東京武蔵野シティFC
東京武蔵野シティFC | |
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原語表記 | 東京武蔵野シティフットボールクラブ |
呼称 | 東京武蔵野シティFC |
クラブカラー | 青、 黄 |
創設年 | 1939年 |
所属リーグ | 日本フットボールリーグ |
ホームタウン | 東京都武蔵野市[1] |
ホームスタジアム |
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収容人数 | 5,192 |
運営法人 | 特定非営利活動法人武蔵野スポーツクラブ[1] |
代表者 | 塩野芳男[1] |
監督 | 池上寿之 |
公式サイト | 公式サイト |
■テンプレート(■ノート)■サッカークラブPJ |
団体種類 | 特定非営利活動法人 |
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設立 | 2007年2月15日 |
所在地 |
東京都武蔵野市中町2丁目10番12号 北緯35度42分23.7秒 東経139度33分50.8秒 / 北緯35.706583度 東経139.564111度座標: 北緯35度42分23.7秒 東経139度33分50.8秒 / 北緯35.706583度 東経139.564111度 |
法人番号 | 9012405002033 |
起源 | 横河電機サッカー部 |
主要人物 | 塩野芳男(理事長) |
主眼 | スポーツを愛する人々に対して、スポーツの普及、指導・育成、スポーツ施設等の管理・運営、各種スポーツ団体への運営指導・支援、スポーツ商品等の販売に関する事業を行い、スポーツ文化の振興や健康の増進、明るいまちづくり、地域の活性化に寄与することを目的とする。 |
活動内容 | 学術・文化・芸術・スポーツ、まちづくり、 子どもの健全育成、保健・医療・福祉、連絡・助言・援助 |
解散 | 2021年5月28日 |
東京武蔵野シティFC(とうきょうむさしのシティエフシー、Tokyo Musashino City Football Club)は、東京都武蔵野市をホームタウンとする、日本フットボールリーグ(JFL)に所属するサッカークラブ。登録チーム名は東京武蔵野シティフットボールクラブ(とうきょうむさしのシティフットボールクラブ)。
2021年からはトップチームの運営体制が一新され、東京武蔵野ユナイテッドFCとして活動している。
概要[編集]
1939年に創設された横河電機製作所(現・横河電機)の社内同好会として発足した横河電機サッカー部を起源とする。2003年に横河電機の実業団チームという形態は残しつつ地域密着型のサッカークラブ・横河武蔵野フットボールクラブ(横河武蔵野FC)へと移行、2007年2月には運営母体を特定非営利活動法人(NPO法人)に移管した。ホームスタジアムは武蔵野市立武蔵野陸上競技場、マスコットはこはなである。
長らくノンプロリーグの最高峰である日本フットボールリーグ (JFL) で「Jリーグを目指さないサッカークラブ」として活動してきた[2]が、有力選手のJリーグクラブへの移籍で戦力が安定せず、さらに2014年のJ3リーグ発足以降はその傾向が顕著になり、セレクションの受験人数も減少するなどの影響もあったことを踏まえ、Jリーグへ入会する方針に転換した。
しかし、後述の沿革にもある通り、2019年には「JFL4位以内で、なおかつJリーグ百年構想クラブの内輪で上位2番目までの成績を上げる」、さらにJ3ライセンス保有クラブとするJ3昇格の案件をクリアしたものの、当時規定としてあった「1試合平均2,000人以上動員する」という案件が満たせないとして、特例が認められない限りJ3昇格ができない可能性が高いとして、Jリーグとの申し合わせによりJ3昇格を断念したのち、2020年「地域に根ざし社会に貢献するサッカークラブという原点に立ちかえること」を理由に将来のJリーグ参入を断念し、ならびに現状の経営体制を一新し、地域の多世代が参加できる多目的の総合型地域スポーツクラブを目指すことを目的に、横河電機が出資しラグビーチームの横河武蔵野アトラスターズの運営母体でもある「一般社団法人横河武蔵野スポーツクラブ」に段階的に運営を移管することを表明し、再度の方針転換を行った。
2021年1月15日、東京武蔵野シティFCの運営を将来的に担う予定となっている一般社団法人横河武蔵野スポーツクラブと東京ユナイテッドFCの運営団体である一般社団法人CLUB LB&BRBにおいて「クラブとそこに関わる方々の未来のみならず、日本のサッカー界の未来について」議論を行った結果、2つのクラブが提携を行い、トップチームの共同での運営を行うことを決断したことを明らかにした[3][4][5]。具体的には、2022年に予定されていた一般社団法人横河武蔵野スポーツクラブへのトップチーム運営移管を1年前倒しした上で、2つの一般社団法人が50%ずつを出資して「株式会社東京武蔵野ユナイテッドスポーツクラブ」という新しい運営会社を設立[3][4]。新たなチーム名を「東京武蔵野ユナイテッドFC」と名付けた[3][4]。この提携に伴い、東京都武蔵野市からの東京都の東側と東京都文京区を含む地域、いわゆる「東京のど真ん中(the Heart of Tokyo)」がホームタウンになる[3][4][5]。
