西村京太郎原作のテレビドラマ

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西村京太郎原作のテレビドラマ』(にしむらきょうたろうげんさくのテレビドラマ)では、西村京太郎の推理小説を原作としたテレビドラマについて記述する。

十津川警部シリーズのドラマ化作品

概要

十津川警部シリーズ』のドラマ化作品としては、テレビ朝日系の『西村京太郎トラベルミステリー』、TBS系の『西村京太郎サスペンス・十津川警部シリーズ』が主なシリーズ作品である。

『西村京太郎トラベルミステリー』は「土曜ワイド劇場」枠で放送されているシリーズである。1979年よりABC大映企画大映京都撮影所制作の3作品が放送され、1981年より現在放送中のテレビ朝日東映制作版が放送されている。

『西村京太郎サスペンス・十津川警部シリーズ』は、現在は「月曜ゴールデン」枠で放送されているシリーズである。放送枠のタイトルが「月曜ドラマスペシャル」であった1992年よりTBSテレパック制作版が放送されている。ただし、現在のテレパック版とは別に、1982年よりTBSが「ザ・サスペンス」枠で、『西村京太郎サスペンス・十津川警部シリーズ』と題した大映テレビ製作のシリーズを放送していた。第1作は十津川警部が宝田明、亀井刑事が犬塚弘、日下刑事が三ツ木清隆で、第2作以降は十津川警部が若林豪、亀井刑事が坂上二郎、日下刑事が金田賢一である。因みに、網走刑務所から刑期を終えて事件に巻き込まれてしまう、十津川警部の元部下の橋本豊を演じたのは近藤正臣だった。

亀井刑事の名前は、テレビ朝日・東映版では「亀井定夫」、TBS・テレパック版では「亀井定雄」、フジテレビ・FINE版では「亀井定男」と若干異なる。

なお、役名は異なるが、何れの作品も西村京太郎とゆかりの深い山村美紗の娘・山村紅葉が出演していることでも知られる(このほか「金曜プレステージ」版にも平塚八重子として出演している)。

1990年より、テレビ朝日の「火曜ミステリー劇場」で、『西村京太郎スペシャル』と題して、十津川警部を高橋英樹、亀井刑事をいかりや長介、日下刑事を川崎麻世が演じた新シリーズが、3作品放送された。

2003年よりテレビ東京が『西村京太郎トラベルサスペンス』のタイトルで3作品を放送した。こちらは亀井警部補をメインにしており、小林稔侍が亀井警部補を、萩原健一(第2作以降は神田正輝)が十津川警部を演じている(山村紅葉はこのシリーズにも出演していた)。

2009年からは、フジテレビの「金曜プレステージ」で若き日の十津川刑事を描く『十津川刑事の肖像』が放映され、十津川刑事を高嶋政伸、亀井刑事を古谷一行が演じている。

土曜ワイド劇場 西村京太郎トラベルミステリー

1979年から「土曜ワイド劇場」枠で放送されているシリーズである。ABC大映企画大映京都撮影所制作による3作品と、テレビ朝日東映制作による現在放送中のシリーズがある。

ABC版は1979年から1982年までに3作品が放送され、前後してテレビ朝日版が1981年から放送を開始している。

十津川警部は、ABC・大映版とテレビ朝日・東映版を通じて1999年まで三橋達也が演じ、以後は高橋英樹が演じている。

火曜ミステリー劇場 西村京太郎スペシャル

テレビ朝日東映の製作。

キャスト

警視庁
ゲスト
第1作(1990年) 「十津川警部の挑戦」
第2作(1991年) 「十津川警部の対決」
第3作(1991年) 「十津川警部の反撃」

スタッフ

放送日程

話数 放送日 サブタイトル 原作 脚本 監督
1 1990年7月17日 十津川警部の挑戦 「十津川警部の挑戦」〈上巻・下巻〉 石原武龍 松尾昭典
2 1991年3月26日 十津川警部の対決 十津川警部の対決 村川透
3 9月24日 十津川警部の反撃 「『のと恋路号』殺意の旅」 松尾昭典

