クリスマス・レクチャー

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1856年頃のファラディの講演

クリスマス・レクチャー(Christmas Lectures)とは、イギリスと日本で行われている歴史的な科学講座である。イギリスではクリスマスシーズンに子供たちへのプレゼントとして開かれているので、クリスマス・レクチャーという名になっている。

日本では夏に、前年の講演者を招いて開催されているため、「英国科学実験講座」とも呼ぶ。王立研究所のクリスマス・レクチャーは、1825年に最初に開催されて以来、第二次世界大戦中を除いて、毎年続けられた。王立研究所内で毎年開催されたが、1929年と2005年から2006年の間は、建物の改装のために、別の場所で行われた。1936年にBBCで、最初にテレビ放映され、1966年から1999年はBBC Two、2000年から2004年はチャンネル4、2005年から2008年はMore4で放送された。2009年からBBC Fourで放送されている。

王立研究所、クリスマス講演の一覧[編集]

年度 講師 分野(タイトル)
1825 ジョン・ミリングトン 自然哲学
1826 ジョン・ウォリス[1] 天文学
1827 マイケル・ファラデー 化学
1828 J.ウッド 建築
1829 マイケル・ファラデー 電気
1830 トーマス・ウエブスター 地質学
1831 ジェームズ・レニー 動物学
1832 マイケル・ファラデー 化学
1833 ジョン・リンドリー 植物学
1834 ウィリアム・トーマス・ブランド 化学
1835 マイケル・ファラデー 電気
1836 ウィリアム・トーマス・ブランド 気体の化学
1837 マイケル・ファラデー 化学
1838 ジョン・ウォリス[1] 天文学
1839 ウィリアム・トーマス・ブランド 大気と海洋の化学
1840 ジョン・フレデリック・ダニエル フランクリンの電気学の基本
1841 マイケル・ファラデー 化学の初歩
1842 ウィリアム・トーマス・ブランド 非金属元素の化学
1843 マイケル・ファラデー 電気の原理の第一歩
1844 ウィリアム・トーマス・ブランド 気体の化学
1845 マイケル・ファラデー 化学の初歩
1846 ジョン・ウォリス[1] 天文学の初歩
1847 ウィリアム・トーマス・ブランド 有機化学のエレメント
1848 マイケル・ファラデー ロウソクの科学
1849 ロバート・ウォーカー 物の性質と運動の法則
1850 ウィリアム・トーマス・ブランド 石炭の化学
1851 マイケル・ファラデー 引合う力
1852 化学
1853 ボルタ電気
1854 燃焼の化学
1855 普通の金属の優れた性質
1856 引合う力
1857 静電気
1858 金属の性質
1859 物質の様々な力とそれぞれの関係
1860 ローソクの化学史
1861 ジョン・ティンダル
1862 エドワード・フランクランド 空気と水
1863 ジョン・ティンダル 動かない電気と動いてる電気
1864 エドワード・フランクランド 石炭の化学
1865 ジョン・ティンダル
1866 エドワード・フランクランド 気体の化学
1867 ジョン・ティンダル 熱と冷却
1868 ウィリアム・オドリング 炭素の化学変化
1869 ジョン・ティンダル
1870 ウィリアム・オドリング 燃えるもの、燃えないもの
1871 ジョン・ティンダル 氷、水、蒸気と空気
1872 ウィリアム・オドリング 空気と気体
1873 ジョン・ティンダル The Motion and Sensation of Sound
1874 ジョン・ホール・グラッドストーン ボルタ電池
1875 ジョン・ティンダル 実験電気学
1876 ジョン・ホール・グラッドストーン 炎の化学
1877 ジョン・ティンダル 見える熱と見えない熱
1878 ジェイムズ・デュワー シャボン玉
1879 ジョン・ティンダル 水と空気
1880 ジェイムズ・デュワー 原子
1881 ロバート・スタウェル・ボール 太陽、月、惑星
1882 ジョン・ティンダル 光と眼
1883 ジェイムズ・デュワー 現代科学と関係する錬金術
1884 ジョン・ティンダル 電気の起源
1885 ジェイムズ・デュワー 隕石の話
1886 光と写真の化学
1887 ロバート・スタウェル・ボール 天文学
1888 ジェイムズ・デュワー 雲と空の世界(Cloudland)
1889 アーサー・リュッカー 電気
1890 ジェイムズ・デュワー 霜と炎
1891 ジョン・マッケンドリック 運動する生命または動物機械(Life in Motion; or the Animal Machine)
1892 ロバート・スタウェル・ボール 天文学
1893 ジェイムズ・デュワー 空気:気体時と液体(Air: Gaseous and Liquid)
1894 ジョン・フレミング 電流の仕事
1895 ジョン・マッケンドリック 音、聞くことと話すこと
1896 サリヴァナス・フィリップ・トムソン 光、見える光と見えない光
1897 オリバー・ロッジ 電信の原理
1898 ロバート・スタウェル・ボール 天文学
1899 チャールズ・バーノン・ボーイズ 動いている液体、止まっている液体
