ちおちゃんの通学路

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ちおちゃんの通学路
ジャンル 学園コメディ
漫画
作者 川崎直孝
出版社 KADOKAWA
掲載誌 コミックフラッパー
レーベル MFコミックス フラッパーシリーズ
発表号 2014年5月号 - 連載中
巻数 既刊7巻(2017年9月23日現在)
アニメ
キャラクターデザイン 松本麻友子
アニメーション制作 ディオメディア
放送局
放送期間 2018年 -
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

ちおちゃんの通学路』(ちおちゃんのつうがくろ)は、川崎直孝による日本コメディ漫画。『月刊コミックフラッパー』(KADOKAWA)にて、2014年5月号[1]より連載中。

概要[編集]

女子高生のヒロインが登下校中に遭遇する奇想天外なエピソードを一話完結形式で描く。作品内では通学シーンと若干の自宅での様子のみが描写され、授業風景や部活動など学園生活はほぼ語られない構成が特徴である。コミックスでのキャッチコピーでは「エクストリーム登校コメディ」と称され[2]、ゲーム的に荒唐無稽なアクロバティック・アクションから、舌先三寸の応酬によるナンセンスな駆け引きまで、各話ごとに変化に富むドタバタ劇が展開される。

作者は先行して成人向け作品での活動実績があり、2012年-2013年に単行本を出しているが、2013年に短編作品『マチノカドカラ』でメディアファクトリー主催「第9回MFコミック大賞」の「フラッパー賞」を受賞。『コミックフラッパー』掲載の本作が、初の一般向け商業連載となった。なお本作の連載開始前、作者が送った連載ネームに数か月間担当者の返事が無く、編集長に直談判した逸話がある[3]

作中で主人公が通う「鮫島学園」は、作者の過去の成人向け作品にも登場している。

あらすじ[編集]

自称「中の下」を行く女子高生のちおちゃんこと三谷裳ちおは、自宅から学校まで徒歩通学している。しかしその登校途中には、思わぬ通行止め、微妙な距離感の同級生との遭遇から、道をふさぐ暴走族、そして尿意……などなど、あらゆる障害が待ち受ける。ちおちゃんは今朝も無事遅刻せずに登校できるのか?

登場人物[編集]

