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増毛町

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ましけちょう ウィキデータを編集
増毛町
増毛町旗 増毛町章
1972年6月13日制定
日本の旗 日本
地方 北海道地方
都道府県 北海道留萌振興局
増毛郡
市町村コード 01481-8
法人番号 5000020014818 ウィキデータを編集
面積 369.72km2
総人口 3,646[編集]
住民基本台帳人口、2024年8月31日)
人口密度 9.86人/km2
隣接自治体 留萌市
石狩振興局石狩市
空知総合振興局雨竜郡北竜町雨竜町樺戸郡新十津川町
町の木 ナナカマド
町の花 サクラ(オオヤマザクラ)
町の鳥 ウミネコ
増毛町役場
町長 堀雅志
所在地 077-0292
北海道増毛郡増毛町弁天町3丁目61番地
北緯43度51分22秒 東経141度31分30秒 / 北緯43.85603度 東経141.52508度 / 43.85603; 141.52508座標: 北緯43度51分22秒 東経141度31分30秒 / 北緯43.85603度 東経141.52508度 / 43.85603; 141.52508
外部リンク 公式ウェブサイト

増毛町位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト
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増毛町(ましけちょう)は、北海道の北西部、留萌振興局管内南部にあるである。

日本海の海岸美が見られる雄冬海岸暑寒別天売焼尻国定公園の一部である暑寒別岳を抱える。歴史は古く、町内には北海道遺産に選定されたレトロな建物が立ち並ぶ。ボタンエビの漁獲高が日本一であるが、アマエビタコなどの水揚げも多い。良質の水を利用して酒造も行われており、明治時代からある國稀酒造(元:丸一本間合名会社)は、日本最北にある造り酒屋でもある。

町名の由来はアイヌ語の「マシュキニ」「マシュケ」(カモメの多いところ)から。

地理

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増毛町中心部周辺の空中写真。1977年撮影の5枚を合成作成。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

日本海側沿岸で留萌管内南部に位置する。西部の日本海と東部の山地に挟まれた険しい地形で、ほとんどの集落は沿岸部に集中する。ただし、別苅以西の海岸は急峻な断崖が続き、国道231号開通までは船以外の交通手段がほぼ存在しない「陸の孤島」であった。

  • 山(括弧内の数字は標高):暑寒別岳 (1,491 m)、群別岳 (1,376 m)、浜益岳 (1,258 m)
  • 河川:信砂川、箸別川

隣接している自治体

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気候

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日本海側の気候であり、冬は雪が多く日照が非常に少ない。夏と冬の寒暖差が少なく、北海道内では比較的温和な気候である。まれに南風が吹くとフェーン現象が発生して気温が上がることがある。

増毛(1991 - 2020)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 10.9
(51.6)
15.3
(59.5)
17.5
(63.5)
27.7
(81.9)
32.4
(90.3)
30.5
(86.9)
33.6
(92.5)
34.2
(93.6)
33.5
(92.3)
29.2
(84.6)
22.0
(71.6)
15.9
(60.6)
34.2
(93.6)
平均最高気温 °C°F −0.7
(30.7)
−0.2
(31.6)
3.5
(38.3)
9.9
(49.8)
15.6
(60.1)
19.0
(66.2)
23.0
(73.4)
24.7
(76.5)
21.6
(70.9)
15.5
(59.9)
8.1
(46.6)
1.7
(35.1)
11.8
(53.2)
日平均気温 °C°F −3.3
(26.1)
−3.0
(26.6)
0.5
(32.9)
6.0
(42.8)
11.4
(52.5)
15.4
(59.7)
19.5
(67.1)
20.9
(69.6)
17.4
(63.3)
11.5
(52.7)
4.9
(40.8)
−1.0
(30.2)
8.4
(47.1)
平均最低気温 °C°F −6.4
(20.5)
−6.4
(20.5)
−3.0
(26.6)
1.9
(35.4)
7.1
(44.8)
11.8
(53.2)
16.3
(61.3)
17.3
(63.1)
13.3
(55.9)
7.5
(45.5)
1.7
(35.1)
−3.7
(25.3)
4.8
(40.6)
最低気温記録 °C°F −17.4
(0.7)
−16.3
(2.7)
−15.1
(4.8)
−7.1
(19.2)
−1.7
(28.9)
2.4
(36.3)
7.4
(45.3)
9.5
(49.1)
4.5
(40.1)
−1.3
(29.7)
−7.7
(18.1)
−16.3
(2.7)
−17.4
(0.7)
降水量 mm (inch) 79.5
(3.13)
52.2
(2.055)
48.2
(1.898)
42.1
(1.657)
54.6
(2.15)
54.4
(2.142)
104.3
(4.106)
121.6
(4.787)
143.4
(5.646)
142.3
(5.602)
145.6
(5.732)
98.0
(3.858)
1,085.9
(42.752)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 17.0 12.9 11.7 9.9 9.8 8.5 9.2 10.5 13.0 14.7 18.0 18.3 153.3
平均月間日照時間 38.1 62.2 127.0 179.4 206.7 176.3 172.5 176.9 168.7 121.3 52.6 28.2 1,509.9
出典:気象庁

