光放送

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光放送(ひかりほうそう)

  1. 光ケーブルによる自動公衆送信であり、通信系の網構成を取る光回線《FTTH/FTTx》によるもの。IPを用いた光IP放送。IP放送の項目を参照のこと。
  2. 光ケーブルによる有線放送であり、放送系(従来方式、標準テレビジョン方式)の網構成を取る光回線《FTTH/FTTx》によるもの。本項目で詳述する。

光放送(ひかりほうそう)とは、光ケーブルによる有線放送で、放送系(従来方式、標準テレビジョン方式)の網構成を取る光回線《FTTH/FTTx》によるもの。2005年現在、一部事業者・一部地域で開始されている。CATVとも言う。

概要[編集]

基本的には光ケーブルテレビと同義である。これまでケーブルテレビ用に使われてきた同軸ケーブルや、一般的な無線放送局によるテレビジョン放送に比べ、以下の特長がある。

  • 同軸ケーブルよりも利用できる帯域がさらに広く、多チャンネル放送や、放送通信など各種の多重化・高速化が容易である。光ケーブルに複数の波長の光を多重化した場合(WDM:波長分割多重)、例えば通信事業者の光回線に光放送事業者の放送を重畳したり(逆も真なり)など、異なる事業者や系統の放送・通信を1本の光ケーブルで伝送できる。
  • 電気的な高周波増幅器を多数必要とする同軸ケーブルによるシステムに比べて、受動素子のみによる構成を取るPON (Passive Optical Network) を採用できるなど、網構成を柔軟にでき、かつ保守も簡略化でき、ひいては故障頻度の逓減にもつながると目されている。
  • 同軸双方向ケーブルテレビシステムに特有の流合雑音も原理的に発生しないなど、電磁誘導ノイズの影響を受けない安定した通信が可能である。

光放送の網構成[編集]

なお、ケーブルテレビ事業者の多くで現状採用されているFTTN (HFC: Hybrid Fiber Coaxial) も光放送には該当するが、これを光放送と呼ぶのは一般的ではない。

ユーザ網(幹線網)向け網構成[編集]

光放送においては、光回線の網構成は、IP回線を利用するIP放送とは異なり通信系のものではなく、放送系の網構成として、放送搬送波 (RF: Radio Frequency) を光回線に乗せて分配する方式である。その点で、同軸ケーブル等によるケーブルテレビに相似する。

ただし、物理的な光回線については、通信系事業者のダークファイバを利用したり、専用線として光ファイバーを借り受けたり、または通信系の光回線(B-PON: Broadband Passive Optical Networkなど)にWDM(波長分割多重)等により重畳したりする場合もある(有線役務利用放送の一種)。

ユーザ宅向け網構成[編集]

放送系のFTTHについては、個宅に光ケーブルを引き込み、屋外等設置のV-ONU(Video - Optical Network Unit: 光回線終端装置)から既存のアンテナ回線(同軸ケーブル)に接続して(分配し)視聴する。また、放送系のFTTB(共聴設備用の主配線盤まで光ケーブルを引き込み、既存の共聴設備の同軸ケーブルにより分配)もある。

主なサービス[編集]

日本[編集]

  • 日本における光放送は、放送法において同軸ケーブルを用いる放送と同様、有線一般放送と位置づけている。
  • 多くの専門チャンネルを放送しているが、IP放送と異なり、地上波放送やBS衛星放送の再送信も許されている。FMラジオを再送信している事業者もある。

太字 - BSパススルー再送信(BS-IF同一周波数)を行うもの

3以上の地方で事業を行う者[編集]

北陸・沖縄を除く9管内の一部地域で、片方もしくは両方のサービスを提供している。

北海道総合通信局管内[編集]

東北総合通信局管内[編集]

関東総合通信局管内[編集]

信越総合通信局管内[編集]

北陸総合通信局管内[編集]

東海総合通信局管内[編集]

近畿総合通信局管内[編集]

中国総合通信局管内[編集]

四国総合通信局管内[編集]

九州総合通信局管内[編集]

沖縄総合通信事務所管内[編集]

  • (なし)

アメリカ合衆国[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 次世代サービス提供に向けたネットワークインフラの構築について - イッツ・コミュニケーションズ ニュースリリース 2016年11月16日

関連項目[編集]