ウルフドッグス名古屋

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ウルフドッグス名古屋
原語表記 WOLFDOGS NAGOYA
ホームタウン 愛知県尾張地域
クラブカラー 黒色、赤色
創設年 1961年
所属リーグ V.LEAGUE Division1
チーム所在地 愛知県稲沢市
体育館所在地 愛知県稲沢市井ノ口町
練習見学 可能
代表者 横井俊広
監督 トミー・ティリカイネン
ホームページ 公式サイト
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ウルフドッグス名古屋(ウルフドッグスなごや)は、愛知県稲沢市に本拠地を置くバレーボールチームである。旧チーム名は豊田合成トレフェルサ(2019年7月末まで)。2019年10月現在、V.LEAGUE Division1(V1リーグ)に所属している。

概要[編集]

チーム運営はTG SPORTS株式会社で、豊田合成の完全子会社であり、同社役員と当チームシニアジェネラルマネージャーを歴任した横井俊広が代表を務める[1]

チームは、1961年に名古屋ゴム(現・豊田合成)社内のバレーボール愛好家が集まって9人制バレーボールを創部したのが始まりで、1981年に6人制となり現在に至る。長らく「豊田合成トレフェルサ」として活動していたが、2019年8月にチーム名を現在の「ウルフドッグス名古屋」に変更した。[2]

チーム名のウルフドッグス(Wolfdogs)とは、狼(ウルフ)の野生と犬(ドッグ)の知性を融合したハイブリッド犬種(狼犬)。チームキャラクターは『ウルドくん』であり、狼犬がモチーフで、「ウルフドッグス名古屋」となった2019年8月1日に誕生した。チームカラーは、強さを追求する黒と、勢いを加速させる赤であり、「ウルフドッグスブラック」「ウルフドッグスレッド」と名付けている。[2]

ホームタウンは愛知県尾張地域(同県西部でかつての尾張国相当領域)で、その中心の名古屋をチーム名に入れている[2]。練習場は稲沢市内の豊田合成健康管理センターであり、練習見学も一部可能である[3][4]

ファンクラブ、公式Twitter、Facebookなど一般ファン向けのコンテンツも設立している。

ジュニアチームは、中学生のU-14、小学4~6年のU-11[5]。また、高校のバレーボール大会(豊田合成トレフェルサ杯)を毎年開催している[6]

歴史[編集]

1961年に社内バレーボール愛好家が集まって9人制バレー部を創部した。当時は体育館がなく、独身寮の中庭にコートを仮設して練習したという[2]

1981年に6人制に切り替え、会社の強化クラブに位置づけられ、優秀な大学生のスカウトをはじめ本格的な強化が始まった。1984年に地域リーグに昇格。その後、実業団リーグ(後のV・チャレンジリーグ)を目指すも、なかなか昇格できずにいた。地域リーグ在籍10年で、1993年にようやく実業団リーグに昇格する。

実業団リーグでは勝ち星に恵まれず下位に低迷し続け、第25回大会(1993/94シーズン)と第28回大会で最下位での降格を味わうが、夏の全国大会優勝もあり、廃部チームが出たことによる繰り上げ昇格で即座の復帰となっていた[2]。1997年に、休部となった日新製鋼ドルフィンズから元全日本セッター・松田明彦と、多田幹世澤井亨が入団し、急速にチームの建て直しが進められた[2]。第29回実業団リーグ(1997/98シーズン)を14戦全勝で優勝し、一気にVリーグ(後のV・プレミアリーグ)昇格となった。

初参戦となった第5回Vリーグ(1998/99シーズン)では9位。入替戦で勝ち残留を果たした。第6回でも9位となりまたも入替戦出場となり、今度は日立国分トルメンタに連敗してV1リーグ(実業団リーグより名称変更)降格となる。第3回V1リーグ(2000/01)で14戦全勝で優勝するも、入替戦で敗れVリーグ復帰はならなかった。第4回大会で2大会連続の14戦全勝優勝を果たし、Vリーグ出場決定戦で連勝して3年ぶりのVリーグ復帰を果たした。

Vリーグ復帰を果たした2002年に内定選手の盛重龍朝長孝介が正式入団し、廃部になった富士フイルムから諸隈直樹川浦博昭が入団した。復帰後の第9回Vリーグ(2002/03)では4勝止まりの7位となる(入替戦に勝って残留)が、第10回大会では、川浦、諸隈、盛重、外国人選手マックス・ペレイラらの活躍で、10勝11敗で1勝差でファイナルラウンド進出を逃す6位に入った[7]。しかし、リーグ戦の試合数が増えた第11回は7位となった(入替戦に勝って残留)。

