消えた巨人軍
『消えた巨人軍』(きえたジャイアンツ)は、推理作家西村京太郎が1976年に著した推理小説である。単行本は徳間書店から刊行された。
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[編集] あらすじ
1976年のセ・リーグペナントレース終盤、前年に球団初の最下位となった長嶋茂雄監督率いる読売ジャイアンツ(巨人軍)と、吉田義男監督率いる阪神タイガースは僅差で優勝争いを繰り広げていた。
甲子園での阪神3連戦の前の移動日、球団職員に送られ、巨人ナインは新幹線「ひかり」号に乗って東京駅を発った。翌朝、球団職員は普段巨人軍が宿泊している旅館から、まだ巨人選手団が宿泊していないことを電話で知らされる。確かに前日選手は出発したはず。一体どこへ?
球団事務所は警察に極秘裏に捜査を頼むと同時に、職員の既知だった私立探偵・左文字進にも捜査を依頼する。左文字もまた、球団秘書とともに捜査を極秘裏に進めていくが、時間がない。巨人・阪神3連戦の第1戦の開始まで後数時間しか残されていないのだ……。
[編集] 設定・テーマ
西村が誘拐事件を題材にしていた頃の作品であり、1976年の日本プロ野球のペナントレースを舞台にした小説である。実在の人物たちが集団ごと誘拐されるという点で極めて珍しく、かつ画期的ともいえる作品である。1978年には日本テレビでドラマ化もされた。
上記のとおり、誘拐される巨人軍選手は全て実在である。当時の主な選手は
- 台詞あり。「いざとなったらバットで犯人たちをぶんなぐってやるつもりでしたよ」。当時知られていた張本のイメージに合った台詞ではある。
なお、表紙には長嶋茂雄と新幹線が描かれている。
またこの作品では、将来が有望というだけで、活躍が保証されてないにもかかわらず、あまりに高額な契約金を払うプロ野球に対する疑問も投げかけられている。
[編集] テレビドラマ
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関連項目
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1978年9月1日から9月29日にかけて日本テレビ系で放送された。DVDが2009年12月11日発売。
[編集] キャスト
- 左文字進:藤岡弘
- 原作ではアメリカ帰りのハーフの探偵であるが、本作では矢部警部の部下である日本人の刑事に変更されている。巨人軍はあまり好きではなく、その点に関して矢部警部から注意を受ける場面がある。ただし、野球の知識・ルールに関しては上司である矢部と張り合うぐらいはあるようだ。ちなみに、巨人軍の選手・コーチ・監督が甲子園に向かう為、新大阪に向かう列車に偶然乗り合わせていた。(史子と共に大阪方面に新婚旅行に向かっていた)
- 史子:水沢アキ
- 原作では、読売巨人軍の会長の秘書となっているが、今回は矢部警部の次女(大学生)で左文字の結婚相手である。ただし、原作と変わらず左文字の秘書のような存在となる。(但し、原作の秘書は半ば強制的にコンビを組まされたが、捜査への参加に非常に積極的で、夫の左文字からは、「捜査に関わるのは危険を伴うからやめてくれ」と度々注意を受けている)また、父親や左文字とは反対に野球知識に疎く、「ホームランを打てば試合に勝利する」と発言している。
- 矢部警部:大坂志郎
- 上記の2人とは違い、原作とほとんど同じ設定である。左文字刑事の直属の上司。長女の息子(孫のひさし)と同様、大の巨人ファンで、孫を巨人に入れたいと思っているぐらいの筋金入りで、時間があれば孫のひさしとキャッチボールをする仲である。また巨人が好きすぎて、長嶋茂雄の引退セレモニーをテープで納めたい為だけに、当時は高価だったビデオデッキ(録画可能)を購入して家族をあきれさせている。巨人軍が団体で拉致される直前、甲子園に向かう選手達が乗っている列車に遭遇し、選手を覗き込んでいると球団関係者である田島広報課長と知り合いの新聞記者とたまたま出会い、名刺交換をしている。(これが事件に関与するきっかけとなった)
- 長谷川球団代表:岡田英次
- 拉致された日の早朝、自宅に犯人から電話が掛かってくる。
- 田島広報課長:山田吾一
- 今回の拉致事件で真っ先に長谷川から相談を受けた人物。その際、前日に会った巨人ファンである矢部警部に内密に捜査してもらうよう提案し要請する。
- 大和田伸也
- スポーツ新聞の記者。巨人軍が阪神との試合中止を申し込んだ事で、「事件があったのではないか?」としつこく読売巨人軍に取材を申し込む。ちなみに矢部とは旧知の仲であり、巨人ファンの矢部と度々情報交換する。(ただし、巨人が勝利した翌日だけであるが)
- 赤座美代子
- 矢部警部の娘(長女)。結婚はしたものの、失敗して現在は父親の家に転がり込んで矢部の妻の代わりをしている。息子・ひさしがおり、父親と同様に大の巨人ファンである。
- 生田:平泉征
- 元プロ野球選手で、パンチパーマにグラサンで強面の男。現在は生活コンサルタントという謎の仕事をしている。今回の事件の実行犯であるが…
- 入江:西村晃
- 風間杜夫、勝部演之、中田博久、佐原健二、塚本信夫、小林稔侍
※巨人の選手については実際の記録映像が使用されている。
[編集] 放送時に写りこんだミス
最終話 左文字が巨人軍が監禁されている場所を突き止め、屋上で犯人(この時点では2人)と格闘するシーンがあるが、大阪府警が応援に来る寸前、3人しかいないのにも拘らず、撮影スタッフと思われる男性がチラッと見切れている。
[編集] スタッフ
- 制作:小坂敬(NTV)
- プロデューサー:大久保豊(NTV)、武居勝彦(東映)、福湯通夫(東映)
- 脚本:松木ひろし
- 音楽:市川秀男
- 撮影:中島芳男
- 選曲:新井明美
- 技斗:岡田勝(大野剣友会)
- 監督:野田幸男
- 制作:東映
[編集] 関連項目
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