ヴォルフィード

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ヴォルフィード
Volfied
ジャンル 陣取りゲーム
対応機種 アーケード
開発元 タイトー中央研究所
発売元 タイトー
デザイナー 三辻富貴朗
音楽 小倉久佳
美術 三辻富貴朗
讃岐平
栗城源也
人数 1 - 2人(交互プレイ)
メディア 業務用基板(1.41メガバイト
稼働時期
  • INT 1989年7月 (1989-07)
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
デバイス 8方向レバー
1ボタン
CPU MC68000
Z80
サウンド YM2203
ディスプレイ ラスタースキャン
縦モニター
240×320ピクセル
60.00Hz
パレット8192色
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ヴォルフィード』 (Volfied) は、タイトー(現・スクウェア・エニックス)から1989年にリリースされたアーケードゲーム。ジャンルは陣取りパズルゲームである。
QIXスーパークイックスの続編にあたる。グラフィック性能の向上による、とある惑星上でのスペースバトルという設定が、後付ながらも単純なルールに奥行きを持たせている。全16ステージ。メガドライブの北米版ではUltimate Qixというタイトルであった。

ゲーム内容[編集]

ルールは概ね『QIX』を踏襲しており、詳しいルールは同項を参照のこと。本作ではブロックくずしに対する『アルカノイド』のようにゲーム性を高めたリメイクが施されているのが特徴で、QIXに比べて以下のような変更がなされている。

  • 自機のラインを引く際の移動速度が一種類のみ。純粋に「どれだけの陣地を得てクリアしたか」のみを得点として評価する設計。
  • ラインを引いている間、それまで引いた場所へ引き返すことができる。
  • 自機の移動範囲内を邪魔する「スパークス」に相当するキャラが存在しない。
  • ライン作成中に、引いたラインに敵に触れた際に即ミスとならない。ライン上で自機に向かっていくスパークが発生し、それが自機に到達するとミス。接触前に領域を完成させた場合はミスとならない。
  • 敵を破壊するショット発射などのアイテムが手に入る。各面にはアイテムブロックが存在する(アイテムの無い面もある)。アイテムブロックを囲んで切り落とすとアイテム獲得となる。
  • 敵のバリエーションが豊富。各面にはそれぞれ1体のボスキャラ(『QIX』におけるクイックス)と数体の雑魚キャラが存在する。各面のボスキャラは生物を機械化したようなデザインで、それぞれ異なった動きをし、弾を発射してくる。

アイテム[編集]

エネルギーブロックを囲むと出現する。

  • レーザー(L) - ザコが倒せるレーザーを一定時間発射できる。ボスには無効。
  • スピード(S) - プレイヤー機がスピードアップ。
  • クラッシュ(C) - ザコを一掃出来る。
  • パワー(P) - プレイヤー機の残りシールド数が止まる。
  • タイマー(T) - 一定時間敵が停止する。
  • スペシャルショット(☆) - ボスを倒せるショットを発射できる。出現させるだけでも10万点の高得点。

クリアの条件[編集]

  • フィールド全体の80%以上を切り取る。80.0%占領でクリアだが、99.9%に近づくほど、ボーナス点は高得点になる。なお、ボスを最初のライン1本で囲むことに成功すると100万点入る。ヴォルフィードにおける最大のボーナスで、得点の桁の最大が7桁のため、熟練していれば容易にカウンターストップができる。
  • スペシャルショットでボスキャラを破壊する。得点は10万点。
  • 6面のボスが分離した際にフィールドで分割して再合体できないようにするとクリアとなる。得点は1万点。ただし、ボスを分離した際に占領率が1%以内であれば100万点が得られる。
  • ある条件でフィールドの範囲に拠らずに敵が一定時間動けなくなると強制的にステージクリアとなる。得点は10万点。

ミスの条件[編集]

  • ライン作成中に自機が敵や敵弾と接触。
  • ライン作成中にラインに敵や敵弾が接触。アーケード版ではスパークが発生し、そのスパークが自機に触れるとミスになる。
  • 時間が長くかかった場合に出る機雷(アーケード版)や完成ライン上のスパーク(PCエンジン版)に自機が接触。
  • シールドの量が0になると張れなくなり、シールドラインに敵や敵弾が接触。囲み終わった完成ライン上で接触してもミスになってしまう。PCエンジン版ではライン作成中に移動を止めたらそのライン上にスパークが発生する。

他機種版[編集]

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 売上本数
1 ヴォルフィード
  • 日本 1989年12月27日 (1989-12-27)
PCエンジン タイトー タイトー 3メガビットHuCARD[1] TP01005 -
2 日本の旗ヴォルフィード
アメリカ合衆国の旗Ultimate Qix

