鎌倉車両センター

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鎌倉車両センター
基本情報
鉄道事業者 東日本旅客鉄道
帰属組織 横浜支社
所属略号 横クラ
配置両数
電車 1,086両
合計 1,086両
備考 2015年4月1日現在のデータ[1]
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鎌倉車両センター(かまくらしゃりょうセンター)は、神奈川県にある東日本旅客鉄道(JR東日本)横浜支社車両基地である。

概要

元々は大船電車区として発足したが、車両基地および検修部門が大船工場と組織統合され、「鎌倉総合車両所」→「鎌倉総合車両センター」となっていた。統合後は、神奈川県道304号腰越大船線および柏尾川を挟み、車両基地側を「長島地区」、車両工場を「深沢地区」と呼んで区別していた。その後工場機能が廃止され、長島地区が鎌倉車両センターとなった。

組織体系

本区

本区の敷地は鎌倉市山崎と藤沢市小塚に跨っている。主な業務は仕業検査交番検査である。大船駅から直接入出区することが可能で、入出区線を大船駅から東海道本線に沿い、柏尾川を渡った先にある。深沢地区(大船工場)とは敷地が離れているため、車両の直接の行き来はできず、大船駅構内で2回スイッチバックする必要があった。

東神奈川派出所

鎌倉車両センター東神奈川派出所(かまくらしゃりょうセンターひがしかながわはしゅつじょ)は、横浜市神奈川区にある東日本旅客鉄道(JR東日本)の車両基地である。構内には電留線が8本あり、京浜東北線横浜線の車両が留置される。

元々は運転士も所属する東神奈川電車区であったが、組織改正を経て現在に至っている。

橋本派出所

鎌倉車両センター橋本派出所(かまくらしゃりょうセンターはしもとはしゅつじょ)は、相模原市緑区にある東日本旅客鉄道(JR東日本)の車両基地である。橋本駅の相模原寄りにあり、横浜線の車両が留置される。国鉄のグラウンドとして使用していた敷地に1974年12月ごろ建設された。元々は豊田電車区の所属であったが、横浜支社発足の際に大船電車区に移管となった。

かつては、橋本駅と派出所の間に踏切が存在し、横浜線・相模線の通過と派出所の入出区列車によって「開かずの踏切」と称され、同駅周辺の道路混雑を招く結果となった。後に道路を地下化することによる立体交差化が行われたため、解消されている。

構内には電留線が11本あり、88両を収容することができる。修繕線はなく、交番検査線が2本、洗浄線が1本ある。作業線では日常、検査科による検査や車内清掃などが行われる。

磯子派出所

鎌倉車両センター磯子派出所(かまくらしゃりょうセンターいそごはしゅつじょ)は、横浜市磯子区にある東日本旅客鉄道(JR東日本)の車両基地である。磯子駅の北東側にあり、11本の留置線がある。

配置車両の車体に記される略号

横クラ」…横浜支社を意味する「横」と、鎌倉を意味する「クラ」から構成される。

  • 大船電車区時代
    日本国有鉄道(国鉄)東京鉄道管理局「東フナ」→国鉄東京南鉄道管理局「南フナ」→JR東日本東京地域本社「東フナ」→JR東日本横浜支社「横フナ
  • 鎌倉総合車両所、鎌倉総合車両センター時代
    JR東日本横浜支社「横クラ

配置車両

2015年4月1日現在の配置車両は以下の通り[1]。JR東日本の車両基地としては最も配置車両数が多く、唯一1,000両を超えている。

電車 気動車 機関車 客車 貨車 合計
1,086両 0両 0両 0両 0両 1,086両
  • E233系電車(224両)
    • 6000番台で、8両編成 (TcMM'TMM'TTc') 28本が配置されている。2014年2月から、横浜線の205系の置き換え用として順次導入されている。なお、2014年8月20日までに予定されていた全28本が配置されている[2]
    • 横浜線各駅停車快速で運用される。
    • 拡幅車体で定員は205系より約1割増加するため、6扉車は連結されない。

過去の配置車両

  • 253系電車
    • 初代「成田エクスプレス」用の車両で、E259系の導入により全車が「成田エクスプレス」から引退し、多くの車両が廃車となった。
    • 登場当初は3両編成のみであったが、後の増備により基本編成が6両編成になり、付属編成の3両編成とともに使用された。
    • E259系への置き換え後は、6両編成2本が1000番台へ改造されて大宮総合車両センターへ転属、東武鉄道直通特急「日光」号などで使用されている。このほか、3両編成2本が長野電鉄に譲渡された。
  • 205系電車
    • 2014年(平成26年)2月から横浜線に前述のE233系電車が投入され、同年8月中に営業運転を終了している。
    • 8両編成 (TcMM'TMM'T'Tc') 配置されていた。2009年(平成21年)に京葉車両センターから転入した1本を除き、2号車は6扉のサハ204形 (T') である。
    • 横浜支社の発足に伴い、1996年(平成8年)12月に蒲田電車区から移管された。

夜間留置

歴史

脚注

  1. ^ a b 交友社鉄道ファン』2015年7月号 「JR旅客会社の車両配置表」
  2. ^ 鉄道ジャーナル社「鉄道ジャーナル」2014年12月号「車両基地」記事。

関連項目

外部リンク