歴史

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かつては増毛支庁が置かれ、この地域の中心であった。現在は支庁が留萌市に移転し留萌振興局となっている。

経済

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漁業が盛ん。昭和30年ごろまでは千石場所が置かれニシン漁で栄えたが、資源枯渇により漁獲量が激減。太平洋戦争後は近海漁業、水産加工が中心となった。漁業のほかには商業農業(主に果樹栽培)、工業食品工業)があるが、特にどの産業に依存するということはなく縮小均衡している。

農協・漁協

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郵便局

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  • 増毛郵便局(集配局)
  • 舎熊郵便局(集配局)
  • 別苅郵便局
  • 雄冬郵便局

公共機関

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地域

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人口

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増毛町と全国の年齢別人口分布(2005年) 増毛町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 増毛町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
増毛町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 10,962人
1975年(昭和50年) 9,312人
1980年(昭和55年) 8,319人
1985年(昭和60年) 8,011人
1990年(平成2年) 7,166人
1995年(平成7年) 6,652人
2000年(平成12年) 6,167人
2005年(平成17年) 5,708人
2010年(平成22年) 5,080人
2015年(平成27年) 4,497人
2020年(令和2年) 3,908人
総務省統計局 国勢調査より


消滅集落

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2015年国勢調査によれば、以下の集落は調査時点で人口0人の消滅集落となっている[1]

  • 増毛町 - 御料

教育

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閉校した学校

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  • 道立高等学校
  • 中学校
    • 増毛第二(2008年3月閉校)
  • 小学校
    • 新信砂、歩古丹、信砂、舎熊(しゃぐま)、阿分、別苅
  • 小中学校
    • 信砂御料、岩老、雄冬(現在は増毛町雄冬自然体験館)[2]、雄冬地区の避難所にも指定[3]

交通

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鉄道

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現在、町内に鉄道路線は通っていない。以前はJR北海道留萌本線が通っていたが、町内の区間は2016年(平成28年)12月5日に廃止された。町内には増毛駅箸別駅朱文別駅舎熊駅信砂駅阿分駅があった。

バス

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  • 沿岸バス
    • 札幌市までの長距離高速バス路線「特急ましけ号」、留萌市と増毛町中心部および大別苅を結ぶ「留萌別苅線」が運行されている。

道路

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文化財

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旧本間家住宅
増毛厳島神社

重要文化財(建造物)

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  • 旧本間家住宅5棟:旧商家丸一本間家

町指定史跡

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  • 開拓使増毛船改所跡
  • 御料局札幌支庁増毛出張所跡
  • 増毛運上屋跡
  • 津軽藩増毛勤番越年陣屋跡
  • 秋田藩増毛元陣屋跡
  • 増毛治安裁判所跡
  • 秋田藩元陣屋第一台場跡
  • 開拓使増毛外五郡役所跡
  • 官立札幌病院増毛出張所跡
  • 山口藩増毛出張所跡
  • 雄冬冷清水
  • 雄冬遺跡
  • 松浦武四郎信砂越えの地
  • 増毛土木派出所跡
  • 入船町浜茶屋跡
  • 増毛山道入口
  • 増毛郡役所出張所跡
  • 旧高橋農場跡
  • 別苅発祥の地
  • 普伝寺跡
  • 秋田藩元陣屋第二台場跡
  • 仁奈良山道仁奈良駅逓跡
  • 水戸藩主一行宿営の地
  • 舎熊遺跡
  • 阿分発祥の地
  • 増毛新廓跡
  • 信砂水田発祥の地
  • リンゴ栽培の父藤原筆吉翁の碑
  • 増毛税務署跡
  • 天塩国水産会さけます孵化場跡

その他

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  • 増毛厳島神社本殿 - 町指定有形文化財
  • 雄冬神楽 - 町指定無形文化財。増毛町雄冬の雄冬神社

神社

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名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

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観光

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出身の有名人

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作品

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増毛駅、雄冬岬などが映画『駅 STATION』のロケ地になった。

脚注

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関連項目

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外部リンク

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