  • 日本 1991年1月25日 (1991-01-25)
  • アメリカ合衆国 1991年
メガドライブ タイトー タイトー 2メガビットロムカセット[2]
  • 日本 T-11103
  • アメリカ合衆国 11046
-
3 ヴォルフィード
  • 日本 1991年12月1日 (1991-12-01)
FM TOWNS ビング ビング CD-ROM - -
4 Volfied
  • ヨーロッパ 1991年 (1991)
Amiga
Atari ST
コモドール64
MS-DOS
Empire Software Empire Software フロッピーディスク - -
5 日本の旗SIMPLE1500シリーズ Vol.80
THE 陣取り ~ヴォルフィード1500~
アメリカ合衆国の旗Qix Neo

  • 日本 2001年12月20日 (2001-12-20)
  • アメリカ合衆国 2003年12月1日
PlayStation ディースリー・パブリッシャー 日本の旗ディースリー・パブリッシャー
アメリカ合衆国の旗Mud Duck Productions
CD-ROM
  • 日本 SLPM 86971
-
6 ヴォルフィード
  • 日本 2005年12月14日 (2005-12-14)
EZアプリ
ボーダフォンライブ!
タイトー タイトー ダウンロード - -
7 タイトーメモリーズII 下巻
  • 日本 2007年3月29日 (2007-03-29)
PlayStation 2 タイトー タイトー DVD-ROM SLPM-66713 -
アーケード版の移植
8 ヴォルフィード
  • 日本 2008年11月18日 (2008-11-18)
Wii
バーチャルコンソール
タイトー タイトー ダウンロード - -
PCエンジン版の移植
PCエンジン版
  • 1989年12月27日発売。75%囲みでステージクリアとなるなど内容にも若干の差があり、アレンジ移植に近い。家庭用らしく面数が大幅に増えている。
メガドライブ版
FM TOWNS版
  • 1991年ビングより発売。CDDA演奏によるBGM演奏あり。
PlayStation版
PlayStation 2版

スタッフ[編集]

アーケード版
  • ゲーム・デザイナー:三辻富貴朗
  • ソフトウェア:YOSHINORI KOBAYASHI、TSUKANO、OKI
  • キャラクター・デザイン:三辻富貴朗、讃岐平、栗城源也、IWABUCHI、TECチーム、V.Pチーム
  • サウンド:小倉久佳
  • ハードウェア:OHARA
  • インストラクション:HIROYASU NAGAI

評価[編集]

評価
レビュー結果
媒体 結果
ファミ通 30/40点 (PCE)[3]
(シルバー殿堂)
26/30点 (MD)[4]
月刊PCエンジン 86/100点 (PCE)
マル勝PCエンジン 31/40点 (PCE)
PC Engine FAN 20.43/30点 (PCE)[1]
メガドライブFAN 17.09/30点 (MD)[2]
メガドライブ大全 肯定的 (MD)[5]
受賞
媒体 受賞
第3回ゲーメスト大賞 年間ヒットゲーム29位 (AC)[6]
アーケード版

ゲーム誌「ゲーメスト」(新声社)誌上で行われていた「第3回ゲーメスト大賞」において年間ヒットゲームで29位を獲得した[6]

PCエンジン版

ゲーム誌「ファミコン通信」のクロスレビューでは8・7・8・7の合計30点(満40点)でシルバー殿堂入りを獲得[3]、「月刊PCエンジン」では85・85・85・90・85の平均86点、「マル勝PCエンジン」では8・7・8・8の合計31点(満40点)、「PC Engine FAN」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、20.43点(満30点)となっている[1]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で305位(485本中、1993年時点)となっている[1]

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.13 2.91 3.50 3.89 3.19 3.82 20.43
メガドライブ版
  • ゲーム誌「ファミコン通信」のクロスレビューでは合計26点(満40点)になっている[4]
  • ゲーム誌「メガドライブFAN」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、17.09点(満30点)となっている[2]
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 2.44 2.40 2.73 3.27 2.85 3.40 17.09
  • ゲーム本『メガドライブ大全』(2004年太田出版)では、「当時のライバル機、PCエンジンでも発売されて、『見栄えはPCエンジン、ゲームの中味はメガドラ版』と評価を二分する形となった」、「アーケード版は、伸ばしたラインを敵に触られても、しばらく持ちこたえるが、PCエンジン版は即死してしまう。魅惑の『一発でボスを囲んで瞬殺(10万点)』ができない。(中略)ゲーセンと同じ攻略法を家庭でも使えるメガドラ版は捨てがたい」と評している[5]

関連作品[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」、『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店1993年10月1日、 7頁。
  2. ^ a b c 「7月号特別付録 メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」、『メガドライブFAN』第5巻第7号、徳間書店1993年7月15日、 95頁。
  3. ^ a b ヴォルフィード まとめ [PCエンジン]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2015年5月17日閲覧。
  4. ^ a b ヴォルフィード まとめ [メガドライブ]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2016年4月9日閲覧。
  5. ^ a b 「Chapter 03 1990年」『メガドライブ大全(企画・編集:CONTINUE)』 太田出版2004年9月29日、65頁。ISBN 9784872338805
  6. ^ a b 「ゲーメスト大賞11年史」、『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、 20 - 21頁、 ISBN 9784881994290

外部リンク[編集]