秋の気配

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
秋の気配
オフコースシングル
初出アルバム『JUNKTION
B面 恋人よ そのままで
リリース
規格 7"シングルレコード
ジャンル ポップス
ロック
フォーク
時間
レーベル EXPRESS ⁄ TOSHIBA EMI
ETP-10270
作詞・作曲 小田和正(秋の気配)
鈴木康博(恋人よ そのままで)
プロデュース 武藤敏史
小田和正
鈴木康博
オフコース シングル 年表
  • 秋の気配
  • (1977年 (1977)
JUNKTION 収録曲
SIDE A
  1. INVITATION
  2. 思い出を盗んで
  3. 愛のきざし
  4. 潮の香り
  5. 秋の気配
SIDE B
  1. 変わってゆく女
  2. あなたがいれば
  3. 恋人よ そのままで
  4. HERO
テンプレートを表示

秋の気配」(あきのけはい)は、1977年8月5日に発売されたオフコース通算11枚目のシングル

解説[編集]

「秋の気配」、「恋人よ そのままで」両曲ともアルバム『JUNKTION[注 1]の先行シングル曲で、アルバム収録曲と同内容。本作からグループ名のカナ表記が“オフ・コース”から“オフコース”に変更された。

「秋の気配」はベスト・アルバムSELECTION 1973-78[注 2]にイントロとアウトロのストリングスが大きいミックスで収録されたほか、後に小田がアルバム『LOOKING BACK[注 3]でセルフカヴァーした。

後に小田は、詞について“女にふられたみたいな経験がなかったから書けた”という。「もし、女に捨てられたような経験があったとしたら、あんなに傲慢にはならんでしょう。“嘘でもいいから ほほえむふりをして”みたいな、そんな都合のいい話はないわけでさ。“いちばん好きな曲は?”って、ファンクラブでアンケートをとると必ず1位になったんだよ。“こんなに冷たい男なのに、どこがいいんだ?”って、いっつも思ったもんね。“この男の正体を、君たちはわかってないな”って」「“ぼくがあなたから離れてゆく”って歌うと、まるでとてもやさしい人で、やむを得ず離れていくような…。“別々の生き方を見つけよう”とかって、よく映画の別れの場面であるじゃない? “いつの間にかすれ違った”、とか。でも、本当に好きだったら、別れないもんね。別れるのは“好き度”が低下したからなんだし、もっといい相手が出てきて“こっちのほうがいいなあ”と思ったからかもしれないんで。そういう傲慢な気持ちを横浜の風景の中に隠したのが、あの曲だったんだ。でも、書いたときは必死だったんだよ、言葉さがして。本当はそんなつもりなかったんだけど、あとで考えたらひどい男だな、と」「とはいっても、“ぼくのせいいっぱいのやさしさを あなたは受けとめる筈もない”っていうとこは、悪いのは自分だっていうのを認めてもいるわけで。あそこは大事なところで、きっかけにはなったかもしれないな、この歌を書く」[1]とインタビューで答えている。また、歌詞の“港が見下ろせるこだかい公園”の一節は、横浜港の見える丘公園のことと言われている[注 4]

また、清水仁はこの曲のレコーディングについて「このレコーディングがまた大変やった。なにしろバッド・ボーイズのときと、レコーディングのやり方がぜんぜん違うわけ。以前は、アレンジなんかも決まってて、そのとおり演奏すればよかったの。なのにオフコースは、コードだけしか決まってなくて、スタジオに来て、ああしよう、こうしようなの。もう俺、つらくて泣きそうになったわ。あるときも小田ちゃんに“仁、この8小節なんか考えてよ”って言われて、ドキッとした。なにもわからんのに8小節、俺に任されたみたいな感じなわけ。これはヤバかった。もうねぇ、ワラをもつかむ思いで、ウワァーツと考えて、ドキドキしながらやったわ」[2]と話している。レコーディング参加は前作「こころは気紛れ[注 5]からだが、このレコーディングで本当にオフコースの一員になれた気がしたという。

「恋人よ そのままで」は後に鈴木がアルバム『FORWARD[注 6]にてセルフカヴァーしている。

収録曲[編集]

