松井山手駅
松井山手駅 | |
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![]() 駅舎(2008年3月) | |
まついやまて Matsuiyamate | |
◄JR-H25 大住 (2.5 km) (1.6 km) 長尾 JR-H27► | |
![]() | |
所在地 | 京都府京田辺市山手中央70[1] |
駅番号 | JR-H26[2] |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | H 片町線(学研都市線) |
キロ程 | 17.0 km(木津起点) |
電報略号 | マヤ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅、掘割構造)[1] |
ホーム | 2面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
7,117人/日(降車客含まず) -2019年[要出典]- |
開業年月日 | 1989年(平成元年)3月11日[1][3] |
備考 |
直営駅 みどりの窓口 有 |
松井山手駅(まついやまてえき)は、京都府京田辺市山手中央にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)片町線(学研都市線)の駅である[1][4]。駅番号はJR-H26[2]。
駅周辺で京阪東ローズタウンを開発している京阪電気鉄道(当時、現在の京阪電鉄不動産)[4]が建設費の一部23億円を負担した請願駅である[1]。
当駅およびその付近(徒歩圏内である八幡市との境界付近)において北陸新幹線の新駅設置が検討されている(後述)[4][5][6]。
歴史[編集]
- 1989年(平成元年)3月11日:片町線(学研都市線)の木津駅 - 長尾駅間の電化完了[7]、これに合わせて駅開業[1][3][6]。また、同日に当駅 - 長尾駅間が複線化[8]。駅前広場は整備中のため、仮設通路が設けられる[9]。
- 1990年(平成2年)4月16日:西口駅前広場が完成し、供用開始[10]。
- 1991年(平成3年)4月1日:東口駅前広場が完成し、供用開始[11]。
- 2002年(平成14年)
- 2003年(平成15年)
- 2011年(平成23年)3月8日:JR宝塚・JR東西・学研都市線運行管理システムが導入される[7]。接近メロディ導入。
- 2015年(平成27年)4月1日:業務委託駅から直営駅となる[要出典]。
- 2018年(平成30年)3月17日:駅ナンバリングが導入され、使用を開始する。
駅構造[編集]
相対式ホーム2面2線[14]を有する地上駅(掘割駅)で、橋上駅舎がある[1]。8両編成に対応している。当駅から木津方面が単線となっているため[14][15]、交換可能駅としての機能も持つ。大阪府との境界に近い丘陵地にあるため、線路およびホームは掘割の中にある。両ホームにエレベーターが設置されている。
以前はジェイアール西日本交通サービスによる業務委託駅であったが、現在は直営駅である。管理は長尾駅が行っている[要出典]。
ICカード「ICOCA」が利用可能となっている(ICOCAの相互利用対象ICカードも利用可能)。
のりば[編集]
のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1・2 | H 学研都市線 | 上り | 同志社前・木津方面[16] |
下り | 四条畷・京橋方面[16] |
- 配線上では1番のりばが上り本線、2番のりばが下り本線となっているが、どちらも両方向の入線・出発に対応している。主として1番のりばに木津方面行き(上り)、2番のりばに京橋方面行き(下り)が停車するが、時間帯や当駅折り返し列車の発着番線によって、停車ホームが変更される(ラッシュ時の折り返し京橋方面行きの大半は1番のりばに停車)。
- 日中の場合、かつて[いつ?]は同志社前駅・木津駅発着の快速(両方向とも)を1番のりば、当駅折り返しの普通電車を2番のりばに停車させるダイヤであったが[要出典]、現在は当駅で同志社前駅・木津駅発着列車同士の行き違いを行うようになったため、日中時間帯は事実上行き先がホームごとに固定された形になっている。
- 木津側に引き上げ線が1線あり、朝ラッシュ時の列車折り返しに使われている[注釈 2]。ダイヤが乱れた場合の列車留置に使われることもあるが、接続しているのが2番線(のりば)だけである。引き上げ線は本線から線路1本分のスペースを空けて敷設されており、将来的に木津方面を複線化することも可能なように設計されている。
ダイヤ[編集]
日中時間帯は区間快速が1時間に4本停車する[2]。朝晩は当駅折り返しを含めて本数が多くなる。また、一部の時間帯には四条畷駅発着の普通列車が当駅発着として乗り入れている[18]。
以前は当駅で編成の一部(3両)の増結・切り離しが行われていたが、2002年(平成14年)3月23日から京田辺駅で行うようになり[12][15]、2010年(平成22年)3月13日からは全線が7両編成対応となったことにより、学研都市線での増結・切り離しは廃止された。
利用状況[編集]
![]() |
「京都府統計書」によると、1日平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1999年 | 4,937 |
2000年 | 5,227 |
2001年 | 5,474 |
2002年 | 5,575 |
2003年 | 5,556 |