1900 ロバート・スタウェル・ボール 自然の書物の偉大な章(Great Chapters from the Book of Nature)
1901 ジョン・フレミング 水中と空気中、エーテル中の波と波紋(Waves and Ripples in Water, Air and Aether)
1902 ヘンリー・セルビー・ヘル=ショー 移動:地上、水中、空中での(Locomotion : On the Earth, Through the Water, in the Air)
1903 レイ・ランケスター 絶滅した動物
1904 ヘンリー・カニンガム 時間を計る古代と現代の方法
1905 ハーバート・ターナー 天文学
1906 ウィリアム・ダッデル 離れた場所への通信(Signalling to a Distance)
1907 デービッド・ギル 古い天文学と新しい天文学
1908 ウィリアム・スターリング 生命の車輪(The Wheel of Life)
1909 ウィリアム・ダッデル 近代電気学
1910 シルバヌス・P・トンプソン 音:音楽的な音と雑音(Sound: Musical and Non-Musical)
1911 ピーター・チャルマーズ・ミッチェル 動物の子供
1912 ジェイムズ・デュワー クリスマス・レクチャー・エピローグス
1913 ハーバート・ターナー 宇宙への旅
1914 チャールズ・バーノン・ボーイズ 家庭の科学
1915 ハーバート・ターナー 星々からのメッセージ
1916 アーサー・キース The Human Machine Which All Must Work
1917 ジョン・フレミング 我々の便利な使用人: 磁気と電気
1918 ダーシー・トンプソン 海洋の魚類
1919 ヘンリー・ブラッグ 音の世界
1920 ジョン・アーサー・トムソン 生命の見所(The Haunts of Life)
1921 ジョン・フレミング 電波と無線電話
1922 ハーバート・ターナー 星への階梯への6つの段階(Six Steps Up the Ladder to the Stars)
1923 ヘンリー・ブラッグ 物事の道理に関して(Concerning the Nature of Things)
1924 フランシス・バルフォア=ブラウン 虫の習性に関して(Concerning the Habits of Insects)
1925 ヘンリー・ブラッグ Old Trades and New Knowledge
1926 アーチボルド・ヒル 神経と筋肉: どのように感じ、どのように動かすのか
1927 エドワード・アンドレード エンジン
1928 アレクサンダー・ウッド 音波とその利用
1929 スティーブン・グランヴィル 古代エジプトで物事はどのように行なわれたか(How Things Were Done in Ancient Egypt)
1930 アーサー・マナリング・ティンダル 電気火花
1931 ヘンリー・ブラッグ 光の世界(The Universe of Light)
1932 アレキサンダー・オリバー・ランキン The Round of the Waters
1933 ジェームズ・ジーンズ 宇宙と時を通って(Through Space and Time)
1934 ローレンス・ブラッグ 電気
1935 ケネス・ミース 写真術
1936 G・I・テイラー 船舶
1937 ジュリアン・ハクスリー 希少動物と野生の消失
1938 ジェームズ・ケンドール 若き化学者と偉大な発見
1939–1942 第二次世界大戦いより休止
1943 エドワード・アンドレード 振動と波動
1944 ハロルド・スペンサー=ジョーンズ 日常生活の中の天文学
1945 ロバート・ワトソン=ワット 無線
1946 ハミルトン・ハートリッジ 色彩と我々がそれを見る方法(Colours and How We See Them)
1947 エリック・リディール 化学反応-どう働くか(Chemical Reactions: How They Work)
1948 フレデリック・バートレット The Mind at Work and Play
1949 パーシー・ダンシース 電流
1950 エドワード・アンドレード 波動と振動(Waves and Vibrations)
1951 ジェームズ・グレイ 動物の動く方法(How Animals Move)
1952 F・シャーウッド・テーラー 科学はどのように発展してきたか
1953 ジョン・アシュワース・ラトクリフ ラジオ波の利用法(The Uses of Radio Waves)
1954 フランク・ホイットル 石油の物語(The Story of Petroleum)
1955 ハリー・W ・メルヴィル 巨大分子(Big Molecules)
1956 ハリー・ベインズ 写真
1957 ジュリアン・ハクスリージェームズ・フィッシャー 鳥類

脚注[編集]

  1. ^ a b c James, Frank A. J. L. (2007). Christmas at the Royal Institution. World Scientific. p. xvii. 

外部リンク[編集]