形式上は、横河武蔵野スポーツクラブのサッカー部および東京ユナイテッドFCの双方のトップチームの位置づけにはなるが、関東サッカーリーグ1部所属の東京ユナイテッドFCについて「新たな運営体制(=株式会社東京武蔵野ユナイテッドスポーツクラブ)のもと、地域に根差した完全なるアマチュア社会人チームとして生まれ変わり」との言及がなされていることを踏まえ、東京ユナイテッドFC側にとっては、関東1部からJFLへの「事実上の昇格」ではないかとの言及もある[6]。
歴史[編集]
前史[編集]
- 1939年 - 横河電機製作所の社内同好会として発足。
- 2003年 - 地域密着型サッカークラブへ移行。クラブ名を横河武蔵野フットボールクラブ(横河武蔵野FC)に改称。
- 2007年2月 - 運営母体を特定非営利活動法人武蔵野スポーツクラブに移管。
- 2015年11月 - Jリーグ百年構想クラブの申請を行った[7]。
2016年 - (JFL)[編集]
- 2016年
- 1月1日、クラブ名を「東京武蔵野シティフットボールクラブ」(呼称は「東京武蔵野シティFC」)に変更した。
- 2月23日にはJリーグ理事会において百年構想クラブとして認定された[1][7]。
- リーグ戦は1stステージ10位、2ndステージ12位で、年間順位は12位。
- 2017年
- この年申請したJ3クラブライセンスは、ホームスタジアムである武蔵野市立武蔵野陸上競技場がJ3スタジアム基準を満たしていないとして前年に続いて不交付となった[8]が、同時に将来的なJ3参入を目指して武蔵野市と連携して武蔵野陸上競技場の整備を進めると共に、チーム力の強化や収益の増加を目指すと発表した[9]。
- リーグ戦は1stステージで7位に躍進するものの、2ndステージ15位にとどまり、年間順位は11位。
- 2018年
- 7月に財務基準およびスタジアムの施設基準が充足していないことを理由として、この年はJ3クラブライセンスの申請を行わないと発表した[10]。この時クラブは、今後は将来のJ3昇格へ向けてクラブの掲げる5つの目標「JFL優勝、平均入場者数、年間事業収入、競技場整備、開かれたクラブ運営」の達成に向けて、問題点を再度洗い直し現状を踏まえた計画の見直しや財務面の強化、スタジアムについても関係する競技団体などとのプロジェクトチームを編成していきながら、問題解決につなげること。また地域密着型経営のより一層の強化を図ることを念頭に置くとした[10]。
- リーグ戦は1stステージは前年を上回る4位に入り、2ndステージでも6位に入り、年間順位はJFL参入後最高位タイとなる6位。
- 2019年
- この年、クラブライセンスのスタジアム基準について「スタジアムを将来的[11]に整備することをライセンス申請者が文書で約束した場合」という施設基準の例外適用要件が加わったこともあって2年ぶりにJ3ライセンスを申請し、「5年以内にスタジアムを新設すること」を要件として2020年度のJ3ライセンスが交付された[12]。今回のライセンス交付について、クラブ代表(理事長)の井草直人は「今後は早急に新スタジアムの構想を具現化していかなければなりません」との意向を表明している[13]。
- しかし、クラブは上記J3ライセンス認定を受けた段階では、J3昇格の際に求められる「1試合平均2,000人以上動員」に届いておらず、11-12月に予定されている主催3試合で1試合4,000人以上集客することを目指して無料招待券を配布して、動員面の条件充足と2020年度のJ3昇格が認められるように目指している[14]。
- 11月10日に武蔵野陸上競技場で行われたテゲバジャーロ宮崎戦ではクラブ史上最多となる5,284人の観客を集めたが、クラブは12月1日に同競技場で予定される主催最終戦(第30節)ヴェルスパ大分戦において5,703人以上の動員ができない場合、仮に成績上での案件である4位以内をクリアしても、上記の観客動員での条件充足ができず、Jリーグ入会審査において特例が認められなければJ3昇格ができない可能性があるため、武蔵野陸上競技場のトラックに仮設座席をこしらえたり、同競技場の安全面確保や消防法の観点から他の会場での振替などの調整を進めたが折り合わず、観客動員での条件充足が事実上不可能であることが判明したため、11月12日にクラブ公式サイトにて、Jリーグと相談のうえで「2020年度のJ3昇格は事実上断念する」ことを明らかにした[15]。
- リーグ戦はJFL参入後最高となる4位の成績。
- 12月11日に2020年のJ3ライセンス申請について、スタジアム建設についての目処が経たないとして申請を行わないことを発表した[16]。
