大型配達リュックサックのことを「ウバック」と通称する。また、配達パートナーがウーバーイーツの配達員として稼働することを「ウバ活」と通称する。

配達パートナーは個人事業主の立場であるため、アプリをオンラインにするだけで好きな時に好きな場所で稼働でき、週単位で収入を得ることが可能である。例えば天候によって休業することも、体力の続く限り何時間でも何日でも上限なく稼働することも可能である。その自由な働き方は国籍年齢(18歳未満は不可)も不問であるゆえに、副業としても人気が高い。

登録に必要な条件:

  • 下記いずれかの配達車両の登録
  • 配達用のバッグ(ウバックの利用は推奨で、強制されるものではない)
  • パートナー用アプリ
  • 18歳以上

日本における問題点[編集]

廃棄騒動[編集]

2019年12月4日、配達パートナーが注文した商品を配達せず、住宅の共用スペースのごみ箱に廃棄した事が発覚した[23]

運転マナー[編集]

配達パートナーによる運転マナーの悪さが指摘されており、2020年4月は配達パートナーの死亡事故が発生、同年5月には首都高速道路を自転車で走行するといった事案が起きており、同8月千葉県船橋市市内にて当て逃げ事件も発生している[24]

労働条件[編集]

配達パートナーの立場が個人事業主の扱いとなっているが故に2019年9月までは配達パートナーが就業中に交通事故にあった際はUber本社から労災保険補償金といった支払いが対人・対物への賠償を除き一切無かったことや、報酬や評価について不透明な点があるといった問題点もあり、2019年10月には働き方の改善を求めて、複数の配達パートナーが労働組合を結成するという事態にもなっている[25]

無認可運行[編集]

自転車や125cc以下のバイク(道路運送車両法上の原動機付自転車)で配達を行う場合には法的規制はないが、125ccを超えるバイクを使う場合は貨物自動車運送事業法が適用されるため、事業用自動車(緑ナンバー)としての届け出を行う必要がある。2020年には、無届けの自家用自動車を使って配達を行ったとして、貨物自動車運送事業法違反で摘発される例が出ている[26]

Uber Eats プロモーションコード[編集]

注文時に利用できる割引クーポンのこと。英数字を羅列したコードであり、割引になる金額や対象商品、対象地域、利用期限等はクーポンごとに異なる。

割引の他にも配達手数料が無料になるものやサービス品がついてくるものなど多様なサービスのためのプロモーションコードが存在する。

プロモーションコードの多くは一度の注文につき750円から1500円程度の割引が可能なものが大半であるため、一食分の食費が丸々浮くことも珍しくない。

Uber Eats 配達パートナー 紹介コード[編集]

Uber Eatsでは配達パートナー募集にあたり紹介キャンペーンを行なっている。 すでに配達パートナーとして登録している人から紹介を受けて、新たに配達パートナーとなったひとが一定の配達条件をクリアすると、紹介者側に高額な報酬が支払われる仕組みである。

配達パートナー紹介コードは、配達パートナー1人につき1つ与えられる固有の識別番号であり、英数字を羅列したものである。

CM[編集]

「今夜私が頂くのは...」というキャッチフレーズで2019年ごろから放映されるようになった

歴代の出演者

脚注[編集]

