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おごと温泉駅

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おごと温泉駅[* 1]
駅舎(2020年10月)
おごとおんせん
Ogotoonsen
JR-B25 堅田 (3.2 km)
(3.4 km) 比叡山坂本 JR-B27
地図
所在地 滋賀県大津市雄琴北一丁目3-12
北緯35度5分49.69秒 東経135度53分41.72秒 / 北緯35.0971361度 東経135.8949222度 / 35.0971361; 135.8949222座標: 北緯35度5分49.69秒 東経135度53分41.72秒 / 北緯35.0971361度 東経135.8949222度 / 35.0971361; 135.8949222
駅番号 JR-B26[2]
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 湖西線
キロ程 59.6 km(近江塩津起点)
電報略号 コト[3]
駅構造 高架駅
ホーム 2面4線
乗車人員
-統計年度-
5,222人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日 1974年昭和49年)7月20日[3][4]
備考 業務委託駅
みどりの券売機プラス設置駅
  1. ^ 2008年に雄琴駅から改称[1]
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駅舎(改称前、2007年12月)

おごと温泉駅(おごとおんせんえき)は、滋賀県大津市雄琴北一丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)湖西線である。駅番号JR-B26[2]

概要

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日本国有鉄道湖西線の全線開業と同時に、雄琴駅として開業した。この駅名は、小槻宿禰今雄が西暦9世紀後半頃に開発を始めたとされる当地が、彼らが演奏したに由来するとも言われる「雄琴」という地名によるものであった[5][6]。ただし、大津市は駅名について江若鉄道の駅名であった「雄琴温泉」を要望していた[7]

この雄琴地区には、863年貞観5年)に小槻宿禰今雄によって創建された法光寺の境内に霊泉があることが古くから知られていたが[6]、大正時代に当地区の湧水が、ラジウム温泉に当たることが確認されたことから、1925年大正14年)頃から急速に温泉地として発展し始めた[5][6]

ところが、1966年昭和41年)に、風俗営業法が改正されたことを受けて、滋賀県が当地の一角をトルコ風呂の「禁止除外区域」に指定したことから、性風俗産業の進出が急増して歓楽街化が進み、1979年(昭和54年)には49軒の特殊浴場が立地するに至り、当地を訪れる客は男性客や団体旅行に偏ることになり、「雄琴」という地区の印象が大きく変化することになった[5]

こうした「雄琴=歓楽街」という印象からの脱却を目指した温泉街は、女性や家族向けを意識した新たな旅館名へ変更するとともに建物の改装なども進め、さらに旅行会社や各種のメディアなども通じて印象の転換を図った[5]。その一環として当駅の名称の変更を働きかけることになり[5][8]、地元側が32,000人分の署名と要望書を集めて駅名変更を申し入れた[9]

2006年平成18年)10月21日新快速敦賀駅への延長のダイヤ改正時に西大津駅の大津京駅への改称と合わせて行う方針を2005年(平成17年)9月、大津市長が大津市議会で表明し[10]、経費を大津市が負担する方針を示したが[11]、2006年(平成18年)1月に駅名変更を先送りすることになった[12]

その後、2007年(平成19年)2月19日に大津市が駅名変更費用を新年度予算に計上し[13]2008年(平成20年)3月15日のダイヤ改正時に当駅を「おごと温泉駅」へ改名した[1]

当駅の駅名改称を含めた、イメージ転換の戦略が功を奏し、2010年(平成22年)には宿泊客数が約44.9万人と、統計のある1989年(平成元年)以降で過去最高を記録した[8]

歴史

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駅構造

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駅構内(2007年12月)
ホーム(2007年12月)

島式ホーム2面4線[20]を有する高架駅である[3]。自動改札が設置されておりICOCAが利用可能となっている(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。なお、ホーム有効長は12両である。

改札口は地上に2か所ある。各プラットホーム上には、待合室が1か所ずつ設置されている[21]