三谷裳 ちお(みやも ちお)
本作の主人公である女子高生。私立鮫島学園高校1年、軟式テニス部所属。
悪目立ちせず無難に世渡りする「中の下」をポリシーとして日々を送るが、その半面お調子ものであり、ゲームから仕入れたおかしな知識と、半端に高い運動能力、いざとなればとことん開き直る図々しい根性によって、思い付きで奇想天外な不要の危険行動に走り、また様々な危機を潜り抜けている。
重度の洋ゲーマニアで、毎日夜明け近くまでネット上でのガンアクションなどに耽っては、睡眠不足で危なっかしく登校することを常とする。ネットゲームで自称するハンドルネームは、「血塗蝶(ブラッディ・バタフライ)」という厨二病度の高いもの。
「小金に汚い」たちで、100円、200円のはした金をせしめるために、冷静に考えれば割の合わない行為や、恥も外聞もない小銭ねだりをやらかす。
真奈菜とは小学生時代からの腐れ縁。低レベル同士、良くも悪くも互いをよく理解し合っており、無駄に息の合ったところを見せながら、その実互いをおちょくったり、危機に際して容赦なく「保身のための犠牲に売り飛ばす」「更なる危機に陥れる」ような真似もためらわない。
本来腐女子ではないが、偶然にボーイズラブ系のゲーム雑誌を読んだことで、そちら方面にも興味を持ち始めている。
野々村 真奈菜(ののむら まなな)
本作の副主人公格の女子高生。ちおの同級生であり、小学校時代からの長年の悪友。
外見は髪を二つに分けて束ね、おでこを出しているぐらいで、地味で平凡。ことあるごとに「清純な美少女」または「大人っぽい女」ぶろうとする傾向があるが、実質が伴わないために毎度滑る。
行状の矮小で小市民的な点はちおと同等だが、事あるごとにスクールカースト上位者に取り入ろうと(嘘の)男性経験を語る、教員に媚びて進路志望で将来の目標を「教師」と偽る等など、損得勘定で外面を装う小賢しい悪知恵が働く。
ちおのお調子者な性格と頭の悪さを熟知、ちおを焚きつけてワルノリに走らせては後からはしごを外すマッチポンプ行為をたくらむが、その実、自身もけっこうなお調子者であり、馬鹿げた真似をしでかしたあげく、ひどい目に遭うことも度々。
顔芸のバリエーションが主人公のちお以上に豊富であり、美少女気取りの作り笑顔から、侮蔑もあらわな無表情、漫画のタヌキのような垂れ目顔、ホラー漫画の悪鬼のごとき怨嗟の様相などなど、場面ごとの表情変化が幅広い。
ちお・真奈菜コンビの隠し芸として、創作ダンス「まななっちお」がある。
細川 雪(ほそかわ ゆき)
ちおと同じクラスの女子生徒。陸上部の長距離選手で、1年生ながら部活のエース。ショートカットの健康なスポーツ少女。第2話で初登場。
明るく気さくで優しい性格によって、男女を問わず多くの生徒から好かれているクラスの人気者であり、スクールカーストにおいてはちおや真奈菜よりはるかに上位の存在人が良いため、(人徳のない)ちおや真奈菜にも積極的にアプローチして友人関係になっている。ちおが原因で、久志取がらみの災難に複数回遭っているが、特にちおを恨んでいる様子はない。ちおと真奈菜は、スクールカースト上位を目指してそれぞれ独自に雪の歓心を買おうと、ことあるごとに互いの蹴落としあいを展開する。
善意とポジティブな思考に溢れる陰のない少女だが、自宅では裸族なため、屋外でも露出をしようと企んでいる。
篠塚 桃(しのづか もも)
鮫島学園の2年生女子生徒。生徒会風紀委員を務める。
規律と正義感の権化のような、純粋で堅物な性格であり、現代の高校生一般の気風とずれた時代錯誤な性格から孤立していたが、そのひたむきさを評価した風紀委員会顧問の後藤教諭からの誘いで風紀委員になった。これがきっかけで、後藤に密かに片想いしつつ、彼のために風紀委員の勤めを全うせんと日々清く正しく勤めに励んでいる。もっとも、友人がおらず孤立した状態はあまり変わっておらず、風紀委員活動でもたびたび空転気味なところを見せる。根は気弱な泣き虫で淋しがり屋。お菓子を食べると普段とは打って変わってハイテンションになってしまうという大の甘党である。
鮫島学園の女子生徒(ちおと真奈菜)の問題行動情報をきっかけにした個人的パトロールから、ちおと真奈菜の、愚行と馬鹿げた争いの現場を目撃。二人の態度を詰問して「本当に友達なのか」を試そうとしたが、無駄に息の合ったちおと真奈菜の切り返しに、桃の「友情」に関する珍妙な判定感覚が働いてしまい、二人は告発の危機を逃れた。
