コンテンツにスキップ

ファニーとアレクサンデル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ファニーとアレクサンデル
Fanny och Alexander
監督 イングマール・ベルイマン
脚本 イングマール・ベルイマン
製作 ヨルン・ドンナー
出演者 グン・ヴォールグレーン
エヴァ・フレーリング
音楽 ダニエル・ベル
撮影 スヴェン・ニクヴィスト
配給 スウェーデンの旗 Sandrew Film&Teater
フランスの旗 ゴーモン
アメリカ合衆国の旗 Embassy
日本の旗 東宝東和
公開 スウェーデンの旗 1982年12月17日
フランスの旗 1983年3月9日
アメリカ合衆国の旗 1983年6月17日
西ドイツの旗 1983年10月8日
日本の旗 1985年7月6日
上映時間 188分(劇場公開版)
311分(TV放映版)
製作国  スウェーデン
フランスの旗 フランス
西ドイツの旗 西ドイツ
言語 スウェーデン語
ドイツ語
イディッシュ語
英語
テンプレートを表示

ファニーとアレクサンデル』(スウェーデン語: Fanny och Alexander英語: Fanny and Alexander)は、イングマール・ベルイマン監督による、1982年スウェーデン映画

第56回アカデミー賞において外国語映画賞[1]撮影賞美術賞衣装デザイン賞を受賞した。

映画批評サイトRotten TomatoesMetacriticの両方で、1980年代の最高評価の映画となり、『東京物語』『トリコロール/赤の愛』と共に、「Rotten Tomatoes支持率100%」、「Metascore100点満点」の双方を達成した3本の映画作品のうちの1つである。公開以降、ベルイマンの最高傑作、スウェーデン映画史上最高の作品、そして史上最高の映画作品の1つとみなされている。

ストーリー

[編集]
プロローグ
少年アレクサンデル・エクダールが邸宅で人形遊びに興じる。
第一部・エクダール家のクリスマス
1907年のクリスマスイブ、エクダール家の長男で、劇場主で俳優でもあるオスカルは、妻で女優のエミリー、息子のアレクサンデル、娘のファニーらとともに、キリスト降誕劇を上演する。
終演後、元女優の母ヘレナの主催により、長男オスカル、次男カール、三男グスタヴの家族、親族、一家の友人、使用人を交えた盛大なクリスマスパーティーが開かれる。
第二部・亡霊
年明け後、オスカルが2月から上演する『ハムレット』のリハーサル中に倒れ急死する。ヴェルゲルス主教により葬儀が執り行われ、霊感のあるアレクサンデルは父の亡霊を目にする。
第三部・崩壊
エミリーはオスカルの遺言で劇場運営を引き継ぐが、次第に客足は遠のく。オスカルの死から1年後、エミリーはヴェルゲルス主教と再婚する。アレクサンデルとファニーは住み慣れた家を離れ、エミリーと共に主教館に引っ越す。しかし、主教の家族と使用人たちは厳格で意地悪く、主教からはこれまでの生活とは全く異なる質素で厳格な生活を強いられる。
第四部・夏の出来事
アレクサンデルとファニーは主教から虐待を受ける。エミリーは主教との生活に耐えられなくなり離婚を望むが、既に妊娠しており法律の壁にも阻まれる。エミリーはヘレナの滞在する別荘を密かに訪れ、事情を打ち明ける。一方、アレクサンデルは主教の娘たちの亡霊と遭遇する。
第五部・悪魔たち
エクダール一家の友人でユダヤ人のイサクの計略によりアレクサンドルとファニーは主教館を脱出し、イサクの元に身を寄せる。カールとグスタヴは主教館を訪れてエミリーとの離婚を迫るが、拒絶される。主教との離別の意志を固めたエミリーは、主教に睡眠薬入りのスープを飲ませて主教館を抜け出し、ヘレナの家に身を寄せる。一方、アレクサンデルは謎を秘めたイサクの甥イスマエルと出会う。イスマエルは、自身とアレクサンデルは一体の存在であると語り、主教の死を望むアレクサンデルの本心を見抜いて呪いの念力を送る。時を同じくして、主教の叔母エルサがベッド脇のランプを倒したことにより主教館が火事となる。睡眠薬で眠っていた主教は火だるまになったエルサに抱き付かれて焼死する。
エピローグ
エクダール一家はグスタヴと使用人マイとの間にできた非嫡出の娘と、エミリーの娘の誕生を祝う。ヘレナはエミリーに劇場運営への復帰を提案し、エミリーはヘレナにヨハン・アウグスト・ストリンドベリの新作『夢の戯曲』での女優復帰を提案する。一方、アレクサンデルは主教の亡霊と遭遇する。