駅前には、西口に仰木太鼓の記念碑[22]、東口に「琴のしらべ」と命名された噴水[3]と「六角足湯」と命名された足湯が設置されている[3][23]

また、当駅の近江今津方面側には第四雄琴トンネル[24]、京都方面側には第三雄琴トンネルがあり[20]、駅の両側をトンネルではさまれている[20]

のりば

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のりば 路線 方向 行先
1・2 B 湖西線 下り 堅田近江今津方面[25]
3・4 上り 山科京都方面[25]
  • 内側2線(2・3番のりば)が本線、外側2線(1・4番のりば)が待避線である[20]
  • 外側2線(1・4番のりば)は貨物列車などが後続列車の発車・通過待ちを行うために停車することもある。

利用状況

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「滋賀県統計書」によると、1日平均の乗車人員は以下の通りである。近年は増加が進み、新快速停車駅である比叡山坂本駅近江舞子駅より多い。

年度 1日平均
乗車人員
出典
1992年 3,602 [統計 1]
1993年 3,995 [統計 2]
1994年 4,211 [統計 3]
1995年 4,465 [統計 4]
1996年 4,514 [統計 5]
1997年 4,593 [統計 6]
1998年 4,734 [統計 7]
1999年 4,895 [統計 8]
2000年 5,165 [統計 9]
2001年 5,439 [統計 10]
2002年 5,540 [統計 11]
2003年 5,742 [統計 12]
2004年 5,944 [統計 13]
2005年 6,162 [統計 14]
2006年 6,341 [統計 15]
2007年 6,407 [統計 16]
2008年 6,452 [統計 17]
2009年 6,307 [統計 18]
2010年 6,417 [統計 19]
2011年 6,416 [統計 20]
2012年 6,515 [統計 21]
2013年 6,654 [統計 22]
2014年 6,463 [統計 23]
2015年 6,515 [統計 24]
2016年 6,459 [統計 25]
2017年 6,507 [統計 26]
2018年 6,529 [統計 27]
2019年 6,313 [統計 28]
2020年 4,889 [統計 29]
2021年 4,871 [統計 30]
2022年 5,222 [統計 31]

駅周辺

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温泉街以外では、1991年平成3年)1月29日に当駅周辺の区画整理事業が着工し[26]、「湖都が丘」として1997年(平成9年)9月12日から宅地の分譲が行われたが、販売が伸び悩んだことから2002年度決算で大津市が約1.3億円の赤字を計上した[27]

バス路線

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駅東口(びわ湖[28])に江若交通の路線[29]が乗り入れており、奥比叡ドライブバス(140系統のみ)と仰木の里線(140系統を除く各系統)の各路線が発着する[28]

なお、停留所名はおごと温泉駅の改称後も「雄琴駅」を名乗り続けていたが、2018年平成30年)3月17日のダイヤ改正時に「おごと温泉駅」へ改称した[30]

おごと温泉駅
乗り場 運行事業者 系統または路線名・行先 備考
1 江若交通 94:おごと温泉駅 (外廻り右循環)
97:おごと温泉駅 (仰木の里団地循環)
140比叡山頂 朝1便のみ(春分の日から12月第1日曜の土曜・日曜・祝日に運行)
2 92:おごと温泉駅 (内廻り左循環)
96堅田駅西口 (堅田仰木の里循環)
140:堅田駅西口 夕方1便のみ(春分の日から12月第1日曜の土曜・日曜・祝日に運行)

隣の駅

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西日本旅客鉄道(JR西日本)
B 湖西線
新快速
通過
快速・普通
堅田駅 (JR-B25) - おごと温泉駅 (JR-B26) - 比叡山坂本駅 (JR-B27)