ザ・サスペンス 西村京太郎サスペンス・十津川警部シリーズ

TBS大映テレビの製作。

月曜ゴールデン 西村京太郎サスペンス・十津川警部シリーズ

TBSテレパックの製作。ドラマ枠の名称は「月曜ドラマスペシャル」 ⇒ 「月曜ミステリー劇場」 ⇒ 「月曜ゴールデン」と変更されている。

女と愛とミステリー 西村京太郎トラベルサスペンス

テレビ東京BSジャパン共同制作の2時間ドラマ女と愛とミステリー」(毎週水曜日20:54 - 22:48)で放送されたシリーズのひとつ。2003年から2004年にかけて放送。全3回。主演は小林稔侍

キャスト

警視庁
ゲスト
第1作(2003年) 「日本一周「旅号」殺人事件」
第2作(2004年) 「寝台特急「はやぶさ」の女」
第3作(2004年) 「寝台特急(ブルートレイン)八分停車」

スタッフ

放送日程

話数 放送日 サブタイトル 原作 脚本 監督 視聴率
1 2003年4月23日 日本一周「旅号」殺人事件 「日本一周『旅号』殺人事件」 友澤晃一 南部英夫 11.3%
2 2004年1月07日 寝台特急「はやぶさ」の女 「寝台特急『はやぶさ』の女」(サンケイ・ノベル) 山浦弘靖 10.9%
3 8月18日 寝台特急(ブルートレイン)八分停車 寝台特急〈ブルートレイン〉八分停車 08.6%

※視聴率はビデオリサーチ社調べによる関東地区のもの

金曜プレステージ 西村京太郎サスペンス・十津川刑事の肖像 / 十津川捜査班

2009年から、フジテレビ系の「金曜プレステージ」で放送されているシリーズ。『十津川刑事の肖像』のタイトルで開始され、第7作から『十津川捜査班』に改題された。若き日の十津川刑事を描いており、十津川刑事を高嶋政伸、亀井刑事を古谷一行が演じている。

その他

シリーズ化していない作品には以下のものがある。

その他の2時間ドラマシリーズ

西村京太郎サスペンス・探偵 左文字進

1999年からTBS系で、「月曜ドラマスペシャル」、「月曜ミステリー劇場」を経て、「月曜ゴールデン」で放送されているシリーズ。水谷豊の主演で、元弁護士の私立探偵左文字進を主人公とする。

西村京太郎サスペンス 鉄道捜査官

2000年から、テレビ朝日系の「土曜ワイド劇場」で放送されているシリーズ。沢口靖子の主演で、第2作までは『鉄道おんな捜査官 花村乃里子』というタイトルであった。第1作、第3作は西村原作ではない。その他は『十津川警部シリーズ』が原作であるが、十津川警部たちは登場しない。

西村京太郎スペシャル 警部補・佐々木丈太郎

フジテレビ制作。「金曜プレステージ」枠で2009年から放送されているシリーズ。連作短編『佐々木刑事シリーズ』が原作で、寺脇康文の主演による。第1作は『警視庁三ツ星刑事・佐々木丈太郎』のタイトルであった。

トラベルライター青木亜木子

テレビ東京BSジャパン共同制作。「水曜ミステリー9」枠で2013年から放送されているシリーズ。友近の主演による。

お局探偵亜木子&みどりの旅情事件帳

1997年から2003年まで、フジテレビ系の「金曜エンタテイメント」で放送されたシリーズ。

斉藤慶子演じる雑誌記者の寺内亜木子と、久本雅美演じる雑誌記者の林みどりが事件に挑む。

第4作、第5作は旅先での事件ではないため、『お局探偵亜木子&みどりの純情事件帳』というタイトルになっている。

冤罪シリーズ

TBS系の「月曜ドラマスペシャル」と「月曜ミステリー劇場」で2000年から2003年まで放送されたシリーズ。

西村の推理小説『ハイビスカス殺人事件』と『殺人者はオーロラを見た』の2作に登場する、大学の民俗学の教授・若杉徹を主人公とする。

タイトルの通り、若杉が冤罪事件に挑むストーリーとなっている。西村は「原案」とクレジットされている。

西村京太郎スペシャル・十津川警部夫人の旅情殺人推理

2003年から2005年にかけて、フジテレビ系の「金曜エンタテイメント」で放送されたシリーズ。萬田久子の主演で、十津川警部の妻である十津川直子を主人公にしている。