SIDE A[編集]

  1. 秋の気配 AKI NO KEHAI (3'54")
    作詞・作曲 : 小田和正、編曲 : オフコース、ストリングス編曲 : 小田和正

SIDE B[編集]

  1. 恋人よ そのままで KOIBITO YO SONOMAMA DE (3'24")
    作詞・作曲 : 鈴木康博、編曲 : オフコース

レコーディング・メンバー[編集]

秋の気配[編集]

小田和正     Lead Vocal, Chorus
Electric Piano
鈴木康博     Vocal, Chorus
Acoustic Guitar
Gut Guitar
Electric Guitar
清水仁     Electric Bass
大間ジロー     Drums
Percussions
 
武藤敏史 · 小田和正 · 鈴木康博・制作
1977年5月23日 (1977-05-23) - 5月26日 音響ハウスにて録音

スタッフ[編集]

  • プロデュース : 武藤敏史、小田和正、鈴木康博

カヴァー[編集]

秋の気配[編集]

アーティスト 収録作品(初出のみ) 発売日 規格 品番
EVE I Love You.[注 7] 1991年8月23日 CD SRCL-2128
Scudelia Electro ULTRA SONIC 1997年8月27日 CD PSCR-5635
槇原敬之 Listen To The Music 1998年10月28日 CD SRCL-4387
山口由子 21世紀への贈りもの 1999年11月10日 CD WPCV-10044
辛島美登里 Eternal-One 2001年2月21日 CD TOCT-24541
鈴木真仁 いちご白書をもう一度 2001年10月21日 CD COR-14908
諫山実生 ハナコトバ 〜花心詩〜 2003年9月10日 CD TOCT-25157
妹尾武 Seasons. 2003年11月5日 CD PSCR-6127
渡辺美里 うたの木 seasons “秋” 2005年8月24日 CD ESCL-2702
GOOD LOVIN’ ever groove 2006年7月12日 CD CSCA-015
日野良一 コモレビボッサ 2008年6月25日 CD GMDA-5001
羽岡佳 HEARTFUL ORGEL 〜秋音〜 2008年9月26日 CD NECA-20063
稲垣潤一 男と女 -TWO HEARTS TWO VOICES-[注 8] 2008年11月19日 CD UICZ-4187
日野美歌 横浜フォール・イン・ラブ 2008年12月10日 CD FBCX-1034
井上昌己 the covers of my color 2009年7月22日 CD BNSHS-4【初回限定盤】
BNSH-4【通常盤】
CHIHOMI On/Off Sea Breeze 2009年7月22日 CD TECG-24024
宝塚歌劇団 日本のうた Vol.3 2014年2月19日 CD TCAC-498
住岡梨奈 colors 2017年8月23日 CD TKCA-74551
n/ Best Practice 1 -Cover Songs Selection- 2020年10月1日 配信

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ JUNKTION1977年9月5日発売 EXPRESS ⁄ TOSHIBA EMI LP:ETP-72269
  2. ^ SELECTION 1973-781978年5月5日発売 EXPRESS ⁄ TOSHIBA EMI LP:ETP-80015
  3. ^ LOOKING BACK1996年2月1日発売 Little Tokyo ⁄ FUNHOUSE CD:FHCL-2003
  4. ^ かつて小田は、横浜市金沢区金沢山から見下ろした柴漁港が舞台だと発言していたことがある。
  5. ^ こころは気紛れ」 1977年2月5日発売 EXPRESS ⁄ TOSHIBA EMI EP:ETP-10158
  6. ^ FORWARD2004年12月8日発売 EXPRESS ⁄ TOSHIBA EMI CD:TOCT-25563
  7. ^ 英語詞(英語作詞:姫野真也
  8. ^ Duet : 山本潤子

出典[編集]

  1. ^ 小貫信昭『小田和正インタビュー たしかなこと』株式会社ソニー・マガジンズ、2005年、51-73頁。ISBN 4-7897-2511-1
  2. ^ 「Long Interview:3 Hitoshi Shimizu」『別冊ギターブック Off Course -Now The Time』、株式会社CBS・ソニー出版、1982年7月15日、 139-152頁。

外部リンク[編集]