脚注

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出典

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  1. ^ a b c データで見るJR西日本2021 駅” (PDF). 西日本旅客鉄道. p. 90 (2021年10月). 2021年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月24日閲覧。
  2. ^ a b 双葉社 2021, p. 14.
  3. ^ a b c d e f 川島 2010, p. 59.
  4. ^ a b 林屋辰三郎ほか編『新修大津市史 第8巻 中部地域』 大津市、1985年。[要ページ番号]
  5. ^ a b c d e 「ぷらっと沿線紀行(44)うみと空を見つめて JR湖西線 おごと温泉駅」『朝日新聞朝日新聞社、2008年3月15日。[要ページ番号]
  6. ^ a b c 泉質と歴史”. おごと温泉観光協会. 2020年10月7日閲覧。
  7. ^ 国鉄湖西線建設促進期成同盟会『国鉄湖西線建設の歩み』1975年5月、54頁。 
  8. ^ a b 「宿泊客が過去最高 駅名改称など功奏す 昨年1年44万9000人 おごと温泉」『中日新聞中日新聞社、2011年1月27日。[要ページ番号]
  9. ^ 「「JR雄琴」駅名変更を 5ヶ月で3万2000人署名」『京都新聞』京都新聞社、2004年9月4日。[要ページ番号]
  10. ^ 「来秋にも改名へ 西大津駅→大津京駅 雄琴駅→おごと温泉駅 琵琶湖環状腺開業合わせ 大津市長が答弁」『京都新聞』京都新聞社、2005年9月16日。[要ページ番号]
  11. ^ 「JR駅名変更要請 西大津→大津京 雄琴→おごと温泉 来秋実現へ大津市経費負担」『読売新聞読売新聞社、2005年11月11日。[要ページ番号]
  12. ^ “JR駅改称 市が先送り 琵琶湖環状線今秋開通で 「西大津」→「大津京」「雄琴」→「おごと温泉」”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2006年1月25日)[要ページ番号]
  13. ^ 「「西大津」→「大津京」駅 「雄琴」→「おごと温泉」駅」『読売新聞』読売新聞社、2007年2月20日。[要ページ番号]
  14. ^ a b c 双葉社 2021, p. 24.
  15. ^ a b データで見るJR西日本2021 沿革” (PDF). 西日本旅客鉄道 (2021年10月). 2021年11月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月24日閲覧。
  16. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '99年版』ジェー・アール・アール、1999年7月1日、185頁。ISBN 4-88283-120-1 
  17. ^ 「バリアフリー化完成 JR雄琴駅 エレベーター2基設置」『京都新聞』京都新聞社、2007年3月13日。[要ページ番号]
  18. ^ 近畿エリアの12路線 のべ300駅に「駅ナンバー」を導入します!』(プレスリリース)2016年7月20日https://www.westjr.co.jp/press/article/2016/07/page_8973.html 
  19. ^ a b おごと温泉駅 駅情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2020年1月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月20日閲覧。
  20. ^ a b c d 川島 2010, p. 12.
  21. ^ おごと温泉駅(JR西日本) 構内図”. JRおでかけネット(西日本旅客鉄道). 2022年4月2日閲覧。
  22. ^ 「勇壮な音聞こえそう 仰木太鼓の記念碑除幕」『読売新聞』読売新聞社、1992年4月2日。[要ページ番号]
  23. ^ 滋賀県観光情報 おごと温泉六角足湯 - びわこビジターズビューロー
  24. ^ 川島 2010, p. 13.
  25. ^ a b おごと温泉駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年1月13日閲覧。
  26. ^ 「平成9年度には完了 JR雄琴駅周辺 区画整理に着工」『産経新聞産業経済新聞社、1991年2月1日。[要ページ番号]
  27. ^ 「JR雄琴駅周辺り宅地分譲 赤字1億3000万円見込み 大津市02年度決算」『京都新聞』京都新聞社、2003年7月11日。[要ページ番号]
  28. ^ a b おごと温泉駅 バスのりば案内図”. 江若交通. 2022年3月15日閲覧。
  29. ^ おごと温泉駅 接続交通機関”. JR西日本. 2022年3月15日閲覧。
  30. ^ 3月17日(土) 時刻改正等のお知らせ”. 江若交通 (2018年2月26日). 2022年9月1日閲覧。

利用状況

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参考文献

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関連項目

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外部リンク

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