2005年に松田が監督に就任し、松下電器から北川祐介が移籍加入し全日本選手登録された諸隈がキャプテンに就任した。第12回Vリーグ(2005/06)は7位となる(入替戦に勝って残留)が、2006/07V・プレミアリーグ(Vリーグより改称)では廃部になった旭化成から甲斐祐之が入団して攻撃力がアップし、川浦と北川のセンター陣も力を発揮して初の4強入りを果たした[7]。同シーズンの第56回黒鷲旗全日本選抜大会で初の準優勝を果たしている(優勝はNECブルーロケッツ)。2009/10V・プレミアリーグでも4位に入った。

2010年、松田監督がアドバイザーに就任し新たに安原貴之コーチが監督に昇格した。2010/11V・プレミアリーグは6位、2011/12シーズンも6位となった。

2012年以降は学生年代の競技力向上にも力を注ぐようになってきた。2012年4月に小学4年生から中学2年生の男子を対象としたジュニアチーム『豊田合成ジュニアトレフェルサ』を発足した[8][9]

2012年10月8日、ぎふ清流国体で優勝し、チーム初の全国優勝を果たした[10]。だが、2012/13・Vプレミアリーグは上位の壁を打ち破れず5位で終わってしまう。

2013年3月には高校生男子チームの競技力向上を目的とした「第1回豊田合成トレフェルサ杯」を開催した[6]

2013年4月、安原監督の退任が発表され[11]、後任としてスウェーデン出身のアンディッシュ・クリスティアンソンの就任が発表された[12]。同年10月、国民体育大会成年男子の部において二連覇を達成した[13]。クリスティアンソン監督になって1年目の2013/14V・プレミアリーグでは、序盤戦から中盤戦にかけて上位争いをするものの終盤戦で失速して5位となり、4強入りを逃した。同監督2年目となる2014/15V・プレミアリーグでは、JTサンダーズより加入したイゴール・オムルチェンの活躍もあり、自己最高となる3位に入った。

2016年3月、Vプレミアリーグ2015/16シーズンにて、念願の初優勝を果たした。

2017年、フィンランド出身のトミー・ティリカイネンファーストコーチ(ゲーム監督)が就任。これによりアンディッシュ・クリスティアンソン前監督がシニアヘッドコーチ(総監督)に、また藤田和広前ゼネラルマネージャーがヘッドコーチ(チーム監督)に就任した。これにより総監督を含めて3人の監督体制でシーズンを迎えた。

2018年9月、チーム運営会社のTG SPORTS株式会社を設立[14][1]。2019/20シーズンから新チーム名とすべく公募を開始した[15]

2019年3月、チームの躍進に大きく貢献したアンディッシュ・クリスティアンソンとイゴール・オムルチェンが退団[16]

2019年8月1日、チーム名が豊田合成トレフェルサからウルフドッグス名古屋となった[17]

成績[編集]

主な成績[編集]

VプレミアV.LEAGUE Division1
  • 優勝 1回(2015年度)
  • 準優勝 1回 (2016年度)
天皇杯全日本選手権
  • 優勝1回(2015年)
  • 準優勝1回(2017年)
黒鷲旗全日本選抜
  • 優勝 なし
  • 準優勝1回(2007年)
国体

年度別成績[編集]

日本リーグ / 実業団リーグ[編集]

所属 年度 最終
順位
参加
チーム数
試合 勝率
実業団リーグ 第25回 (1993/94) 8位 8チーム 14 1 13 0.071

Vリーグ / 実業団リーグ・V1リーグ[編集]

所属 年度 最終
順位
参加
チーム数
試合 勝率
実業団リーグ 第26回 (1994/95) 6位 7チーム 12 4 8 0.333
第27回 (1995/96) 7位 8チーム 14 2 12 0.143
第28回 (1996/97) 8位 8チーム 14 1 13 0.143
第29回 (1997/98) 優勝 8チーム 14 14 0 1.000
Vリーグ 第5回 (1998/99) 9位 10チーム 18 2 16 0.111
第6回 (1999/00) 9位 10チーム 18 2 16 0.111
V1リーグ 第3回 (2000/01) 優勝 8チーム 14 14 0 1.000
第4回 (2001/02) 優勝 8チーム 14 14 0 1.000
Vリーグ 第9回 (2002/03) 7位 8チーム 21 4 17 0.190
第10回 (2003/04) 6位 8チーム 21 10 11 0.476
第11回 (2004/05) 7位 8チーム 28 9 19 0.321
第12回 (2005/06) 7位 8チーム 28 6 22 0.214