第3作には、地井武男演じる亀井刑事が登場したが、十津川警部が登場したことは無い。

美人OL探偵と窓際刑事

テレビ朝日系の「火曜スーパーワイド」(毎週火曜日20:00 - 21:48)で放送されたシリーズのひとつ。1988年から1989年にかけて放送。全3回。主演は河合奈保子

テレビ朝日・東映の製作。

『西村京太郎トラベルミステリー』と冠しており、『十津川警部シリーズ』を原作としているが、十津川警部たちは登場せず、河合奈保子演じるOLの矢木明日美と、近藤正臣演じる刑事の矢木耕介の親子が事件に挑むシリーズである。

キャスト

主要人物
ゲスト
第1作(1988年) 「死を運ぶ新特急「谷川7号」」
第2作(1989年) 「南紀白浜振り子電車殺人事件」
第3作(1989年) 「L特急あさま信濃路殺人事件」

スタッフ

放送日程

話数 放送日 サブタイトル 原作 脚本 監督
1 1988年7月19日 死を運ぶ新特急「谷川7号」 「展望車殺人事件」所収
「死を運ぶ特急『谷川5号』」
ちゃき克彰 山本邦彦
2 1989年4月18日 南紀白浜振り子電車殺人事件 「L特急踊り子号殺人事件」所収
「振り子電車殺人事件」
3 12月26日 L特急あさま信濃路殺人事件 「EF63形機関車の証言」

美人女子大生妻と田舎刑事

1990年に、テレビ朝日系で放送されたシリーズ。放送枠が「火曜スーパーワイド」から「火曜ミステリー劇場」へ改められたため、シリーズも前作の『美人OL探偵と窓際刑事』から一新した。

松本伊代演じる女子大生の森池朝子と、近藤正臣演じる刑事の森池雄司の夫妻が事件に挑むシリーズである。制作はテレビ朝日東映である。

キャスト

主要人物
ゲスト
第1作(1990年) 「特急しおかぜ四国殺人ルート」
第2作(1990年) 「特急ひたち奥久慈温泉殺人ルート」

スタッフ

放送日程

話数 放送日 サブタイトル 原作 脚本 監督
1 1990年4月10日 特急しおかぜ四国殺人ルート 「十津川警部の困惑」所収
「海を渡る殺意―特急しおかぜ殺人事件」
ちゃき克彰 鷹森立一
2 11月6日 特急ひたち奥久慈温泉殺人ルート 「十津川警部の困惑」所収
「死が乗り入れて来る」
日高武治

連続ドラマ

消えた巨人軍

同名小説のドラマ化作品。1978年9月1日から9月29日にかけて、日本テレビ系で放送された。本作の主人公も左文字進であるが、このドラマでは私立探偵でなく刑事になっており、藤岡弘が演じている。

シリーズ化していない作品

恐怖劇場アンバランス 「殺しのゲーム」

フジテレビ系で1973年に放送された『恐怖劇場アンバランス』の第3話『殺しのゲーム』(1月22日放送、岡田英次主演)は、西村の同名小説を原作とする。

土曜ワイド劇場

テレビ朝日系の「土曜ワイド劇場」では、『西村京太郎トラベルミステリー』の他にも、西村の小説を原作としたドラマを単発で放送している。

女と愛とミステリー

テレビ東京系の「女と愛とミステリー」では、『十津川警部シリーズ』を原作とする『西村京太郎トラベルサスペンス』(上述)の他にも、西村の初期の小説をテレビドラマ化している。

水曜ミステリー9 西村京太郎サスペンス・トラベルライター 榊祐子の殺人紀行

テレビ東京制作。「水曜ミステリー9」枠で2008年1月30日に放送された。原作は『愛と殺意の中央本線』。主演は水野真紀

キャスト

スタッフ

  • 脚本 - 小森名津
  • 監督 - 日名子雅彦

関西テレビ制作のドラマ

  • 西村京太郎サスペンス(1986年12月1日 - 12月29日)
    • アカベ・伝説の島(1986年12月15日、主演:藤真利子
    • ピンク・カード(1986年12月29日、主演:音無美紀子
  • 乱歩賞作家サスペンス
  • 西村京太郎サスペンス (2)(1990年5月7日 - 5月28日)
    • 脅迫者(1990年5月21日、主演:根津甚八)

傑作推理劇場「殺人志願」

関連項目

外部リンク