ジーン・シモンズ (ミュージシャン)
| ジーン・シモンズ Gene Simmons | |
|---|---|
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キッス活動停止後、Gene Simmons Bandのステージにて(2024年) | |
| 基本情報 | |
| 出生名 | Chaim Witz |
| 生誕 |
1949年8月25日(77歳) |
| 出身地 |
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| ジャンル |
ヘヴィメタル ハードロック グラムメタル |
| 職業 |
音楽家 実業家 俳優 |
| 担当楽器 | ボーカル、ベース |
| 活動期間 | 1970年 - 現在 |
| 共同作業者 | キッス |
| 公式サイト | GeneSimmons.com |
| 著名使用楽器 | |
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B.C.リッチ・パニッシャー スペクター Cort Signature GS-1 | |
ジーン・シモンズ(Gene Simmons 1949年8月25日 - )は、アメリカ合衆国のロック・ミュージシャン。
キッスのベーシスト、ヴォーカリストとして知られ、作詞および作曲も担当。蛇や蜥蜴のように舌を突き出したり、火吹きや血糊を吐くパフォーマンスを披露するなど、コンサートでの演出にも大きく貢献している。キャラクターは悪魔のメイクを施したThe Demon。
来歴
[編集]生い立ち
[編集]1949年、イスラエルのハイファにてハンガリー系ユダヤ人の子として生まれる。出生名はハイム・ヴィッツ(Chaim Witz)。母親のフローラ・クライン(1925年〜2018年)はナチスの強制収容所からの生還者の一人である[注釈 1][2][3]。
1958年、8歳の時に父親フェリ・ヴィッツ(1925年〜2002年)と離別し、母フローラと共にニューヨークに移住。ラストネームを母方の姓のクライン(Klein)に変える。それまではハンガリー語とヘブライ語で生活しており、学校に加えてアメリカのTVや漫画に夢中になることにより英語を覚えた。
1968年、サリバンカウンティ・コミュニティ・カレッジで学びながら、様々なバンド活動に参加する。1970年からリッチモンド・カレッジの教育課程で学び、卒業後はマンハッタンの小学校で国語教師として教壇に立つ。
並行してバンド活動も続けており、1970年代初頭には音楽教師のブルック・オストランダーと共にウィキッド・レスター(Wicked Lester)を結成してプロ契約を目指した。数年前から知り合いだったスタンレー・アイゼン改めポール・スタンレーを迎え、アルバム1作をレコーディングするも、レコード会社との契約がうまくいかず発売できなかった。1972年にスタンレーと共にウィキッド・レスターを脱退し、新しいバンドの結成を模索することになる。
キッス
[編集]1973年、スタンレー(リズム・ギター、ヴォーカル)、ピーター・クリス(ドラムス、ヴォーカル)、エース・フレーリー(リード・ギター、ヴォーカル)とキッスを結成。
キッスは個性的なメイクと過激なパフォーマンスで、1970年代のアメリカのロック・バンドの代表格の一つになった。シモンズは2023年の活動停止まで、スタンレーと共にキッスの中心メンバーであり続けた。
- キッス初期(1977年)
- 愛用の斧型カスタムモデル
- 火吹きのパフォーマンス(2010年)
- 舌をつきだしながらのベース演奏(2016年)
その他の活動
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キッスが活動を停止してからは、Gene Simmons Bandを率いて素顔でステージ活動をしている。
プロデューサーとしては、無名時代のヴァン・ヘイレンを発掘してデモ・テープ作りに協力したり、キッスの現リード・ギタリストのトミー・セイヤーがかつて在籍したブラック・アンド・ブルーのアルバム『ナスティ・ナスティ』(1986年)および『イン・ヒート』(1988年)、日本のE・Z・Oのデビュー・アルバム『E・Z・O』(1987年)などを手掛けた。
