補償

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補償(ほしょう)とは、ものごとの欠けている部分を補い、修正する意味を指すが、次のような特定分野では、それぞれ次のような固有な意味をもつ。

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補償とは、損失の填補をすることを言う。

日本においては、国家が行う損失の補償として、損失補償刑事補償国家賠償があり、これらを総称して、国家補償という[1]

損失補償[編集]

日本国憲法第29条第3項は、私有財産の公的利用には補償を要することを定めるが、同条は通常の受忍の範囲を超え、かつ特別の犠牲を課す場合にのみ適用されると一般に解されている。

例えば、道路工事に伴う土地の収用に対する損失補償がある。

刑事補償[編集]

日本国憲法第40条は、「何人も、抑留又は拘禁された後、無罪裁判を受けたときは、法律の定めるところにより、にその補償を求めることができる。」と定めている。すなわち、無罪となった刑事被告人への刑事補償である。(刑事補償法も参照。)

国家賠償[編集]

補償の類似語として賠償がある。補償が適法な行為によって生じた損害について損害を填補するものであるのに対し、賠償は違法な行為によって生じた損害を填補するものである点が異なり、公務員が公権力を行使するにあたり故意又は過失により他人に損害を与えた場合や、道路、河川等の設置又は管理に瑕疵があったために他人に損害を生じた場合の賠償を国家賠償という。(日本国憲法第17条国家賠償法も参照。)

精神分析[編集]

防衛機制の一つで、ある事柄に対し劣等感を持っている際、他の事柄で優位に立ってその劣等感を補おうとすることを補償と呼ぶ。

工業技術[編集]

電子回路や、機械などの機構制御において、誤差変動特性バラツキなどを技術的に補正すること。

脚注[編集]