キャスト

[編集]
役名 俳優 日本語吹き替え 役柄
アレクサンデル・エクダールバッティル・ギューヴェ浪川大輔主人公の少年。
霊感が強く繊細。
ファニー・エクダールペルニラ・アルヴィーンアレクサンデルの妹。
エミリー・エクダールエヴァ・フレーリング鈴木弘子アレクサンデルの母。舞台女優。
オスカル・エクダールアラン・エドワール前田昌明アレクサンデルの父。
繁栄する劇場を営む舞台俳優。
誇り高く優しい。
エドヴァルド・ヴェルゲルス ヤン・マルムシェー寺田農主教。厳格でサディスト。
ヘレナグン・ヴォールグレーン藤波京子オスカルの母。
スウェーデンを
代表する元舞台女優。
イサク・ヤコビエルランド・ヨセフソン宮内幸平ヘレナの昔の愛人。
骨董商人。ユダヤ人。
アーロンマッツ・ベルイマンイサクの甥。人形美術家。
イスマエルスティーナ・エクブラッドアーロンの弟。
狂人という事で監禁中。
中世的で浮世離れしてる。
カールボリエ・アールステット石田太郎ヘレナの次男でオスカルの弟。
大学教授だが家計は苦しい。
アルコール依存者。
気性が激しい。
リディア・エクダールクリスティーナ・ショリン少し鈍感で夫カールに
よく罵られるが夫を愛する。
ドイツ人。
グスタフ・アドルフ・エグダールヤール・キューレ永井一郎ヘレナの三男でオスカルの弟。
地元で一番のケーキ屋[2]を営む。
エクダール家の料理担当。
アルマ・アドルフ・エクダールモナ・マルムグスタフの妻。
マイペルニラ・アウグストエクダール家のメイドで
ベビーシッター。アルマ
公認のグスタフの愛人。
若く小悪魔的魅力を持つ。
エルサハンス・ヘンリック・レールフェルトエドヴァルドの叔母。
病気で寝たきり。
ブレンダ・ヴェルゲルスアリアンヌ・アミノフエドヴァルドの母。
ヘンリエッタ・ヴェルゲルスカースティン・ティーデリウスエドヴァルドの妹。
ユスティナハリエット・アンデルセンヴェルゲルス家のメイド。
エヴァアンジェリカ・ウォールグレングスタフとアルマの娘。
ポーリーヌリンダ・クリューガー亡霊。エドヴァルドの娘。
エスメラルダペニッラ・ヴァールグレーン亡霊。ポーリーヌの妹。
ヴェガマジリス・グランランド世話係としてヘレナに長く仕える。
エステルスベア・ホルスト世話係としてヘレナに長く仕える。
ローザレナ・オリンエクダール家の若い
メイドでベビーシッター。
ハンナアンナ・ベルイマンエクダール家の劇場の劇団員。
フィリップ・ランダールグンナール・ビョルンストランドエクダール家の劇場の劇団員。
ラース・オウェ・カールズベルイエクダール家の劇場の劇団員。
合唱のソロパート担当。
ピーター・ストーメア

スタッフ

[編集]

主な受賞

[編集]

脚注

[編集]
  1. 1 2 外部リンクに映像
  2. 喫茶店とレストランも兼ねている。
  3. 3週連続での放映

外部リンク

[編集]
出席:イングリッド・フォン・ローゼン(ベルイマン夫人)、ヨルン・ドンナー(プロデューサー)