俳優業も行っている。初出演はトム・セレック主演の映画『未来警察』(1984年)で敵役ルーサーを演じた。ルトガー・ハウアー主演の映画『WANTED/ウォンテッド』 (1986年) ではユダヤ人の爆弾テロ犯という悪役に扮した[注釈 2]。2008年には日本公開の映画『デトロイト・メタル・シティ』にジャック・イル・ダーク役で出演[4]。2006年からは『ジーン・シモンズのファミリー・ジュエル』というリアリティ番組に家族とともに出演している。
実業家としても有名。キッスのライセンス商品、権利管理、分配などを担当し、他にも数々の事業を手がけている。キッスのライセンス商品は約3000点あり、コンドームから棺桶まで揃う。インタビューで「僕は昔ながらの企業家だ。舌を突き出すのは別として、何をするにも金儲けと結びつけて考える傾向があるし、キッス以外の分野でもかなり稼いでいるよ」と答えている[5]。近年では富裕層顧客を対象にした保険会社「クール・スプリングス」なども経営[6]。
- キッス名義のコーヒーハウス
- キッスのグッズ
人物
[編集]- 身長185cm。
- ジーン・シモンズという芸名は、ジャンピン・ジーン・シモンズへの敬意を表して選んだものとされている[7]。
- イスラエルでヘブライ語とハンガリー語[注釈 3]で育ち、アメリカで英語とドイツ語を習得したマルチリンガルである。現在[いつから?]は日本語と中国語を勉強している。非母語話者に対しては、相手の語学力に応じた理解度で話すなど配慮は欠かさない[8]。
- 飲酒や喫煙、薬物摂取の類とは無縁である[2]。
- 2000人以上の女性と関係を持ったと公言し[9]、性依存症であるといわれている[10]。
- シェールやダイアナ・ロスとの間で浮名を流した。
- 地獄からやって来た悪魔というペルソナについては、キャラクターをステージ用に「演じている」という認識ではなく、あくまでも自分自身の延長線上にあるものと捉えている[11]。
発言や持論、宗教観、政治信条
[編集]- マドンナやブロンディなど、ポップスがロックの殿堂入りしていることに対して「彼女たちがやっていることはダンス/ディスコミュージックだ。ロックじゃない」[12]とロックの殿堂を批判する一方で、マドンナから多大な影響を受けたレディー・ガガについては「新しいロックスターといえるのはガガだけだね。そう、彼女は本物だ」と発言している[13]。
- 2018年、『27: The Legend and Mythology of the 27 Club』(『才能のあるヤツはなぜ27歳で死んでしまうのか?』)を上梓。27クラブの提唱のように早世した才能を称賛する風潮を批判している[15][16]。
- 2021年、「ロックは死んでいる」と、ロック界の現状に苦言を呈した。ロック誕生から1980年代までは「エルヴィス・プレスリー、ザ・ビートルズ、ローリング・ストーンズ、ピンク・フロイド、AC/DC、U2からメタリカに至るまで、様々なジャンルに時代を超える象徴的かつ伝説的なビッグネームがいたが、1990年代以降から該当する者が出なくなった」と説明[17]。これは「才能の問題ではなく、近年の音楽ビジネス・モデルが機能していないからだ。ダウンロードに移行し曲の収益が小さくなった。人気を博しても一過性に終わるケースが殆どで、次世代の偉大なバンドが生まれる機会をなくしてしまった」と、ビジネスマンの観点から警鐘を鳴らした[18]
- ユダヤ教徒の家系に生まれ育ったが信者ではなく、ほかの宗教に対しても否定的である。その理由として、もし神が完璧な徳性を具えた存在ならば、エゴや虚栄心とも無縁であるがゆえにもはや人間の信仰心に関心を持つことはないだろうと考えること、現実にある不幸や災難といった不条理を放置していることへの違和感、また、こうした数々の疑問を「神の御心は人間の想像をはるかに超えている」というレトリックで封殺する論法に納得がいかないことを挙げている[11]。
- 2020年、世界的に大流行した新型コロナウイルス感染症拡大において、予防対策であるマスク着用義務化に賛同。個人主義が強い米国の反対勢力に対し「赤信号で停まる義務と同じこと。ルールを守ることで他人を巻き込まずに済む」「自己隔離のときは外にゾンビがいると想像しろ。接触してしまえば自分もゾンビになってしまうから、家でじっとしていれば安全」と独特な例えで諭し、第二次世界大戦で大勢が犠牲になった当時を引き合いに相互扶助を唱えた[19]。