- 2020年
- 8月3日、「地域に根ざし社会に貢献するサッカークラブという原点に立ちかえること」を理由に将来のJリーグ参入を断念すること、ならびに現状の経営体制を一新し、地域の多世代が参加できる多目的の総合型地域スポーツクラブを目指すことを目的に、横河電機が出資する「一般社団法人横河武蔵野スポーツクラブ」に運営を随時移管することを発表した[17]。この方針に合わせ、Jリーグに対し2020年7月31日付けでの百年構想クラブからの脱退届を提出、承認された[18]。
- 今後については、チーム運営とスムーズなチーム移管を考慮したうえで、まず2021年2月をめどに、育成型チーム(アカデミー)のU-15/U-18の運営のみ移管、社会人トップチームはJFLなどの承認手続きなどを踏むことを前提として2022年2月をめどに移管する予定としているが、引き続きトップチームはJFLを戦うことは変わらず、スポーツを通した社会貢献を通して地元に愛されるサッカークラブとして活動していくとしている(なお、育成型チームの「横河武蔵野FCサッカースクール」「横河武蔵野FCジュニア(U-12)」についてはすでに一般社団法人横河武蔵野スポーツクラブに事業譲渡している)[17]。
- 2021年
- 1月15日、関東サッカーリーグ1部の東京ユナイテッドFCの運営法人、一般社団法人CLUB LB&BRBと、一般社団法人横河武蔵野スポーツクラブが合弁し、新法人「株式会社東京武蔵野ユナイテッドスポーツクラブ」を設立し、JFLの東京武蔵野シティFCを共同経営とした上でクラブ名を「東京武蔵野ユナイテッドフットボールクラブ」(呼称は「東京武蔵野ユナイテッドFC」)とすることを発表した[19][3]。なお関東1部の東京ユナイテッドFCはアマチュアチームとして株式会社東京武蔵野ユナイテッドスポーツクラブが運営を担い、東京都社会人サッカーリーグ1部に在籍するもう一つのアマチュアチームであるTOKYO UNITED FC +Plusも一般社団法人CLUB LB&BRBの運営で存続する[3]。
- 5月28日、旧運営法人「特定非営利活動法人武蔵野スポーツクラブ」の登記記録が閉鎖、正式に解散となった。
成績[編集]
タイトル・表彰[編集]
カップ戦[編集]
- 東京都サッカートーナメント(兼天皇杯東京都予選)
- 優勝(1回):2020年
個人[編集]
アカデミー[編集]
横河武蔵野FC時代の2015年までアカデミー(普及育成部門)は横河パイオニックスが運営していた。2016年2月1日よりユースおよびジュニアユースを特定非営利活動法人武蔵野スポーツクラブへ統合し、ユースをU-18、ジュニアユースをU-15としてトップチームと一体で運営することとなった[20]。
- 東京武蔵野シティFC U-18
- 東京武蔵野シティFC U-15
なお、アカデミー出身者は東京武蔵野シティFCの選手一覧#下部組織出身者を参照。
ユニフォーム[編集]
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クラブカラー[編集]
- 青、 黄
ユニフォームスポンサー[編集]
最終となる2020年シーズン。
掲出箇所 | スポンサー名 | 表記 | 掲出年 | 備考 |
胸 | 横河電機 | YOKOGAWA | 2008年 - | |
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鎖骨 | 無し | - | - | |
背中上部 | ナカノフドー建設 | ナカノフドー建設 | 2013年 - | |
背中下部 | 無し | - | - | |
袖 | 武蔵境自動車教習所 | 車東 人京 |
2006年 - | 2016年 - 2018年は袖とパンツ |
パンツ前面 | ラ・フルティエール・ジャポン | La Fruitière du Val Evel |
2019年 - | |
パンツ背面 | 無し | - | - |
※掲出年は横河武蔵野FC時代からの通算。
ユニフォームサプライの遍歴[編集]
- 2016年 - 2020年:ヨネックス
歴代ユニフォームスポンサー年表[編集]
年度 | 胸 | 鎖骨 | 背中上部 | 背中下部 | 袖 | パンツ前面 | パンツ背面 | サプライヤー |
2016 | YOKOGAWA | - | ナカノフドー建設 | - | 車東 人京 |
- | YONEX | |
2017 | ||||||||
2018 | ||||||||
2019 | 車東 人京 |
La Fruitière du Val Evel | ||||||
2020 |
脚注[編集]
- ^ a b c d e 『Jリーグ百年構想クラブ 審査結果について』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2016年2月23日 。2016年3月12日閲覧。