2004年 | 5,570 |
2005年 | 5,849 |
2006年 | 6,063 |
2007年 | 6,263 |
2008年 | 6,447 |
2009年 | 6,441 |
2010年 | 6,293 |
2011年 | 6,388 |
2012年 | 6,441 |
2013年 | 6,633 |
2014年 | 6,893 |
2015年 | 7,005 |
2016年 | 7,055 |
2017年 | 7,167 |
2018年 | 6,877 |
2019年 | 7,117 |
駅周辺[編集]
- 京阪東ローズタウン[4]
- 松井ヶ丘
- 諏訪ヶ原公園
- 京田辺市立松井ヶ丘小学校
- 第二京阪道路(国道1号)
- 京田辺パーキングエリア[5]・京田辺バスストップ(高速京田辺)[4]
- 山手幹線
- フレスト松井山手店
- ブランチ松井山手
バス路線[編集]
西側の駅前にはバスロータリー(「松井山手駅」停留所)があり、京阪バスおよび京都京阪バスの路線バスが発着している。現在、近鉄新田辺行きの便が頻発、樟葉駅行きも、大きく分けて3路線が主に運行されている。その他に京阪東ローズタウンコミュニティバスなどの京阪東ローズタウン内の路線が1時間に2 - 6本、京都駅行き・なんば (OCAT) などへの急行路線バス(ダイレクトエクスプレス直Q京都号)が運行されている。
2010年(平成22年)3月24日までは、関西国際空港へのリムジンバスも発着していたが、第二京阪道路の全線開通に伴う路線再編により、3月25日からは、約350m西側の第二京阪京田辺パーキングエリア内に設置された「高速京田辺バスストップ」発着に変更された。高速バス停には、大阪国際空港(伊丹空港)[4]、関東・中日本方面(東京・成田国際空港・長野・静岡)などに発着の高速バスも停車する。
なお、一時期は旧京阪宇治交通において「リムジンセンターU-ハウス学研山手」という停留所名だった。その後、2002年(平成14年)頃に現在の停留所名になった。「リムジンセンターU-ハウス学研山手」は関西国際空港へのリムジンバスの案内所として1996年(平成8年)4月17日に営業開始し、現在のりそな銀行付近にあった。2002年(平成14年)頃に「リムジンセンター学研山手」に名称が変更された後、2005年(平成17年)2月22日にバスロータリー2番乗り場前に移転し「リムジンセンター松井山手」となった後、「京阪宇治バス松井山手営業所」を経て現在は「京都京阪バス松井山手営業所」となっている。
のりば | 運行事業者 | 系統・行先 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | 京阪バス | 31号経路・63号経路・67号経路・67B号経路・67D号経路・68号経路:近鉄新田辺 66A号経路・66B号経路:京田辺市役所 16号経路・16C号経路:樟葉駅 |
「66A号経路」は平日・土曜のみ運行 「66B号経路」は休日のみ運行 |
京都京阪バス | 17号経路:まちの駅イオン久御山店前 | ||
2 | 京阪バス | 600号経路:京阪東ローズタウン循環右回り 610号経路・611号経路:京阪東ローズタウン循環左回り 620号経路:美濃山小学校循環 66A号経路・66B号経路・621号経路:クレイン京都 直Q京都号:京都駅八条口 / なんば(OCAT)・ホテル京阪ユニバーサル・タワー |
「611号経路」「620号経路」は平日のみ運行 「直Q京都号」のなんば(OCAT)行は平日のみ、ホテル京阪ユニバーサル・タワー行は土曜・休日のみ運行 |
3 | 16A号経路・16B号経路・30号経路・31号経路・67B号経路・67D号経路:樟葉駅 63号経路:ポエムノール北山 75号経路:穂谷 89号経路・89A号経路・89B号経路・89C号経路:近鉄新田辺 直Q京都号:摂南大学植物園 |
「31号経路」はくすのき小学校止まりの便あり 「67B号経路」「63号経路」は平日のみ運行 | |
4 | 直Q京都号:京田辺市役所 / 大阪国際大学 |
将来構想など[編集]
北陸新幹線の駅設置案[編集]
北陸新幹線の敦賀駅以西の経路は、2016年末に京都駅までが「小浜・京都ルート」で決定していたが[19]、京都駅から先の新大阪駅までは大阪府箕面市付近を中間駅なしで通過する「北回り」と、京田辺市に中間駅を設ける「南回り」の2つの案から検討が行われた[5]。
国土交通省による「南回り」の試算結果では、当駅付近に中間駅を設けるルートが「北回り」と同等の費用対効果(費用便益分析、B/C)が得られたことにより、京都駅 - 新大阪駅間はそれを中間駅とした「南回り」を政権与党で大筋合意した[20]。
2017年3月15日、当駅付近に中間駅を設ける「南回り案」を正式採用した[5][21][22][23]。駅の設置箇所は当駅の直上に設ける案があるが[5][24]、2022年時点では正確な位置が決定しておらず、地方公共団体のウェブサイトなどでは「松井山手駅付近」の表記のみとなっている[22][25][26]。
隣の駅[編集]
- 西日本旅客鉄道(JR西日本)
- H 学研都市線(片町線)
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ a b c d e f g “新駅その後⑭ 学研都市線(片町線) 松井山手駅”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1993年1月26日)
- ^ a b c 双葉社 2021, p. 64.