- 2022年ロシアのウクライナ侵攻に関しては、ウクライナを支持し、自らの意志を振りかざす為に大量殺戮という手法を用いる専制君主の独裁者としてプーチンを厳しく非難している。一方で、この紛争による物価上昇やルーブルの一時的な下落[20]によって、生活上の苦難を強いられるロシアの庶民や、突如として戦地に送られるロシア兵士に対しては同情的な姿勢を見せている[21]。
- 社会自由主義者を自任し[22]、ジョージ・W・ブッシュ政権の外交政策、および2003年のイラク戦争を支持している[23]。アメリカ軍基地では慰問ライブを行っている。2006年、イスラエルのレバノン侵攻の際には、戦場で瀕死の重傷を負ったイスラエル軍兵士に対し、英語とヘブライ語でテレビメッセージを送り続けた[24]。
私生活
[編集]長らく独身を貫いていたが、2011年10月1日に元プレイメイトで28年来のパートナーであるシャノン・トゥイードと入籍した[25]。彼女と事実婚の関係だった頃からビバリーヒルズで共に暮らしている。
子どもはシャノンとの間に設けた長男ニック・シモンズ(1989年1月22日 - )と長女ソフィー・シモンズ(1992年7月7日 - )がいる。ニックはコミックアーティスト、ソフィーは歌手・女優・モデルとして活動している。ニックは2010年2月に盗作騒動を起こした[26]。
- 愛妻シャノンとランウェイ(2012年)
- 長男ニック・シモンズと(2009年)
- 長女ソフィー・シモンズ(2018年)
- 故マーク・ボランの内妻だったグロリア・ジョーンズと(2014年)
ディスコグラフィ
[編集]キッス
[編集]ジーン・シモンズ
[編集]フィルモグラフィ
[編集]テレビ番組
[編集]映画
[編集]- 未来警察(1985年)ルーサー役
- WANTED/ウォンテッド(1986年)マハク・ラヒム役
- ハロウィン1988 地獄のロック&ローラー(1986年)ヌーク役
- デトロイト・メタル・シティ(2008年)ジャック・イル・ダーク役
- シンディにおまかせ[27](2009年)ジョー・アドラー弁護士役
書籍
[編集]- SImmons, Gene (2001). KISS and Make-up. Crown. ISBN 978-0609608555
- ジーン・シモンズ (2002). KISS AND MAKE‐UP―ジーン・シモンズ自伝. 大谷淳(翻訳). シンコーミュージック. ISBN 978-4401617357
- SImmons, Gene (2003). Sex Money Kiss. New Millenium. ISBN 978-1893224865
- SImmons, Gene (2008). Ladies of the Night: A Historical and Personal Perspective on the Oldest Profession in the World. Phoenix Books, Inc.. ISBN 978-1597775014
- SImmons, Gene (2014). Dey Street Books. ISBN 978-0062322616
- ジーン・シモンズ (2016). KISS ジーン・シモンズのミー・インク. 大熊希美(翻訳)、滑川海彦(翻訳). 日経BP. ISBN 978-4822251239
- SImmons, Gene (2018). 27: The Legend and Mythology of the 27 Club. powerHouse Books. ISBN 978-1576878866
- ジーン・シモンズ (2021). 才能のあるヤツはなぜ27歳で死んでしまうのか?. 森田義信(翻訳). シンコーミュージック. ISBN 978-4065235102
脚注
[編集]注釈
[編集]- ↑ 彼女はハンガリーで生まれ育ち、14歳の時に家族と共に強制収容所に送られた。家族の殆どはガス室で殺害されたが、彼女はナチスの将校たちの夫人の美容師の役割を与えられて生き延び、収容所から解放された後にイスラエルに渡った。
- ↑ 1980年代半ばには俳優業に身を入れすぎてキッスの新作アルバムの制作にも参加せず、スタンレーら他のメンバーに苦言を呈された。
- ↑ 母フローラはあまりヘブライ語ができず、家庭で最も重要な言語はハンガリー語だった。また彼女が仕事に出ている間にシモンズの面倒をみていたベビーシッターはトルコ人で、隣の住民はスペイン人だったので、幼少時の彼はハンガリー語、ヘブライ語、トルコ語、スペイン語をしゃべっていた。キッスのブダペスト公演では、ハンガリー語で聴衆を煽ることがある。