久志取 まどか(くしとり まどか)
鮫島学園の3年生女子生徒。同校の女子カバディ部長。
日焼けした肌に長身、男言葉を使い凛々しい容貌の持ち主で、巨乳のアスリート。カバディ選手としては相当なレベルの実力がある模様。スポーツに打ち込む求道者気質。
第8話で、登校途中のちおと真奈菜が悪ふざけでカバディの真似事をしているところに居合わせ、有無を言わせず「負けたらカバディ部入り」との条件を付けてカバディ勝負を挑むが、ちおのゲーム脳を駆使した頭脳プレイによって自滅的敗北を喫した。
第12話では「山ごもり」と称して行方をくらまし、街中の公園に野宿して修行に励むという奇行に走った末、カバディが好きなのも「競技にかこつけて女生徒の体を揉むのが好きだから」であると開眼した。残念アスリートである。
後藤(ごとう)
鮫島学園の教師。風紀委員会顧問。大人として腹の据わった世間知があり、少々のことにはひるまないが、ちおの巻き起こす珍事件には時折翻弄されている。毎朝竹刀を手に校門に立ち、登校する生徒たちに睨みを利かせる強面の堅物だが、実はアイドルオタク。
篠塚桃の真面目で規律正しい性格を見込み、そのために彼女が孤立していたことも見越した上で、風紀委員会にスカウトした。桃の能力は高く買っているが、彼女に片想いをされていることには気付いていない。
ちお以外の常連キャラクターたちの中でも、第1話から登場している唯一の人物である。
安藤 繭太(あんどう まゆた)
元は暴走族「星空會」のヘッドだった男。第3話で登校中のちおに因縁を吹っ掛けたが、直後の偶然とそれに続くちおの奇想天外なハッタリによってプライドをへし折られる敗北を喫し、暴走族からの脱退を決断。その後、ちおからハッタリの真相を明かされるが、怒らずむしろ事態収拾のため自らを犠牲とする漢気を見せた。その後は更生して新聞配達コンビニ店員のアルバイトに励んでいるが、いろいろな経緯から徐々にちおに惚れ始めてしまい、なにかとちおにアプローチしている。
老師(ろうし)
第12話で初登場。小柄で初老のホームレス男性。本名は不明。公園で野宿の先達として久志取を助けたため、彼女から「老師さま」と敬意を払われ、本人も状況を楽しんでいた。本人の語るところによれば、20年前の若いころは一流企業に勤める企業戦士だったが、日々消耗する生活の中で笑いさざめく女子高生たちを見て思わず痴漢行為に走り、そこから転落人生を歩んで今に至るという。零落しきった身になっても、女子高生好きは変わっていない。常にキャップを被っているのはハゲ隠しのためである。
某有名漫画パロディの説諭シーンで久志取を「悟り」に導いたり、ちおをおだて上げて有頂天にさせるなど、妙な話術の才がある。
安藤 ちはる(あんどう ちはる)
安藤繭太の10歳年下の妹である女子小学生。私立の「超お嬢様校」永平女学院の初等部に通う。学力は相当に高く、「中の下」高校生のちおをも上回るが、兄の影響か、ヤンキー的価値観に染まりきっており、性格は粗暴。
兄の繭太に対し、重度のブラコン傾向を見せる。就職も進学もせず暴走族チームのリーダーとして日々を送っていた兄に「鉄と血の匂い」を感じて憧れていたが、兄がいきなりチームを辞めて更生、働き始めたため、星空會のメンバーたちに問い詰め、兄を変えてしまったのが「鮫島学園の女」らしいと知り、ちおと真奈菜をいきなり「ケツ闘」と称するカンチョー技で襲撃した。
その後は、偶然ながら繭太を一撃で倒した真奈菜を慕う一方、ちおのことは見下す様になる。
ちおの母親
専業主婦の模様。深夜早朝までゲームにふけり、テスト前は一夜漬け、といったちおの生活態度に憤慨しているが、ちおの図々しさのために打つ手がなくお手上げの状況である。
ジョージ
ネコ(屋外を歩いているが、首輪をしているため飼い猫か逃げて野良猫になったかはわからず)。性別不明。名前はちおが瞬間的なアドリブで付けた。第5話でちおはこの「ジョージ」を利用して「脱出」を成功させる。その後、再登場した19話では安藤に餌付けされていたが、そこに現れたちおを「危険人物」として記憶しており、即座に逃亡した。

書誌情報[編集]

テレビアニメ[編集]

2018年に放送予定[4]。キャラクターデザインは松本麻友子、アニメーション制作はディオメディアが担当[4]

出典[編集]

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