- ^ “横河武蔵野FCが選択した「Jリーグを目指さない」という“灰色の路””. サッカー批評55号(フットボールチャンネル内). 双葉社 (2012年12月14日). 2016年3月13日閲覧。
- ^ a b c d e f 『横河武蔵野スポーツクラブとの提携に伴う サッカートップチームの共同運営にかかる新体制のお知らせ』(プレスリリース)東京ユナイテッドFC、2021年1月15日 。2021年1月26日閲覧。
- ^ a b c d 「東京武蔵野シティFCと東京ユナイテッドFCのトップチームが共同運営に 「東京武蔵野ユナイテッドFC」が誕生」『サッカーキング』、2021年1月15日。2021年1月17日閲覧。
- ^ a b 「JFLの東京武蔵野シティがチーム名変更、「東京武蔵野ユナイテッド」に」『ゲキサカ』、2021年1月15日。2021年1月17日閲覧。
- ^ 編集部O「東京第4のJリーグクラブへ!東京ユナイテッド、横河武蔵野との提携でJFLに「飛び級」」『Qoly』、2021年1月15日。2021年1月17日閲覧。
- ^ a b 『Jリーグ百年構想クラブ申請結果』(プレスリリース)東京武蔵野シティFC、2016年2月23日。 オリジナルの2016年10月22日時点におけるアーカイブ 。2016年10月22日閲覧。
- ^ 『2018シーズン J3クラブライセンス判定結果について』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2017年9月28日 。2017年9月28日閲覧。
- ^ 『J3クラブライセンス申請結果のご報告』(プレスリリース)東京武蔵野シティフットボールクラブ、2017年9月28日。 オリジナルの2017年9月29日時点におけるアーカイブ 。2017年9月28日閲覧。
- ^ a b 『2018年J3クラブライセンス申請について』(プレスリリース)東京武蔵野シティフットボールクラブ、2018年7月6日。 オリジナルの2018年9月25日時点におけるアーカイブ 。2019年4月23日閲覧。
- ^ 既存スタジアムの改修の場合は上位ライセンス取得から3年以内に充足改修が完了していること。スタジアムを新設・移築する場合は、上位リーグ昇格(この場合はJ3)から3年以内に具体的な建設予定地を定め、5年以内に完成させること(ただし、5年以内に着工している場合は、改修規定の3年と合算した都合8年の延長を認める場合がある)
- ^ 『2020シーズン J3クラブライセンス判定結果について (J3入会を希望するクラブ)』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2019年9月25日 。2019年9月26日閲覧。
- ^ 『2020シーズンJ3クラブライセンス交付のお知らせ』(プレスリリース)東京武蔵野シティフットボールクラブ、2019年9月25日。 オリジナルの2019年9月26日時点におけるアーカイブ 。2019年9月26日閲覧。
- ^ 「東京武蔵野、無料招待券を大量配布 J3参入めざし荒業(勝見壮史)」『朝日新聞』、2019年11月1日。2019年11月17日閲覧。
- ^ 『【お詫び】2020年のJ3入会断念について』(プレスリリース)東京武蔵野シティフットボールクラブ、2016年11月12日。 オリジナルの201-11-15時点におけるアーカイブ 。2023年8月31日閲覧。
- ^ 『来季のJリーグクラブライセンス申請について』(プレスリリース)東京武蔵野シティフットボールクラブ、2019年12月11日。 オリジナルの2019年12月12日時点におけるアーカイブ 。2019年12月14日閲覧。
- ^ a b 『東京武蔵野シティフットボールクラブ運営法人の変更について』(プレスリリース)東京武蔵野シティフットボールクラブ、2020年8月3日。 オリジナルの2020年8月3日時点におけるアーカイブ 。2020年8月3日閲覧。
- ^ 『東京武蔵野シティFCのJリーグ百年構想クラブからの脱退について』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2020年8月3日 。2020年8月3日閲覧。
- ^ 『サッカートップチームの運営体制ならびにチーム名変更のお知らせ』(PDF)(プレスリリース)一般社団法人横河武蔵野スポーツクラブ、2021年1月15日 。2021年1月26日閲覧。
- ^ 『ユース・ジュニアユース名称変更について』(プレスリリース)横河パイオニックス、2016年2月18日 。2016年3月12日閲覧。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 公式ウェブサイト
- 東京武蔵野シティFC (@TMUnitedFC) - Twitter
- 東京武蔵野シティFC (TMUFC.jp) - Facebook
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