V・プレミアリーグ / V・チャレンジリーグ[編集]

所属 年度 最終
順位
参加
チーム数
レギュラーラウンド ポストシーズン
順位 試合 試合
プレミア 2006/07 4位 8チーム 4位 28 16 12 4 0 4
2007/08 5位 8チーム 5位 28 14 14 -
2008/09 6位 8チーム 6位 28 12 16 -
2009/10 4位 8チーム 4位 28 16 12 4 1 3
2010/11 6位 8チーム 6位 24 9 15 中止
2011/12 6位 8チーム 6位 21 7 14 -
2012/13 5位 8チーム 5位 28 12 16 -
2013/14 5位 8チーム 5位 28 15 13 -
2014/15 3位 8チーム 3位 21 13 8 6 3 3
2015/16 優勝 8チーム 1位 21 15 6 6 5 1
2016/17 準優勝 8チーム 1位 21 15 6 9 4 5
2017/18 準優勝 8チーム 2位 21 15 6 9 4 5

V.LEAGUE[編集]

所属 年度 最終
順位
参加
チーム数
レギュラーラウンド ポストシーズン
順位 試合 試合
Division1 2018-19 5位 10チーム 3位 27 19 8 5 1 4
2019-20 7位 10チーム 7位 27 10 17 -

選手・スタッフ[編集]

選手[編集]

2019年10月版[18][19]

背番号 名前 シャツネーム 国籍 P 備考
1 山田脩造 YAMADA 日本の旗 日本 OH
2 山近哲 YAMACHIKA 日本の旗 日本 MB
3 重村健太 SHIGEMURA 日本の旗 日本 S マネージャー兼任
4 内山正平 UCHIYAMA 日本の旗 日本 S
5 前田一誠 MAEDA 日本の旗 日本 S
6 近裕崇 KON 日本の旗 日本 MB 副主将
7 白岩直也 SHIRAIWA 日本の旗 日本 OH
8 神谷雄飛 KAMIYA 日本の旗 日本 MB
9 高橋拓也 TAKAHASHI 日本の旗 日本 MB
10 古賀幸一郎 KOGA 日本の旗 日本 L 主将
11 傳田亮太 DENDA 日本の旗 日本 MB
12 高松卓矢 TAKAMATSU 日本の旗 日本 OH
14 椿山竜介 TSUBAKIYAMA 日本の旗 日本 OP
16 ミッジャ・ガスパリーニ GASPARINI スロベニアの旗 スロベニア OP
17 渡邊侑磨 WATANABE 日本の旗 日本 MB
18 黒澤雄介 KUROSAWA 日本の旗 日本 OH スウェーデンの旗Habo Wolleyでプレー[20]
19 古賀太一郎 TAICHIRO 日本の旗 日本 L オーストリアの旗Aluron Virtu CMC Zawiercieでプレー[21]
20 川口太一 TAICHI 日本の旗 日本 L ドイツの旗TV Rottenburg Volleyballでプレー[22]
21 永露元稀 EIRO 日本の旗 日本 S
22 高梨健太 TAKANASHI 日本の旗 日本 OH
23 勝岡将斗 KATSUOKA 日本の旗 日本 OH
24 小川智広 OGAWA 日本の旗 日本 L
25 劉鴻杰 LIU  台湾 MB

スタッフ[編集]

2019年10月版[18][19]

役職 名前 国籍 Note
チーム特別顧問 山田友宣 日本の旗 日本
TG SPORTS(株)代表取締役社長 横井俊広 日本の旗 日本
TG SPORTS(株)ユニット長 茶尻貢 日本の旗 日本
TG SPORTS(株)ユニット長 天川典彦 日本の旗 日本
監督 トミー・ティリカイネン  フィンランド
チームディレクター 藤田和広 日本の旗 日本
部長代理 佐藤和哉 日本の旗 日本
コーチ 深津貴之 日本の旗 日本
マネージャー兼選手 重村健太 日本の旗 日本
アナリスト 藤本巧太郎 日本の旗 日本
トレーナー 新村紘己 日本の旗 日本
フィジカルトレーナー ドラガン・ルジッチ クロアチアの旗 クロアチア
トレーナー 前原健志 日本の旗 日本
フィジカルトレーナー ヨシップ・グルバノビッチ
通訳 山田俊矢 日本の旗 日本
チームドクター(統括) 熊井司 日本の旗 日本
医師 小田智之 日本の旗 日本
医師 原田洋平 日本の旗 日本
医師 酒井忠博 日本の旗 日本
医師 堀内隆史 日本の旗 日本
医師 岩堀裕介 日本の旗 日本
医師 梶田幸宏 日本の旗 日本
医師 松井智裕 日本の旗 日本
事務局 蟹江宣英 日本の旗 日本
事務局 福田富夫 日本の旗 日本
事務局 稲葉有子 日本の旗 日本
事務局 鈴木佐代 日本の旗 日本
事務局 長島真樹 日本の旗 日本
事務局 窪田真登 日本の旗 日本
事務局 佐々木恵三 日本の旗 日本
事務局 早川尚希 日本の旗 日本
事務局 藤原恵 日本の旗 日本

