東金線

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JR logo (east).svg 東金線
成東駅に停車中の東金線209系(2015年12月)
成東駅に停車中の東金線209系(2015年12月)
基本情報
日本の旗 日本
所在地 千葉県大網白里市東金市山武市
起点 大網駅
終点 成東駅
駅数 5駅
開業 1900年6月30日
所有者 JR logo (east).svg 東日本旅客鉄道(JR東日本)
運営者 JR logo (east).svg 東日本旅客鉄道(JR東日本)
使用車両 車両を参照
路線諸元
路線距離 13.8 km
軌間 1,067 mm
線路数 単線
電化方式 直流1,500 V
架空電車線方式
閉塞方式 特殊自動閉塞式
保安装置 ATS-P
最高速度 85 km/h
路線図
鉄道路線図 JR東金線.svg
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停車場・施設・接続路線
eABZq+r
ABZq+l
外房線
xABZrg
STRrf
0.0 大網駅 (II) 1972-
eBHF
大網駅 (I) -1972
WBRÜCKE
南白亀川
BHF
3.3 福俵駅
SKRZ-Au
東金九十九里道路
5.8 東金駅
exSTRrf STR
九十九里鉄道
BHF
9.6 求名駅
WBRÜCKE
作田川
ABZql BHFq
13.8 成東駅
総武本線

東金線(とうがねせん)は、千葉県大網白里市大網駅から千葉県山武市成東駅へと至る東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線地方交通線)である。

路線データ[編集]

  • 管轄(事業種別):東日本旅客鉄道(第一種鉄道事業者
  • 区間:大網駅 - 成東駅間[1]
  • 路線距離(営業キロ):13.8km[1]
  • 軌間:1,067mm
  • 駅数:5(起終点駅を含む)[1]
    • 東金線所属駅に限定した場合、外房線所属の大網駅と総武本線所属の成東駅[2]が除外され、3駅となる。
  • 複線区間:なし(全線単線)
  • 電化区間:全線(直流1500V)
  • 閉塞方式:自動閉塞式(特殊)
  • 保安装置:ATS-P
  • 最高速度:85km/h
  • 表定速度:48.8km/h
  • 運転指令所:千葉総合指令室(総武指令・CTC
    • 準運転取扱駅(入換時は駅が信号を制御):成東駅

全区間、千葉支社の管轄である。

全線が旅客営業規則の定める「東京近郊区間」、およびIC乗車カードSuica」の首都圏エリアに含まれている。

運行形態[編集]

201系成東行き方向幕

特急列車などの優等列車は運転されておらず、普通と通勤快速・快速が運転されている。

普通は、大網駅 - 成東駅間の線内折り返し列車のほかに、外房線直通の千葉駅発着列車がある。また、東金駅を始発・終着駅とする列車として21時台に千葉発東金行きと22時台の折り返し東金発千葉行きの1往復と23時台に大網発東金行き最終電車が設定されている。基本的に1時間あたり1 - 2本(日中は1本)である。近年はダイヤ改正のたびに、外房線直通の千葉駅発着列車の比率が高まる傾向にある。ただし、利用者が集中する朝ピーク時の上り方面(成東→大網)に限っては、外房線直通の千葉行きは設定されておらず外房線列車に乗り換える必要がある。朝ピーク時に10 - 15両編成の運用を基本とする外房線の大網駅 - 千葉駅間において、6両を最大編成とする東金線列車が同区間を走行すると、著しい混雑に拍車をかけるためである。

通勤快速は平日ダイヤのみ、快速は土休日ダイヤのみ運転されている。朝に上り1本・夜に下り1本設定されており、外房線を経由して蘇我駅 - 東京駅間は京葉線と直通する。1往復のみの運用だが、東金線 - 東京都心を1本で結ぶ唯一の列車となる。通勤快速は京葉線内での途中停車駅数が八丁堀駅・新木場駅の2駅のみと極端に少ないこともあって、東金線沿線から東京駅までの所要時間が60 - 70分ほど[3]であり、沿線利用者から重宝されている。通勤快速・快速ともに外房線の誉田駅で、勝浦駅発着の列車と分割・連結作業を行う(東金線成東駅発着編成は4両、外房線勝浦駅発着編成は6両で、東京駅 - 誉田駅間は10両編成)。以前は上り通勤快速・快速において、利用者の少ない福俵駅を通過していたが、現在は停車している。