  1. ^ “Uber Eats debuts Wednesday in Reno”. The Guardian. (2017年9月5日). http://www.rgj.com/story/life/food/2017/09/05/only-rgj-com-uber-eats-debuts-wednesday-reno/632015001/ 2017年9月5日閲覧。 
  2. ^ Uber Begins Testing Lunch Delivery With UberFRESH”. Tech Crunch. 2015年6月2日閲覧。
  3. ^ UberFRESH Rebrands to UberEATS Just in Time to Expand Like Crazy”. EATER. 2015年9月11日閲覧。
  4. ^ How Uber's latest update could pose a major threat to GrubHub”. Business Insider. 2015年9月11日閲覧。
  5. ^ Uber’s New Update Gives Food Delivery As Much Attention As Transportation”. TechCrunch. 2015年9月11日閲覧。
  6. ^ “Uber CEO Dara Khosrowshahi says UberEats has a $6 billion bookings run rate”. Recode. https://www.recode.net/2018/5/31/17390076/uber-ceo-dara-khosrowshahi-code-conference 2018年10月3日閲覧。 
  7. ^ Mogg, Trevor (2016年3月15日). “Uber enters the food delivery game”. Digital Trends. 2016年10月15日閲覧。
  8. ^ Cleveland Food Delivery - UberEATS”. ubereats.com. 2017年3月21日閲覧。
  9. ^ Uber Vs. Seamless & GrubHub: How To Order Food Via Uber Eats In New York, Chicago & Los Angeles”. iDigitalTimes. 2015年9月18日閲覧。
  10. ^ Uber launches lunch-delivery service in Chicago”. Chicago Business. 2015年9月18日閲覧。
  11. ^ UberEats comes to S.F., offering meal deliveries”. SF Gate. 2015年9月19日閲覧。
  12. ^ ウーバーイーツで現金を使用する時のポイント”. ubereats-work.com. 2020年7月31日閲覧。
  13. ^ 注文者による現金でのお支払い Uber Technologies Inc.(2020年7月22日閲覧)。
  14. ^ Uber Eats の料金はどのようになっていますか? Uber Eatsに関するガイド(2020年7月22日閲覧)。
  15. ^ “Uber Eats is changing its flat fees to delivery fees based on distance”. The Verge. https://www.theverge.com/2018/8/8/17664742/uber-eats-delivery-fee-distance-flat-booking-fee 2018年8月9日閲覧。 
  16. ^ “Uber Eats gets a little cheaper and a little more expensive” (英語). CNET. (2018年8月8日). https://www.cnet.com/news/uber-eats-gets-a-little-cheaper-and-a-little-more-expensive/ 2018年8月9日閲覧。 
  17. ^ New York City Food Delivery - UberEATS”. www.ubereats.com. 2017年4月11日閲覧。
  18. ^ Have You Missed Starry Kitchen’s Balls? Us Too. Uber Eats is Here to Save Us All!”. The LA Beat. 2015年9月19日閲覧。
  19. ^ “Driving for UberEats: What it’s like delivering food for Uber”. RidesharingDriver.com. (2016年3月29日). http://www.ridesharingdriver.com/driving-for-ubereats-what-its-like-delivering-food-for-uber/ 
  20. ^ Uber Japan. “「Uber Eats」金沢市で4月16日から、富山市で4月23日から、それぞれスタート!”. Uber Newsroom. 2020年4月24日閲覧。
  21. ^ 月に40万円以上稼ぐ人も 出前特需支えるウーバーイーツ配達員”. 西日本新聞 (2020年5月2日). 2020年5月16日閲覧。
  22. ^ “ギグワーカーの実態は 国内に1000万人、副業で注目”. (2020-06-22 ). https://style.nikkei.com/article/DGXZZO60395520W0A610C2000000/ 2020-06-30 閲覧。 
  23. ^ ウーバーイーツでまた「出前ポイ捨て」騒動 麺料理がゴミ箱に...運営「深刻に捉えております」”. J-CAST ニュース (2019年12月10日). 2020年5月26日閲覧。
  24. ^ 評価上げるため首都高?ウーバー配達員の不安と魅力”. 日刊スポーツ (2020年5月13日). 2020年5月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月14日閲覧。
  25. ^ ウーバーイーツの働き方が変わる? 「傷害補償制度」導入と「労働組合」結成…双方に見解を聞いた”. フジテレビ (2019年10月6日). 2020年5月16日閲覧。
  26. ^ 無届けバイクでウーバーイーツ配達の疑い 広島県警、初の摘発”. 中国新聞デジタル (2020年7月30日). 2020年8月1日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]