第75回選抜高等学校野球大会
第75回選抜高等学校野球大会 | |
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試合日程 | 2003年3月22日 - 4月3日 |
出場校 | 34校 |
優勝校 | 広陵(広島、12年ぶり3回目) |
試合数 | 34(再試合1)試合 |
選手宣誓 | 金森将平(福井・福井) |
始球式 | 遠山敦子(文部科学大臣) |
開会式司会 |
我妻雄紀(栃木・県立盲卒業) 大坪暁子(東京・晃華学園高校3年) |
入場行進曲 | 『大きな古時計』(平井堅) |
国歌独唱 | 小林大祐(富山・呉羽高校卒業) |
閉会式司会 | 大坪暁子(東京・晃華学園高校3年) |
総入場者数 | 約472,000人(1試合平均13,882人) |
最高入場者数/1日 | 51,000人 |
大会本塁打 | 9本 |
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第75回選抜高等学校野球大会は、2003年3月22日(土)から4月3日(木)まで12日間(1日会期延長1日順延) にわたって阪神甲子園球場で行われた選抜高等学校野球大会である。
概要
- この大会から「神宮大会枠」と守備のデータを重視して補欠1位校から選ぶ「希望枠」が新設され、出場校が34校に増加した。また、この大会より前年は関東4校・東京2校だったのが、関東4校・東京1校・最後の1校を関東の5校目と東京の2校目で比較して選ぶことになった。
- これまで選抜大会の開幕日は3月26日前後が多かった。しかし、1997年・第69回大会などの雨天による大幅な日程遅延などで、学校の新年度の始業・入学式や1学期の授業に差し支える可能性や、また日本プロ野球(甲子園球場は阪神タイガースの専用球場である)の開会日程が、試合数増加などで3月下旬前後に前倒しされる[1]傾向が増えたことを踏まえ、この大会以後開催日を3月22日前後に繰り上げるようになった。
- またこの大会以後、毎日放送テレビジョンでの中継規模を縮小。準決勝・決勝のみを関西ローカルで生中継する程度に留め、他はMBS製作によるGAORAでの全国生中継とした(MBSラジオと日本放送協会各チャンネルは従来通り生中継を放映)。
日程
- 3月22日:開会式
- 3月25日:雨天により全試合中止・順延
- 3月31日:準々決勝第4試合・花咲徳栄-東洋大姫路戦延長15回引き分け・再試合開催決定。よって4月1日(当初はこの日が決勝の開催予定だった)に予定されていた準決勝以後を1日順延し、同日は上述の試合の再試合のみ開催
- 4月3日:決勝戦・閉会式
出場校
- 近畿
- 中国
- 四国
- 九州
試合結果
1回戦
3月22日
- 斑鳩 2 - 1 柏崎
- 桐蔭学園 3 - 2 福井
2回戦
- 智弁和歌山 6 - 5 東邦(延長10回)
3月23日
- 浦和学院 15 - 1 隠岐
- 藤代 2 - 1 駒大苫小牧
- 徳島商 2 - 1 柳川
- 平安 4 - 0 宇部鴻城
3月24日
- 中京 8 - 5 延岡学園
- 横浜 10 - 0 盛岡大付
- 広陵 8 - 1 旭川実
- (遊学館 5 - 5 近大付)(6回裏無死1・2塁降雨ノーゲーム)
3月26日
- 近江 4 - 3 宜野座
- 愛工大名電 1 - 0 国士舘
- 東北 2 - 1 浜名
3月27日
- 遊学館 16 - 8 近大付
- 花咲徳栄 4x - 3 秀岳館(延長13回)
- 東洋大姫路 4 - 2 岡山城東
- 明徳義塾 6 - 0 斑鳩
3月28日
- 鳴門工 5 - 0 桐蔭学園
3回戦
- 智弁和歌山 7x - 6 浦和学院(延長12回)
- 徳島商 6 - 1 藤代
3月29日
- 平安 3 - 2 中京
- 横浜 8 - 4 明徳義塾(延長12回)
- 広陵 6 - 0 遊学館[2]
3月30日
- 近江 4 - 0 愛工大名電
- 花咲徳栄 10x - 9 東北
- 東洋大姫路 3 - 0 鳴門工
準々決勝
3月31日
- 徳島商 13 - 0 智弁和歌山
- 横浜 3 - 0 平安
- 広陵 4 - 2 近江
- 東洋大姫路 2 - 2 花咲徳栄(延長15回・引き分け)
4月1日
- 東洋大姫路 6x - 5 花咲徳栄(再試合・延長10回)
準決勝
4月2日
- 横浜 5 - 3 徳島商
- 広陵 5 - 1 東洋大姫路
決勝
4月3日
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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広陵 | 2 | 0 | 2 | 2 | 0 | 4 | 0 | 2 | 3 | 15 |
横浜 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 |
大会本塁打
- 第1号:桑島優(駒大苫小牧)
- 第2号:西野隆雅(平安)
- 第3号:松原史典(明徳義塾)
- 第4号:森川隆宏(智弁和歌山)
- 第5号:本田将章(智弁和歌山)
- 第6号:土井一也(徳島商)
- 第7号:吉田真二(横浜)
- 第8号:福永貴之(東洋大姫路)
- 第9号:藤田真弘(広陵)
希望枠
一般選考の補欠校にもセンバツへの「希望」を残す狙いで今大会から設けられた。 神宮大会枠を得た地区を除く地区の補欠1位校が対象。投手を含めた守備力のデータに従って決める。ただし21世紀枠を除いての同一都道府県からの3校選出を避けるため、東京枠は2枠選出する場合においては除かれる。
項目は被塁打、与残塁、失点。明治神宮大会を除く直近5試合で、各項目の1試合9イニング平均値を計算し、最初に被塁打数の多い3校、次に与残塁+失点の多い3校を除外し、残った3校のうち最も失点の少ないチームが選出される。失点が同じ場合は得失点差の大きい方、これも同じ場合は出場経験の古い、もしくはない方が選出される。翌年の第76回大会から選出方法が変更されたためこの方法が採られたのは今大会のみである。