在籍していた主な選手[編集]

かつてのチーム名とマスコット[編集]

豊田合成トレフェルサ時代のチーム名『トレフェルサ』(Trefuerza)は、Tre(イタリア語で「3つ」の意味)とFuerza(スペイン語で「力」の意味)を合わせた造語であり、3つの力、知力、体力、気力を表していた[23]

また、当時のチームマスコットは、「トレフェルサ君」と「パーリオ」と「ベローナ」の3体であり、パーリオ(Pario)とはイタリア語で「勝利者の証」の意味でベローナ(Bellona)とはイタリア語で「戦いの女神」の意味である[23]。2019年8月のチーム名変更に伴い、現在のウルドくんに引き継いだ[2]

脚注[編集]

  1. ^ a b 会社概要”. ウルフドッグス名古屋. 2020年1月4日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g チーム紹介”. ウルフドッグス名古屋. 2020年1月4日閲覧。
  3. ^ ウルフドッグス名古屋”. Vリーグ. 2019年11月9日閲覧。
  4. ^ スケジュール”. ウルフドッグス名古屋. 2020年1月4日閲覧。
  5. ^ ジュニア”. ウルフドッグス名古屋. 2020年1月4日閲覧。
  6. ^ a b 地域活動 - 2013.03.20 『第1回 豊田合成トレフェルサ杯』開催!(3/23?26)”. 豊田合成トレフェルサ (2013年3月20日). 2013年3月28日閲覧。
  7. ^ a b チーム沿革”. Vリーグ機構. 2013年10月19日閲覧。
  8. ^ ジュニアトレフェルサ発足!!”. 豊田合成トレフェルサ公式サイト (2011年12月15日). 2012年2月3日閲覧。
  9. ^ ジュニア募集”. 豊田合成トレフェルサ公式サイト. 2012年10月10日閲覧。
  10. ^ 2012.10.09 第67回国民体育大会 優勝!!”. 豊田合成トレフェルサ (2012年10月9日). 2013年10月19日閲覧。
  11. ^ 2013.04.11 安原監督退任について”. 豊田合成トレフェルサ (2013年4月11日). 2013年4月11日閲覧。
  12. ^ 2013.06.06 新監督就任のお知らせ”. 豊田合成トレフェルサ (2013年6月6日). 2013年6月7日閲覧。
  13. ^ 2013.10.02 スポーツ祭東京2013 優勝!!”. 豊田合成トレフェルサ (2013年10月2日). 2013年10月3日閲覧。
  14. ^ 豊田合成「トレフェルサ」の運営会社「TG SPORTS株式会社」を設立”. 豊田合成 (2018年8月8日). 2020年1月4日閲覧。
  15. ^ 2018.08.08 新チームの名前を募集します!”. 豊田合成トレフェルサ (2018年8月8日). 2018年8月9日閲覧。
  16. ^ 2019.03.24 退団のお知らせ”. 豊田合成トレフェルサ (2019年3月24日). 2020年1月4日閲覧。
  17. ^ ~豊田合成トレフェルサ、チーム名称変更のお知らせ~新チーム名『ウルフドッグス名古屋』に決定豊田合成株式会社 2019年06月19日
  18. ^ a b 選手紹介”. ウルフドッグス名古屋. 2019年11月9日閲覧。
  19. ^ a b ウルフドッグス名古屋”. Vリーグ. 2019年11月9日閲覧。
  20. ^ 黒澤選手 海外挑戦のお知らせ”. 豊田合成トレフェルサ (2019年7月20日). 2019年11月28日閲覧。
  21. ^ TAICHIRO KOGA ZOSTAJE W ALURON VIRTU” (オーストリア語). Aluron Virtu CMC Zawiercie (2019年6月13日). 2019年11月28日閲覧。
  22. ^ 川口太一選手 海外挑戦のお知らせ”. 豊田合成トレフェルサ (2019年6月7日). 2019年11月28日閲覧。
  23. ^ a b キャラクター紹介”. 豊田合成トレフェルサ. 2013年10月19日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]