ペッパー警部
「ペッパー警部」 | ||||||||
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ピンク・レディー の シングル | ||||||||
初出アルバム『ペッパー警部』 | ||||||||
B面 | 乾杯!お嬢さん | |||||||
リリース | ||||||||
ジャンル | アイドル歌謡曲 | |||||||
レーベル |
VICTOR (ビクター音楽産業) | |||||||
作詞・作曲 | 阿久悠、都倉俊一 | |||||||
ゴールドディスク | ||||||||
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チャート最高順位 | ||||||||
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ピンク・レディー シングル 年表 | ||||||||
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「ペッパー警部」(ペッパーけいぶ)は、1976年8月にリリースされた日本のアイドルグループ・ピンク・レディーのデビュー・シングルである。
解説
[編集]作詞した阿久悠は、ピンク・レディーは8月25日にデビューするようなあまり期待されていない新人であったために、作曲の都倉俊一と共に自由に創作できて幸運だったと述べている[1]。
阿久と都倉は当初から「ペッパー警部」をA面用に作ったが、B面の「乾杯お嬢さん」の出来が良かったことから、レコード会社の中では「乾杯…」をA面に推す声が強かった。だが阿久は「キャンディーズの七掛けではつまらない」と主張、予定通り本曲がA面となった[2]。
また、Aメロでのミニスカートで股を開く土居甫の振り付けに対して、下品であるなどの批判の声も上がった[1]。具体的には、阿久や都倉と『スター誕生!』の審査員などで交流のあった松田トシから「ミニスカートで脚を開く振り付けは品がない」と怒られた。また、レコード会社からも「もっとオーソドックスな曲でデビューさせたい」と言われた。しかし、阿久、都倉、土居たちは抵抗して意見を押し通し、土居の振り付けで行くことになったとのこと[3]。
この曲が発売された頃、ロッキード事件が世間を賑わしていたため、政治家の逮捕劇を想定して書いたのかと阿久はよく聞かれたが、実際は突然ひらめいたのであり、その根拠には『ピンク・パンサー』のクルーゾ警部、1950年代の曽根史朗のヒット曲「若いお巡りさん」、落語の『くしゃみ講釈』、当時売れていた清涼飲料水(恐らく「ドクターペッパー」)、ビートルズの大ヒットアルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』などが含まれていると自己分析している[1]。
累計売上は105万枚[4](公称)。
「Sergeant Pepper」の曲名で奈良橋陽子の訳詞による英語歌詞で吹き込んだものが、1978年に西ドイツやイタリア・スイス・ポルトガルなどヨーロッパでシングルレコードとして発売されている(B面は「Wanted(ウォンテッド (指名手配))」)。英語版は1987年発売のリミックス・アルバム『BLOOD NEW』にも収録され、後にSingles PremiumにオリジナルがそれぞれのCDに追加収録された。日本盤オリジナルのカラオケ流用ではなく、日本語のコーラスは削除されている。
歌詞では「日暮れ時に男女のカップルがいい雰囲気になってきたところへ、ペッパー警部がおせっかいにも、”君たち、早く帰りなさい”と恋仲の邪魔をする」というものである。しかし日本の警察官の階級において、警部というのは警察署の課長級職である。普通は街中で不審尋問(現在では職務質問)を行うような業務はしない。
レコードでの歌唱にはなかったが、実演の際には曲の最後に「ペッパー警部よ」というセリフをつけるのが定番であった[注 1]。
収録曲
[編集]- ペッパー警部
- 作詞:阿久悠/作曲・編曲:都倉俊一/演奏:ビクター・オーケストラ
- 乾杯!お嬢さん
- 作詞:阿久悠/作曲・編曲:都倉俊一
カバー
[編集]メディア外部リンク | |
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『ペッパー警部』のカバーの例 | |
音楽・音声 | |
ペッパー警部 - ピンク・ベイビーズ公式YouTube | |
映像 | |
モーニング娘。 『ペッパー警部』 (MV) - モーニング娘。公式YouTube |
- ペッパー警部
- 1977年:谷ちえ子(アルバム『ほゝえみ』に収録)
- 1978年:はたけんじ(シングル「演歌ペッパー警部」)
- 1979年:大野雄二&ゴダイゴ(日本テレビ音楽設立10周年記念非売品LP「NTVM AFTER 10 YEARS」に収録)
- 1993年:織田裕二(映画『卒業旅行 ニホンから来ました』の劇中で歌唱)
- 2002年:GO!GO!7188(アルバム『虎の穴』に収録)
- 2006年:中国人デュエット西遊妹妹(en-Rayとミイズ)(中国語でカバーした曲が、サントリー烏龍茶のCMで使われた)
- 2007年11月:石川さゆり(アルバム『二十世紀の名曲たち』に収録)
- 2008年7月:Mizrock(『歌鬼 (Ga-Ki) 〜阿久 悠トリビュート〜』収録)
- 2008年9月:モーニング娘。がカバーシングルを発売(同年11月のアルバム『COVER YOU』にも収録)
- 2009年:来栖あつこ&宮内知美(阿久悠トリビュートアルバム『Bad Friends』収録)
- 2016年:ピンク・ベイビーズ(シングル『渚のシンドバッド』type-Dに収録[5])
- 2017年:DEAN FUJIOKA
- 2022年:原紗友里、青木瑠璃子、和氣あず未(アルバム『CINDERELLA PARTY! デレぱにぱにック&デレパノココロ ~信じられないくらい素敵なCD~』収録)
各所に於ける使用例
[編集]- 1995年:酒井法子(東芝エアコン「電気上手」CM)
- 2001年:藤原紀香・相沢紗世(日本航空「バーゲンフェア」CM)
- 2015年:山本美月・坂田梨香子(AOKIホールディングス「フレッシャーズフェア」CM)
- 2018年6月:喜多ゆかり(朝日放送テレビアナウンサー)・小川恵理子・桑原征平(朝日放送ラジオ『桑原征平粋も甘いも』水曜日「粋甘流☆美女と野獣NEO」[注 2])
- 2023年4月:吉川愛(リクルートホールディングス「ホットペッパービューティ」CM)
- 2024年5月:サントリーフーズ「クラフトボス」CM[6]
関連項目
[編集]- 1976年の音楽
- 1977年の音楽
- ペッパー警部 (モーニング娘。の曲)
- それいけ!アンパンマン - この曲をモチーフにしたキャラクター「ペッパーけいぶ」が登場する。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c 阿久悠 『愛すべき名歌たち -私的歌謡曲史-』(岩波書店 1999年7月19日) ISBN 978-4004306252
- ^ 阿久悠『『夢を食った男たち』』文藝春秋、2007年12月7日。ISBN 978-4167321055。
- ^ 週刊ポスト10月29日号「スター誕生!」あの熱狂をもう一度・後編より萩本欽一と都倉俊一の対談p148-149
- ^ 塩澤実信『昭和の流行歌物語 佐藤千夜子から笠置シズ子、美空ひばりへ』展望社、2011年、315頁。ISBN 978-4-88546-231-3。
- ^ “ピンク・レディーを歌い継ぐピンク・ベイビーズ、1stシングルはあの名曲”. 音楽ナタリー. (2016年8月31日) 2016年9月1日閲覧。
- ^ “「クラフトボス」新TV-CM やす子さんが"ほふく前進"で豪華俳優陣を翻弄!?「宇宙人ジョーンズ・仕事の場所」篇 5/20からオンエア開始”. サントリー食品インターナショナル. サントリーホールディングス (2024年5月16日). 2024年5月20日閲覧。