- ^ a b “データで見るJR西日本2021 駅” (PDF). 西日本旅客鉄道. p. 88 (2021年10月). 2021年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月25日閲覧。
- ^ a b c d e f “北陸新幹線新駅と空港リムジンバスで「陸の孤島」返上 JR片町線沿線”. 産経ニュース. (2019年10月21日) 2022年2月25日閲覧。
- ^ a b c d e “北陸新幹線はなぜ「南回り」で大阪を目指すか”. 東洋経済オンライン (2017年5月23日). 2022年2月25日閲覧。
- ^ a b “SLに新幹線…片町線の歴史はなかなかめまぐるしい”. 日刊スポーツ (2020年12月24日). 2020年12月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月25日閲覧。
- ^ a b c “データで見るJR西日本2021 沿革” (PDF). 西日本旅客鉄道 (2021年10月). 2021年11月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月25日閲覧。
- ^ 双葉社 2021, p. 73.
- ^ “3月11日 松井山手駅開業へ 松井ヶ丘から仮設通路”. 広報たなべ 第296号 (京都府田辺町): p. 2. (1989年3月1日). オリジナルの2022年5月12日時点におけるアーカイブ。 2022年11月7日閲覧。
- ^ “JR松井山手駅 4月16日に駅前広場オープン”. 広報たなべ 第309号 (京都府田辺町): p. 1. (1990年4月1日). オリジナルの2022年5月12日時点におけるアーカイブ。 2022年11月7日閲覧。
- ^ “自転車は駐輪場へ JR松井山手駅東口オープン”. 広報たなべ 第321号 (京都府田辺町): p. 8. (1991年4月1日). オリジナルの2022年5月12日時点におけるアーカイブ。 2022年11月7日閲覧。
- ^ a b “学研都市線 高速化・輸送力増強工事など終わる さらに便利に”. 広報きょうたなべ (京田辺市): p. 1. (2002年3月1日). オリジナルの2022年5月12日時点におけるアーカイブ。 2022年10月11日閲覧。
- ^ a b “松井山手駅 福祉のまちづくり エレベーターと多目的トイレを新設”. 広報きょうたなべ (京田辺市): p. 1. (2003年2月1日). オリジナルの2022年5月12日時点におけるアーカイブ。 2022年10月11日閲覧。
- ^ a b 双葉社 2021, p. 61.
- ^ a b “片町線って途中から単線になるのご存知でしたか”. 日刊スポーツ (2020年12月17日). 2020年12月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月25日閲覧。
- ^ a b “松井山手駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年1月23日閲覧。
- ^ 祖田圭介「JR西日本アーバンネットワークの線路配線を見る」『鉄道ピクトリアル』第662号、電気車研究会、1998年12月1日、48頁。
- ^ 双葉社 2021, p. 67.
- ^ “【北陸新幹線】小浜京都ルート正式決定 与党PT「早期開通へ財源確保」”. 産経ニュース. (2016年12月20日) 2022年2月25日閲覧。
- ^ “北陸新幹線新駅「松井山手」検討 京都-新大阪南回り案”. 京都新聞 (2017年3月7日). 2017年3月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月25日閲覧。
- ^ “44年経て北陸新幹線全ルート確定 与党PT京都-大阪南回り案を決定”. 福井新聞 (2017年3月15日). 2017年4月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月25日閲覧。
- ^ a b “市長日記 平成28年度 北陸新幹線ルート・駅の決定について”. 生駒市 (2017年3月30日). 2022年2月25日閲覧。
- ^ “北陸新幹線敦賀~新大阪間の概略ルート、鉄道・運輸機構が公表”. マイナビニュース (2019年6月6日). 2022年2月25日閲覧。
- ^ “北陸新幹線・敦賀以西、早期着工を検討へ 与党PT”. 京都新聞 (2017年3月15日). 2017年3月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月25日閲覧。
- ^ “北陸新幹線の概要と加賀市内ルート”. 加賀市新幹線対策室 (2021年6月21日). 2022年2月25日閲覧。
- ^ “北陸新幹線(敦賀~新大阪)の整備”. 京都市総合企画局リニア・北陸新幹線誘致推進室 (2021年3月26日). 2022年2月25日閲覧。
参考文献[編集]
- 『都市鉄道完全ガイド 関西JR編 2021-2022年版』双葉社、2021年6月22日。ISBN 978-4-575-45881-7。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 松井山手駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道