出典
[編集]- ↑ KISSとトム・モレロの「ロックの殿堂」スピーチ全和訳掲載! - UNIVERSAL MUSIC JAPAN
- 1 2 “KISS frontman Gene Simmons gives emotional tribute to his mother” (英語). FOX11 LOS ANGELES (2026年3月30日). 2026年8月23日閲覧。
- ↑ ニッキー・シックス、ジーン・シモンズの「死ねばいい」発言を非難 BARKS音楽ニュース 2014年8月15日
- ↑ ジーン・シモンズ、デスメタル界のカリスマ役で映画『DMC』に出演
- ↑ KISSのジーン・シモンズ、大いに語る「自分の知らないものには投資すべきじゃない」
- ↑ coolsprings公式サイト
- ↑ Lollar, Michael. “Tongues were wagging as KISS star Gene Simmons visited Memphis”. The Commercial Appeal. 2015年3月21日閲覧。
- ↑ “ヘヴィメタル/ハードロック伝説 KISS、ガンズ、メタリカ等の知られざる素顔を増田勇一が語る”. RollingStoneJapan (2021年10月23日). 2022年7月18日閲覧。
- ↑ 経験人数2000人以上、KISSのジーン・シモンズがついに結婚
- ↑ 元キッスのオリジナル・ギタリストのエース・フレーリー、ジーン・シモンズは性依存症 と語る
- 1 2 “「女性は自分の肉体を利用すべきだ」――KISSフロントマンが考える「女の力」とは”. Newsweek (2018年8月30日). 2022年7月18日閲覧。
- ↑ ジーン・シモンズ、「ロックの殿堂」を非難 2012年3月28日
- ↑ KISS、若手ミュージシャンをボロクソ批判! レディー・ガガ以外は「ゴミ拾い」 2012年8月24日
- ↑ キッスのジーン・シモンズがリアーナを批判 2012年03月23日
- ↑ 27歳で急死「天才ロッカーたちの礼賛」に異議あり
- ↑ 「27クラブ」の真相に迫る『才能のあるヤツはなぜ27歳で死んでしまうのか?』 ジーン・シモンズの静かな訴えとは?
- ↑ “キッスのジーン・シモンズ、ロック・ミュージックの現状について改めて自身の見解を語る”. NME JAPAN (2021年1月4日). 2021年3月11日閲覧。
- ↑ “キッスのジーン・シモンズ、ロックが死んだという自身の発言について改めて説明する”. NME JAPAN (2021年3月10日). 2021年3月11日閲覧。
- ↑ “ジーン・シモンズ「マスク着用義務化は、赤信号で停まらなくてはいけないのと同じ」”. .Barks (2020年11月18日). 2020年11月21日閲覧。
- ↑ “USDRUB 為替レート”. Bloomberg.co.jp. 2022年12月23日閲覧。
- ↑ “キッスのジーン・シモンズ、ロシアのウクライナ侵攻による紛争について見解を語る”. NME JAPAN (2022年3月17日). 2022年7月18日閲覧。
- ↑ GeneSimmons.com - News
- ↑ GeneSimmons.com - News Archived 2012年12月8日, at Archive.is
- ↑ “Gene Simmons hails Israeli soldier”. Associated Press. 2006年8月26日. 2010年5月12日閲覧.
- ↑ KISSのジーン・シモンズがついに結婚
- ↑ ジーン・シモンズの息子が日本の人気漫画「BLEACH」を完全トレース
- ↑ “IMDb Extract (2009) Full Cast & Crew”. 2019年3月閲覧。 エラー: 閲覧日は年・月・日のすべてを記入してください。(説明)
外部リンク
[編集]- GeneSimmons.com, Simmons' official website
- Gene Simmons - IMDb
- Interview with Gene Simmons
- Audio - February 4, 2002 interview by Terry Gross with Gene Simmons on Fresh Air: Part 1. Part 2. Part 3. Part 4