ちばフラワーバスが運行する高速バス「フラワーライナー」(千葉駅 - 東金駅入口 - 成東車庫)と「シーサイドライナー」(浜松町駅東京駅 - 東金駅入口 - 成東車庫)と競合関係にあり、前述のとおり東金線最終電車は大網駅23時10分発東金行きであるため、バスではフラワーライナー・シーサイドライナーともそれより遅くに東金駅・成東車庫に到着する便を設定している。

車両[編集]

現在はすべて電車で運転されている。

  • 209系2000番台・2100番台幕張車両センター所属)
    • 先頭車セミクロスシート、中間車ロングシートの車両で、4両または6両編成で運行される。2010年12月4日のダイヤ改正で113系の運用を、2011年10月1日の運用改定で211系の運用をそれぞれ置き換えた。
  • E233系5000番台京葉車両センター所属)
    • ロングシートの4両編成。外房線・京葉線直通列車に加え、早朝夜間帯には間合いで一部の線内運用にも使用される。

過去の車両[編集]

電車
  • 103系(京葉車両センター所属)
    • ロングシート4両編成。京葉線全通当初から同線直通列車に加え、早朝夜間帯には間合いで一部の線内運用にも使用された。201系が京葉線に転入したことで撤退した。
  • 113系(幕張車両センター所属)
    • セミクロスシート4・6両編成。2010年12月4日ダイヤ改正をもって東金線から撤退した。
  • 201系(京葉車両センター所属)
    • ロングシート4両編成。京葉線直通列車に加え、早朝夜間帯には間合いで一部の線内運用にも使用された。E233系5000番台が京葉線に導入されたことで撤退した。
  • 211系3000番台(幕張車両センター所属)
    • ロングシート5両編成。2011年10月1日の運用改定により209系6両編成に変更となり東金線から撤退した。

歴史[編集]

東金へ鉄道を敷設する構想は1887年(明治20年)1月に遡る。総州鉄道安井理民が『千葉県下鉄道敷設ノ意見』を発表。その中で、支線として八街から東金・勝浦への鉄道建設案を展開している。その後1888年(明治21年)に房総馬車鉄道が蘇我 - 東金間の馬車鉄道を出願している[4]

その後、蘇我駅 - 大網駅間を開業した房総鉄道1900年(明治33年)に大網駅から東金駅まで開業した路線を、1907年(明治40年)に鉄道国有法により買収し、1911年(明治44年)に成東まで延長した[5]

1972年(昭和47年)の外房線電化にともない、大網駅の同線方面へのスイッチバック解消のため同駅が土気駅方へ約0.6km移設されたが、運賃計算に用いる営業キロの改定(改キロ)はされていない。

年表[編集]

駅一覧[編集]

  • 東金線内は快速・通勤快速含め全列車全駅に停車
  • 線路(全線単線) … ◇・∨・∧:列車交換可、|:列車交換不可
  • 全駅千葉県内に所在
駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ 接続路線 線路 所在地
大網駅 - 0.0 東日本旅客鉄道外房線 大網白里市
福俵駅 3.3 3.3   東金市
東金駅 2.5 5.8  
求名駅 3.8 9.6  
成東駅 4.2 13.8 東日本旅客鉄道:総武本線 山武市

過去の接続路線[編集]

  • 東金駅:九十九里鉄道(1932年まで九十九里軌道) - 1961年3月1日廃止

脚注[編集]

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  1. ^ a b c 『歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 通巻26号 総武本線・成田線・鹿島線・東金線 21頁
  2. ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年 ISBN 978-4533029806
  3. ^ 2010年12月4日現在のダイヤでは、東金駅 - 東京駅間の所要時間は朝の上りが73分(休日の快速は79分)、夜の下りが66分(休日の快速は75分)
  4. ^ 『ちばの鉄道一世紀』 p.113 - p.114
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 『歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 通巻26号 総武本線・成田線・鹿島線・東金線 27頁
  6. ^ 『鉄道省年報. 昭和10年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)

参考文献[編集]

  • 白土貞夫『ちばの鉄道一世紀』崙書房、1996年7月10日 第1刷発行、1996年10月15日 第2刷発行、ISBN 978-4845510276
  • 曽根悟(監修) 『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』26号 総武本線・成田線・鹿島線・東金線、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年1月17日、21・26-27頁。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]